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飲みに行く
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その後、一級建築士…でなく、植原さんのところの建設現場に行くことになく、しばらくは他のところの搬入をしていた。
今日は、モデルルームで出す家具の搬入。
あー、こんなソファ欲しいわ!
高そうだけど。
その日は思ったより時間がかかり、19時過ぎてた。
スマホをみると、チャットの未読があった。
あ、植原さんからだ。
週末空いてたら飲みにいかない?って書いてある。
特に予定がないので、会う約束をした。
当日は、都心の駅で待ち合わせ。
先に待ち合わせ場所に到着して
「おまたせ」
と、笑顔でくる。
ちょっとドキッとしてしまった。
やっぱりかっこいいな…
「じゃ、行こっか」
「はい」
植原さんについて行って、ついた先はは、高級感あるお店で
「なんか、高そう…」
「初デートだしカッコつけたかった」
と笑顔で言われて、初デートって…
お店を入ると、予約してたようで、すんなり案内された。
個室の高級感がありまくって
「こんなところ、入ったことない」
と、言うと
「そか。じゃいい経験ってことで」
やっぱり、なんていうか別世界なのかな。
車も凄かったし、まぁ大手の会社だからね、それなりの収入なのかもだけど。
「植原さんって」
「あっ、初めて名前呼んでくれた」
と、喜んで
「いやだって、そんな機会なかったし」
「そうだっけ?で、なに?」
「あっ、こういうお店とか結構来るの?」
「いやー、そうでもないよ」
「なんか、お金持ちそう…」
「そんなことないよ!」
乾杯で頼んだビールがきて
「とりあえず乾杯しよう」
と言って乾杯した。
料理もなんか難しそうな名前ばかり…
何頼んでいいかわからないっと、素直に言うと
「じゃ、適当に頼むよ。嫌いなものは?」
「特には…」
と言うと、植原さんが注文してくれた。
「あの…なんで?」
「うん?何が?」
「いやどう見てもあのとき、私以外の女の子のがキレイにしてたし、可愛かったし、みんな積極的だったし」
「あー、合コンか」
「よくわからない。他の女の子も同じように誘ったとか?」
と言うと
「気になる?」
と言われたので
「いやー、なんていうか、わざわざ私に声かけてるのがよくわからない」
「前も言ったけどさ、篠山さんだって女性じゃん」
「そうだけど」
「自分は他の人と違うと思ってる?」
「あー違うってか、まぁオシャレとかそういうの、植原さんも言ったと思うけど全然だし、仕事もそんな男性の前だからって着飾ってる暇ないし」
「そうだね」
「常に汗まみれだし、どこに興味持ったのか解らない」
「そういう所じゃない?」
「え?」
「自分の仕事を必死でやってる姿」
「みんな、そうでしょ?」
「そうだけど、篠山さん、かっこいいと思った」
「はぁ!?」
「あんな重いの持って、誰にも頼ることなく」
「いや、初めは頼ってばかり。一人立ちしないと、仕事貰えないし」
「それは、男がだって同じでしょ?だからかっこいいと思った」
嬉しいけど、やっぱり私が特殊だからなのかな?
「私はこの仕事、誇りに思ってるよ!正直女性はきついから辞める人多いけど、私はそんなんで辞めたくない」
「うん。いいね!」
「植原さんは、大手の会社で一級建築士でしょ?モテるでしょ?」
「まぁ、そうねー」
否定もしないところが、さすが…
こんな話をしてると、どんどんと料理が運ばれてきて
「うーん、美味しい!!」
と言って、バクバク食べてるけど…
しまった!こういうときって遠慮して…
「いや、美味しそうに食べるのが大事でしょう?作ってる人もそのほうが嬉しいし」
一瞬我に返ったので、察しがついたようで
「遠慮して食べれない!とか言う人よりは全然いいと思うが」
と言うので、遠慮して食べてしまった。
そういえば昔
『お前、女なんだから遠慮とかないわけ?』
と、元彼に言われたことあったけ?
やっぱり女子力は完璧に低いんだろうな…
まぁ、それでそれまでならそこまでってことなんだろうなって思うことにした。
その後もお酒を飲み、色々話したけど植原さんの今の女性関係は曖昧で
別に彼女になりたいとかじゃないけど、私じゃなくても…って思うんだけどな…
2時間ほどそのお店にいて、その後は
「少し付き合って」
と、言われたのでバーに行った。
「あのー、さっきのお支払い」
「あー、こっちが誘ったんだし、気にしないで」
いやいや、気にするって
「でも、少しだけでも」
「じゃ、その気持ちは次回に繋げて」
「え?」
「次回また会えることでチャラで」
「そ、そんな…」
いい男は、やっぱり言うことが違うな。
1時間ほど飲んで、解散した。
久々に男性と2人きりってのが新鮮だったけど、これっていつまで続くのかなーと思ってしまった。
今日は、モデルルームで出す家具の搬入。
あー、こんなソファ欲しいわ!
