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新生活
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今まで住んでたワンルームマンションを解約し、用意してくれたマンションに引っ越し。
3LDKのめっちゃ高級感のあるマンションで、さすが御曹司。と思ってしまう。
「今日からよろしくね」
あ、この声。お見合いで聞いた声だ。
「…よろしくお願いします」
あーあー、イケメンとはいえ恋愛感情もない人と夫婦になったんだから、あんなことやこんなことするのか…と思ってたら、部屋は別々。ほぼ同居人みたいな生活で…
ご飯も作らないでいいし、リビングは二人の共有スペース的な?自由な部屋で、後はまぁお互い使っていいときに使うキッチン、お風呂やらトイレやらで…
あっ、掃除は私の方ですると言ったけど、類さんの部屋はいいと言われた。
「…私達夫婦だよな?」
自分の部屋のベットの上で寝転びながら、ボソッと言ってしまった。
てか、これって意味あるの?
なんのための夫婦なんだろ?
そんなに政略結婚大事だったんだろうか?
仕事はやめてもやめなくってもどっちでもいいと言われたので、そのまま続けることにした。
こんな不思議な生活を自宅で過ごすくらいなら仕事してる方が気が楽。
リビングであった時だけ、おはようございます。こんばんわ。ただいま。おかえりなど1言言うが他特には話さない。
元々会社には結婚したことを言うつもりはなかったので、普段どおり仕事して同僚と飲みたい時に飲みに行っていた。
2ヶ月もたったころ、ずっと外食も疲れたので材料買って、自炊を始めていた。
類さんは、いつも食べて帰ってきてるようなんで、自分用だけ用意したが、一人分ってなかなかなく、多めに作ってしまった。
まぁ、冷蔵庫に入れればいいかと思ってたとき丁度類さんが帰ってきた。
「あ、おかえりなさい」
「ただいまー、梨衣子ちゃん自炊?珍しいね」
私は類さんと呼び、類さんは梨衣子ちゃんと呼ぶようになっていた。
「ずっと、外食もあきたんで…」
「あー、なるほど」
あっそうだ
「あの、もしよかったらどうですか?」
「え?」
「あ、あの一人分ってなかなか売ってなくって、多めに作ってしまって」
というと
「え?いいの?」
「類さんさえ良ければ」
類さんは向かいに座り
「頂きます」
と言って、食べ始めた。
初めて向かい合わせで食べて、そして初めて使ったダイニングテーブル。
そしてなりより、初めて一緒にご飯食べた。
「おっ!?美味しいね。梨衣子ちゃん、いい奥さんになるね!」
「えっ!?」
「ん?」
てか、奥さんじゃない?私。
「あっ、そか」
と、遅れて気づく類さん
「今度なんか、お礼するよ」
と、言われたが、奥さんなら毎日作るんじゃ…と言いたかったが、やっぱり私達は特殊なので答えないことにした。
週末での休みの楽しみは、ショッピングと映画、ドラマ、動画をみること、あとはテニススクールに通いはじめて、皆でワイワイするのが楽しい。
独身桜花してるというか、まぁ好きなようにしまくっている日々。
テニススクールの仲良くなった人たちと、ランチをしてたとき
あれ?
…
…
やっぱり、類さんだ。
女性に肩回して歩いてる。
まぁ、そうだよな。あれだけイケメンならそういう人いるか。
そういえば、昨日マンションに居なかったな。ということは、彼女と一緒だったということか…
それでも政略結婚で私としないといけなかったんだから、向こうも本当は辛かったのかもしれない。
私は自分ばかりが辛いと思ってたが、類さんも本当に結ばれたい人と結ばれず辛い思いしてるのかなっと思うようになっていた。
3LDKのめっちゃ高級感のあるマンションで、さすが御曹司。と思ってしまう。
「今日からよろしくね」
あ、この声。お見合いで聞いた声だ。
「…よろしくお願いします」
あーあー、イケメンとはいえ恋愛感情もない人と夫婦になったんだから、あんなことやこんなことするのか…と思ってたら、部屋は別々。ほぼ同居人みたいな生活で…
ご飯も作らないでいいし、リビングは二人の共有スペース的な?自由な部屋で、後はまぁお互い使っていいときに使うキッチン、お風呂やらトイレやらで…
あっ、掃除は私の方ですると言ったけど、類さんの部屋はいいと言われた。
「…私達夫婦だよな?」
自分の部屋のベットの上で寝転びながら、ボソッと言ってしまった。
てか、これって意味あるの?
なんのための夫婦なんだろ?
そんなに政略結婚大事だったんだろうか?
仕事はやめてもやめなくってもどっちでもいいと言われたので、そのまま続けることにした。
こんな不思議な生活を自宅で過ごすくらいなら仕事してる方が気が楽。
リビングであった時だけ、おはようございます。こんばんわ。ただいま。おかえりなど1言言うが他特には話さない。
元々会社には結婚したことを言うつもりはなかったので、普段どおり仕事して同僚と飲みたい時に飲みに行っていた。
2ヶ月もたったころ、ずっと外食も疲れたので材料買って、自炊を始めていた。
類さんは、いつも食べて帰ってきてるようなんで、自分用だけ用意したが、一人分ってなかなかなく、多めに作ってしまった。
まぁ、冷蔵庫に入れればいいかと思ってたとき丁度類さんが帰ってきた。
「あ、おかえりなさい」
「ただいまー、梨衣子ちゃん自炊?珍しいね」
私は類さんと呼び、類さんは梨衣子ちゃんと呼ぶようになっていた。
「ずっと、外食もあきたんで…」
「あー、なるほど」
あっそうだ
「あの、もしよかったらどうですか?」
「え?」
「あ、あの一人分ってなかなか売ってなくって、多めに作ってしまって」
というと
「え?いいの?」
「類さんさえ良ければ」
類さんは向かいに座り
「頂きます」
と言って、食べ始めた。
初めて向かい合わせで食べて、そして初めて使ったダイニングテーブル。
そしてなりより、初めて一緒にご飯食べた。
「おっ!?美味しいね。梨衣子ちゃん、いい奥さんになるね!」
「えっ!?」
「ん?」
てか、奥さんじゃない?私。
「あっ、そか」
と、遅れて気づく類さん
「今度なんか、お礼するよ」
と、言われたが、奥さんなら毎日作るんじゃ…と言いたかったが、やっぱり私達は特殊なので答えないことにした。
週末での休みの楽しみは、ショッピングと映画、ドラマ、動画をみること、あとはテニススクールに通いはじめて、皆でワイワイするのが楽しい。
独身桜花してるというか、まぁ好きなようにしまくっている日々。
テニススクールの仲良くなった人たちと、ランチをしてたとき
あれ?
…
…
やっぱり、類さんだ。
女性に肩回して歩いてる。
まぁ、そうだよな。あれだけイケメンならそういう人いるか。
そういえば、昨日マンションに居なかったな。ということは、彼女と一緒だったということか…
それでも政略結婚で私としないといけなかったんだから、向こうも本当は辛かったのかもしれない。
私は自分ばかりが辛いと思ってたが、類さんも本当に結ばれたい人と結ばれず辛い思いしてるのかなっと思うようになっていた。
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