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11 イチャイチャラブラブタイム
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その後、結局俺と西島と栗須は一緒に駅に向かっていた。西島を駅まで送っていくためだ。角川は危険なので、一人で先に帰って貰った。これにも案外すんなりと角川は従った。ホテルから出ていく姿は何だか楽しそうだった。
「それ、持って帰るの?」
道中で西島が可愛い顔を傾げて、栗須の持っている二つの紙袋を見つめている。栗須は淡々として言った。
「角川にあげるって言われたから」
「ナース服貰ってどうすんだよ…」
「増栄、いる?」
純粋な目で見つめられ一瞬頷きそうになった。やばいやばい。
「え? いらない」
「そうか」
彼はぶっきらぼうに言って、視線を落とす。俺の答えに少し残念そうなのはなぜ?と思ったが、聞かないでおこうと思う。そんな俺たちを見て西島は楽しそうに笑った。
「二人とも俺の事は無視してもっといちゃついていいんだよ?」
「はっ?!」
西島は小悪魔的な笑みを浮かべて俺の度肝を抜いた。俺は驚きすぎて固まった。そして来る恥ずかしさ。栗須はそんな俺をじっと見つめている。西島はそんな俺たちを見てさらにニヤニヤとしている。
「恋人なんだし、こうやって手を繋いだりしてよ~」
「~~~~?!」
強引に西島は俺の手と、栗須の手を無理やり繋げさせた。栗須の右手と俺の左手が指をからめている状況にカァーッと体中が熱くなる。そう言えば付き合ってから会えていなかったので、手を繋いだことなんてなかった。初めての手を繋ぐ行為が見られていると思うとさらに恥ずかしくなる。
今の俺の手って汗で湿ってない?そう思ったら意識して、さらに汗が噴き出る。
栗須の手が濡れてしまう、そう思って手を離そうとしたが栗須がぎゅっと握っていて離れられなかった。うう、何でだ。
「わーっ、ラブラブカップルっぽい!」
キャーキャーと楽し気な西島は乙女のようだった。そこら辺の女子高生より可愛いからこんな事されても怒れないのが困る。栗須の顔を覗き見ると、小さく口角を上げていた。その幸せそうな顔にドキッとする。
「西島、ありがとう。増栄と手繋ぎたかったから嬉しい」
素直に自分の感情を言葉通り嬉し気に言う栗須を直視できない。きっと栗須は幸せそうな表情をしているのだろう。
なんでこんな事をはっきり言えちゃうわけ? こんな奴だったっけ??
「そっか!よかった。じゃあ俺はここら辺で大丈夫だから! じゃあね~。あ、この後の事学校で詳しく聞くから!」
「ああ、またな」
「えっ」
混乱した俺を置いて手を振った西島はいつの間にかついていた駅の中に消えていった。雑踏の中に消えていく西島は楽しそうだった。なんて可愛らしい手の振り方なんだろう。可憐に去っていく西島に『なんだあの子?!可愛い! 付き合いてえ!』と誰かののんきな欲望が聞こえてくる。
栗須ものんきに手を振って西島を見送っている。西島を始めは嫉妬の対象に見ていたのに、さっきの出来事で俺たちを応援していると分かったからか、そんな様子も見せなくなった。それが妙に恥ずかしくて。俺はさらにカァーッと熱くなる。
「…」
俺は急に二人きりにされて心細くなる。だって、意識してしまう。栗須の事を。
繋がっている手の大きさとか、ごつごつした指の形とか、意識してしまう。初めての恋人が栗須だけど、こうやって皆も恋人と手を繋いでドキドキしたりするのかな。そんなことを思考するたびに頭がぼんやりしてきた。
「…ホテルに帰ろう」
「え?!」
しばらく手を繋いだまま駅の前に立っていたら栗須が俺の顔を覗いて言い放つ。俺はまた間抜けな声を上げる。近い顔にドキッとする。ドクン、ドクン、ドクン…。心臓がうるさい。繋いだところからこの緊張がバレてしまわないか慌てた。
『イチャイチャしたい』
久しぶりに聞いた気がする願望に、汗が噴き出る。
「チェックアウトしてないし」
『早く部屋に戻って、増栄とイチャイチャしたい。いっぱいイチャイチャしてくれるって約束したよね?』
栗須は口では普通の理由を言っているのに、心の願望は正直だった。隠そうとする気もない。俺の能力を知っていて、俺に問いかける栗須のしたたかさに背筋が凍る。
ホテルに戻ったらきっと栗須は俺を…。
―――ああ、イヤだ。
心臓が痛いほど張りつめる。栗須の眼は俺を熱く見つめていた。願望と欲望がつまった瞳は心を揺さぶり、身体までも動かしてしまう。俺が小さく頷くと、幸せそうに笑う。嫌がらせをするために、俺はビショビショになった手を栗須にさらに染みこませようとぎゅっと握った。栗須はどうしてだか幸せそうだった。
