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3 報告会ならぬ懺悔会
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西島は俺の話を真剣だがやっぱりどこか可愛く見える顔で聞いていた。真剣な顔でも可愛いって思えるのがすごいと思う。そして悩んだ末に、神妙な表情で言い切った。
「じゃあ一番怪しいのは角川くんってことだよね?」
「まあ…、あいつは否定してたけど…」
俺はほぼ角川がやったんだって思っている。だって、角川しか俺と栗須が離れ離れになって得をする人間がいないのだ。…それかマジでホントの不運なのか、まあ、どっちでも俺は嫌だけど…。
「俺、角川くんのこと見張ってるから、増栄くんは他の人に聞きこんでみてくれない?」
まるで探偵みたいだな、と思いながら俺は頷いた。
「うん、わかった。俺はいいけど…、また角川の事見張るの大丈夫なのかよ」
前回も角川の事を見張ってくれていたが、結局謎が深まって終わった気がする。そんな心配した俺の思いとは裏腹に、西島は頼りがいのある言葉を言ってくれた。
「むしろ今度こそしっぽつかんでやるって思ってるからっ! まかせてよっ」
ふふんっ、と腕を組みふんぞり返った西島の顔はやる気に満ちていた。何か秘策でもあるのか、自信に満ちた西島の様子に俺は思わず手を合わせた。
「おお…頼もしい…っ、俺も聞き込み頑張るっ」
「うん、頑張ろうねっ」
二人で小さく「えいえいおー!」と拳を上げ、俺たちは絆を深めた。
――――だが、やはり敵は強かった。
あの小さな結束から1週間経ち、俺たちの前には暗雲が立ち込めていた。
「…………さーっぱり、分からん……」
俺と西島は学校近くの喫茶店で向かい合いながら項垂れていた。二人が頼んだ紅茶は冷え切ってしまった。俺はため息を吐きながら、頭を抱えた。西島は疲れ切った顔をしており、『報告会』という名目で集まったが『懺悔会』になる予感がした。
俺のため息から二人は話そうとしない。しばらく経ってからようやく西島が顔をテーブルにうつ伏せ、ぼそぼそと話し始めた。
「…やっぱり聞き出そうとしたけど、全然心読めないし、後とか着いて行ったけどむしろ見つかるし…収集ゼロとか…前回より酷い…ごめん増栄くん…」
謝りながら泣きそうなる西島を見てこっちが辛くなってくる。手伝ってくれるだけホントに有難いのに…。
「俺も伏矢とか虹田とかクラスの奴らに聞いてみたけど分からなかった…、機嫌が最近いいとかぐらいしか…」
俺も言ってから顔を俯かせた。角川は栗須と一番仲が良く、他のクラスメイトとは浅く広く付き合っているみたいで、様々な人に聞いても有力なものがなかった。仲がいい栗須に聞けるのが一番いいが、俺は今絶賛栗須に会えない期間なのでやはり栗須には話すどころか一度も会えなかった。
…俺も栗須と同じクラスメイトなのに、一回も話せていないのはホントになんでなんだ…。
「……機嫌やっぱりいいんだ…、俺が見つかった時何かされるかと思ってたんだけど何にもなかったし…」
西島の言葉で俺はハッとなる。
「いい事って絶対≪栗須に何でもしてくれる≫ってことが近いってことだよな」
俺の言葉に西島は頷いた。
「そうだと思う…。というか、前から思ってたけど、栗須くんのその角川くんに対しての信頼の厚さって何なの? 普通だったらなんでもしてあげるなんて約束しないよね?」
西島の言葉に俺は顔を上げた。俺は腕を組んで、頭をひねる。
「いや…俺もそれは前から思ってたんだけど理由が分からなくて…。というか、あの二人がなんであんなに仲いいのかよく分からん…」
「確かに、タイプが全然違うしね…。角川くんの能力が分かれば手っ取り早くていいんだけど…」
「そうなんだよな…、栗須が『角川に願っただけ』とか言ってたし…、もしかして望みを叶える能力とか?」
