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幕間
第二百六十話 転生忍者、領地に帰還
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俺達は久しぶりに屋敷へと返ってきた。門の前では執事のスワローが待っていてくれた。
何か本当久しぶりに感じてしまうな。事前に手紙で事情は伝えていたようだけど。
「旦那様、ようこそご無事で。ジン坊ちゃまもロイス坊ちゃまもお元気そうで何よりです」
俺達が馬車から降りるとスワローがうやうやしく頭を下げた。相変わらず美しい佇まいだ。そして久しぶりに見たがやはり大きい……
『お主、どこを見ておるのじゃ?』
「……ジンはむっつり」
「だ、誰がむっつりだ!」
マグがジト目でそんなことを言ってきた。姫様の目も何か冷たいし!
「ハッハッハ、弟は本当にスケベだからな。スワローの水浴びを覗き見していたこともあるほどに!」
「いえ、それはロイス坊ちゃまです」
「それはお前だろう」
「尻を叩かれていただろう兄貴は」
「な!?」
俺だけじゃなくスワローと父上からも総ツッコミを受ける兄貴。いや、何を驚いているんだお前は。むしろ何故それを俺の仕業にした。こういう調子のいいところは変わってない兄貴だ。
「お前もこういう時は兄を立てろよ!」
「残念すぎて立てる気もおきないぞ」
「な、何が残念なんだ何が!」
「頭」
「むきーーーー!」
兄貴が猿みたいに喚いた。それを見てエンコウが、キャッキャッ、と手を叩いて笑ってるぞ。
「――ロイス坊ちゃまとジン坊ちゃま、この短い間で随分とお変わりになられましたね」
「うむ。私も驚いているよ。と、そうだ。彼女がこれから一緒に暮らすことになるマグノリア君で、こっちがジンの奴隷となった少女だ。スワロー部屋の準備を宜しく頼むよ。一応奴隷ということになっているがジンは一人の女の子として対等に見てほしいようだし私もそれがいいと思う」
「承知いたしました。すぐにご用意致します。では皆様こちらへ。奥様も首を長くしてお待ちです」
スワローはすぐにメイドに指示を出し、部屋の準備に入ったな。
「……私もここに?」
するとマグが父上に尋ねる。領地で暮らすという話ではあったが俺達と同じ屋敷でとは思わなかったようだ。
「うむ。うちには空いている部屋もあるからな。それに少しでも知り合いが多いほうがいいかなと思ってね。マガミやエンコウもいるし」
「私もいるしな。遠慮なく何でも聞くがいい!」
父上が答え、兄貴が胸を叩いてマグにアピールしていたがマグの目は冷たい。
「……聞きたいことがあったらジンに聞くからいい」
「何故だ! いやいや、弟より長く生きている私のほうがこの屋敷には詳しいのだ。だから聞くなら私に聞くといいと思うぞ」
「いや、一年ぐらいの違いで屋敷の中の知識にそこまで差は生まれないだろう」
寧ろ俺は周辺の山や森についてまで大体把握しているしな。
さて、俺達は屋敷に入り、そこで母上が出迎えてくれた。涙ながらに俺達の帰りを喜んでくれた。
「町が吸血鬼に襲われたと聞いてどれだけ心配したか。本当に無事で良かった……」
「心配をかけました。ですがお母様! 奴ら私の才能を利用しようと働きかけてきましたが、私は見事それを見破り! 奴らの計画を阻止してみせたのです!」
兄貴が自信満々に言う。微妙に脚色があるが、あながち間違ってるとも言えないか。
「ジンも良く無事で。え~とそれでその子が?」
「はい。カグヤという名前です」
名前はわかったことになってるから素直に教える。
「エリーこの子はマグノリア、カグヤと一緒で今日から屋敷で一緒に暮らすことになる二人だ」
「まぁ、ふふ嬉しい。娘が増えたみたい」
「……よろしくお願い致します」
「マグノリアちゃん。遠慮はいらないからね。自分の家だと思って気楽に過ごして。カグヤちゃんもね」
母上に微笑みかけられ姫様は若干戸惑っていたがペコリと頭を下げた。言葉がわからないからな。今日から少しずつ教えていくかな。
「それでジン、どっちが本命? それとも両方?」
母上がススッと近づいてきて耳打ちしてくる。いやいや、そういうのじゃないし。
「お部屋の準備が整いました」
母上と話していたらスワローがやってきた。
マグと姫様が部屋に通される。
『はぁ、このベッドというのはふかふかで気持ちいいのじゃ~』
「ウキ~」