チェックアウトもせずに、ホテルの部屋に戻ると栗須は俺に後ろから抱き着いてきた。大きな身体に包まれ俺は声も出せずに硬直する。ホテルの部屋は甘い香りに満ちている気がした。そんなわけ、きっとないんだろうけど。俺にはそう思えて仕方がない。
だってそうじゃなきゃこの部屋の甘い空気感はなんなんだろう。
抱き着かれた場所が、目の前にベットがある寝室だったから、そう思うだけなのだろうか。
静寂だった抱擁を消したのは、栗須の低くも甘い声だった。
「州将って…名前で呼んでいい? あと、俺の名前も呼んでほしい」
「え…いいけど…」
「…ありがとう」
お礼を言う栗須の低い声がさらに甘くなっている。何だろう名前を呼ばれただけのにとても心臓が痛い。そういえば、付き合った後少しの間だけ名前を呼び合っていた。会えなくなって、いつもの癖で普通に名字呼びに戻ってしまった。
「手、すごい汗だ…」
「わっ、やめろっ」
『舐めたい』と欲望が聞こえてきて俺は焦る。距離が近いからか、『願望』が脳にかなり響く。栗須は俺の抵抗を軽くかわし、愛おしそうに俺の汗で濡れた左手を触ってくる。首元に栗須の熱い息がかかる。くすぐったくて腰が揺れた。
『乳首、触りたい』
「うっ、うぅっやめっ」
心の声通りに右手が俺のシャツ越しに乳首に触られ、俺は呻く。男の乳首なんて触っても楽しくないだろうに栗須はひっかいたり、擦ったり、俺の胸をいじめてくる。妄想の俺は甘く呻いていたけど、今の俺は呻くことしか出来ない。
修学旅行時以来の触れ合いに俺は腰をモジモジとさせる。
「ひっ」
突然やってきた刺激に目を瞑る。ズボンの中に無理やり栗須の手が侵入してきたからだ。俺のソコは固くなっており、勃起していた。そのことを直接知られて俺は本能的に逃げようと身体を動かした。だが、栗須に顔を無理やり動かされ唇を重ねられ頭が真っ白になる。
―――俺、キスされてる…!
混乱で目の前がちかちかと点滅した。舌を入れられ、慌てて歯を開く。俺の舌が栗須の舌を異物だと感知し、押し返す動きをしていた。やめようと思っても、身体が言う事を聞かない。押し返す動きが、自ら栗須の舌を絡めている動きをしている事に俺は気が付いていた。
「~~~~っ」
『かわいい、かわいい。俺のベロ絡めちゃってる。かわいい』
頭に栗須の声が響く。低い、甘い声。『きもちいい』『くるしそう』『びくびくしてる』興奮しているのか、考えていることが幼い。それが俺にも興奮を煽っていた。こんな時でも無表情な栗須が、本当は興奮してくれている。目に欲望を宿している。前だったら嫌だったのに、今では幸せに思えた。
長いキスにうまく息が出来ない。息が苦しいのに気持ちいい。腰が快楽で揺れる。俺の事をじっと見ている栗須の瞳が熱くて、身体が震える。
あの時…角川の唇に触れていなくて本当によかった。この唇は、俺のモノだ。
「んぅ、うぅっ、はっ、あっ、はぁ、はぁ…っ」
やっと唇が離れた時には俺は肩で息をしていた。見つめる栗須の眼に心臓が高鳴る。
「顔がとろんってなってる…可愛い、州将」
「っ」
名前で呼ばれ、思わず目をそらす。心臓に悪い。死ぬところだった。たった「くにます」という四文字の単語なのに、どうしてこんなに恥ずかしくなるのだろう。
「乳首舐めてないのに勃ってるよ? …前より敏感になったんだ」
くりくりと乳首を触るのを再開した栗須は意地悪く言った。妄想でやられた時も思っていたが、栗須は意地悪な奴だと思う。俺が恥ずかしがることを平然とやって、俺が狼狽えるのを楽しんでいる。
恋人になったからか、直接的に声に出して言われると心の声より恥ずかしくてたまらない。
「っぅ、そ、そそんな事言うなよっ恥ずかしいわっ」
「だって願望以外は伝わらないだろ?」
「~~~~っ」
さも当然のように言われて茹でダコのようになる。今では心の共鳴度で願望以外も聞こえることも増えたことを知られたらマズイのだが、もしかして願望以外は全部口でいうつもりなのだろうか。そんな事をされたら心臓が持たない。
「顔真っ赤で可愛い」
『俺の意識してくれてるのか? それだったらいいな』
「っ」
惚れた弱みだろうか。可愛いと直接言われて、嬉しい。男なのに、胸をいじられて、勃起している自分を可愛いと言ってくれる事が嬉しかった。
「それ、持って帰るの?」
道中で西島が可愛い顔を傾げて、栗須の持っている二つの紙袋を見つめている。栗須は淡々として言った。
「角川にあげるって言われたから」
「ナース服貰ってどうすんだよ…」
「増栄、いる?」
純粋な目で見つめられ一瞬頷きそうになった。やばいやばい。
「え? いらない」
「そうか」
彼はぶっきらぼうに言って、視線を落とす。俺の答えに少し残念そうなのはなぜ?と思ったが、聞かないでおこうと思う。そんな俺たちを見て西島は楽しそうに笑った。
