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それからは、週末はよく2人で飲みに行くようになった。
とはいっても、恋愛的な話は一切なく、仕事の話、趣味の話など、同僚でも話すレベルの内容。
「ん?」
仕事中にプライベートの方の電話がなった。
見ると元夫からだった。
バイブなんでしばらくほっといたら、着信の音が消えまた鳴り出した。
またほっといたんだけど繰り返される。
5回目くらいまた鳴ったとき、電源切ろうかとも悩んだが…、緊急の何か?があるんだろうかと思い、思い切って電話にでた。
「…はい」
「あっ、俺」
とりあえず、席から離れ移動する。
「…あのさ、振込なんだけど少し遅れたいんだけど」
はぁ!?
「そういうのはこっちに言われて困る」
「…お前が了承すれば問題ないと思うが…」
「要件がそれなら切るね」
「お前!長い間夫婦としてやってきただろう!お前のためにずっと…」
何言ってるんだ!?この人は…
「私との夫婦生活10年、それなのにお子さんは何歳?」
「…それは…」
「私のためとかよくわからない!もう切るね」
愛情も未練もない。
何も知らず、私はずっと…
決して裕福とかではないけど、楽しく過ごしてきたと思ってた。
騙されやすいのか、私が鈍感なのか…
仕事に戻り、そのイライラをぶつけた。
「課長はなんで離婚したんですか?」
2人で飲むようになって2ヶ月くらいになったころ、梶木君が突然言い出した。
「いや、うーん、えっと…、すいません。ずっと気になってたので」
「…」
「あっ、別に無理には聞きませんから」
「…突然出ていけ!離婚したいって言われてね。数日まで一緒に買い物行ってたのよ!」
「えっ?」
「仕事から帰ってきたら業者に頼んで私の荷物はなくなってた。業者が預かってるからって…、それでそのまま追い出された。理由なんて全く解らなかった」
「…まじっすか」
「弁護士さんに相談して、その後わかったことは、8歳と6歳のお子さんがいるってことと、その相手は私も数回見たことがある人だった。週末テニスするって出て行ってたけど実際は彼女のところに行ってたのよ。私はずっと騙されてたの」
「…」
「私はずっと知らないでいためでたい女なのよ」
「課長!」
!?
「課長は…ずっと仕事と家庭をやりこなしてましたよ!そんなこと言わないでください」
「…」
「俺なら…、そんなことしないですよ」
「え?」
飲み友達になって、そんな風なこと言ったことなかったのでビックリした。
「俺は、そんなことしないですから」
「…でも、ずっと長く居れば解らないわよ!」
「大丈夫ですよ」
梶木君は、じっと私の目をみて言った。
ドキッと心臓がいってる。
目を離すことが出来ない。
スッと手が私の頬に触れ
「こんなに可愛い人。俺だったら毎日幸せ」
本気!?
いやいや
「おばさん相手に可愛いとか…からかいすぎ」
「…素直じゃないんですねー」
「…」
でも、それ以上は特に何もなく、それ以降はいつもの飲み友達としての付き合いになっている。
一緒に飲んで知ったことは、私より7歳下。野球が好きで今でも学生時代の友達と草野球をしてるらしい。
以前の彼女は芸能人で、女優の卵さんだったようで女優として売り出すまで結婚は考えたくないと言われて応援しようと決めたけど、結局は疎遠になってきまって自然消滅したらしい。
その人は今は有名なの?って聞いたら、多分知ってると思うって返されたけど名前までは聞いてない。
梶木君野隣なら女優さんでも問題ないなーと思ってしまった。
あれ?
決まった期日に振込がない!
この間元夫から電話きたばかりだったので少しは気になってたが…
2週間たっても振込がないので弁護士さんに電話をした。
「よくあることです!こちらで確認してみますね」
そして数日後
「どうやら、行方不明らしいです」
「えっー!?」
「奥様とお子さんはご自宅に残し、どこかに行ってしまったようです。捜索願いを出してると言ってました」
どーいうこと!?
「今はそんな状況ですので、少しお待ち下さい」
「…わかりました」
腹立って許せんが、子供2人抱えてる今の奥さんに言ってもな…、子供には罪はない。
「課長、たまには飲み友達でなく、お出掛けしませんか?」
「え!?どこ行くの?」
「デート」
「えっー?」
「ちょっと行きたいところあって…」
行こたいところ?
