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「今日仕事終わってからどお?」
はぁー、またか…
「すいません、本日就業終わったら、本店と打ち合わせがありまして」
「じゃ、明日は?」
「明日はすいません、遅番でして」
こうやって、声を掛けられることもたまーにある。
同僚はまたか!って感じで見てるけど、正直ウザい!
堀内陸斗。27歳。
お客さんからたまーにこうやって声をかけられる。
カーショップなんだから、車のことで来いよ!!
父がイギリス人のハーフなんで、俺も少しだけ日本人離れの顔立ちをしている。
それが目立つのか女には不自由しなかった。
大学時代までは、ファッション誌のモデルのバイトをしていた。
本業にとも進められたが、人間関係が難しそうだったし、何よりライバル視が強い。
もう少し気楽に働きたい。
元々車をいじることが大好きだったので、大学を出てこの会社に就職した。
本社勤務ということで就職したが、しばらくは色んな店舗で勉強してから本社に戻るという流れらしい。
「個人的にお会いすることとかってできますか?」
止められたと思ったら、やっぱりそれかよ!
と、少しあれきれも
言い逃げして行ってしまった。
だったら、言わなきゃいいのに…
今までもと違って着飾った子でもなく、シンプルな子だった。
歳は俺より上に見えたけどな。
あーいう、静かそうな人でも俺に声かけるのかっと、ちょっと呆れていた。
「だからさー、おばあちゃんがねー」
「またかよ!」
楽なんでまだ実家暮らしをしていた。
大学のときに一人暮らしを少ししてたが、約束もしてないのに女が来たりして一時期はマジで怖かった。
実家に戻ったことで、そういうこともなくなった。
親にはあまり干渉もされないし楽なんだが…、最近祖母の施設の担当の子がいい子だから、俺に勧める。
「陸斗、彼女いないでしょ」
「だからって、なんでばあちゃんのその担当の子になるわけ?」
祖母も凄い勧めてるのは聞いてたが、最近は母も同じことを言うようになっていた。
面倒くせーなー
と、思っていた。
ある日。
祖母の施設で運動会があって、両親が行くことになってたんだが、父が急な仕事が入り行けなくなってしまい、その日俺が休みだったので運転手代わりに父の代理でいくことになった。
そういえば、ばあちゃんの施設は2~3回だけ行ったけどすぐ帰ってしな、あまり記憶ない。
着いたら盛大に賑わっていた。
母は祖母が担当してる人?と話してるのが遠くから見えた。
母が息子ですって紹介するので仕方なく
「お世話になっています」
と、軽く頭を少し下げた。
しばらく硬直してるように見えて見返した。
なんだ?俺みて硬直してた?
次の準備があるから失礼しますといって離れて行こうとしたときに
あれ?どこかで…
…あっー!?あのときのか!!
個人的に会いたいと言った見た目控えめな女だ!
彼女はその後も休むことなく動いてた。
不自由な方を担ぎ上げたりしてたりもしてて、ハードすぎることにビックリしている。
髪はボサボサ、汗まみれ、ジャージにTシャツ。それでも笑顔で相手に話しかけてる
介護士は確かにハードとは聞いてたけど、ビックリしてる。
「…すごいな」
ボソッと言った一言が母に聞こえて
「えっ?なに?大成さんのこと?」
と、突っ込まれた。
「いや…別に…」
と誤魔化したが、俺が見てるのがわかったようだ。
なんとなく目が離せなくなって…、今までのオシャレやらスタイルいい女とは全然違うけど、なんか気になる。
家に帰っても、翌日仕事をしててもどこか彼女のことを考えてしまった。
過去の作業状況の資料を検索すると、大成梨衣菜という名前が出てきた。
確か俺が車の整備したんだっけな。
今まで、こんな風に気にしたことがなかった。
好きってわけじゃないんだろうけど、なんか気になる。
だから、素直に会ってみたい。
幸い向こうも俺のこと気にしてるようだし、会ってくれるだろう。
それからしばらくして、祖母の施設の駐車場で待って彼女を待っていた。
話しがあるというと、車に乗ってくれた。
正直、付き合うとかそんなことを言うつもりはなかった。うまくは言えないけど、友達みたいな感じでまた会えれば…程度の気持ちだったが…
顔を見ると、真っ赤になって恥ずかしそうにしている。