高そうだけど。
その日は思ったより時間がかかり、19時過ぎてた。
スマホをみると、チャットの未読があった。
あ、植原さんからだ。
週末空いてたら飲みにいかない?って書いてある。
特に予定がないので、会う約束をした。
当日は、都心の駅で待ち合わせ。
先に待ち合わせ場所に到着して
「おまたせ」
と、笑顔でくる。
ちょっとドキッとしてしまった。
やっぱりかっこいいな…
「じゃ、行こっか」
「はい」
植原さんについて行って、ついた先はは、高級感あるお店で
「なんか、高そう…」
「初デートだしカッコつけたかった」
と笑顔で言われて、初デートって…
お店を入ると、予約してたようで、すんなり案内された。
個室の高級感がありまくって
「こんなところ、入ったことない」
と、言うと
「そか。じゃいい経験ってことで」
やっぱり、なんていうか別世界なのかな。
車も凄かったし、まぁ大手の会社だからね、それなりの収入なのかもだけど。
「植原さんって」
「あっ、初めて名前呼んでくれた」
と、喜んで
「いやだって、そんな機会なかったし」
「そうだっけ?で、なに?」
「あっ、こういうお店とか結構来るの?」
「いやー、そうでもないよ」
「なんか、お金持ちそう…」
「そんなことないよ!」
乾杯で頼んだビールがきて
「とりあえず乾杯しよう」
と言って乾杯した。
料理もなんか難しそうな名前ばかり…
何頼んでいいかわからないっと、素直に言うと
「じゃ、適当に頼むよ。嫌いなものは?」
「特には…」
と言うと、植原さんが注文してくれた。
「あの…なんで?」
「うん?何が?」
「いやどう見てもあのとき、私以外の女の子のがキレイにしてたし、可愛かったし、みんな積極的だったし」
「あー、合コンか」
「よくわからない。他の女の子も同じように誘ったとか?」
と言うと
「気になる?」
と言われたので
「いやー、なんていうか、わざわざ私に声かけてるのがよくわからない」
「前も言ったけどさ、篠山さんだって女性じゃん」
「そうだけど」
「自分は他の人と違うと思ってる?」
「あー違うってか、まぁオシャレとかそういうの、植原さんも言ったと思うけど全然だし、仕事もそんな男性の前だからって着飾ってる暇ないし」
「そうだね」
「常に汗まみれだし、どこに興味持ったのか解らない」
「そういう所じゃない?」
「え?」
「自分の仕事を必死でやってる姿」
「みんな、そうでしょ?」
「そうだけど、篠山さん、かっこいいと思った」
「はぁ!?」
「あんな重いの持って、誰にも頼ることなく」
「いや、初めは頼ってばかり。一人立ちしないと、仕事貰えないし」
「それは、男がだって同じでしょ?だからかっこいいと思った」
嬉しいけど、やっぱり私が特殊だからなのかな?
「私はこの仕事、誇りに思ってるよ!正直女性はきついから辞める人多いけど、私はそんなんで辞めたくない」
「うん。いいね!」
「植原さんは、大手の会社で一級建築士でしょ?モテるでしょ?」
「まぁ、そうねー」
否定もしないところが、さすが…
こんな話をしてると、どんどんと料理が運ばれてきて
「うーん、美味しい!!」
と言って、バクバク食べてるけど…
しまった!こういうときって遠慮して…
「いや、美味しそうに食べるのが大事でしょう?作ってる人もそのほうが嬉しいし」
一瞬我に返ったので、察しがついたようで
「遠慮して食べれない!とか言う人よりは全然いいと思うが」
と言うので、遠慮して食べてしまった。
そういえば昔
『お前、女なんだから遠慮とかないわけ?』
と、元彼に言われたことあったけ?
やっぱり女子力は完璧に低いんだろうな…
まぁ、それでそれまでならそこまでってことなんだろうなって思うことにした。
その後もお酒を飲み、色々話したけど植原さんの今の女性関係は曖昧で
別に彼女になりたいとかじゃないけど、私じゃなくても…って思うんだけどな…
2時間ほどそのお店にいて、その後は
「少し付き合って」
と、言われたのでバーに行った。
「あのー、さっきのお支払い」
「あー、こっちが誘ったんだし、気にしないで」
いやいや、気にするって
「でも、少しだけでも」
「じゃ、その気持ちは次回に繋げて」
「え?」
「次回また会えることでチャラで」
「そ、そんな…」
いい男は、やっぱり言うことが違うな。
1時間ほど飲んで、解散した。
久々に男性と2人きりってのが新鮮だったけど、これっていつまで続くのかなーと思ってしまった。
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