そして、翌週末連れてこられたのが
「ひぇーー!!」
今乗ってるのはジェットコースター
「もう、無理ーー!!」
「まだまだぁーー!」
ジェットコースターなんていつ振り?というか、そもそも遊園地なんていつ来たんだろう?
「課長の大声で叫んでるのウケた」
「もう!こういうの苦手って言ったじゃん」
「いやー、女の子でいい」
女の子って…
それからも絶叫系をいくつか強制連行させられ、叫びっぱなし!
「可愛い」
「可愛くない!」
遅いお昼をゆっくりして
「今度は絶叫系じゃないのにします。」
「そうして!じゃないと死んじゃう!」
ニコニコ笑ってる梶木君。
その後は、そこまでの絶叫系ではないもののそれでも急降下なものもいくつかあった。
気がつくとライトアップされてあたりは暗くなっていた。
「あっという間だねー」
「楽しいと早いですね!」
「うん」
「これから花火の時間なんですよ!こっちです」
「えっ?えっ?」
腕を引っ張られ、連れていかれる。
きれいに見れるところでもあるのかな?
そう思いながらついていった。
「えっ?」
お店の中に入るときに
「予約していた梶木です」
と、聞こえた。
そして託された先が個室の食事の出来る部屋で
「…用意してくれたの?」
と聞くと笑顔で何も言わなかった。
バルコニーみたいになっていて外に出ることも出来る。
バルコニーに出たと同時に花火があがった。
「凄い!」
最高の特等席
「気に入ってくれました?」
「こんな落ち着いたところでゆっくり見れるなんて最高!」
しばらくは花火をうっとり見てた。
「あっ、ここ。レストランなんで食事がそろそろきます。ここで食べましょう」
部屋でも食べられるけど、バルコニーにもテーブルと椅子があって食べられるようになっていた。
既にコースを注文していたようで前菜から運ばれてきた。
「勝手に注文きめてすいません。予約するとき決めとかないとだっとんで。嫌いなものはなかったと思います」
「そ、そんな…、こんな贅沢させてもらって感謝しかないよ」
花火をみながらゆっくりと食事をし、ワインを飲み、凄い有意義な時間を過ごした。
メインの料理を食べ終わった頃、一気に花火が上がった。
「すごーい!!」
「もう終わりかな。一気にあがりましたね」
「うんうん」
じっと花火をみてると
「…麻衣さん」
…えっ?
今まで課長として呼んでなかったのに
「私とお付き合いして頂けませんか?」
「梶木君?」
「一緒にいて更に好きになりました。もう…貴方が可愛すぎって仕方ない」
…
…
何も言わないでいると
「素直に考えてください。バツイチとか年上とかそんなの抜きで…、俺のこと…考えるときありますか?」
梶木君ものこと考えること…?
…ある。
会ってないときは何してるかな?とか考えている。
「俺の顔をみて言ってください」
真剣な顔で私をみる。
「俺のこと…考えたことありますか?」
「…ある」
「会いたいとまた思う?」
「…思う」
「俺のこと…好き?」
…
…
「解らない。でも一緒にいて楽しい」
そういうと笑顔になって
「じゃ、これからも楽しみましょう!恋人として」
「…梶木君」
「…俺が他の女性と付き合っていい?」
そ、それは…
「ずるい!!そんな聞き方」
「はっきり言わないのが悪い」
ニコニコしながら言われ、腕を引っ張られて抱きしめられた。
「…お願い!はいって言って」
「…」
「…麻衣さん」
「…私でいいの?」
「勿論!貴方がいいんです!」
「私、ずっと騙されてたから、不安になっちゃうもしれないよ」
「不安にさせないよう全力をつくします」
梶木君の抱きしめる力が強くなった。
「好きです…」
「…」
「…私も」
ビクッと梶木君がして
「もう、離しませんよ」
更に力を込めて抱きしめられた。
その日から私達は恋人になった。
「松川課長て離婚されたんだって」
トイレに行こうとしたら、女子社員たちが話してるのが聞こえた。
「えっ!?そうなの?それ最近?」
「詳しくは知らないけど、少し前みたいよ」
「へぇー、やっぱり仕事もできて家庭もあって両方なんて贅沢だったのかもねー」
「仕事終わったら飲みとか断っていつも家に帰ってたもんね。」
「浮気でもされたのかしら?」
「どうなんだろうねー」
まぁ、いつかはバレるとは思ってたので仕方ないか。
それと同時に梶木君とも付き合うことばれたら私が浮気したとかになりそう。
梶木君との付き合いはまだオープンにはできないな。
「あー、なるほど。じゃあしばらくは上司に相談して飲んでたと見つかったら言うようにします」
「…ごめんね」
2人でよく行く行きつけのバーに週末はだいたいいる。
「梶木君似、形見狭い…」
「ちょっと待った!!」
「え?」
「いつまで梶木君です?じゃないと俺いつまでたっても部下としてしか見れないと思って敬語がとれないんですけど」
「えー!?そんな…」
「名前で呼んで?」
な、なによ!?その甘い言い方!!
