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第三章 第十一話
108 そうなる運命
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「へえ~、セイの友達が橘さまの息子さんだったんですね~」
この聖月と橘の妙な空気を壊したのは、意外にもケイだった。間延びした声と口調は二人の会話に何の違和感もなく溶けこんだ。
「ああ。そうなんだよ。ビックリしたなあ、知った時は」
白々しく見える言い方をする橘に聖月は胸やけをしそうになる。だって驚いていると言っているのに、目はとても愉しそうだったからだ。まるで子供が小さな生物を無邪気に潰すような眼をしているのに―――。違和感を感じるその表情を見ると橘への不信感が増す。
ケイもお客様用の可愛らしい笑みを浮かべ、橘に向かって話している。
聖月には今起こっていることが、全部夢幻…嘘に見えてしょうがなかった。
「そんな偶然ってあるんですね~。…いや、もう≪そうなる≫運命なのかもしれないですね」
≪そうなる≫運命なのかもしれないですね――――。ケイが最後に話した言葉に、聖月はゾッとした。そんなはずはない。十夜と自分がディメントで会うのが必然だったなんて。
そう思うのに、ケイの話し方が、確信を付いている言い方で背中に悪寒が走る。
「…そうなのかもしれないね」
橘はクスクスと笑いながらこちらを一瞥した。橘の目はどこか恐ろしかった。目を細める仕草をしたが聖月は自分が身体の内部まで見られているように錯覚する。ケイも橘と同様にこちらを愉しそうに見つめている。
「じゃあ、二人の邪魔しちゃいけないと思うので俺はこの辺でっ。セイ、またね~」
「あっ、オイッ…」
ケイはそう言い残し、違う人の中に行ってしまった。聖月は伸ばした手を下ろすしかない。
残されたのは聖月と橘の二人だけになる。パーティーの雑踏に紛れて消えたケイの偉大さを思い知る。
「ケイはいつもあんな感じなのかい?」
「…ええ、まあ…」
男から普通に話しかけてきて聖月は驚きつつ、顔を背けていつも通りのぶっきらぼう・無表情・素っ気ないという三拍子で対応する。だいたい聖月はこんな対応をしているので、橘は特に何も思っていないようだ。
しばらく沈黙が続いた後、橘は手にした赤ワインを揺らす。そしてゆっくりと聖月を追い詰める言葉を話した。
「十夜のことは本当に驚いたよ。…でもまさか、セイを指名するとは思わなかったけど」
「……」
聖月は何度も疑問に思う。どうしてだろう。吃驚したとは言っているが、本当に思っているようには感じないのは。
「私の息子は、君を満足してあげられたのかな? 私以上にセイのことを満足させることが出来たのか疑問に思ってね。どんな道具を君に使った? 私と同じように、一緒にセイと鞭で遊んだのかな。そこのところ実際はどうなんだい? 前にアイツに聞いても教えてくれないんだよ」
肩を竦ませ、世間話をするように下劣なことを軽く言う姿に目眩がする。
「――――…」
聖月は男の言葉を聞いて頭が真っ白になる。
十夜が宝物のように接してくれたこと、同時に橘の非道な行為が頭の中で反芻されていく。
耳元に囁かれた問いは十夜と聖月への下世話な質問だ。橘は自分と十夜と重ねているようだが、聖月から見れば二人のセックスは全然違うものだ。十夜は愛に、反対に橘は欲に満ちていた。言葉を失った聖月に男はさらに問いかける。
「…十夜とのセックスは気持ちよかったかい?」
「や、やめて…ください…っ」
聖月は思わず叫んでいた。身体を震わせ、橘を睨みつける。今にも腰を抜かすか、逃げ出しそうな腰と足を何とか立たせ橘に立ち向かう。―――そんな下品で下劣な言葉で、十夜のことを話さないでくれ。
貴方は十夜の父親なのに、そんなこと、言わないでくれ―――!
