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挨拶
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実家に挨拶に行くことになって、翔悟さんの実家には…
「すいません、家内はまだ気持ちの整理がと…、悪いのはうちの家内なんですが、会える顔でないと」
元大臣だった翔悟さんのお義父さん。
「でも、決して反対してるわけでないので」
と言われて
「いえ、あの時は私の記憶をなしくた翔悟さんを見れば、しつこいストーカーみたいに思われても当然だと思ってますので」
親からしたら、確かに手切れ金はやりすぎだけど、そう思われても…
「いや、俺がしっかり覚えてればこんなことに」
あっ
「ごめん、そんなつもりじゃ…」
「いや、俺がしっかりしてればよかったんだ!親父、どんなことがあっても俺は志奈乃と一緒にいる」
「…そうか」
そして、私をみて
「色々嫌な思い、辛いこともさせてしまって申し訳ない。至らない息子ですがよろしくおねがいします」
そう言って頭を下げられた。
私もそれに合わせて、頭を下げこうして挨拶は終った。
そして…
「まぁ、よく来てくださいました」
と言って、母が居間に案内する。
「植原翔悟です」
そう言って挨拶をする。
「ご挨拶が遅くなりまして申し訳ありません。志奈乃さんと結婚をさせて頂きたくお願いに参りました」
と言って、また深々と両親の前で頭を下げた。
私達の出会い、そして記憶を無くして離れてしまったこと、私がアメリカまで追いかけてくれたことでまた一緒に歩むと決めたことを淡々と話し始めた。
「ここまでくるのに時間がかかりました。そして志奈乃さんにも辛い思いをさせました。でもこの先はなにがあっても志奈乃さんとは離れません。」
「そこまで、娘を考えて頂いてありがたいのですが、植原さんのお父様は政治家と伺ってます。確か以前大臣をされてたとか…」
お義父さんはそういったあと
「我々は一般家庭ですので、そのことで娘が大変なこととかあるのが心配でして」
「私は政治家になるつもりはありませんので、父が政治家だからといって特別に何かをするようなことはありません。」
「そうですか」
「私は、父が政治家のため育てられたのは祖父母でした。両親とどこかに出掛けた記憶もないですし、誕生日だからと祝ってもらった記憶もありません。全て祖父母がしてくれました。だから自分が家庭をもったら、子供と出掛けたり、遊んだり、誕生日を祝ったり、子供のために色々したいです」
「心配してくれてありがとう。でもこうやって翔悟さんが一緒にいてくれるので私は大丈夫だから」
母が
「そうね、志奈乃が1番それを望んでるなら私は何も言うことない。幸せになりなさい」
「ありがとう」
「…娘をよろしくおねがいします」
と、お義父さんも言ってくれた。
少し話をして帰ろうとしたとき
「あら、智樹が帰ってきたのかしら?」
玄関の閉まった音がした。
…智樹君…。
プロになれたんだから、おめでとうくらい言いたいけど、私が図々しく言っていいのか…
「ちょっと呼んでくるわね」
と言って、母は居間を出た。
しばらくして、母と智樹君が居間にきて
「はじめまして」
と、翔悟さんが智樹君はに向って挨拶をした。
「…はじめまして」
ぎこちなくだけど返事をしてくれて
「テレビで拝見しました。これから大変かと思うけど全力で応援します」
翔悟さんがそういうと目を少し見開いて
「ありがとうございます」
と言って軽く頭を下げた。
「志奈乃ちゃんに聞きましたか」
「はい。凄いビックリしてでも嬉しそうに話してくれました」
「…」
何か言いたそうな顔をしてるけど、どうしよう。
「あ、あの智樹君?」
「…します」
声が小さくって聞こえなかった。
なんて言ったんだろ?
