トラガール

詩織

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色々混乱

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2週間くらいに1度くらいは会うようになって、いつも連れてって貰うお店は、私が行ったことないところばかり。

はじめは、高級感のあるお店だったけど、それ以降はそこまで高くないお店だけど、チェーン店とかでないので、知ってる人が少ないような穴場のお店で、そういうのも女性は喜ぶんだろうなー

年齢私より3つ上の30歳。一人暮らししてると聞いてるけど、そこもなんか高そうなところ住んでる気がする。


3ヶ月もたったころ、耀子から連絡あって

「え!?また合コン?パス!!」

「なんで?居ないんでしょ?」

「でもいいや!」

今回は、完璧に断らせてもらった。

「そっかぁー残念」

耀子も諦めてくれて

「そういえばさ、この間の合コンで、お父さんが政治家の人がいるんだって」

「え?政治家?」

「そそ!確かに前環境大臣してたとかで、えーと…」

ま、まさか…

「植原さん?」

「そそ!」

嘘でしょ!?お父さんがそんな偉い人なんて…

確かにそんな名前の大臣が居たのを覚えてる。

他の人よりも若いし、なんとなく印象があった。

まぁ、別に付き合ってるとかでないからいいけど、そんな人の息子とあってるなんて…



次にあった時

「まぁ、親父は親父だし」

と、あっさり言うから

「なに?親父が政治家とかだと気になる?」

「いや、気になるっていうか…、そういう環境だとさ、なんていうか大者同士の付き合いていうかあるじゃん」

「ドラマ見過ぎじゃない?」

と言って笑われるけど

「私なんかと会ってていいわけ?」

と、聞いたら

「なんで?恋人とかになってくれるわけ?そういうの気にしてるってことは」

なっ!!!

「そ、そんなわけないでしょ!!」

と言ったらまた笑われた。

「あ、あのね、恋人とかでなくっても、友達とかでもあるじゃん」

「そお?俺そんなの気にしないけど」

ボンボンすぎて、そういうの解らないとか?

「篠山さんは?」

「え?」

「篠山さんのご両親は?」

「うちは…」

うちは…小さい頃、父の暴力で離婚して、母と二人で暮らして一生懸命育ててくれた。高校生の時再婚することになって新しいお父さんと3人で暮らし始めた。

優しい父だっだか、すぐに子供が出来て、4人で暮らすことになって…、なんか私いて良いのかな?って、なったんだっけ?

短大行くことになって、一人暮らしをはじめて、それからはあまり家に帰らなくなった。

新しい家族の家な気がして、私の居場所は…

「普通のサラリーマンだよ」

と、言い返すので精一杯だった。

何かを察したようでそれ以上は聞かないでいてくれた。


こんな、友達でも話すたわいのない話をいつもしてわざわざ会うまでのことなのかな?って思ったり…

やっぱり、植原さんはよくわからない。



久々に長距離運転手の仕事の話がきて、夜中出発で現地に昼に着くスケジュール。

週明けに行くことになったので、出来れば土日で少し逆転の生活をしたいことから、週末会うことになっていた植原さんの約束をキャンセルしてもらった。

夜中、2時頃電話が鳴ったのでビクッとした。

見ると、植原さんだった。

「植原さん!?どうしたんですか?」

「いやー、起きてるかなって思って」

「そりゃ、起きてるよ」

「何してたの?」

「え?」

なんか色っぽい声にドキッとする

「録画で溜めてたドラマ観てたけど」

「そっか」

「…飲んでるの?」

「少しね」

「少しってか結構飲んでない?」

「ワインのボトル二本くらい?」

「一人で?」

「そそ、一人で」

それは、飲みすぎでは?

「その前に、ウィスキーも飲んだ」

「ちょっ、ちょっと!!」

「心配してくれるんだ」

少し弱い声になった。

「植原さん?」

「明日どこ行くんだっけ?」

「青森ですけど」

「一人で青森か…」

「まぁ、たまに長距離はあるから」

戻ってくるのはその日の夜遅くなので、翌日はだいたい休みになる。

まぁ、ほぼ1日寝てるけど

「…篠山さん」

そう言って、しばらく反応ない。

「もしもし!!」

まさか…

「植原さん?」

もしかしてってか、多分寝てる…

なにしに電話しにきたんだか…、酔っ払ってるとまぁ、適当にかけたくなるのも少し解らなくはないが

「風邪引かないでね」

と言って電話を切った。

朝になって、寝て夕方前に起きた。

お風呂に入って、行く準備をする。

事務所に入って今日の行程を確認して出発!

近くの倉庫で搬入をして、そして長い運転が始まる。

途中何度もサービスエリアで休憩。

同業も多いな。みんな同じところで休憩してる。

走り始めて5時間くらいのところで電話がなった。見ると植原さんだった。

「もしもし」

「今休憩中?」

「あっ、うん。これから出るところ」

「そか。昨日俺変なこと言ってなかった?」

「え?覚えてないの?」

「履歴みたら、篠山さんに電話してたようだから」

「いっぱいお酒を飲んだとか言ってたけど」

「確かに大量に飲んだ」

「アル中にならないようにね」

「適度にするよ」

なんとなく、完璧な人のイメージがあったけどこういうのもあるんだと少しホッとした。

「じゃ、行くね」

「篠山さん」

「ん?」

「気をつけてね!帰ったら連絡頂戴」

「え?」

ビックリした。帰ったらって…

「大丈夫よ!長距離は何度もしてるし」

「そうじゃなくって、俺が気になってるんだ」

「えっ!?」

「だから、連絡ほしい」

「…解った」

そう言って電話は切れた。

ちょっと、深い関係な感じがして一瞬ドギマギしたけど、やっぱり危なく見えるのかな?


現場には午前中に到着し、ご飯を食べてトラクックの中で3時間ほど仮眠をして、その後出発した。

事務所に戻ったのは夜遅くだった。

「お疲れ様でしたー!」

と、事務所を出て、とりあえず…

チャットで事務所についたよって報告をした。

そしたら、すぐ電話がきて

「着いたんだ」

「うん」

「お疲れ様」

「うん、疲れたんで帰って寝る!」

と言ったら

「じゃ、送るよ」

え?

事務所の近くに見たことある高級車

「植原さん!?」

スマホを切って急いで行くと

「送る」

と言われて、車に乗った。

「待っててくれたの?」

「なんか気になって」

「いいのに…、植原さんだって明日仕事だし、こんな夜遅くに」

「いいから」

何も言わず車は走って

以前も送ってもらった辺りに着いて、ここでお別れなんだけど、待ってて貰ったってのもあるし

ってか、頼んでないんだけど…

「時間遅いから、何も出来ないけど、珈琲くらいならうちで飲む?」

と言ったら、植原さんビックリして

「あっ…」

と、少し考えて

「いや、やめとくよ」

「そっか。植原さん、ありがとう。まさか待ってるとは思わなくって」

そう言ってドアを開けようとしたとき

腕を引っ張られて

「ちょっ…」

植原さんに抱きしめられていた。

「あ、あの…、植原さん?」

「おやすみ」

少し緩んだときに離れて、車から急いで出た。車はすぐ発進して…


な、なに?今の?

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