「ええっ、そしたら力が強すぎてうちの高校にはいないでしょ」
「そりゃそうか…」
そんなチートな能力があれば、まず俺と栗須が付き合ってないわな…。
俺たちはまた振り出しに戻った問題に頭を抱えることになった。結局二人で悩んだ末、何もいい考えが浮かばずその日はそのまま解散となってしまった。
何も解決策も浮かばないまま、日々が過ぎていた頃。
俺たちの『敵』はあっさりと目の前に現れた。
「あ。増栄、土曜日駅集合な」
学校の廊下で歩いていたら出会い頭に角川にそう言われてまるで鈍器で殴られたような衝撃を突然食らわせられた。俺は思わず口をあんぐりと開けた。
「…………は?」
間抜けな顔と声をしていることは自分でも分かったが、俺は魔法にかけられたように石化して固まる。隣にいた西島も口を開けて固まっている。
土曜日、駅、集合な―――。
混乱した頭の中でその言葉がグルグルと回る。え?なんで?さっぱり分からん。
そんな状況を全く理解出来ていない俺の心が分かったのだろう、角川は目を細め心底愉しそうに笑っていた。
「おいおい、そんな顔すんなって。栗須の要望なんだよね、増栄も来て欲しいってさ~。増栄もうれしいだろ? 愛しの≪彼氏≫に会えて。俺は栗須と二人きりの方がよかったけど、お前が来ないと行かないとか言われちゃってさ~、ま、俺は別にそれでもお得だからいいんだけど」
角川にニヤニヤしながら言われ俺は混乱の中にいた。当たり前だがここには栗須はいない。角川はどこか楽しそうに…嬉しそうに…歌うように話す。まるで恋人の我儘を聞いているような言い方に、妙にムカムカした。
お得ってなんだよ、ホントに栗須に会えるのかよ…。言いたいことがいっぱいあった。
目の前の男が楽しげに話す様子を見て俺は確信した。やはり、角川が、栗須と俺を会わないようにしていたんだって。どういうカラクリなのかは本当に分からないけど、俺にはそれだけが分かった。西島もそうなのか、ゴクリと喉を鳴らした。
懸念が確信に変わった途端、急に目の前の人物が恐ろしいモノに思えた。
前から気づいていたけれど、やはり角川は『要注意人物』だ。…今からでも政府に言ってやろうかな。そこまで考えてから俺は首を振る。
そんな事今は考えなくていい。俺はそれよりも目の前の角川に聞かなくちゃいけないことがある。
「…俺が行かないって言うと栗須はどうなるわけ?」
俺は震える身体を抑えて、恐る恐る問う。嫌な汗が流れた。心臓は痛いほど張りつめていた。ドクドクと鳴り響く心臓が、耳に残る。
角川は綺麗に笑った。それはもう見たことがないくらい、本当に…子供のように楽し気に微笑んでいた。
その笑顔があまりに角川に似合わず可愛らしく幼かったので、俺は目を奪われてしまった。まさかそんな顔をするなんて思わなかった。だから俺は気づかなかった。角川がいつの間にか顔を近づけていた事に。
「そりゃあ二人っきりで栗須に≪何でもしてもらう≫んだよ……」
「うわっ」
気づいたときにはもう遅かった。甘く低く右耳に囁かれ、そのまま耳に舌を入れられる。ぬめりとした感触に俺は驚いて飛び上がる。身体に駆け巡るゾクゾクとした感覚に、俺は身を震わせた。
「ま、まっ、増栄くんっ」
西島の高い叫んだ声で我に返った俺は、慌てて息のかかった距離にいた角川を突き飛ばす。手に伝わる衝撃が思いのほか大きくて俺は驚いた。
「おっと…」
角川の体は少しよろめいただけだった。思い切り突き飛ばしたはずなのに、全然びくともしない。俺と角川にある力の差ははっきりとしていた。角川は突き飛ばした俺を怒る訳でもなく楽しそうな表情でこちらを見据えていた。口を手で覆い、俺を見ながら口をゆっくりと開く。
「やっぱりお前って面白いなぁ……」
クスクスと笑う奴は、先程より愉し気で背筋に寒気が走った。
「じゃあ一番怪しいのは角川くんってことだよね?」
「まあ…、あいつは否定してたけど…」
