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お前名前は?
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「、、いっただきま~す!!」
そう言い出てきた料理に箸を出そうとした瞬間、「待て待て」とその手を焦ったように抑えられた。
「まず人ん家来たんなら挨拶からだろ、お前名前は??」
「えっと、、新庄麗央です」
「、、、俺は桑原律」
さっきまでの性格とは打って変わって、素直に答えたその男の顔はどこか赤く額を手で抑えていた、よくよく見れば汗が吹き出し、辛そうな表情をしていた。
「、、くっはあ、、、」
「大丈夫ですか??もぐもぐ」
「食いながら言うんじゃねえ」
冷静にそう突っ込まれ俺は、箸を茶碗に置き、身を乗り出すと律と名乗った男の額に、自分の手を重ねた。
「うわ、、すごい熱い、、、熱とかじゃっ」
瞬間バッと額にあった手を跳ね除けられ、男は机に頭を抑える形で、乱れた呼吸を整えていた。
(、、ん、、、あれこの匂い)
どこか変だ、次第に甘く蕩けそうな蒸気が匂いとなって鼻をつく、その空気を吸ううちに次第に自分の身体にも変化が訪れた、さっきの男のように理性と戦っているのか、欲が出そうになるのを必死に抑え、それは乱れた呼吸へと形を変え、歯を食いしばりぎゅっと胸元のシャツを強く握った。
「、、あれ、、、、俺」
視界がぐにゃりと歪み、その中で一転して集中して見れるのは、床に倒れ苦しい声を上げる律の姿だった。俺はここでやっと理解する、彼の第二の性はΩであり、αと触れたことによりヒートを起こし始めたのだ。ぼやける意識の中でそんな事を考えていれば、ムズムズと歯の根元が疼き出す。これは本能的にだ。
やばい、、まずい抑えろ、、、、ここから逃げなきゃと頭の中で、警鐘が鳴る。
「、、、でも」
そんな声を思わず漏らす、こんなにも苦しそうにしていて、見捨てるわけにはいかない、何か方法があるはずだ。そうだと、俺は律の方へ駆け寄りある事を訪ねた。
「律さん、、抑制剤ってっ、、、どこに、、、ありますか?」
「、、そこの戸棚の黄色い、、、、、瓶の中」
指を指した方を見れば、確かにそこには木製の戸棚があり、俺はそこへ行きガラッと横にスライドして中を見た。確かに律のいった通り黄色い瓶に入った薬を見つけた、蓋を開け中から一粒取り出し、彼の方へと駆け寄ると、口元にその薬を当てた。
「、、早く、、、飲んで」
「うう、、あ」
口をガバっと開け、俺はそこに薬を放り込み、その瞬間彼はバタッとその場に倒れ意識を失った。俺は急いで換気をして、部屋に漂うフェロモンを外へと逃がした。馬鹿なやり方でしかないが俺にはこの方法しか思いつかなかった。
「、、、、母さん」
「えっ、、律さん??」
少しして意識を取り戻したのか、寝言を言い、横にあった俺の腕をぎゅっと掴んだ。
「、、もう少しこのままでもいいか」
俺はそうやって律の頭を、優しくスッと撫でた。
そう言い出てきた料理に箸を出そうとした瞬間、「待て待て」とその手を焦ったように抑えられた。
「まず人ん家来たんなら挨拶からだろ、お前名前は??」
「えっと、、新庄麗央です」
「、、、俺は桑原律」
さっきまでの性格とは打って変わって、素直に答えたその男の顔はどこか赤く額を手で抑えていた、よくよく見れば汗が吹き出し、辛そうな表情をしていた。
「、、くっはあ、、、」
「大丈夫ですか??もぐもぐ」
「食いながら言うんじゃねえ」
冷静にそう突っ込まれ俺は、箸を茶碗に置き、身を乗り出すと律と名乗った男の額に、自分の手を重ねた。
「うわ、、すごい熱い、、、熱とかじゃっ」
瞬間バッと額にあった手を跳ね除けられ、男は机に頭を抑える形で、乱れた呼吸を整えていた。
(、、ん、、、あれこの匂い)
どこか変だ、次第に甘く蕩けそうな蒸気が匂いとなって鼻をつく、その空気を吸ううちに次第に自分の身体にも変化が訪れた、さっきの男のように理性と戦っているのか、欲が出そうになるのを必死に抑え、それは乱れた呼吸へと形を変え、歯を食いしばりぎゅっと胸元のシャツを強く握った。
「、、あれ、、、、俺」
視界がぐにゃりと歪み、その中で一転して集中して見れるのは、床に倒れ苦しい声を上げる律の姿だった。俺はここでやっと理解する、彼の第二の性はΩであり、αと触れたことによりヒートを起こし始めたのだ。ぼやける意識の中でそんな事を考えていれば、ムズムズと歯の根元が疼き出す。これは本能的にだ。
やばい、、まずい抑えろ、、、、ここから逃げなきゃと頭の中で、警鐘が鳴る。
「、、、でも」
そんな声を思わず漏らす、こんなにも苦しそうにしていて、見捨てるわけにはいかない、何か方法があるはずだ。そうだと、俺は律の方へ駆け寄りある事を訪ねた。
「律さん、、抑制剤ってっ、、、どこに、、、ありますか?」
「、、そこの戸棚の黄色い、、、、、瓶の中」
指を指した方を見れば、確かにそこには木製の戸棚があり、俺はそこへ行きガラッと横にスライドして中を見た。確かに律のいった通り黄色い瓶に入った薬を見つけた、蓋を開け中から一粒取り出し、彼の方へと駆け寄ると、口元にその薬を当てた。
「、、早く、、、飲んで」
「うう、、あ」
口をガバっと開け、俺はそこに薬を放り込み、その瞬間彼はバタッとその場に倒れ意識を失った。俺は急いで換気をして、部屋に漂うフェロモンを外へと逃がした。馬鹿なやり方でしかないが俺にはこの方法しか思いつかなかった。
「、、、、母さん」
「えっ、、律さん??」
少しして意識を取り戻したのか、寝言を言い、横にあった俺の腕をぎゅっと掴んだ。
「、、もう少しこのままでもいいか」
俺はそうやって律の頭を、優しくスッと撫でた。
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