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第2章 球技を扱う冒険者編
第45話 ラケットの問題
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「いや、駄目だなこりゃ」
「キュッ!?」
ラケットの試作品を作成したスミス自らがダメ出ししたことで、ボールも驚いているようだった。
ウィンも眉を顰め、何言ってるのよ? といった顔を見せているが。
「スミスの言っていることは俺もよくわかる。試作品だからというのもあるのかもだが、ウィンだって気がついているんじゃないか?」
「え? あ、その……」
しかしキングに指摘されると、なにかに気がついたような反応を見せた。
困ったように身を捩っていたが、実は、と口にし。
「確かに魔法は出たのだけど精霊のノリがあまり良くない気がしたわ。威力もこんなものなのかなって」
「ふん、だろうな。使っているお前が気が付かないわけがない」
「な、何よそれ! じゃああんたはそれがわかってて中途半端なものを作ったの?」
「馬鹿言ってんじゃねぇ!」
スミスが声を張り上げる。怒気の籠もった顔を見せ、ズンズンっとウィンに近づいていった。
「いいか! 俺たちドワーフは鍛冶において一切手を抜くことなんてねぇ! 鍛冶のことなんて何もわかんねぇエルフ如きが二度とそんな口聞くんじゃねぇぞ!」
「な、なんでそんな怒ってるのよ!」
「ウィン、ドワーフは鍛冶になると常に命がけで取り組んでいるような種族なんだ。だからいい加減な仕事をされてると思われるのを嫌うんだよ」
キングが補足するようにウィンに伝えた。だからこそ、それが例え何気ない一言だったとしても捨てはおけないのである。
「……悪かったわよ。せっかく作ってもらったのに、その気持ちをないがしろにするようなことを言って」
それをキングに言われて理解したのか、ウィンも素直に謝罪した。
「……わかればいいのさ。ま、俺も少し強く言い過ぎたな。さて、そのラケットの件だが今も言ったが試作品とは言え手を抜いたつもりはない。素材も最高のものを使った。だが、その素材も問題があるのさ」
「え? 素材に?」
「そうだ。今お前は精霊のノリが悪いといったな? 考えてみればそれは当然の話なのさ。俺が今回使った素材は魔法鉄だ。魔素を多く含んでいるとは言え基本は鉄だ。そこまで言えばわかるだろ?」
「あ、そうか……それでも鉄だから精霊が忌避する――」
精霊は鉄を嫌う。エルフ族が鉄を嫌う理由にはこういった事情が関係していた。故にエルフは鉄の装備を身に着けない。一方で銀に関しては精霊が忌避することはない。そのため、エルフは鉄は嫌うが銀は好むのである。
「そういうことなんだろうさ。そこは実は俺も懸念していたんだ。だからあくまで試作品とした。結果は案の定だったな」
「つまり、魔法鉄では精霊の力が完全には発揮できず、故に威力もあまり出なかったわけだな」
「そう、なんだ。でも精霊が暴走しなくなっただけでも進歩は見られたわ」
「馬鹿言うな。こんな中途半端な代物、完成したなんてとても言えねぇよ。第一それにはもうひとつ問題がある」
「問題?」
「重さだよ。お前がそいつを振る時、完全にラケットに体が持っていかれ流されていた。俺はお前らの言っているテニスというのが何なのかはよくわからないが、そんな俺から見てもあれじゃあ駄目だってすぐにわかったぜ」
「確かに、初めて打つにしては綺麗だなとは思ったが、スミスの言う通りラケットに振られているように見えた。あのやり方では恐らくこのラケットをそう何度も振れないだろう」
「う、確かに疲労感はあったわ……」
「キュ~」
「ありがとうボール」
うつむき加減にウィンが語ると、ボールがウィンの右肩に乗り、労るようにマッサージを始めた。