照れてて可愛く見えて、付き合ってほしいと言ってしまった。
ちょっと早まったと思ったが、嬉しそな顔をみると、それもいっかと思ってしまった。
俺には少しだけ、変わった性癖がある。と言っても縛ったりとかそういうのじゃないが、始まったと同時くらいに中に入ってないと落ち着かないという…
なんでこうなったのか覚えてないが、昔はこうでなかった。
多分サクッとやって終わらせようなんて思ったことからこうなったのか?今となっては曖昧だが…
それで嫌だ言って嫌われたことも何度かあったが、それで終わりならそれでいっか!とあっさりしていた。
付き合ってはいるものの、まだ好きっていうのも自覚はなかったので、そういうのはゆっくりでいっかと思ったんだが、顔を赤くして煽るような目をされて、性欲が一気に出てしまった。
抱いたときの彼女は久々だったのか、少し身構えて震えてた。
俺の性癖も受け入れてくれて、俺の腕の中で顔を赤くて幸せそうな顔をしている。
「かわいいな…」
彼女が寝てる隣りで、つい言ってしまった。
30過ぎてるのに、純粋なピュアな感じがする。
年下の俺のがくすんでみえた。
俺の顔をみると赤らめて、少女のような顔をしてる。
今までにないタイプに新鮮に感じた。
そして、あの出来事が起きる。
仕事が終ってから、このあとは彼女と待ち合わせをし、明日はお互い休みなので、彼女のマンションに泊まる予定だった。
近くの駅のロータリーで待ち合わせをしてるので急いで従業員口から出ると
「陸斗ー!」
えっ?誰!?
一瞬誰か解らなかった。
記憶を辿ると、確か
「あっ、真樹さん」
同期の中では皆で名前で呼び合ってるので、確か本社の秘書課に配属されてる同期の真樹だ。
近くにくると、香水の匂いが凄い!
そういえば、新人の頃同期の面子でよく飲んでたな。
確か真樹とは1回やったんじゃなかったけ?
お互い酔ってたから、なかったことにってなった気がしたが。
適当にあしらって、早く待ち合わせ場所にいかないと
まじか!?顔近づけてくるなよ!
てか、そもそもなんでここにいるんだよ!
「人のラブラブみて羨ましがってるのかしら?」
と、真樹の目線の先をみると
えっ!?なんでここに?
謝って、走っていく。
「梨衣菜…」
追いかけようとしたら
「ちょっと、陸斗!折角さ来たんだから、ちょっと付き合ってよ」
と言ってベッタリとしてくる。
なんなんだ!急に!!
「俺約束したっけ?」
「ええっ!?だってさ、陸斗私のこといいっていってたんでしょ?」
「は?」
そんなこと言った記憶がまったくないが…
とりあえず、彼女を追いかけないと。
追いかけようとして振り払おうとしたら
「待ってよ!克也が、陸斗が私のことをいいって言ってたって」
克也が?
克也も同期で俺と歳は同じ。
俺と同じで別の店舗に行っていていずれかは本社に戻る予定。
2週間くらい前に確か2人で飲んだが…
…
あー!
「それは、勘違いだ。克也が真樹さんいいよね?って言うから、ああって答えたけど、別に個人的にどうのってのはない。同僚としていいと思ったからそう答えたんだけど」
「…えっ?」
拍子抜けの顔をしてるが
「だって、陸斗って私のこと…」
どーなったら、そうなるんだよ!
「悪いけど、もういいかな?」
そう言って、彼女が走った方に向かった。
けど、すでに見当たらなかった。
誤解ってことで、これで終わりか…
言い訳までして引き止めるほどでもないかーと、今までと同じ考えでいた。
今までとはタイプなので、自分自身もなんとなく新たな発見もあったかもな。
と、そんな考えでこの付き合いは終わると自分の中では思っていた。
その後は特には連絡はしてないので、そのままだった。
…が、
なぜだろう?
彼女のことを考えることが多くなった。
最後があんな感じだったからか?
その時は、しっかり別れないからシコリでもあるのかくらいにしか思わなかった。
「大成さんと喧嘩でもしたの?」
母親に急に言われた。
俺たちが付き合ってたのは、母と祖母には筒抜けだった。
別れたともいえず黙ってると
「大成さん、施設の所長さんの知り合いからお見合い進められてね、お付き合いしてる人いるの?って聞かれたら居ないって答えたみたいだけど…、早く仲直りしなさい!」
…見合い?…まぁ33だしな。結婚だって願望はあるだろうし
結婚か…
まぁ、俺には関係ない
関係はいはずなのに…
なんで気になるんだ?
