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全てを投げ出して
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結婚して半年。
大きな一軒家に大きな庭。
そして、お手伝いさんが1人。家事全般全てをやってくれる。
私は小さい頃から父に
「お前はお父さんのために役立って嫁に行ってほしい」
そう言われ続けていた。
佐原菜摘、24歳。
半年前に佐原家に嫁いだ。
夫は聖哉、32歳。
佐原商事の次期社長。
一部上場企業。
そして、私の家系も一部上場企業。世にいう政略結婚。
昔から数人候補がいて、その中のどれかの人と結婚することが決まっていた。彼はその中の1人。
親同士の仕事のため、私は道具として結婚してる。
聖哉さんとは、この家で挨拶する程度。
手も繋いだこともなければ、抱き合ったこともない。勿論それ以上も。
外に出ればおしどり夫婦を演じてる。
けど実際は、愛も何もない。
このことを知ってるのは、お手伝いさんの香菜さん、私より年上の30歳。
そして、聖哉さんの付き人兼秘書をしている矢崎來斗さん、年は聖哉さんより少し上と聞いている。
私は矢崎さんが少し気になっていた。
「奥様、お昼ご用意できました」
「もう、香菜さん、奥様はいいっていってるじゃかいですか!」
「そうですけどね」
「堅苦しくって無理!」
というと、香菜さんは笑って
「気さくすぎて笑っちゃいますよ」
唯一の楽しみが香菜さんと話せること。
この家では、香菜さんがいて癒やされる。
聖哉さんは、いつ帰ってくるかも、出張でいないときも知らない。
そして、女性がいることもなんとなく知ってる。
だからといって、別にどうしようとも思わない。
私はこの家から出ることもほぼない。
大きな檻にいるんだと実感している。
昼間に珍しく玄関の音が聞こえる。
「旦那様がお帰りです」
えっ!?こんな昼間に?
リビングにいる私をみて、軽く会釈される。
私も会釈する。
おかえりなさいなんて言ったことはない。
そのまま部屋に入った。
「では、私は失礼します」
と言って、矢崎は私に向かって挨拶をする。
「あっ、あ、矢崎さん!もしよかったら、お茶でも…」
「いえ、失礼しま…」
「いいじゃないですか!少し休んで帰ってください」
リビングのソファを香菜さんが託して言った。
「…では、少しだけ」
私は丁度昼食が終わり
ソファの方に向かって
「いつも大変ですね、お疲れ様です」
聖哉さんが部屋に入るとほぼ部屋から出ることはない。ご飯を食べるとしても部屋に持っていってる。
「いえ、仕事ですので」
私が以前庭で一人で泣いてる時、矢崎さんはそっとハンカチを差し出してくれた。
その後も幾度となく辛そうな顔をしてるとき、微笑みを向けてくれたり、それが私をドキッとさせた。
「矢崎さん」
「はい」
「いつもありがとうございます」
「え?」
私が普段会話出来るのは、香菜さん、そしてたまにこうやって矢崎さんが…
矢崎さんは優しい微笑みで
「奥様も色々あると思いますけど、どうか有意義な毎日をお過ごしください。」
「…はい」
全てを知ってるだけに、言う言葉も選ぶよね。
「奥様、今日のケーキつくり何にされますか?」
「え?奥様がされてるんですか?」
「あっ、はい。私、料理とか一人暮らしのときよくしてて、お菓子とかも友達とよく作ってたんですよ」
学生時代は、一人暮らしをして自炊も勿論、家事も全て自分でしてる。
友達とお菓子作りなんかして楽しかった思い出もある。
ケーキ作りはそこまで多くないので、香菜さんに教えて貰っている。
一人暮らしでケーキ作ってもね、食べられないしね…
「もしかして、私家事とか料理とか何も出来ないと思われてます?」
「あっ、いえ、そこまでは思ってませんでしたが」
「今度是非、食べに来てください。よく香菜さんとしてますので」
「…はい」
そして矢崎さんは帰って行った。
いつまで私、ここに居るんだろう?