ニッコリと微笑みウィンがボールを撫でる。
「しかし、それなら素材から見直さないと駄目ということか?」
「確かにそのとおりだが、そこに問題があってな。この辺りで取れるのは全部鉄関係だ。魔物から得られるのでも正直ラケットにぴったりな素材というのがねぇ」
「え? それじゃあラケットは完成しないってこと?」
ウィンが眉を落とす。折角こうして精霊の暴走を止める突破口が出来たというのに、ラケットが未完成となるとその夢も潰える。
「……はっきりと言えば手はある。俺としては癪だがな」
「へ? 癪?」
「キュ~?」
スミスの発言にウィンが目を丸くさせ、ボールも首を傾げるような様子を見せた。
「つまり素材のあてはあるということか?」
「……ふん、あるどころか恐らくそれに関してはそっちのエルフの方が専門だろうぜ」
「は? わ、私!?」
ウィンが自らを指差し、驚いたように口を開いた。スミスはこう言っているがウィンには見覚えがなさそうでもある。
「スミス、ウィンはピンっと来ていないようだが詳しく教えてもらっても?」
「全く鈍い嬢ちゃんだぜ。いいか? ようはこのラケットを完成させるには精霊が忌避しない、もっと言えば精霊が好むような素材が必要になる」
「そ、それは確かにそうね……」
「あぁ、それでいて嬢ちゃんが扱えるぐらい軽い素材がいい。そうなると材料は限られてくる。はっきり言えばガットと呼ばれてるこの部分を除いて全て木製が望ましい。つまり木だ」
「そういうことか」
「え? どういうこと?」
「このあたりには質の良い木があまり生えていないんだ。だからスミスは素材を得るのが難しいと言っているわけだが」
「あぁ、なるほどね。確かにこんな鉄臭いところじゃ良い木は育たないわよ」
「ふん、よくわかっているじゃないか」
鼻息荒くスミスが答える。ただ、そのことに腹を立てる様子はない。ドワーフからしてみれば鉄臭いはむしろ褒め言葉だ。
「ところでガットはまた違うのか?」
「この部分は流石に木材ってわけにはいかないからな。たださっきも言ったように鉄じゃ駄目だ。大体鉄じゃ硬すぎる。適度に靭やかで魔素を多く含んだ金属。それが理想だ」
スミスの言葉に、ふむ、とキングが考え込んだ。そんなものあるのか? といった様子だが。
「俺にはこの条件にあう金属は一つしか思いつかねぇ」
「なるほど。一つはあるのだな」
「それって一体何よ? 勿体付けずに教えなさいよ」
「全く、小生意気なエルフだぜ。だが、まぁいい。これに関しては俺も興味がないわけじゃなかったからな。で、その金属だが――魔法銀だよ」
「おお! なるほど魔法銀か!」
どうやらキングもピンっと来たようだ。そう魔法銀は魔法鉄よりもさらに魔法が乗りやすいことで知られている。
そして魔法鉄よりも靭やかで加工がしやすい。その分、単純な強度であったり武器にした時の威力などで劣るが、しかしウィンが扱うラケットの素材としてみればこれ以上ない金属と言えるだろう。
「だが、ミスリルはここでは採れないだろう?」
「あぁ、だからこそそっちのエルフの方が詳しいだろうと言ったのさ。あんた、ブローニュ大森林の出だろ? このあたりで活動しているエルフなら大体その筈だ」
「え? あ、ま、まぁそうね」
「やっぱりな。だからさ。ミスリル鉱山はこのあたりじゃその森にしか存在しねぇし、何よりあの大森林ならラケットの素材に役立つ木材も手に入るだろうしな」
「おお、なるほど一石二鳥ってわけだな。しかも、ウィンの暮らしていた森なら話も早そうだ。良かったなウィン」
話を一通り聞き、キングには光明が見えたような気がした。恐らくはウィンも一緒だろうと考えたのだろうが。
「……い、嫌よ」
「うん? どうしたんだウィン?」
「キュ~?」
スミスの言うとおりなら、確かにウィンの故郷という大森林に向かった方が早い。だが、ウィンはボソリと呟き。