姫様がベッドに寝そべって至福な顔をしている。隣にはエンコウも一緒になって横になっていた。
日ノ本にはベッドはなかったからね。
「気に入っていただいたようで何よりです。マグ様はいかがですか?」
マグノリアの愛称は皆に伝えた。マグもそのほうがいいというのでスワローもマグで呼ぶようになった。
「……広い部屋。本当にいいの?」
「遠慮しなくていいよ。元々使っていなかった部屋なわけだしね」
マグは戸惑っていたようだけど、俺がそう言うと素直に受け入れてくれた。
こうして姫様とマグが新しく家族の一員となった。
そして――姫様やマグと暮らすようになってから一週間が経った。
「朝食、お、おいしかった、よ、です?」
「うふふ、ありがとうねカグヤちゃん」
「……カグヤ凄い。もう簡単な会話が出来る」
姫様とマグが屋敷で住むようになってから俺も姫様にこっちの言葉を教えてきた。
姫様も積極的に覚えようとしたというのも大きいが、姫様は賢い。マグの言うように日常会話程度なら出来るようになっている。
この調子なら二ヶ月、早ければ一ヶ月あれば普通に会話できるようになりそうだ。
『ふふ、どうじゃジン? 妾もやるものじゃろう?』
姫様がドヤ顔を見せる。ちなみに姫様は今も着物を纏っている。しかも姫様が元々着ていたものではない。そっちも残っているが、母上が気に入り、仕立て屋に頼んで作らせたんだ。
母上は自分の分も作らせてたまに着ている。姫様も新しい着物にご満悦だ。
だから姫様はこっちでも日ノ本と同じ着物姿が標準になっている。
さてと、朝食を食べ終えた後はマグや姫様と一緒に町に向かった。デック達にまたあいにいくとはいったけど色々とあって結局結構経ってしまった。
まぁ実はその前に父上が招待して屋敷に食事に来てもらったりはあったから会うの自体は三日ぶりぐらいだけど。
そういえばここを歩くのも久しぶりだな。そう思っていたら猿たちが集まってきてウキャウキャと喜んでいた。
「猿が、なん、じゃ?」
「……可愛い」
マグは猿の頭を撫でて嬉しそうにしている。姫様もそれにならって猿たちと戯れていた。エンコウの側には三猿もやってきて片膝をついていた。
あいつら器用だな……
エンコウも含めてしばらくいなかったからな。マガミもマッサージされてご満悦といったところか。
「また後でな」
「「「「「「ウキキキィイイ!」」」」」」
デックやデトラとの約束もあるし戯れも程々にして町への移動を再開させた。でも、猿か。マグは強くなりたいと言っていたけど、猿とも協力して修行してみてもいいかもしれない。
そんなことを思いながら町にたどり着くとあの門番が笑顔で出迎えてくれた。
「これはこれはジン様! お久しぶりです!」
相変わらず声が大きい。一方で反対側に立つもう一人の門番は相変わらず静かだ。ただ目がどことなく優しい。
「しかしジン様もすみにおけませんね。いつのまにかこんなにも可愛らしい彼女を?」
「違う!」
門番がマグと姫様を見て、またわけのわからないことを。全く姫様ももう簡単な言葉はわかるんだからな。マグに関しては怒って燃やしかねないぞ。
「二人とも悪いな。この門番は思い込みが激しいところがあるんだ」
「いやいやそんな照れなくても」
わかってますから、みたいな顔してるな。こいつ――
「……別に構わない」
「ジン、は、女たらし」
「いやいや、何言ってるの!」
マグはともかく姫様がとんでもないことを口にした! いや、まぁまだ語彙が少ないから、本当は別のことをいいたかったけどそうなったんだな。そうに違いない。
とにかく、これ以上門番と話していて妙な勘ぐりをされても困る。さっさと街に入り、約束の場所に向かった俺達だったが、そこにはデックとデトラ、そして見覚えのある面々が。
「あらジン。ひさしぶりね」
「あっはっは! どうした服など着て? 子どもは元気に全裸であろう!」
「いやいやどうしてお前らがここにいるんだよ!」
何か本当久しぶりに感じてしまうな。事前に手紙で事情は伝えていたようだけど。
「旦那様、ようこそご無事で。ジン坊ちゃまもロイス坊ちゃまもお元気そうで何よりです」
俺達が馬車から降りるとスワローがうやうやしく頭を下げた。相変わらず美しい佇まいだ。そして久しぶりに見たがやはり大きい……
『お主、どこを見ておるのじゃ?』
「……ジンはむっつり」
「だ、誰がむっつりだ!」
マグがジト目でそんなことを言ってきた。姫様の目も何か冷たいし!