「二人とも俺の事は無視してもっといちゃついていいんだよ?」
「はっ?!」
西島は小悪魔的な笑みを浮かべて俺の度肝を抜いた。俺は驚きすぎて固まった。そして来る恥ずかしさ。栗須はそんな俺をじっと見つめている。西島はそんな俺たちを見てさらにニヤニヤとしている。
「恋人なんだし、こうやって手を繋いだりしてよ~」
「~~~~?!」
強引に西島は俺の手と、栗須の手を無理やり繋げさせた。栗須の右手と俺の左手が指をからめている状況にカァーッと体中が熱くなる。そう言えば付き合ってから会えていなかったので、手を繋いだことなんてなかった。初めての手を繋ぐ行為が見られていると思うとさらに恥ずかしくなる。
今の俺の手って汗で湿ってない?そう思ったら意識して、さらに汗が噴き出る。
栗須の手が濡れてしまう、そう思って手を離そうとしたが栗須がぎゅっと握っていて離れられなかった。うう、何でだ。
「わーっ、ラブラブカップルっぽい!」
キャーキャーと楽し気な西島は乙女のようだった。そこら辺の女子高生より可愛いからこんな事されても怒れないのが困る。栗須の顔を覗き見ると、小さく口角を上げていた。その幸せそうな顔にドキッとする。
「西島、ありがとう。増栄と手繋ぎたかったから嬉しい」
素直に自分の感情を言葉通り嬉し気に言う栗須を直視できない。きっと栗須は幸せそうな表情をしているのだろう。
なんでこんな事をはっきり言えちゃうわけ? こんな奴だったっけ??
「そっか!よかった。じゃあ俺はここら辺で大丈夫だから! じゃあね~。あ、この後の事学校で詳しく聞くから!」
「ああ、またな」
「えっ」
混乱した俺を置いて手を振った西島はいつの間にかついていた駅の中に消えていった。雑踏の中に消えていく西島は楽しそうだった。なんて可愛らしい手の振り方なんだろう。可憐に去っていく西島に『なんだあの子?!可愛い! 付き合いてえ!』と誰かののんきな欲望が聞こえてくる。
栗須ものんきに手を振って西島を見送っている。西島を始めは嫉妬の対象に見ていたのに、さっきの出来事で俺たちを応援していると分かったからか、そんな様子も見せなくなった。それが妙に恥ずかしくて。俺はさらにカァーッと熱くなる。
「…」
俺は急に二人きりにされて心細くなる。だって、意識してしまう。栗須の事を。
繋がっている手の大きさとか、ごつごつした指の形とか、意識してしまう。初めての恋人が栗須だけど、こうやって皆も恋人と手を繋いでドキドキしたりするのかな。そんなことを思考するたびに頭がぼんやりしてきた。
「…ホテルに帰ろう」
「え?!」
しばらく手を繋いだまま駅の前に立っていたら栗須が俺の顔を覗いて言い放つ。俺はまた間抜けな声を上げる。近い顔にドキッとする。ドクン、ドクン、ドクン…。心臓がうるさい。繋いだところからこの緊張がバレてしまわないか慌てた。
『イチャイチャしたい』
久しぶりに聞いた気がする願望に、汗が噴き出る。
「チェックアウトしてないし」
『早く部屋に戻って、増栄とイチャイチャしたい。いっぱいイチャイチャしてくれるって約束したよね?』
栗須は口では普通の理由を言っているのに、心の願望は正直だった。隠そうとする気もない。俺の能力を知っていて、俺に問いかける栗須のしたたかさに背筋が凍る。
ホテルに戻ったらきっと栗須は俺を…。
―――ああ、イヤだ。
心臓が痛いほど張りつめる。栗須の眼は俺を熱く見つめていた。願望と欲望がつまった瞳は心を揺さぶり、身体までも動かしてしまう。俺が小さく頷くと、幸せそうに笑う。嫌がらせをするために、俺はビショビショになった手を栗須にさらに染みこませようとぎゅっと握った。栗須はどうしてだか幸せそうだった。
チェックアウトもせずに、ホテルの部屋に戻ると栗須は俺に後ろから抱き着いてきた。大きな身体に包まれ俺は声も出せずに硬直する。ホテルの部屋は甘い香りに満ちている気がした。そんなわけ、きっとないんだろうけど。俺にはそう思えて仕方がない。
だってそうじゃなきゃこの部屋の甘い空気感はなんなんだろう。
抱き着かれた場所が、目の前にベットがある寝室だったから、そう思うだけなのだろうか。
静寂だった抱擁を消したのは、栗須の低くも甘い声だった。
「州将って…名前で呼んでいい? あと、俺の名前も呼んでほしい」
「え…いいけど…」
「…ありがとう」
お礼を言う栗須の低い声がさらに甘くなっている。何だろう名前を呼ばれただけのにとても心臓が痛い。そういえば、付き合った後少しの間だけ名前を呼び合っていた。会えなくなって、いつもの癖で普通に名字呼びに戻ってしまった。
「手、すごい汗だ…」
「わっ、やめろっ」
『舐めたい』と欲望が聞こえてきて俺は焦る。距離が近いからか、『願望』が脳にかなり響く。栗須は俺の抵抗を軽くかわし、愛おしそうに俺の汗で濡れた左手を触ってくる。首元に栗須の熱い息がかかる。くすぐったくて腰が揺れた。