じっと見つめられ
「麻衣さん、呼んで?」
うっ…
「た、た、拓海…さん…」
「ぷっ」
「な、なによ!笑わなくったていいじゃない!!」
「さん は、いらないでしょう!」
「だ、だって…」
「とりあえず今日は解散なして自宅に来てもらっていいですか?」
「…」
恋人になったんだから、そうなることは解ってるけど…
「ずっといたい」
そんな真剣に言わなくっても…、こっちが恥ずかしい。
バーに出てタクシーに乗って45分くらいで梶木君のマンションに着いた。
勿論始めて来たので
「緊張してますね?」
「そりゃ、するでしょう!」
そういうと嬉しそうに
「俺もしてるけど、嬉しくって仕方ない」
始めて手を繋ぎマンションに入った。
鍵があき、ドアが開く
「どうぞ!」
と託される。ドキドキして前に進めないよ
「ここまで来たんだから観念してください」
そう言って背中を押すようにされ中に入った。
少し長い廊下を歩いてドアが開かれるとリビングだった。
リビングに入った途端後ろから抱きしめられる。
「やばい!すげー緊張する」
そう言いながらも手は緩めない。
「か、梶木君」
「…梶木君?」
「あっ、えっと…拓海」
「俺の作戦成功!」
「えつ!?作戦?」
「麻衣さんをずっと俺のものにしたかった。声掛けて飲みに行って友達でって近づいて、そして俺との時間を少しずつ増やして…」
くるっと振り向かされて
「落ちるよう頑張った」
「…っ!?」
「絶対に大事にするから」
そう言って上を向かされてキスをする
優しいキスにドキドキする。
何度も角度を変えてまたキスをする。
どんどん深くなったとき
少し無理やり離す
「嫌だった?」
「…あ、ん、えと、シャワー」
そう言うと笑顔になって
「可愛いな」
と言ってオデコにキスをされた。
「一緒に入りましょうか」
「ええー!?」
「入ろう」
「ちょ、ちょっと!!!」
腕を引っ張られて脱衣所に移動。
「大丈夫、脱がしてあげるから」
「ちょ、本当に一緒に?」
「勿論!!」
「待って!だってそんなまだ…」
「お互い興奮するし、こういうのもありかなーと」
ニコニコしながら私の服に手を掛けて脱がし始める
「ちょ、ちょっと…」
「じゃ、抱きしめながらなら見えないから」
片方の手で抱きしめて片方の手で服を脱がし始めた。
最後の下着を脱がされて、拓海は素早く脱ぎ、くっつきながら浴室に入った。
シャワーのお湯にあたりながらキスをする。
「ん…」
体のあちこちにシャワーがあたる。
ボディーソープを泡立て私の体を洗ってくれる。
「は、恥ずかしいよ」
「やべー、もう可愛すぎる」
「あっ…」
マジマジと見出して、恥ずかしくって目を瞑る。
「ここいいんだ」
ピクッと反応し、それをみて胸の先端を何度も丁寧に洗い始める。
「ん…、そんな何度も…」
「なんで腰動いてるの?いやらしい…」
私の腰をみて片手が腰をなで始める。
「はぁ…、もっとゆっくりしたかっのに、こんなにいやらしいから俺がもたないかも」
と言ってシャワーと一緒に下半身を触り始めた。
「あっ、だめ」
「ほら、キレイに洗うから」
「んあ…、そこ…」
「ここ?」
「あー!」
浴室の明るいところで…、恥ずかしすぎる
「もう、お願い…」
「お願いってなに?」
ひどい!わかってるのに
「言って」
耳元で言われてゾクッとする。
「もう…立ってられないの」
腰をくねられせて、辛そうなに拓海をみる。
「もっと、焦らしたかったのになぁー」
熱を籠もった目で見られ、ボディーソープがついた身体をお互い流し
「ちょっ!!」
「立ってられないって言ったから」
浴室を出て脱衣所でさっと拭いて、お姫様抱っこされた。
お互い裸同士でリビングを歩き、その先にある部屋に入った。
