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ダイヤの原石
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その青年とはよく休憩があうようになった。
1ヶ月もたつと少しづつではあるが、話せるようになっていた。
名前は、津山魁。大学生かと思ったが違うようだ。
「吉崎さんって、昼仕事してないんですか?」
相変わらず津山君は、スマホを見ながらだ。
でも、少し会話できるだけでも違うかな。
「そのうち、そうしようとは思うんだけどね。ここ家から近いから、もう少しここでやろうかなと思ってるかな」
「そーなんだ」
「津山君は?」
「俺は、本職が起動にのったらやめるけど、いつになるか解らないっす」
「本職?」
「いちよう役者希望」
へぇー、そうなのか
「なに?無理と思ってます?」
「いや、そんなんじゃないけど、そういう人と会ったの初めてなんで、少しビックリして」
「いちよう舞台とかしてますよ。小さいところだけど」
「ええ?そうなんだ」
「今度きてみます?」
舞台かぁー、あまり行ったことないんでよくわからないけど
「初心者観覧だけど、それでいいなら」
それから半月して
「これ」
と、渡された。
舞台のチケットだ。
「おお!ありがとう!必ず行くからね」
「空いてたらでいいですよ」
「あ、お金、チケット代」
「いらないすっよ!こっちから来てて頼んだんだし」
そう言ってお金は受け取ってくれなかった。
舞台の日当日。
50~60人位のお客さんでいっぱいになる小さな舞台だった。
それでもほぼ埋まってる。
若い女の子多いなー、お目当ての誰かいるのかな?
パンフレットを見て、津山君を探すが見当たらない…
あれ?おかしいな?出るって言ってたのに
しばらく出演者欄を探し、スタッフなのかな?とも思ったがそっちでも見つからなかった。
出演者の写真見たほうがいいか。
…わからない。
いないじゃん!!
そう思ったときに、舞台は始まった。
最愛の人を亡くした青年が、立ち直るというストーリーのようだ。
この先亡くなる最愛の女性がまず出てきた。
そして、その主人公になるであろう青年も出てきた。
あれ?
聞いたことない?この声?
主人公の声が津山君に似てないか?
パンフレットを見た。
佐伯拓海
と言う名前だった。
……芸名かい!!
見た目も全然違うし、芸名なのも知らなかったし、声でしか解らなかったわ!!
そんな、心のツッコミはすぐ終わり
津山君の芝居に引き寄せられる
感情を全て出し、特に最愛の人が亡くなったときの涙は大声で泣くでもなく、一粒の涙で全てを表現してた。
こんな凄いことってあるの?
この舞台は一生忘れることないと思った。
舞台が終わり、出演者全員が出て頭を下げる。
大きな拍手と歓声もおおく、
「拓海ーー!!」
と言う声もかなり多かった。
目の前にいるので、1言言いたくて行こうとは思ったが、ファンの子が花やらプレゼントで舞台にどんどん行ってたので、諦めて帰ることにした。
津山君みたいな人をダイヤの原石って言うんだろうな
その日は心も胸もいっぱいになった。
1ヶ月もたつと少しづつではあるが、話せるようになっていた。
名前は、津山魁。大学生かと思ったが違うようだ。
「吉崎さんって、昼仕事してないんですか?」
相変わらず津山君は、スマホを見ながらだ。
でも、少し会話できるだけでも違うかな。
「そのうち、そうしようとは思うんだけどね。ここ家から近いから、もう少しここでやろうかなと思ってるかな」
「そーなんだ」
「津山君は?」
「俺は、本職が起動にのったらやめるけど、いつになるか解らないっす」
「本職?」
「いちよう役者希望」
へぇー、そうなのか
「なに?無理と思ってます?」
「いや、そんなんじゃないけど、そういう人と会ったの初めてなんで、少しビックリして」
「いちよう舞台とかしてますよ。小さいところだけど」
「ええ?そうなんだ」
「今度きてみます?」
舞台かぁー、あまり行ったことないんでよくわからないけど
「初心者観覧だけど、それでいいなら」
それから半月して
「これ」
と、渡された。
舞台のチケットだ。
「おお!ありがとう!必ず行くからね」
「空いてたらでいいですよ」
「あ、お金、チケット代」
「いらないすっよ!こっちから来てて頼んだんだし」
そう言ってお金は受け取ってくれなかった。
舞台の日当日。
50~60人位のお客さんでいっぱいになる小さな舞台だった。
それでもほぼ埋まってる。
若い女の子多いなー、お目当ての誰かいるのかな?
パンフレットを見て、津山君を探すが見当たらない…
あれ?おかしいな?出るって言ってたのに
しばらく出演者欄を探し、スタッフなのかな?とも思ったがそっちでも見つからなかった。
出演者の写真見たほうがいいか。
…わからない。
いないじゃん!!
そう思ったときに、舞台は始まった。
最愛の人を亡くした青年が、立ち直るというストーリーのようだ。
この先亡くなる最愛の女性がまず出てきた。
そして、その主人公になるであろう青年も出てきた。
あれ?
聞いたことない?この声?
主人公の声が津山君に似てないか?
パンフレットを見た。
佐伯拓海
と言う名前だった。
……芸名かい!!
見た目も全然違うし、芸名なのも知らなかったし、声でしか解らなかったわ!!
そんな、心のツッコミはすぐ終わり
津山君の芝居に引き寄せられる
感情を全て出し、特に最愛の人が亡くなったときの涙は大声で泣くでもなく、一粒の涙で全てを表現してた。
こんな凄いことってあるの?
この舞台は一生忘れることないと思った。
舞台が終わり、出演者全員が出て頭を下げる。
大きな拍手と歓声もおおく、
「拓海ーー!!」
と言う声もかなり多かった。
目の前にいるので、1言言いたくて行こうとは思ったが、ファンの子が花やらプレゼントで舞台にどんどん行ってたので、諦めて帰ることにした。
津山君みたいな人をダイヤの原石って言うんだろうな
その日は心も胸もいっぱいになった。
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