俺はほぼ角川がやったんだって思っている。だって、角川しか俺と栗須が離れ離れになって得をする人間がいないのだ。…それかマジでホントの不運なのか、まあ、どっちでも俺は嫌だけど…。
「俺、角川くんのこと見張ってるから、増栄くんは他の人に聞きこんでみてくれない?」
まるで探偵みたいだな、と思いながら俺は頷いた。
「うん、わかった。俺はいいけど…、また角川の事見張るの大丈夫なのかよ」
前回も角川の事を見張ってくれていたが、結局謎が深まって終わった気がする。そんな心配した俺の思いとは裏腹に、西島は頼りがいのある言葉を言ってくれた。
「むしろ今度こそしっぽつかんでやるって思ってるからっ! まかせてよっ」
ふふんっ、と腕を組みふんぞり返った西島の顔はやる気に満ちていた。何か秘策でもあるのか、自信に満ちた西島の様子に俺は思わず手を合わせた。
「おお…頼もしい…っ、俺も聞き込み頑張るっ」
「うん、頑張ろうねっ」
二人で小さく「えいえいおー!」と拳を上げ、俺たちは絆を深めた。
――――だが、やはり敵は強かった。
あの小さな結束から1週間経ち、俺たちの前には暗雲が立ち込めていた。
「…………さーっぱり、分からん……」
俺と西島は学校近くの喫茶店で向かい合いながら項垂れていた。二人が頼んだ紅茶は冷え切ってしまった。俺はため息を吐きながら、頭を抱えた。西島は疲れ切った顔をしており、『報告会』という名目で集まったが『懺悔会』になる予感がした。
俺のため息から二人は話そうとしない。しばらく経ってからようやく西島が顔をテーブルにうつ伏せ、ぼそぼそと話し始めた。
「…やっぱり聞き出そうとしたけど、全然心読めないし、後とか着いて行ったけどむしろ見つかるし…収集ゼロとか…前回より酷い…ごめん増栄くん…」
謝りながら泣きそうなる西島を見てこっちが辛くなってくる。手伝ってくれるだけホントに有難いのに…。
「俺も伏矢とか虹田とかクラスの奴らに聞いてみたけど分からなかった…、機嫌が最近いいとかぐらいしか…」
俺も言ってから顔を俯かせた。角川は栗須と一番仲が良く、他のクラスメイトとは浅く広く付き合っているみたいで、様々な人に聞いても有力なものがなかった。仲がいい栗須に聞けるのが一番いいが、俺は今絶賛栗須に会えない期間なのでやはり栗須には話すどころか一度も会えなかった。
…俺も栗須と同じクラスメイトなのに、一回も話せていないのはホントになんでなんだ…。
「……機嫌やっぱりいいんだ…、俺が見つかった時何かされるかと思ってたんだけど何にもなかったし…」
西島の言葉で俺はハッとなる。
「いい事って絶対≪栗須に何でもしてくれる≫ってことが近いってことだよな」
俺の言葉に西島は頷いた。
「そうだと思う…。というか、前から思ってたけど、栗須くんのその角川くんに対しての信頼の厚さって何なの? 普通だったらなんでもしてあげるなんて約束しないよね?」
西島の言葉に俺は顔を上げた。俺は腕を組んで、頭をひねる。
「いや…俺もそれは前から思ってたんだけど理由が分からなくて…。というか、あの二人がなんであんなに仲いいのかよく分からん…」
「確かに、タイプが全然違うしね…。角川くんの能力が分かれば手っ取り早くていいんだけど…」
「そうなんだよな…、栗須が『角川に願っただけ』とか言ってたし…、もしかして望みを叶える能力とか?」
「ええっ、そしたら力が強すぎてうちの高校にはいないでしょ」
「そりゃそうか…」
そんなチートな能力があれば、まず俺と栗須が付き合ってないわな…。
俺たちはまた振り出しに戻った問題に頭を抱えることになった。結局二人で悩んだ末、何もいい考えが浮かばずその日はそのまま解散となってしまった。
何も解決策も浮かばないまま、日々が過ぎていた頃。
俺たちの『敵』はあっさりと目の前に現れた。
「あ。増栄、土曜日駅集合な」
学校の廊下で歩いていたら出会い頭に角川にそう言われてまるで鈍器で殴られたような衝撃を突然食らわせられた。俺は思わず口をあんぐりと開けた。