離婚っていう選択肢はないのかな?
最近はそんなことばかり考えてる。
「…はい。明後日になります」
「…解りました」
「その時にお迎えに上がります」
矢崎さんはそう言って
「…では」
はぁー…
たまにある、パーティー
パートナー同席だと私が行くことになるのだが
この半年、数回このようなことがあった。
「お迎えにあがりました」
ドレスを着て、矢崎さんの運転する車に乗る。
会場にいけば、笑みをこぼさず挨拶をする。
今はもうどんよりとした空気。
それを知ってる矢崎さんは何も言わない。
ほんと人形だな。
会場について
「…よろしくおねがいします」
聖哉さんが一言。
「…よろしく…おねがいします」
彼の後ろを着いていく。
そして笑みを作り、あちこちに挨拶をする。
「まぁ、お若い奥様ですね」
「こんな、かわいい奥さんいたなんて」
「今度是非奥さんと…」
そんな挨拶をアチコチ受ける。
もう嫌だ!これ、いつまでやるの?私が生きてる限りずっと!?
「あ、ごめんなさい」
「シャンパングラスを託されるけど、断る」
「あら?お酒はお嫌い?」
「いえ、そうではないのですが、私飲むときは主人の前と決めてまして」
…そんなの勿論嘘に決まってる。
「妻は飲むと甘えるんです。このような会場でしたらご迷惑お掛けしますので、飲むなら私だけの前でと言ってます」
「まぁ」
そんなの…、飲んでボロでも出したらと思うと…、だから飲めないだけ。
お酒もそうやって断る。
2時間パーティーは行い、やっと終わる。
二人で後部座席に座って発車する。
そして、10分走ったら
「いいよ」
と、聖哉さんが一言。
車が止まり、聖哉さんが降りる。
「本日はお疲れ様でした」
そう言ってドアが閉まり、車が発車する。
もう、嫌だ!
こんな夫婦関係…
いくら政略結婚とはいえ、こんなの辛い。
「…」
ぐっと涙を堪え、ただ窓の外をみた。
矢崎さんは何も言わず運転している。
「奥様!朝食が出来てます」
香菜さんのご飯の準備に起きようとするけど
「奥様!?」
私は立ち上がることが出来なかった。
香菜さんは医師を呼び、一時間後には到着。
医師は多分聖哉さんと話してる。
「では、少し楽になるお薬を打ちますね」
注射をされ、しばらくぼーとする。
あー、なんかほわっとする。
私はそのまま寝てしまった。
数時間後に目が覚める。
多分、精神安定剤か、睡眠薬かそんな感じだろうな。
意外に冷静な自分がいた。
私はこういうのを頼ってこれから生きるのかもしれない。
そうなるくらいなら…
「奥様!!」
ハッとすると、矢崎さんが叫んでた。
「何を…」
それが聞こえて香菜さんも駆けつける。
私が寝込んで2週間後、自室で首を釣るところを矢崎さんが様子を見に来たときに見つかってしまった。
「奥様!早まったことは」
急いで私を降ろす。
「奥様!!」
香菜さんもそれをみて、駆けつける。
「もう、もう嫌なの!!お願い死なせて!!もうお願い!」
泣き叫ぶ私を香菜さんが抱きしめる。
「奥様…」
「もう、もう…、嫌なの!お願い!」
「…なら、全てを捨てれますか?」
矢崎さんの言葉に香菜さんと私がビックリする。
「奥様が持ってる全てを…捨てる事が出来ますか?」
「…全て?」
「そう、全てです!」
私は…
「全てを捨てたい。そして人生を終わりにしたい。」
「…解りました」
そう言って矢崎さんは、香菜さんとヒソヒソと話しだした。
「えっ!?」
香菜さんはビックリした声をして、そして…
「私も今の奥様を救いたいです。このままでは…」