「ハッハッハ、弟は本当にスケベだからな。スワローの水浴びを覗き見していたこともあるほどに!」
「いえ、それはロイス坊ちゃまです」
「それはお前だろう」
「尻を叩かれていただろう兄貴は」
「な!?」
俺だけじゃなくスワローと父上からも総ツッコミを受ける兄貴。いや、何を驚いているんだお前は。むしろ何故それを俺の仕業にした。こういう調子のいいところは変わってない兄貴だ。
「お前もこういう時は兄を立てろよ!」
「残念すぎて立てる気もおきないぞ」
「な、何が残念なんだ何が!」
「頭」
「むきーーーー!」
兄貴が猿みたいに喚いた。それを見てエンコウが、キャッキャッ、と手を叩いて笑ってるぞ。
「――ロイス坊ちゃまとジン坊ちゃま、この短い間で随分とお変わりになられましたね」
「うむ。私も驚いているよ。と、そうだ。彼女がこれから一緒に暮らすことになるマグノリア君で、こっちがジンの奴隷となった少女だ。スワロー部屋の準備を宜しく頼むよ。一応奴隷ということになっているがジンは一人の女の子として対等に見てほしいようだし私もそれがいいと思う」
「承知いたしました。すぐにご用意致します。では皆様こちらへ。奥様も首を長くしてお待ちです」
スワローはすぐにメイドに指示を出し、部屋の準備に入ったな。
「……私もここに?」
するとマグが父上に尋ねる。領地で暮らすという話ではあったが俺達と同じ屋敷でとは思わなかったようだ。
「うむ。うちには空いている部屋もあるからな。それに少しでも知り合いが多いほうがいいかなと思ってね。マガミやエンコウもいるし」
「私もいるしな。遠慮なく何でも聞くがいい!」
父上が答え、兄貴が胸を叩いてマグにアピールしていたがマグの目は冷たい。
「……聞きたいことがあったらジンに聞くからいい」
「何故だ! いやいや、弟より長く生きている私のほうがこの屋敷には詳しいのだ。だから聞くなら私に聞くといいと思うぞ」
「いや、一年ぐらいの違いで屋敷の中の知識にそこまで差は生まれないだろう」
寧ろ俺は周辺の山や森についてまで大体把握しているしな。
さて、俺達は屋敷に入り、そこで母上が出迎えてくれた。涙ながらに俺達の帰りを喜んでくれた。
「町が吸血鬼に襲われたと聞いてどれだけ心配したか。本当に無事で良かった……」
「心配をかけました。ですがお母様! 奴ら私の才能を利用しようと働きかけてきましたが、私は見事それを見破り! 奴らの計画を阻止してみせたのです!」
兄貴が自信満々に言う。微妙に脚色があるが、あながち間違ってるとも言えないか。
「ジンも良く無事で。え~とそれでその子が?」
「はい。カグヤという名前です」
名前はわかったことになってるから素直に教える。
「エリーこの子はマグノリア、カグヤと一緒で今日から屋敷で一緒に暮らすことになる二人だ」
「まぁ、ふふ嬉しい。娘が増えたみたい」
「……よろしくお願い致します」
「マグノリアちゃん。遠慮はいらないからね。自分の家だと思って気楽に過ごして。カグヤちゃんもね」
母上に微笑みかけられ姫様は若干戸惑っていたがペコリと頭を下げた。言葉がわからないからな。今日から少しずつ教えていくかな。
「それでジン、どっちが本命? それとも両方?」
母上がススッと近づいてきて耳打ちしてくる。いやいや、そういうのじゃないし。
「お部屋の準備が整いました」
母上と話していたらスワローがやってきた。
マグと姫様が部屋に通される。
『はぁ、このベッドというのはふかふかで気持ちいいのじゃ~』
「ウキ~」
姫様がベッドに寝そべって至福な顔をしている。隣にはエンコウも一緒になって横になっていた。
日ノ本にはベッドはなかったからね。