聖月はその一心だった。聖月の様子を見ると、橘は興味がないような…心底どうでもいいと言いたげな顔をする。それはどこか楽しさも滲ませる。
「あの時と同じだね。キミは十夜と関わると一生懸命に守ろうとする」
「…あの、と、き…」
「いつだったかな? 偶然セイに話しかけたら、離れてくださいってお願いされたとき。あの時のスタイルのいい青年が十夜で、まさか友人だとは思わなかったなぁ……」
橘に言われてあの時のことを思い出す。あの時…彼をどうやってここから離れさせようか聖月は必死になっていた。だってまだあの時は…橘が十夜の父親だなんて知らなかった。知っていたとしても、きっと鉢合わせを阻止しようと思っていただろう。
今、自分の目の前に存在している父に対する十夜の感情はもはや憎しみも混じっている気がする。
「そんなにアイツが大切なのかな…?」
橘の雰囲気が変わった。
先程までの紳士は影を潜めディメントに満ちた雰囲気が彼を覆う。
「何…を、いっ…」
「…最近十夜はキミを指名していないね。どっちかが満足出来なかったのか…まあ、どうでもいいけど」
パーティーの喧騒が遠くに聞こえる。
「私の方がよかっただろう? 思い出してごらん」
橘にされたことがフラッシュバックする。
あんなの、セックスなんかじゃない。ただの暴力だ。
橘は恍惚の表情で聖月を見つめた。
「イイところを擦り、寸前で焦らし、快楽漬けにする。セイが大好きなことじゃないか。…初めは私ぐらいしか君を指名しなかった。つまり私が開発したものじゃないか、セイは。だから隠さなくていいんだ、十夜の道具も使わない凡庸なセックスに満足出来なかったんだろう?」
違います、と言えばどれだけよかったのだろう。
だが、橘の立場が、雰囲気が―――聖月にNOと発言することを拒絶している。
「…そう、ですね」
ご機嫌取りをしなくてはいけないということは頭では分かっている。だからこそ、肯定をした。だが心が拒否をしている。そしてそれは今の聖月の表情を見れば誰でも嫌々言っているということが分かっただろう。だからこそ、橘はこう続けたのだろう。
「今度ベットで聞いてあげるから、愉しみに待ってて」
甘く微笑まれたが、吐き気がする。きっと橘は嫌がる聖月をからかうためにわざと言っているのだ。
その笑みは橘の本性を知らぬ人が見たら感嘆を吐くだろうが、様々な行為をされ続けた聖月は一切そんなまやかしの笑みを見ても心が動かない。たしかに橘は議員なのだろう、とその笑みを見てなんとなく思った。
「はい。……お待ちしております」
お決まりの言葉を話し、深々と神山に仕込まれた完璧なお辞儀をする。橘にはもう一生ディメントに来なくていいといいたいのに、言えないジレンマ。そして焦燥感がやってくる。友人である十夜を侮辱されたことが分かっているのに、何も言えない弱い自分が大嫌いだ。
「今度は十夜と一緒に来てあげようか」
「――――…」
―――絶対に嫌だ。
「そんな嫌そうな顔をしないでよ、きっと満足させてあげるから―――…」
囁き、肩を形を確かめるように掴まれる。普通の道路で叫んだら助けが来そうだが、このパーティーでは助けなんてくるはずもない。聖月たちより密着している人もいるぐらいだ。
ゾワゾワとした寒気が背中を駆け巡った。視線に鈍感な聖月でもこんな至近距離で見つめられれば嫌でも男の欲望を肌に感じる。男の粘っこい視線が気持ちが悪い、このまま押しのけてしまおうか…そう思った瞬間だった。
「…喜多嶋さん?」
突然来た来訪者に橘の目線が、外へ向けられる。呼ばれたのは橘の本名。そして聞き覚えのある声。
「…羽山くん。…ここでは橘で通っているんだから、そう呼ぶのはやめてくれないか」
「あぁ、そうでしたね。失礼致しました。…商事の社長が橘さんとお話したいそうです」
羽山―――その苗字通り目の前にいたのは宗祐だった。スタイルのいい長身に完璧な容姿、いつ見ても黒髪でオールバックにしている姿が似合う人だと思う。
「…ぁ…」
