偽装夫婦

詩織

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やっぱり聞くしかない

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「長期お休みしまして、申し訳ありまさんでした。」

といっても3日だけど。

部長は

「大変だったね」

と、言われた。

部長も知ってるのか

「大丈夫、幹部と私くらいだから今知ってるのは。そのうち噂とか出るかもしれんが、気にすることはない」

「はい」

気にはしてない。

気にしてるのは、昨日の専務の娘さんとのことだ。

昨日も前日と同じように、ご飯を食べ、少しだけ雑談をし、また抱きしめて寝てくれた。

幸せだし、嬉しいけど、このことが気になる。



「まぁ和田ももういないし、よかったよ」

と、智子は笑顔で言ってくれた。

「そうね」

「なに?なんかあった?」

「うーん」

「なによ、言いなさいよ」

「いや、実はね」

と、話をした。

「まぁ、あれだけいい男だとな、幹部の娘も見れば手に入れたくなるわ」

「もう、他人事だと思って」

まぁ、他人事か

「しっかり話すしかないね」

「吉村さん信じたいんでしょ?」

「うん」

「好きなんでしょ?」

「うん」

「なら、聞くしかない」

「それでダメなら?」

「それでダメなら、そこまでの男よ」

う、それが怖い。


私は、聞けるのだろうか?





「ねぇ、理沙なんかあった?」

「え?」

「なんか、考えてるようけど」

「あ、うん。大丈夫」

やばい、吉村さんが、心配そうに見てくれてる。

私もしかたら本当に捨てられるのかな?

ねぇ吉村さん、私吉村さんが大好きなの。だから、離れたくない。

でも、もし貴方に振られるなら私は、言うしかないのかな?

あれから一度だけ関係があったが、それ以降は抱きしめられて寝るようになった。

朝のキスもしてくれて、嬉しいけど、これを手放すことを考えると、不安で仕方ない。

相手は、幹部のお嬢さんだ。

私なんかより、幹部のお嬢さんと結婚したほうが、いいに決まってる。

いつか吉村さんに捨てられるなら、私から言おう

決意はしたものの、なかなか言うとなるとどうしてもうろたえ、結局言おうと決めてから1週間かかった。

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