香菜さんはそう矢崎さんに言う。
しばらく二人は真剣な顔をして
「…そのようなことが!?いったい矢崎さんって…」
また香菜さんが驚いてる。
「…そのようなことが出来るなんて驚きですが、解りました」
二人は長らく会話をし
「これこらは私の指示に従ってください」
と、香菜さんが私に言った。
「…そうだったんですか」
「はい。」
香菜さんはただのお手伝いさんではないと思ってたが、やっぱり…
今本人の口から、聖哉さんに雇われた監視役と教えてくれた。
初めは業務通り私のお世話役、そして変なことをしてないかを監視し、毎日業務報告をしていた。
そして今も報告はしているが…
「私も人間です。そして女性です。奥様の今の状態をみて仕事と割り切ることが出来ませんでした。奥様とお菓子を作ったり、ケーキを作ったり、一緒に家事をやったり、本来家政婦という立場なのに、奥様の純粋な行動に癒やされました」
「香菜さん…」
「奥様!どうかお元気で」
「…香菜さん」
私達は抱き合った。
香菜さんが家庭の事情で2日ほどお休みを取りたいと聖哉さんに報告をする。
その間、代わりの人が来ることになっているが、香菜さんとその代わりの人の交代に30分だけ空き時間がある。
香菜さんは乗る飛行機があってそれに間に合わないといい、代わりの家政婦もその時間からでないと時間が付かないという。
そこで聖哉さんは医師に頼み睡眠薬で寝かそうとするだろうと想定。
案の定、矢崎さんの想定通り医師に電話してるようだ。
「奥様行きますね」
香菜さんは私に手を降って家を出た。
そして医師がくるその直前に
「こっちです!」
矢崎さんに指示をされて裏口から出る。
「これに乗ってくだい。」
車が用意されて乗り込む。
「急げ!!」
矢崎さんが言い、車は急発進で走り出した。
大きな一軒家に大きな庭。
そして、お手伝いさんが1人。家事全般全てをやってくれる。
私は小さい頃から父に
「お前はお父さんのために役立って嫁に行ってほしい」
そう言われ続けていた。
佐原菜摘、24歳。
半年前に佐原家に嫁いだ。
夫は聖哉、32歳。
佐原商事の次期社長。
一部上場企業。
そして、私の家系も一部上場企業。世にいう政略結婚。
昔から数人候補がいて、その中のどれかの人と結婚することが決まっていた。彼はその中の1人。
親同士の仕事のため、私は道具として結婚してる。
聖哉さんとは、この家で挨拶する程度。
手も繋いだこともなければ、抱き合ったこともない。勿論それ以上も。
外に出ればおしどり夫婦を演じてる。
けど実際は、愛も何もない。
このことを知ってるのは、お手伝いさんの香菜さん、私より年上の30歳。
そして、聖哉さんの付き人兼秘書をしている矢崎來斗さん、年は聖哉さんより少し上と聞いている。
私は矢崎さんが少し気になっていた。
「奥様、お昼ご用意できました」
「もう、香菜さん、奥様はいいっていってるじゃかいですか!」
「そうですけどね」
「堅苦しくって無理!」
というと、香菜さんは笑って
「気さくすぎて笑っちゃいますよ」
唯一の楽しみが香菜さんと話せること。
この家では、香菜さんがいて癒やされる。
聖哉さんは、いつ帰ってくるかも、出張でいないときも知らない。
そして、女性がいることもなんとなく知ってる。
だからといって、別にどうしようとも思わない。
私はこの家から出ることもほぼない。
大きな檻にいるんだと実感している。
昼間に珍しく玄関の音が聞こえる。
「旦那様がお帰りです」
えっ!?こんな昼間に?