宗祐は≪セイ≫を一瞥し、軽く会釈する。その流し目にドキッとした。そう言えば、この人もディメントの客だから、このパーティーに来たって不思議じゃないんだよな―――。なんとなく来るはずがないと思っていたので、宗祐の登場に予想以上に驚いてしまう。
彼が連れてきた小太りの男性と橘は面識があったのだろう。二人はそのまま会話をし、その場を離れていった。
「久しぶり、セイくん」
喧騒の中、向かい合った宗祐は完璧な微笑みを浮かべ聖月を見つめた。
助けてくれたんだ。
そう思ったらほっとして、「はい」と心から笑えた気がした。
この聖月と橘の妙な空気を壊したのは、意外にもケイだった。間延びした声と口調は二人の会話に何の違和感もなく溶けこんだ。
「ああ。そうなんだよ。ビックリしたなあ、知った時は」
白々しく見える言い方をする橘に聖月は胸やけをしそうになる。だって驚いていると言っているのに、目はとても愉しそうだったからだ。まるで子供が小さな生物を無邪気に潰すような眼をしているのに―――。違和感を感じるその表情を見ると橘への不信感が増す。
ケイもお客様用の可愛らしい笑みを浮かべ、橘に向かって話している。
聖月には今起こっていることが、全部夢幻…嘘に見えてしょうがなかった。
「そんな偶然ってあるんですね~。…いや、もう≪そうなる≫運命なのかもしれないですね」
≪そうなる≫運命なのかもしれないですね――――。ケイが最後に話した言葉に、聖月はゾッとした。そんなはずはない。十夜と自分がディメントで会うのが必然だったなんて。
そう思うのに、ケイの話し方が、確信を付いている言い方で背中に悪寒が走る。
「…そうなのかもしれないね」
橘はクスクスと笑いながらこちらを一瞥した。橘の目はどこか恐ろしかった。目を細める仕草をしたが聖月は自分が身体の内部まで見られているように錯覚する。ケイも橘と同様にこちらを愉しそうに見つめている。
「じゃあ、二人の邪魔しちゃいけないと思うので俺はこの辺でっ。セイ、またね~」
「あっ、オイッ…」
ケイはそう言い残し、違う人の中に行ってしまった。聖月は伸ばした手を下ろすしかない。
残されたのは聖月と橘の二人だけになる。パーティーの雑踏に紛れて消えたケイの偉大さを思い知る。
「ケイはいつもあんな感じなのかい?」
「…ええ、まあ…」
男から普通に話しかけてきて聖月は驚きつつ、顔を背けていつも通りのぶっきらぼう・無表情・素っ気ないという三拍子で対応する。だいたい聖月はこんな対応をしているので、橘は特に何も思っていないようだ。
しばらく沈黙が続いた後、橘は手にした赤ワインを揺らす。そしてゆっくりと聖月を追い詰める言葉を話した。
「十夜のことは本当に驚いたよ。…でもまさか、セイを指名するとは思わなかったけど」
「……」
聖月は何度も疑問に思う。どうしてだろう。吃驚したとは言っているが、本当に思っているようには感じないのは。
「私の息子は、君を満足してあげられたのかな? 私以上にセイのことを満足させることが出来たのか疑問に思ってね。どんな道具を君に使った? 私と同じように、一緒にセイと鞭で遊んだのかな。そこのところ実際はどうなんだい? 前にアイツに聞いても教えてくれないんだよ」
肩を竦ませ、世間話をするように下劣なことを軽く言う姿に目眩がする。
「――――…」
聖月は男の言葉を聞いて頭が真っ白になる。
十夜が宝物のように接してくれたこと、同時に橘の非道な行為が頭の中で反芻されていく。
耳元に囁かれた問いは十夜と聖月への下世話な質問だ。橘は自分と十夜と重ねているようだが、聖月から見れば二人のセックスは全然違うものだ。十夜は愛に、反対に橘は欲に満ちていた。言葉を失った聖月に男はさらに問いかける。
「…十夜とのセックスは気持ちよかったかい?」
「や、やめて…ください…っ」
聖月は思わず叫んでいた。身体を震わせ、橘を睨みつける。今にも腰を抜かすか、逃げ出しそうな腰と足を何とか立たせ橘に立ち向かう。―――そんな下品で下劣な言葉で、十夜のことを話さないでくれ。
貴方は十夜の父親なのに、そんなこと、言わないでくれ―――!