「気に入っていただいたようで何よりです。マグ様はいかがですか?」
マグノリアの愛称は皆に伝えた。マグもそのほうがいいというのでスワローもマグで呼ぶようになった。
「……広い部屋。本当にいいの?」
「遠慮しなくていいよ。元々使っていなかった部屋なわけだしね」
マグは戸惑っていたようだけど、俺がそう言うと素直に受け入れてくれた。
こうして姫様とマグが新しく家族の一員となった。
そして――姫様やマグと暮らすようになってから一週間が経った。
「朝食、お、おいしかった、よ、です?」
「うふふ、ありがとうねカグヤちゃん」
「……カグヤ凄い。もう簡単な会話が出来る」
姫様とマグが屋敷で住むようになってから俺も姫様にこっちの言葉を教えてきた。
姫様も積極的に覚えようとしたというのも大きいが、姫様は賢い。マグの言うように日常会話程度なら出来るようになっている。
この調子なら二ヶ月、早ければ一ヶ月あれば普通に会話できるようになりそうだ。
『ふふ、どうじゃジン? 妾もやるものじゃろう?』
姫様がドヤ顔を見せる。ちなみに姫様は今も着物を纏っている。しかも姫様が元々着ていたものではない。そっちも残っているが、母上が気に入り、仕立て屋に頼んで作らせたんだ。
母上は自分の分も作らせてたまに着ている。姫様も新しい着物にご満悦だ。
だから姫様はこっちでも日ノ本と同じ着物姿が標準になっている。
さてと、朝食を食べ終えた後はマグや姫様と一緒に町に向かった。デック達にまたあいにいくとはいったけど色々とあって結局結構経ってしまった。
まぁ実はその前に父上が招待して屋敷に食事に来てもらったりはあったから会うの自体は三日ぶりぐらいだけど。
そういえばここを歩くのも久しぶりだな。そう思っていたら猿たちが集まってきてウキャウキャと喜んでいた。
「猿が、なん、じゃ?」
「……可愛い」
マグは猿の頭を撫でて嬉しそうにしている。姫様もそれにならって猿たちと戯れていた。エンコウの側には三猿もやってきて片膝をついていた。
あいつら器用だな……
エンコウも含めてしばらくいなかったからな。マガミもマッサージされてご満悦といったところか。
「また後でな」
「「「「「「ウキキキィイイ!」」」」」」
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そんなことを思いながら町にたどり着くとあの門番が笑顔で出迎えてくれた。
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相変わらず声が大きい。一方で反対側に立つもう一人の門番は相変わらず静かだ。ただ目がどことなく優しい。
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「違う!」
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「いやいやそんな照れなくても」
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「いやいや、何言ってるの!」
マグはともかく姫様がとんでもないことを口にした! いや、まぁまだ語彙が少ないから、本当は別のことをいいたかったけどそうなったんだな。そうに違いない。
とにかく、これ以上門番と話していて妙な勘ぐりをされても困る。さっさと街に入り、約束の場所に向かった俺達だったが、そこにはデックとデトラ、そして見覚えのある面々が。
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