リビングにいる私をみて、軽く会釈される。
私も会釈する。
おかえりなさいなんて言ったことはない。
そのまま部屋に入った。
「では、私は失礼します」
と言って、矢崎は私に向かって挨拶をする。
「あっ、あ、矢崎さん!もしよかったら、お茶でも…」
「いえ、失礼しま…」
「いいじゃないですか!少し休んで帰ってください」
リビングのソファを香菜さんが託して言った。
「…では、少しだけ」
私は丁度昼食が終わり
ソファの方に向かって
「いつも大変ですね、お疲れ様です」
聖哉さんが部屋に入るとほぼ部屋から出ることはない。ご飯を食べるとしても部屋に持っていってる。
「いえ、仕事ですので」
私が以前庭で一人で泣いてる時、矢崎さんはそっとハンカチを差し出してくれた。
その後も幾度となく辛そうな顔をしてるとき、微笑みを向けてくれたり、それが私をドキッとさせた。
「矢崎さん」
「はい」
「いつもありがとうございます」
「え?」
私が普段会話出来るのは、香菜さん、そしてたまにこうやって矢崎さんが…
矢崎さんは優しい微笑みで
「奥様も色々あると思いますけど、どうか有意義な毎日をお過ごしください。」
「…はい」
全てを知ってるだけに、言う言葉も選ぶよね。
「奥様、今日のケーキつくり何にされますか?」
「え?奥様がされてるんですか?」
「あっ、はい。私、料理とか一人暮らしのときよくしてて、お菓子とかも友達とよく作ってたんですよ」
学生時代は、一人暮らしをして自炊も勿論、家事も全て自分でしてる。
友達とお菓子作りなんかして楽しかった思い出もある。
ケーキ作りはそこまで多くないので、香菜さんに教えて貰っている。
一人暮らしでケーキ作ってもね、食べられないしね…
「もしかして、私家事とか料理とか何も出来ないと思われてます?」
「あっ、いえ、そこまでは思ってませんでしたが」
「今度是非、食べに来てください。よく香菜さんとしてますので」
「…はい」
そして矢崎さんは帰って行った。
いつまで私、ここに居るんだろう?
離婚っていう選択肢はないのかな?
最近はそんなことばかり考えてる。
「…はい。明後日になります」
「…解りました」
「その時にお迎えに上がります」
矢崎さんはそう言って
「…では」
はぁー…
たまにある、パーティー
パートナー同席だと私が行くことになるのだが
この半年、数回このようなことがあった。
「お迎えにあがりました」
ドレスを着て、矢崎さんの運転する車に乗る。
会場にいけば、笑みをこぼさず挨拶をする。
今はもうどんよりとした空気。
それを知ってる矢崎さんは何も言わない。
ほんと人形だな。
会場について
「…よろしくおねがいします」
聖哉さんが一言。
「…よろしく…おねがいします」
彼の後ろを着いていく。
そして笑みを作り、あちこちに挨拶をする。
「まぁ、お若い奥様ですね」
「こんな、かわいい奥さんいたなんて」
「今度是非奥さんと…」
そんな挨拶をアチコチ受ける。
もう嫌だ!これ、いつまでやるの?私が生きてる限りずっと!?
「あ、ごめんなさい」
「シャンパングラスを託されるけど、断る」
「あら?お酒はお嫌い?」
「いえ、そうではないのですが、私飲むときは主人の前と決めてまして」
…そんなの勿論嘘に決まってる。
「妻は飲むと甘えるんです。このような会場でしたらご迷惑お掛けしますので、飲むなら私だけの前でと言ってます」
「まぁ」
そんなの…、飲んでボロでも出したらと思うと…、だから飲めないだけ。
お酒もそうやって断る。
2時間パーティーは行い、やっと終わる。
二人で後部座席に座って発車する。
そして、10分走ったら
「いいよ」
と、聖哉さんが一言。
車が止まり、聖哉さんが降りる。
「本日はお疲れ様でした」
そう言ってドアが閉まり、車が発車する。
もう、嫌だ!