ベッドの上に私を置き
「やっと、俺のものになれる…」
「…」
幸せそうな顔で言われた。
「…麻衣、愛してる」
キスが再開し、それからはお互いが求め合い、最後まで一気に進んだ。
気がつくと隣で拓海は寝ていた。
どのくらい寝てたんだろう
外はまだ暗かった。
あの後、麻衣と何度も囁かれ、体中にキスをされ、そして繋がったときの拓海の顔が気持ちよさそうで、つい「嬉しい」って言ってしまった記憶がある。
優しくって情熱的で、久々の行為だったんで途中からはついてくのに必死だった。
「あっ、起きてた?」
「今目が覚めた」
チュッとキスをされ
「まだ同じ部署で面倒見てもらったときに、梶木君は詰まったときでも自分で立て直そうとする力があるからどの部署に行っても活躍できるって言わてね」
あっ…、まだ新人の頃だったかな。そんなこと言った記憶がある。
「何で俺が?て思ったんだけど、詰まったところを見返すんじゃなく、一番始めから見直して考えてる。そして全然関係ない企画にも目を通してる。詰まってどうしよう?と悩んだときに切り替える力があるのは凄いことなんだよって」
拓海は私をじっとみて
「ちょうどその時、俺にはあわないんじゃないか?何も出来なさすぎて会社やめるかって思ってたときで、その一言で救われて、もう少し頑張ってみるかって思えて…そして、俺のことちゃんと見てて助けてくれた。俺もそんな風な人になりたいなって…」
「…そうだったんだ」
2人で抱き合ってそのまま眠りについた。
もう少しで40になる私がこんな素敵な人を恋人に出来るなんて思いもしなかった。
とはいっても、恋愛的な話は一切なく、仕事の話、趣味の話など、同僚でも話すレベルの内容。
「ん?」
仕事中にプライベートの方の電話がなった。
見ると元夫からだった。
バイブなんでしばらくほっといたら、着信の音が消えまた鳴り出した。
またほっといたんだけど繰り返される。
5回目くらいまた鳴ったとき、電源切ろうかとも悩んだが…、緊急の何か?があるんだろうかと思い、思い切って電話にでた。
「…はい」
「あっ、俺」
とりあえず、席から離れ移動する。
「…あのさ、振込なんだけど少し遅れたいんだけど」
はぁ!?
「そういうのはこっちに言われて困る」
「…お前が了承すれば問題ないと思うが…」
「要件がそれなら切るね」
「お前!長い間夫婦としてやってきただろう!お前のためにずっと…」
何言ってるんだ!?この人は…
「私との夫婦生活10年、それなのにお子さんは何歳?」
「…それは…」
「私のためとかよくわからない!もう切るね」
愛情も未練もない。
何も知らず、私はずっと…
決して裕福とかではないけど、楽しく過ごしてきたと思ってた。
騙されやすいのか、私が鈍感なのか…
仕事に戻り、そのイライラをぶつけた。
「課長はなんで離婚したんですか?」
2人で飲むようになって2ヶ月くらいになったころ、梶木君が突然言い出した。
「いや、うーん、えっと…、すいません。ずっと気になってたので」
「…」
「あっ、別に無理には聞きませんから」
「…突然出ていけ!離婚したいって言われてね。数日まで一緒に買い物行ってたのよ!」
「えっ?」
「仕事から帰ってきたら業者に頼んで私の荷物はなくなってた。業者が預かってるからって…、それでそのまま追い出された。理由なんて全く解らなかった」
「…まじっすか」
「弁護士さんに相談して、その後わかったことは、8歳と6歳のお子さんがいるってことと、その相手は私も数回見たことがある人だった。週末テニスするって出て行ってたけど実際は彼女のところに行ってたのよ。私はずっと騙されてたの」
「…」
「私はずっと知らないでいためでたい女なのよ」
「課長!」
!?
