トラガール

詩織

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私達の未来

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新居に引っ越して、落ち着いた頃

「ふふふふ」

と、不敵な笑みを見せながら瑠依子さんが来た。

「愛し合ってるね、ほんと」

「えっ!?」

「だって顔がもう…緩みっぱなし二人共」

ええ!?そうかな?

瑠依子さんは既に妊娠中でやっと安定期になったということで、我が家に来た。

瑠依子さんと見つめ合って、お互い笑顔になる。

翔悟さんと3人で色々話しながら時間が過ぎてそれでも話しは止まらない。

そしてボソッと瑠依子さんが

「いよいよ来週だね」

と言う。


来週、私達は入籍をして式もあげる。

二人だけの結婚式も考えたけど、身内と友人、知人数人を呼んでそのあとレストランウェディングにして、仕事や関係者の人も呼ぶことにしてる。



そして当日。

お互いの両親。智樹君もきてくてた。

そして

「…おめでとう」

あっ…

「その節は…」

と、頭を下げる

「よかったな。」

「…はい」

あの時の現場監督の畠山さん。

驚く人を招待状に出したとは言ってたけど、まさか監督さんに出したとは…

「これからは、幸せにしてもらいな」

と優しく言ってくれた。

式は教会であげて、お義父さんと腕を組んで入場する。

「志奈乃ちゃんは、俺の子だから。なんか困ったことあったらいつでも言いなさい」

と言ってくれて涙が出そうになった。

翔悟さんの近くまで二人で歩き、お義父さんと翔悟さんが頭を下げて私は翔悟さんと腕を組み直す。

誓いの言葉を交わしそして指輪の交換。そして誓いのキス。

あっという間に終わって、レストランに移動。

仕事関係者、吉本さん、戸田さん、商社時代で合コンにさそってくれた安田耀子、そして坂下。

みんな来てくれて

「おめでとう!」

と、言ってくれた。

「まさか、あの時の出逢いでこうなるとは…」

耀子はビックリしまくり。

まぁ、言ってなかったしね。

かしこまった感じでなく、ワイワイする感じのレストランウェディングにして、パーティーみたいな感じにした。

お互いの生い立ちを少し話すのも笑いを入れたりして、質問形式してみたり、それなりに盛り上がった。

最後に翔悟さんから挨拶があって

「この度はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。私達二人は出会ってから楽しいことばかりではありませんでした。ですが支えて頂いた皆様がいたのでここにたどり着くことが出来ました。私達二人で力を合わせこれからもやって行きます。未熟者ではありますが今後ともご指導ご鞭撻よろしくおねがいします」

と言って頭を下げ、私も一緒にさげた。

拍手を貰ってお互い顔をあわせて、笑顔になる。

「志奈乃、これからもよろしくな」

「こちらこそ」

私達はやっと夫婦になれた。

でも、これからまだまだ色々ある。

隣に翔悟さんが居ると思ったら何でもやって行ける気がする。

だから、二人でずっと前に進みたい。

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