「…………は?」
間抜けな顔と声をしていることは自分でも分かったが、俺は魔法にかけられたように石化して固まる。隣にいた西島も口を開けて固まっている。
土曜日、駅、集合な―――。
混乱した頭の中でその言葉がグルグルと回る。え?なんで?さっぱり分からん。
そんな状況を全く理解出来ていない俺の心が分かったのだろう、角川は目を細め心底愉しそうに笑っていた。
「おいおい、そんな顔すんなって。栗須の要望なんだよね、増栄も来て欲しいってさ~。増栄もうれしいだろ? 愛しの≪彼氏≫に会えて。俺は栗須と二人きりの方がよかったけど、お前が来ないと行かないとか言われちゃってさ~、ま、俺は別にそれでもお得だからいいんだけど」
角川にニヤニヤしながら言われ俺は混乱の中にいた。当たり前だがここには栗須はいない。角川はどこか楽しそうに…嬉しそうに…歌うように話す。まるで恋人の我儘を聞いているような言い方に、妙にムカムカした。
お得ってなんだよ、ホントに栗須に会えるのかよ…。言いたいことがいっぱいあった。
目の前の男が楽しげに話す様子を見て俺は確信した。やはり、角川が、栗須と俺を会わないようにしていたんだって。どういうカラクリなのかは本当に分からないけど、俺にはそれだけが分かった。西島もそうなのか、ゴクリと喉を鳴らした。
懸念が確信に変わった途端、急に目の前の人物が恐ろしいモノに思えた。
前から気づいていたけれど、やはり角川は『要注意人物』だ。…今からでも政府に言ってやろうかな。そこまで考えてから俺は首を振る。
そんな事今は考えなくていい。俺はそれよりも目の前の角川に聞かなくちゃいけないことがある。
「…俺が行かないって言うと栗須はどうなるわけ?」
俺は震える身体を抑えて、恐る恐る問う。嫌な汗が流れた。心臓は痛いほど張りつめていた。ドクドクと鳴り響く心臓が、耳に残る。
角川は綺麗に笑った。それはもう見たことがないくらい、本当に…子供のように楽し気に微笑んでいた。
その笑顔があまりに角川に似合わず可愛らしく幼かったので、俺は目を奪われてしまった。まさかそんな顔をするなんて思わなかった。だから俺は気づかなかった。角川がいつの間にか顔を近づけていた事に。
「そりゃあ二人っきりで栗須に≪何でもしてもらう≫んだよ……」
「うわっ」
気づいたときにはもう遅かった。甘く低く右耳に囁かれ、そのまま耳に舌を入れられる。ぬめりとした感触に俺は驚いて飛び上がる。身体に駆け巡るゾクゾクとした感覚に、俺は身を震わせた。
「ま、まっ、増栄くんっ」
西島の高い叫んだ声で我に返った俺は、慌てて息のかかった距離にいた角川を突き飛ばす。手に伝わる衝撃が思いのほか大きくて俺は驚いた。
「おっと…」
角川の体は少しよろめいただけだった。思い切り突き飛ばしたはずなのに、全然びくともしない。俺と角川にある力の差ははっきりとしていた。角川は突き飛ばした俺を怒る訳でもなく楽しそうな表情でこちらを見据えていた。口を手で覆い、俺を見ながら口をゆっくりと開く。
「やっぱりお前って面白いなぁ……」
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休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
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もう一人の主人公は木下英二。28歳。
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翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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