こんな夫婦関係…
いくら政略結婚とはいえ、こんなの辛い。
「…」
ぐっと涙を堪え、ただ窓の外をみた。
矢崎さんは何も言わず運転している。
「奥様!朝食が出来てます」
香菜さんのご飯の準備に起きようとするけど
「奥様!?」
私は立ち上がることが出来なかった。
香菜さんは医師を呼び、一時間後には到着。
医師は多分聖哉さんと話してる。
「では、少し楽になるお薬を打ちますね」
注射をされ、しばらくぼーとする。
あー、なんかほわっとする。
私はそのまま寝てしまった。
数時間後に目が覚める。
多分、精神安定剤か、睡眠薬かそんな感じだろうな。
意外に冷静な自分がいた。
私はこういうのを頼ってこれから生きるのかもしれない。
そうなるくらいなら…
「奥様!!」
ハッとすると、矢崎さんが叫んでた。
「何を…」
それが聞こえて香菜さんも駆けつける。
私が寝込んで2週間後、自室で首を釣るところを矢崎さんが様子を見に来たときに見つかってしまった。
「奥様!早まったことは」
急いで私を降ろす。
「奥様!!」
香菜さんもそれをみて、駆けつける。
「もう、もう嫌なの!!お願い死なせて!!もうお願い!」
泣き叫ぶ私を香菜さんが抱きしめる。
「奥様…」
「もう、もう…、嫌なの!お願い!」
「…なら、全てを捨てれますか?」
矢崎さんの言葉に香菜さんと私がビックリする。
「奥様が持ってる全てを…捨てる事が出来ますか?」
「…全て?」
「そう、全てです!」
私は…
「全てを捨てたい。そして人生を終わりにしたい。」
「…解りました」
そう言って矢崎さんは、香菜さんとヒソヒソと話しだした。
「えっ!?」
香菜さんはビックリした声をして、そして…
「私も今の奥様を救いたいです。このままでは…」
香菜さんはそう矢崎さんに言う。
しばらく二人は真剣な顔をして
「…そのようなことが!?いったい矢崎さんって…」
また香菜さんが驚いてる。
「…そのようなことが出来るなんて驚きですが、解りました」
二人は長らく会話をし
「これこらは私の指示に従ってください」
と、香菜さんが私に言った。
「…そうだったんですか」
「はい。」
香菜さんはただのお手伝いさんではないと思ってたが、やっぱり…
今本人の口から、聖哉さんに雇われた監視役と教えてくれた。
初めは業務通り私のお世話役、そして変なことをしてないかを監視し、毎日業務報告をしていた。
そして今も報告はしているが…
「私も人間です。そして女性です。奥様の今の状態をみて仕事と割り切ることが出来ませんでした。奥様とお菓子を作ったり、ケーキを作ったり、一緒に家事をやったり、本来家政婦という立場なのに、奥様の純粋な行動に癒やされました」
「香菜さん…」
「奥様!どうかお元気で」
「…香菜さん」
私達は抱き合った。
香菜さんが家庭の事情で2日ほどお休みを取りたいと聖哉さんに報告をする。
その間、代わりの人が来ることになっているが、香菜さんとその代わりの人の交代に30分だけ空き時間がある。
香菜さんは乗る飛行機があってそれに間に合わないといい、代わりの家政婦もその時間からでないと時間が付かないという。
そこで聖哉さんは医師に頼み睡眠薬で寝かそうとするだろうと想定。
案の定、矢崎さんの想定通り医師に電話してるようだ。
「奥様行きますね」
香菜さんは私に手を降って家を出た。
そして医師がくるその直前に
「こっちです!」
矢崎さんに指示をされて裏口から出る。
「これに乗ってくだい。」
車が用意されて乗り込む。
「急げ!!」
矢崎さんが言い、車は急発進で走り出した。
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