『乳首、触りたい』
「うっ、うぅっやめっ」
心の声通りに右手が俺のシャツ越しに乳首に触られ、俺は呻く。男の乳首なんて触っても楽しくないだろうに栗須はひっかいたり、擦ったり、俺の胸をいじめてくる。妄想の俺は甘く呻いていたけど、今の俺は呻くことしか出来ない。
修学旅行時以来の触れ合いに俺は腰をモジモジとさせる。
「ひっ」
突然やってきた刺激に目を瞑る。ズボンの中に無理やり栗須の手が侵入してきたからだ。俺のソコは固くなっており、勃起していた。そのことを直接知られて俺は本能的に逃げようと身体を動かした。だが、栗須に顔を無理やり動かされ唇を重ねられ頭が真っ白になる。
―――俺、キスされてる…!
混乱で目の前がちかちかと点滅した。舌を入れられ、慌てて歯を開く。俺の舌が栗須の舌を異物だと感知し、押し返す動きをしていた。やめようと思っても、身体が言う事を聞かない。押し返す動きが、自ら栗須の舌を絡めている動きをしている事に俺は気が付いていた。
「~~~~っ」
『かわいい、かわいい。俺のベロ絡めちゃってる。かわいい』
頭に栗須の声が響く。低い、甘い声。『きもちいい』『くるしそう』『びくびくしてる』興奮しているのか、考えていることが幼い。それが俺にも興奮を煽っていた。こんな時でも無表情な栗須が、本当は興奮してくれている。目に欲望を宿している。前だったら嫌だったのに、今では幸せに思えた。
長いキスにうまく息が出来ない。息が苦しいのに気持ちいい。腰が快楽で揺れる。俺の事をじっと見ている栗須の瞳が熱くて、身体が震える。
あの時…角川の唇に触れていなくて本当によかった。この唇は、俺のモノだ。
「んぅ、うぅっ、はっ、あっ、はぁ、はぁ…っ」
やっと唇が離れた時には俺は肩で息をしていた。見つめる栗須の眼に心臓が高鳴る。
「顔がとろんってなってる…可愛い、州将」
「っ」
名前で呼ばれ、思わず目をそらす。心臓に悪い。死ぬところだった。たった「くにます」という四文字の単語なのに、どうしてこんなに恥ずかしくなるのだろう。
「乳首舐めてないのに勃ってるよ? …前より敏感になったんだ」
くりくりと乳首を触るのを再開した栗須は意地悪く言った。妄想でやられた時も思っていたが、栗須は意地悪な奴だと思う。俺が恥ずかしがることを平然とやって、俺が狼狽えるのを楽しんでいる。
恋人になったからか、直接的に声に出して言われると心の声より恥ずかしくてたまらない。
「っぅ、そ、そそんな事言うなよっ恥ずかしいわっ」
「だって願望以外は伝わらないだろ?」
「~~~~っ」
さも当然のように言われて茹でダコのようになる。今では心の共鳴度で願望以外も聞こえることも増えたことを知られたらマズイのだが、もしかして願望以外は全部口でいうつもりなのだろうか。そんな事をされたら心臓が持たない。
「顔真っ赤で可愛い」
『俺の意識してくれてるのか? それだったらいいな』
「っ」
惚れた弱みだろうか。可愛いと直接言われて、嬉しい。男なのに、胸をいじられて、勃起している自分を可愛いと言ってくれる事が嬉しかった。
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漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
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漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
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遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
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この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
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もう一人の主人公は木下英二。28歳。
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この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
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