「だ、だから私は森には戻らないって言ってるの! それが必要だって言うなら、もうこのラケットでいいわよ!」
「キュッ!?」
ラケットの試作品を作成したスミス自らがダメ出ししたことで、ボールも驚いているようだった。
ウィンも眉を顰め、何言ってるのよ? といった顔を見せているが。
「スミスの言っていることは俺もよくわかる。試作品だからというのもあるのかもだが、ウィンだって気がついているんじゃないか?」
「え? あ、その……」
しかしキングに指摘されると、なにかに気がついたような反応を見せた。
困ったように身を捩っていたが、実は、と口にし。
「確かに魔法は出たのだけど精霊のノリがあまり良くない気がしたわ。威力もこんなものなのかなって」
「ふん、だろうな。使っているお前が気が付かないわけがない」
「な、何よそれ! じゃああんたはそれがわかってて中途半端なものを作ったの?」
「馬鹿言ってんじゃねぇ!」
スミスが声を張り上げる。怒気の籠もった顔を見せ、ズンズンっとウィンに近づいていった。
「いいか! 俺たちドワーフは鍛冶において一切手を抜くことなんてねぇ! 鍛冶のことなんて何もわかんねぇエルフ如きが二度とそんな口聞くんじゃねぇぞ!」
「な、なんでそんな怒ってるのよ!」
「ウィン、ドワーフは鍛冶になると常に命がけで取り組んでいるような種族なんだ。だからいい加減な仕事をされてると思われるのを嫌うんだよ」
キングが補足するようにウィンに伝えた。だからこそ、それが例え何気ない一言だったとしても捨てはおけないのである。
「……悪かったわよ。せっかく作ってもらったのに、その気持ちをないがしろにするようなことを言って」
それをキングに言われて理解したのか、ウィンも素直に謝罪した。
「……わかればいいのさ。ま、俺も少し強く言い過ぎたな。さて、そのラケットの件だが今も言ったが試作品とは言え手を抜いたつもりはない。素材も最高のものを使った。だが、その素材も問題があるのさ」
「え? 素材に?」
「そうだ。今お前は精霊のノリが悪いといったな? 考えてみればそれは当然の話なのさ。俺が今回使った素材は魔法鉄だ。魔素を多く含んでいるとは言え基本は鉄だ。そこまで言えばわかるだろ?」
「あ、そうか……それでも鉄だから精霊が忌避する――」
精霊は鉄を嫌う。エルフ族が鉄を嫌う理由にはこういった事情が関係していた。故にエルフは鉄の装備を身に着けない。一方で銀に関しては精霊が忌避することはない。そのため、エルフは鉄は嫌うが銀は好むのである。
「そういうことなんだろうさ。そこは実は俺も懸念していたんだ。だからあくまで試作品とした。結果は案の定だったな」
「つまり、魔法鉄では精霊の力が完全には発揮できず、故に威力もあまり出なかったわけだな」
「そう、なんだ。でも精霊が暴走しなくなっただけでも進歩は見られたわ」
「馬鹿言うな。こんな中途半端な代物、完成したなんてとても言えねぇよ。第一それにはもうひとつ問題がある」
「問題?」
「重さだよ。お前がそいつを振る時、完全にラケットに体が持っていかれ流されていた。俺はお前らの言っているテニスというのが何なのかはよくわからないが、そんな俺から見てもあれじゃあ駄目だってすぐにわかったぜ」
「確かに、初めて打つにしては綺麗だなとは思ったが、スミスの言う通りラケットに振られているように見えた。あのやり方では恐らくこのラケットをそう何度も振れないだろう」
「う、確かに疲労感はあったわ……」
「キュ~」
「ありがとうボール」
うつむき加減にウィンが語ると、ボールがウィンの右肩に乗り、労るようにマッサージを始めた。
ニッコリと微笑みウィンがボールを撫でる。
「しかし、それなら素材から見直さないと駄目ということか?」