相手がどんなヤツか気になってる自分がいる。
電話もしようとするが、躊躇している。
なにイライラしてるんだ?
「くそ!!」
自分に腹が立つ!
俺、何がしたいんだ!?
「アハハハ!」
目の前で豪快に笑われた。
仲良かった先輩がバーのオーナーをしてて、暇さえあればよく1人で飲みにきてる。
俺の恥ずかしいところから全部知っている。
「お前気が付かないの?」
笑いながら言われて
「なにが?」
と、言い返す。
「それって完全にその人にハマってるじゃん!」
「そんなこと…」
「じゃなんでそんなにイラつくんだよ!」
…
「素直に認めるしかねーな!ってか、お前だって昔は惚れたヤツいただろうが!その気持ち思い出せばいいだけだろ!」
俺が本気で惚れたアイツ。
もう5年以上前の話だ。
アイツと居ると幸せだった。ずっと一緒にいれると思ってた。
けど…、アイツは俺に一言も相談せず自ら命をたってしまった。
何が理由だったのかも未だに知らない。
ただ、あんなに一緒いたのになんで何も言ってくれなかったんだよ!
未練とかではなく、結局俺は臆病なのか?
「陸斗!後悔してもしらねーぞ!」
こんな気持ちでダラダラと1ヶ月。
「あー、陸斗?」
滅多にない祖母からの電話。
「大成さんと別れちゃったんだねー」
「…」
寂しそうにいう祖母。
「大成さんは、短い期間だったけどあんたと付き合えたこと凄い感謝してたよ!大成さんは本当に陸斗のこと好きだったんだねー」
なんと答えていいかわからない。
「おれ、これから出勤だから」
「こんなこと言っても仕方ないけど、今日お見合いなんだって」
「!?」
「まぁ、仕方ないよねー」
「…ばあちゃん、あのさ…」
…
…
…
はぁー、またか…
「すいません、本日就業終わったら、本店と打ち合わせがありまして」
「じゃ、明日は?」
「明日はすいません、遅番でして」
こうやって、声を掛けられることもたまーにある。
同僚はまたか!って感じで見てるけど、正直ウザい!
堀内陸斗。27歳。
お客さんからたまーにこうやって声をかけられる。
カーショップなんだから、車のことで来いよ!!
父がイギリス人のハーフなんで、俺も少しだけ日本人離れの顔立ちをしている。
それが目立つのか女には不自由しなかった。
大学時代までは、ファッション誌のモデルのバイトをしていた。
本業にとも進められたが、人間関係が難しそうだったし、何よりライバル視が強い。
もう少し気楽に働きたい。
元々車をいじることが大好きだったので、大学を出てこの会社に就職した。
本社勤務ということで就職したが、しばらくは色んな店舗で勉強してから本社に戻るという流れらしい。
「個人的にお会いすることとかってできますか?」
止められたと思ったら、やっぱりそれかよ!
と、少しあれきれも
言い逃げして行ってしまった。
だったら、言わなきゃいいのに…
今までもと違って着飾った子でもなく、シンプルな子だった。
歳は俺より上に見えたけどな。
あーいう、静かそうな人でも俺に声かけるのかっと、ちょっと呆れていた。
「だからさー、おばあちゃんがねー」
「またかよ!」
楽なんでまだ実家暮らしをしていた。
大学のときに一人暮らしを少ししてたが、約束もしてないのに女が来たりして一時期はマジで怖かった。
実家に戻ったことで、そういうこともなくなった。
親にはあまり干渉もされないし楽なんだが…、最近祖母の施設の担当の子がいい子だから、俺に勧める。
「陸斗、彼女いないでしょ」
「だからって、なんでばあちゃんのその担当の子になるわけ?」
祖母も凄い勧めてるのは聞いてたが、最近は母も同じことを言うようになっていた。
面倒くせーなー
と、思っていた。
ある日。
祖母の施設で運動会があって、両親が行くことになってたんだが、父が急な仕事が入り行けなくなってしまい、その日俺が休みだったので運転手代わりに父の代理でいくことになった。
そういえば、ばあちゃんの施設は2~3回だけ行ったけどすぐ帰ってしな、あまり記憶ない。
着いたら盛大に賑わっていた。
母は祖母が担当してる人?と話してるのが遠くから見えた。
母が息子ですって紹介するので仕方なく
「お世話になっています」
と、軽く頭を少し下げた。
しばらく硬直してるように見えて見返した。
なんだ?俺みて硬直してた?