「なに?」
母が智樹君に聞いた
「…姉をよろしくおねがいします」
今度はハッキリ聞こえた。
まさかそんなこと言ってもらえると思わなかったので、しばらく硬直してしまった。
「はい。」
と、翔悟さんは答えた。
「智樹君、ありがとう」
そういうと、恥ずかしいのか顔をあわせず下を向いてしまった。
それでも嬉しかった。
そのあと実家を後にした。
「すいません、家内はまだ気持ちの整理がと…、悪いのはうちの家内なんですが、会える顔でないと」
元大臣だった翔悟さんのお義父さん。
「でも、決して反対してるわけでないので」
と言われて
「いえ、あの時は私の記憶をなしくた翔悟さんを見れば、しつこいストーカーみたいに思われても当然だと思ってますので」
親からしたら、確かに手切れ金はやりすぎだけど、そう思われても…
「いや、俺がしっかり覚えてればこんなことに」
あっ
「ごめん、そんなつもりじゃ…」
「いや、俺がしっかりしてればよかったんだ!親父、どんなことがあっても俺は志奈乃と一緒にいる」
「…そうか」
そして、私をみて
「色々嫌な思い、辛いこともさせてしまって申し訳ない。至らない息子ですがよろしくおねがいします」
そう言って頭を下げられた。
私もそれに合わせて、頭を下げこうして挨拶は終った。
そして…
「まぁ、よく来てくださいました」
と言って、母が居間に案内する。
「植原翔悟です」
そう言って挨拶をする。
「ご挨拶が遅くなりまして申し訳ありません。志奈乃さんと結婚をさせて頂きたくお願いに参りました」
と言って、また深々と両親の前で頭を下げた。
私達の出会い、そして記憶を無くして離れてしまったこと、私がアメリカまで追いかけてくれたことでまた一緒に歩むと決めたことを淡々と話し始めた。
「ここまでくるのに時間がかかりました。そして志奈乃さんにも辛い思いをさせました。でもこの先はなにがあっても志奈乃さんとは離れません。」
「そこまで、娘を考えて頂いてありがたいのですが、植原さんのお父様は政治家と伺ってます。確か以前大臣をされてたとか…」
お義父さんはそういったあと
「我々は一般家庭ですので、そのことで娘が大変なこととかあるのが心配でして」
「私は政治家になるつもりはありませんので、父が政治家だからといって特別に何かをするようなことはありません。」
「そうですか」
「私は、父が政治家のため育てられたのは祖父母でした。両親とどこかに出掛けた記憶もないですし、誕生日だからと祝ってもらった記憶もありません。全て祖父母がしてくれました。だから自分が家庭をもったら、子供と出掛けたり、遊んだり、誕生日を祝ったり、子供のために色々したいです」
「心配してくれてありがとう。でもこうやって翔悟さんが一緒にいてくれるので私は大丈夫だから」
母が
「そうね、志奈乃が1番それを望んでるなら私は何も言うことない。幸せになりなさい」
「ありがとう」
「…娘をよろしくおねがいします」
と、お義父さんも言ってくれた。
少し話をして帰ろうとしたとき
「あら、智樹が帰ってきたのかしら?」
玄関の閉まった音がした。
…智樹君…。
プロになれたんだから、おめでとうくらい言いたいけど、私が図々しく言っていいのか…
「ちょっと呼んでくるわね」
と言って、母は居間を出た。
しばらくして、母と智樹君が居間にきて
「はじめまして」
と、翔悟さんが智樹君はに向って挨拶をした。
「…はじめまして」
ぎこちなくだけど返事をしてくれて
「テレビで拝見しました。これから大変かと思うけど全力で応援します」
翔悟さんがそういうと目を少し見開いて
「ありがとうございます」
と言って軽く頭を下げた。
「志奈乃ちゃんに聞きましたか」
「はい。凄いビックリしてでも嬉しそうに話してくれました」
「…」
何か言いたそうな顔をしてるけど、どうしよう。
「あ、あの智樹君?」
「…します」
声が小さくって聞こえなかった。
なんて言ったんだろ?
「なに?」
母が智樹君に聞いた
「…姉をよろしくおねがいします」
今度はハッキリ聞こえた。
まさかそんなこと言ってもらえると思わなかったので、しばらく硬直してしまった。
「はい。」
と、翔悟さんは答えた。
「智樹君、ありがとう」
そういうと、恥ずかしいのか顔をあわせず下を向いてしまった。
それでも嬉しかった。
そのあと実家を後にした。
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