聖月はその一心だった。聖月の様子を見ると、橘は興味がないような…心底どうでもいいと言いたげな顔をする。それはどこか楽しさも滲ませる。
「あの時と同じだね。キミは十夜と関わると一生懸命に守ろうとする」
「…あの、と、き…」
「いつだったかな? 偶然セイに話しかけたら、離れてくださいってお願いされたとき。あの時のスタイルのいい青年が十夜で、まさか友人だとは思わなかったなぁ……」
橘に言われてあの時のことを思い出す。あの時…彼をどうやってここから離れさせようか聖月は必死になっていた。だってまだあの時は…橘が十夜の父親だなんて知らなかった。知っていたとしても、きっと鉢合わせを阻止しようと思っていただろう。
今、自分の目の前に存在している父に対する十夜の感情はもはや憎しみも混じっている気がする。
「そんなにアイツが大切なのかな…?」
橘の雰囲気が変わった。
先程までの紳士は影を潜めディメントに満ちた雰囲気が彼を覆う。
「何…を、いっ…」
「…最近十夜はキミを指名していないね。どっちかが満足出来なかったのか…まあ、どうでもいいけど」
パーティーの喧騒が遠くに聞こえる。
「私の方がよかっただろう? 思い出してごらん」
橘にされたことがフラッシュバックする。
あんなの、セックスなんかじゃない。ただの暴力だ。
橘は恍惚の表情で聖月を見つめた。
「イイところを擦り、寸前で焦らし、快楽漬けにする。セイが大好きなことじゃないか。…初めは私ぐらいしか君を指名しなかった。つまり私が開発したものじゃないか、セイは。だから隠さなくていいんだ、十夜の道具も使わない凡庸なセックスに満足出来なかったんだろう?」
違います、と言えばどれだけよかったのだろう。
だが、橘の立場が、雰囲気が―――聖月にNOと発言することを拒絶している。
「…そう、ですね」
ご機嫌取りをしなくてはいけないということは頭では分かっている。だからこそ、肯定をした。だが心が拒否をしている。そしてそれは今の聖月の表情を見れば誰でも嫌々言っているということが分かっただろう。だからこそ、橘はこう続けたのだろう。
「今度ベットで聞いてあげるから、愉しみに待ってて」
甘く微笑まれたが、吐き気がする。きっと橘は嫌がる聖月をからかうためにわざと言っているのだ。
その笑みは橘の本性を知らぬ人が見たら感嘆を吐くだろうが、様々な行為をされ続けた聖月は一切そんなまやかしの笑みを見ても心が動かない。たしかに橘は議員なのだろう、とその笑みを見てなんとなく思った。
「はい。……お待ちしております」
お決まりの言葉を話し、深々と神山に仕込まれた完璧なお辞儀をする。橘にはもう一生ディメントに来なくていいといいたいのに、言えないジレンマ。そして焦燥感がやってくる。友人である十夜を侮辱されたことが分かっているのに、何も言えない弱い自分が大嫌いだ。
「今度は十夜と一緒に来てあげようか」
「――――…」
―――絶対に嫌だ。
「そんな嫌そうな顔をしないでよ、きっと満足させてあげるから―――…」
囁き、肩を形を確かめるように掴まれる。普通の道路で叫んだら助けが来そうだが、このパーティーでは助けなんてくるはずもない。聖月たちより密着している人もいるぐらいだ。
ゾワゾワとした寒気が背中を駆け巡った。視線に鈍感な聖月でもこんな至近距離で見つめられれば嫌でも男の欲望を肌に感じる。男の粘っこい視線が気持ちが悪い、このまま押しのけてしまおうか…そう思った瞬間だった。
「…喜多嶋さん?」
突然来た来訪者に橘の目線が、外へ向けられる。呼ばれたのは橘の本名。そして聞き覚えのある声。
「…羽山くん。…ここでは橘で通っているんだから、そう呼ぶのはやめてくれないか」
「あぁ、そうでしたね。失礼致しました。…商事の社長が橘さんとお話したいそうです」
羽山―――その苗字通り目の前にいたのは宗祐だった。スタイルのいい長身に完璧な容姿、いつ見ても黒髪でオールバックにしている姿が似合う人だと思う。
「…ぁ…」
宗祐は≪セイ≫を一瞥し、軽く会釈する。その流し目にドキッとした。そう言えば、この人もディメントの客だから、このパーティーに来たって不思議じゃないんだよな―――。なんとなく来るはずがないと思っていたので、宗祐の登場に予想以上に驚いてしまう。
彼が連れてきた小太りの男性と橘は面識があったのだろう。二人はそのまま会話をし、その場を離れていった。
「久しぶり、セイくん」
喧騒の中、向かい合った宗祐は完璧な微笑みを浮かべ聖月を見つめた。
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