「課長は…ずっと仕事と家庭をやりこなしてましたよ!そんなこと言わないでください」
「…」
「俺なら…、そんなことしないですよ」
「え?」
飲み友達になって、そんな風なこと言ったことなかったのでビックリした。
「俺は、そんなことしないですから」
「…でも、ずっと長く居れば解らないわよ!」
「大丈夫ですよ」
梶木君は、じっと私の目をみて言った。
ドキッと心臓がいってる。
目を離すことが出来ない。
スッと手が私の頬に触れ
「こんなに可愛い人。俺だったら毎日幸せ」
本気!?
いやいや
「おばさん相手に可愛いとか…からかいすぎ」
「…素直じゃないんですねー」
「…」
でも、それ以上は特に何もなく、それ以降はいつもの飲み友達としての付き合いになっている。
一緒に飲んで知ったことは、私より7歳下。野球が好きで今でも学生時代の友達と草野球をしてるらしい。
以前の彼女は芸能人で、女優の卵さんだったようで女優として売り出すまで結婚は考えたくないと言われて応援しようと決めたけど、結局は疎遠になってきまって自然消滅したらしい。
その人は今は有名なの?って聞いたら、多分知ってると思うって返されたけど名前までは聞いてない。
梶木君野隣なら女優さんでも問題ないなーと思ってしまった。
あれ?
決まった期日に振込がない!
この間元夫から電話きたばかりだったので少しは気になってたが…
2週間たっても振込がないので弁護士さんに電話をした。
「よくあることです!こちらで確認してみますね」
そして数日後
「どうやら、行方不明らしいです」
「えっー!?」
「奥様とお子さんはご自宅に残し、どこかに行ってしまったようです。捜索願いを出してると言ってました」
どーいうこと!?
「今はそんな状況ですので、少しお待ち下さい」
「…わかりました」
腹立って許せんが、子供2人抱えてる今の奥さんに言ってもな…、子供には罪はない。
「課長、たまには飲み友達でなく、お出掛けしませんか?」
「え!?どこ行くの?」
「デート」
「えっー?」
「ちょっと行きたいところあって…」
行こたいところ?
そして、翌週末連れてこられたのが
「ひぇーー!!」
今乗ってるのはジェットコースター
「もう、無理ーー!!」
「まだまだぁーー!」
ジェットコースターなんていつ振り?というか、そもそも遊園地なんていつ来たんだろう?
「課長の大声で叫んでるのウケた」
「もう!こういうの苦手って言ったじゃん」
「いやー、女の子でいい」
女の子って…
それからも絶叫系をいくつか強制連行させられ、叫びっぱなし!
「可愛い」
「可愛くない!」
遅いお昼をゆっくりして
「今度は絶叫系じゃないのにします。」
「そうして!じゃないと死んじゃう!」
ニコニコ笑ってる梶木君。
その後は、そこまでの絶叫系ではないもののそれでも急降下なものもいくつかあった。
気がつくとライトアップされてあたりは暗くなっていた。
「あっという間だねー」
「楽しいと早いですね!」
「うん」
「これから花火の時間なんですよ!こっちです」
「えっ?えっ?」
腕を引っ張られ、連れていかれる。
きれいに見れるところでもあるのかな?
