トラガール

詩織

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やっぱりな…

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今日は建売の木材を届ける仕事。

都心を経由して行くので道が狭い。

都心の道路はやっぱり好きになれないんだよな。

と、まぁ仕事だしなー

木材を搬入して都心に入る。

あっ!参ったな。事故渋滞だ。

まぁ、予定の時間には着くとは思うけどな。

と、何気に外を見るとスーツ姿や着飾った女性が歩いてる。

昔は私もなーっと、思ってみたら

「あれ?」

あれって、植原さんじゃない?

腕組んでる女性って…

恋人?

楽しそうに話してる。

なんだ。やっぱりそういう人いるのか…

じゃ、なんで抱きしめたんだろ?

ただの気休め?


まぁ、わかってはいたことだけど、どこか心に穴が空いた気がした。


その後、週末の飲みのお誘いはきたけど、体調がよくないとか、予定があるって断ってたけど、毎回は流石にね…

こんな関係もそろそろ半年だし、いい機会だからハッキリするか…と思ってチャットした。

『植原さん、もう会うのやめない?』

しばらくは既読にならず、既読になってすぐ

『なんで?』

と、すぐに返事がきた。

『別に毎回会わなくっても…、用がある時だけ会えばよくない?』

『面倒になった?』

『そうじゃないけど、この間恋人と歩いてるのたまたま見て、私と会ってるときにその恋人と鉢合わせになったら、そっちのが大変になる』

『恋人?』

『うん』

『いつ?』

『先月の中頃かな?私達って、友達みたいな関係だけど、やっぱり女性と二人で会ったら、いい気分しないと思うから』

『人違いじゃない?』

『間違えるはずないよ』



私なんで、言い切れるの?間違えるはずはいって…

『俺いないよ、恋人なんて』

てことは、そういう付き合いとか?

『でも、見たし…、とにかくそういう特別な人いるなら、私達二人で会ったところ見られて誤解されてもだし』

『篠山さん、あのさ』

『ごめん、会うのは終わりにして』

それでチャットのアプリは閉じた。



何ショック受けてるの?

元々そんなんじゃなかったし、植原さんが私みたいなのはなから相手にするわけないじゃん。

なのになんで悲しいの?

お願いだから、気づかせないで!

自分の中の自分に言い聞かせて、その先は無いことを、しっかりと自分自身に言い聞かせた。


やっぱり、いい男だったな。

親が政治家。自身は大手の会社勤務じゃ、周りが黙ってないでしょうね

それからしばらくは、仕事に没頭。

荷卸したときに

「あれ?うそ!!!」

ガクッと身体が崩れる。

痛い!!

「どうした?」

現場の人が崩れ込んで座ってる私をみて駆けつけてくれた。

事情を説明すると、

「ギックリ腰だな」

と言われ事務所に電話して迎えにきてもらった。

事務所で事務してる年配の女性とトラクックを代わりに運転する男性と二人出来てくれて、私は女性の乗用車に乗ってそのまま病院に

「社内でもギックリ腰になった人多いから気にしないで。とりあえず治さないと」

と、言ってくれた。

診察すると、そこまで酷くないので入院までは行かなかったけど自宅でしばらくは安静になった。

「はぁー」

まさかのギックリ腰かぁー

安静にしないとな。

あっ、でも買い物とかどうしよう

まぁ、ネットで注文でもいっか。

スマホでスーパーのネットで買えるサイトを見てた。

そんなときに耀子からチャットがきて

『来週末にバーベキューやるんだど、こない?』

って、お誘いが…

まさか、合コンとかそういうの?

どちらにしても今の状況じゃ…

『ごめん、ギックリ腰になって今動けないんだ』

と、説明し仕事はしばらく休むことなど話して、なんかあったらいつでも言ってと言ってくれた。

そのあと、スーバーのネットをダラダラみながら、いつの間にか寝てしまってて、気がついたら夕方に。

あー、何も注文してなかったわ!

まぁ、いっか。デイパリーで

何頼もうかなって思ったときに電話が

えっ!?植原さん?

あれから2ヶ月くらいたってて、それ以降全然連絡してなかった。

どつしよう?出たほうがいいのか?

と、悩んでたら呼び出し音はなくなり、そしてまた電話が鳴った。

悩んだけど出ることにして

「もしもし」

「ギックリ腰なんだって?」

「え?」

なんで?

「もしかして、耀子が?」

「耀子?あー、合コンの子か。その子が多分俺の合コンで参加したダチに言ったんだろうな。」

それで、植原さんにまで話が通ってしまったてこと?

「動けないだろ?ほしいのもは?」

「だ、大丈夫」

「大丈夫じゃないだろ?ギックリ腰なめるなよ!」

「別になめてなんか…」

「とりあえず、いつも送ってるところまで行くから、そしたらまた電話する」

と言って電話が切れた。

1時間半後電話が鳴って

「着いた。その先教えて」

多分自宅のことだろう…

ここまで来て追い返すわけにもいかず、自宅の道を説明し、近くにコインパーキングがある場所も説明した。

チャイムが鳴って、玄関に向かうけど、今日はさすがに動くのもしんどい。

よたよたと歩きながら玄関をあけた。

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