「確かにそのとおりだが、そこに問題があってな。この辺りで取れるのは全部鉄関係だ。魔物から得られるのでも正直ラケットにぴったりな素材というのがねぇ」
「え? それじゃあラケットは完成しないってこと?」
ウィンが眉を落とす。折角こうして精霊の暴走を止める突破口が出来たというのに、ラケットが未完成となるとその夢も潰える。
「……はっきりと言えば手はある。俺としては癪だがな」
「へ? 癪?」
「キュ~?」
スミスの発言にウィンが目を丸くさせ、ボールも首を傾げるような様子を見せた。
「つまり素材のあてはあるということか?」
「……ふん、あるどころか恐らくそれに関してはそっちのエルフの方が専門だろうぜ」
「は? わ、私!?」
ウィンが自らを指差し、驚いたように口を開いた。スミスはこう言っているがウィンには見覚えがなさそうでもある。
「スミス、ウィンはピンっと来ていないようだが詳しく教えてもらっても?」
「全く鈍い嬢ちゃんだぜ。いいか? ようはこのラケットを完成させるには精霊が忌避しない、もっと言えば精霊が好むような素材が必要になる」
「そ、それは確かにそうね……」
「あぁ、それでいて嬢ちゃんが扱えるぐらい軽い素材がいい。そうなると材料は限られてくる。はっきり言えばガットと呼ばれてるこの部分を除いて全て木製が望ましい。つまり木だ」
「そういうことか」
「え? どういうこと?」
「このあたりには質の良い木があまり生えていないんだ。だからスミスは素材を得るのが難しいと言っているわけだが」
「あぁ、なるほどね。確かにこんな鉄臭いところじゃ良い木は育たないわよ」
「ふん、よくわかっているじゃないか」
鼻息荒くスミスが答える。ただ、そのことに腹を立てる様子はない。ドワーフからしてみれば鉄臭いはむしろ褒め言葉だ。
「ところでガットはまた違うのか?」
「この部分は流石に木材ってわけにはいかないからな。たださっきも言ったように鉄じゃ駄目だ。大体鉄じゃ硬すぎる。適度に靭やかで魔素を多く含んだ金属。それが理想だ」
スミスの言葉に、ふむ、とキングが考え込んだ。そんなものあるのか? といった様子だが。
「俺にはこの条件にあう金属は一つしか思いつかねぇ」
「なるほど。一つはあるのだな」
「それって一体何よ? 勿体付けずに教えなさいよ」
「全く、小生意気なエルフだぜ。だが、まぁいい。これに関しては俺も興味がないわけじゃなかったからな。で、その金属だが――魔法銀だよ」
「おお! なるほど魔法銀か!」
どうやらキングもピンっと来たようだ。そう魔法銀は魔法鉄よりもさらに魔法が乗りやすいことで知られている。
そして魔法鉄よりも靭やかで加工がしやすい。その分、単純な強度であったり武器にした時の威力などで劣るが、しかしウィンが扱うラケットの素材としてみればこれ以上ない金属と言えるだろう。
「だが、ミスリルはここでは採れないだろう?」
「あぁ、だからこそそっちのエルフの方が詳しいだろうと言ったのさ。あんた、ブローニュ大森林の出だろ? このあたりで活動しているエルフなら大体その筈だ」
「え? あ、ま、まぁそうね」
「やっぱりな。だからさ。ミスリル鉱山はこのあたりじゃその森にしか存在しねぇし、何よりあの大森林ならラケットの素材に役立つ木材も手に入るだろうしな」
「おお、なるほど一石二鳥ってわけだな。しかも、ウィンの暮らしていた森なら話も早そうだ。良かったなウィン」
話を一通り聞き、キングには光明が見えたような気がした。恐らくはウィンも一緒だろうと考えたのだろうが。
「……い、嫌よ」
「うん? どうしたんだウィン?」
「キュ~?」
スミスの言うとおりなら、確かにウィンの故郷という大森林に向かった方が早い。だが、ウィンはボソリと呟き。
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