そう思いながらついていった。
「えっ?」
お店の中に入るときに
「予約していた梶木です」
と、聞こえた。
そして託された先が個室の食事の出来る部屋で
「…用意してくれたの?」
と聞くと笑顔で何も言わなかった。
バルコニーみたいになっていて外に出ることも出来る。
バルコニーに出たと同時に花火があがった。
「凄い!」
最高の特等席
「気に入ってくれました?」
「こんな落ち着いたところでゆっくり見れるなんて最高!」
しばらくは花火をうっとり見てた。
「あっ、ここ。レストランなんで食事がそろそろきます。ここで食べましょう」
部屋でも食べられるけど、バルコニーにもテーブルと椅子があって食べられるようになっていた。
既にコースを注文していたようで前菜から運ばれてきた。
「勝手に注文きめてすいません。予約するとき決めとかないとだっとんで。嫌いなものはなかったと思います」
「そ、そんな…、こんな贅沢させてもらって感謝しかないよ」
花火をみながらゆっくりと食事をし、ワインを飲み、凄い有意義な時間を過ごした。
メインの料理を食べ終わった頃、一気に花火が上がった。
「すごーい!!」
「もう終わりかな。一気にあがりましたね」
「うんうん」
じっと花火をみてると
「…麻衣さん」
…えっ?
今まで課長として呼んでなかったのに
「私とお付き合いして頂けませんか?」
「梶木君?」
「一緒にいて更に好きになりました。もう…貴方が可愛すぎって仕方ない」
…
…
何も言わないでいると
「素直に考えてください。バツイチとか年上とかそんなの抜きで…、俺のこと…考えるときありますか?」
梶木君ものこと考えること…?
…ある。
会ってないときは何してるかな?とか考えている。
「俺の顔をみて言ってください」
真剣な顔で私をみる。
「俺のこと…考えたことありますか?」
「…ある」
「会いたいとまた思う?」
「…思う」
「俺のこと…好き?」
…
…
「解らない。でも一緒にいて楽しい」
そういうと笑顔になって
「じゃ、これからも楽しみましょう!恋人として」
「…梶木君」
「…俺が他の女性と付き合っていい?」
そ、それは…
「ずるい!!そんな聞き方」
「はっきり言わないのが悪い」
ニコニコしながら言われ、腕を引っ張られて抱きしめられた。
「…お願い!はいって言って」
「…」
「…麻衣さん」
「…私でいいの?」
「勿論!貴方がいいんです!」
「私、ずっと騙されてたから、不安になっちゃうもしれないよ」
「不安にさせないよう全力をつくします」
梶木君の抱きしめる力が強くなった。
「好きです…」
「…」
「…私も」
ビクッと梶木君がして
「もう、離しませんよ」
更に力を込めて抱きしめられた。
その日から私達は恋人になった。
「松川課長て離婚されたんだって」
トイレに行こうとしたら、女子社員たちが話してるのが聞こえた。
「えっ!?そうなの?それ最近?」
「詳しくは知らないけど、少し前みたいよ」
「へぇー、やっぱり仕事もできて家庭もあって両方なんて贅沢だったのかもねー」
「仕事終わったら飲みとか断っていつも家に帰ってたもんね。」
「浮気でもされたのかしら?」
「どうなんだろうねー」
まぁ、いつかはバレるとは思ってたので仕方ないか。
それと同時に梶木君とも付き合うことばれたら私が浮気したとかになりそう。
梶木君との付き合いはまだオープンにはできないな。
「あー、なるほど。じゃあしばらくは上司に相談して飲んでたと見つかったら言うようにします」
「…ごめんね」
2人でよく行く行きつけのバーに週末はだいたいいる。
「梶木君似、形見狭い…」
「ちょっと待った!!」
「え?」
「いつまで梶木君です?じゃないと俺いつまでたっても部下としてしか見れないと思って敬語がとれないんですけど」
「えー!?そんな…」
「名前で呼んで?」
な、なによ!?その甘い言い方!!
じっと見つめられ
「麻衣さん、呼んで?」
うっ…
「た、た、拓海…さん…」
「ぷっ」
「な、なによ!笑わなくったていいじゃない!!」
「さん は、いらないでしょう!」
「だ、だって…」
「とりあえず今日は解散なして自宅に来てもらっていいですか?」
「…」
恋人になったんだから、そうなることは解ってるけど…
「ずっといたい」
そんな真剣に言わなくっても…、こっちが恥ずかしい。
バーに出てタクシーに乗って45分くらいで梶木君のマンションに着いた。
勿論始めて来たので
「緊張してますね?」
「そりゃ、するでしょう!」
そういうと嬉しそうに
「俺もしてるけど、嬉しくって仕方ない」
始めて手を繋ぎマンションに入った。
鍵があき、ドアが開く
「どうぞ!」
と託される。ドキドキして前に進めないよ
「ここまで来たんだから観念してください」
そう言って背中を押すようにされ中に入った。
少し長い廊下を歩いてドアが開かれるとリビングだった。
リビングに入った途端後ろから抱きしめられる。
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そう言いながらも手は緩めない。
「か、梶木君」
「…梶木君?」
「あっ、えっと…拓海」
「俺の作戦成功!」
「えつ!?作戦?」
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「落ちるよう頑張った」
「…っ!?」
「絶対に大事にするから」
そう言って上を向かされてキスをする
優しいキスにドキドキする。
何度も角度を変えてまたキスをする。
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少し無理やり離す
「嫌だった?」
「…あ、ん、えと、シャワー」
そう言うと笑顔になって
「可愛いな」
と言ってオデコにキスをされた。
「一緒に入りましょうか」
「ええー!?」
「入ろう」
「ちょ、ちょっと!!!」
腕を引っ張られて脱衣所に移動。
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「ん…」
体のあちこちにシャワーがあたる。
ボディーソープを泡立て私の体を洗ってくれる。
「は、恥ずかしいよ」
「やべー、もう可愛すぎる」
「あっ…」
マジマジと見出して、恥ずかしくって目を瞑る。
「ここいいんだ」
ピクッと反応し、それをみて胸の先端を何度も丁寧に洗い始める。
「ん…、そんな何度も…」
「なんで腰動いてるの?いやらしい…」
私の腰をみて片手が腰をなで始める。
「はぁ…、もっとゆっくりしたかっのに、こんなにいやらしいから俺がもたないかも」
と言ってシャワーと一緒に下半身を触り始めた。
「あっ、だめ」
「ほら、キレイに洗うから」
「んあ…、そこ…」
「ここ?」
「あー!」
浴室の明るいところで…、恥ずかしすぎる
「もう、お願い…」
「お願いってなに?」
ひどい!わかってるのに
「言って」
耳元で言われてゾクッとする。
「もう…立ってられないの」
腰をくねられせて、辛そうなに拓海をみる。
「もっと、焦らしたかったのになぁー」
熱を籠もった目で見られ、ボディーソープがついた身体をお互い流し
「ちょっ!!」
「立ってられないって言ったから」
浴室を出て脱衣所でさっと拭いて、お姫様抱っこされた。
お互い裸同士でリビングを歩き、その先にある部屋に入った。
ベッドの上に私を置き
「やっと、俺のものになれる…」
「…」
幸せそうな顔で言われた。
「…麻衣、愛してる」
キスが再開し、それからはお互いが求め合い、最後まで一気に進んだ。
気がつくと隣で拓海は寝ていた。
どのくらい寝てたんだろう
外はまだ暗かった。
あの後、麻衣と何度も囁かれ、体中にキスをされ、そして繋がったときの拓海の顔が気持ちよさそうで、つい「嬉しい」って言ってしまった記憶がある。
優しくって情熱的で、久々の行為だったんで途中からはついてくのに必死だった。
「あっ、起きてた?」
「今目が覚めた」
チュッとキスをされ
「まだ同じ部署で面倒見てもらったときに、梶木君は詰まったときでも自分で立て直そうとする力があるからどの部署に行っても活躍できるって言わてね」
あっ…、まだ新人の頃だったかな。そんなこと言った記憶がある。
「何で俺が?て思ったんだけど、詰まったところを見返すんじゃなく、一番始めから見直して考えてる。そして全然関係ない企画にも目を通してる。詰まってどうしよう?と悩んだときに切り替える力があるのは凄いことなんだよって」
拓海は私をじっとみて
「ちょうどその時、俺にはあわないんじゃないか?何も出来なさすぎて会社やめるかって思ってたときで、その一言で救われて、もう少し頑張ってみるかって思えて…そして、俺のことちゃんと見てて助けてくれた。俺もそんな風な人になりたいなって…」
「…そうだったんだ」
2人で抱き合ってそのまま眠りについた。
もう少しで40になる私がこんな素敵な人を恋人に出来るなんて思いもしなかった。
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