次の準備があるから失礼しますといって離れて行こうとしたときに
あれ?どこかで…
…あっー!?あのときのか!!
個人的に会いたいと言った見た目控えめな女だ!
彼女はその後も休むことなく動いてた。
不自由な方を担ぎ上げたりしてたりもしてて、ハードすぎることにビックリしている。
髪はボサボサ、汗まみれ、ジャージにTシャツ。それでも笑顔で相手に話しかけてる
介護士は確かにハードとは聞いてたけど、ビックリしてる。
「…すごいな」
ボソッと言った一言が母に聞こえて
「えっ?なに?大成さんのこと?」
と、突っ込まれた。
「いや…別に…」
と誤魔化したが、俺が見てるのがわかったようだ。
なんとなく目が離せなくなって…、今までのオシャレやらスタイルいい女とは全然違うけど、なんか気になる。
家に帰っても、翌日仕事をしててもどこか彼女のことを考えてしまった。
過去の作業状況の資料を検索すると、大成梨衣菜という名前が出てきた。
確か俺が車の整備したんだっけな。
今まで、こんな風に気にしたことがなかった。
好きってわけじゃないんだろうけど、なんか気になる。
だから、素直に会ってみたい。
幸い向こうも俺のこと気にしてるようだし、会ってくれるだろう。
それからしばらくして、祖母の施設の駐車場で待って彼女を待っていた。
話しがあるというと、車に乗ってくれた。
正直、付き合うとかそんなことを言うつもりはなかった。うまくは言えないけど、友達みたいな感じでまた会えれば…程度の気持ちだったが…
顔を見ると、真っ赤になって恥ずかしそうにしている。
照れてて可愛く見えて、付き合ってほしいと言ってしまった。
ちょっと早まったと思ったが、嬉しそな顔をみると、それもいっかと思ってしまった。
俺には少しだけ、変わった性癖がある。と言っても縛ったりとかそういうのじゃないが、始まったと同時くらいに中に入ってないと落ち着かないという…
なんでこうなったのか覚えてないが、昔はこうでなかった。
多分サクッとやって終わらせようなんて思ったことからこうなったのか?今となっては曖昧だが…
それで嫌だ言って嫌われたことも何度かあったが、それで終わりならそれでいっか!とあっさりしていた。
付き合ってはいるものの、まだ好きっていうのも自覚はなかったので、そういうのはゆっくりでいっかと思ったんだが、顔を赤くして煽るような目をされて、性欲が一気に出てしまった。
抱いたときの彼女は久々だったのか、少し身構えて震えてた。
俺の性癖も受け入れてくれて、俺の腕の中で顔を赤くて幸せそうな顔をしている。
「かわいいな…」
彼女が寝てる隣りで、つい言ってしまった。
30過ぎてるのに、純粋なピュアな感じがする。
年下の俺のがくすんでみえた。
俺の顔をみると赤らめて、少女のような顔をしてる。
今までにないタイプに新鮮に感じた。
そして、あの出来事が起きる。
仕事が終ってから、このあとは彼女と待ち合わせをし、明日はお互い休みなので、彼女のマンションに泊まる予定だった。
近くの駅のロータリーで待ち合わせをしてるので急いで従業員口から出ると
「陸斗ー!」
えっ?誰!?
一瞬誰か解らなかった。
記憶を辿ると、確か
「あっ、真樹さん」
同期の中では皆で名前で呼び合ってるので、確か本社の秘書課に配属されてる同期の真樹だ。
近くにくると、香水の匂いが凄い!
そういえば、新人の頃同期の面子でよく飲んでたな。
確か真樹とは1回やったんじゃなかったけ?
お互い酔ってたから、なかったことにってなった気がしたが。
適当にあしらって、早く待ち合わせ場所にいかないと
まじか!?顔近づけてくるなよ!
てか、そもそもなんでここにいるんだよ!
「人のラブラブみて羨ましがってるのかしら?」
と、真樹の目線の先をみると
えっ!?なんでここに?
謝って、走っていく。
「梨衣菜…」
追いかけようとしたら
「ちょっと、陸斗!折角さ来たんだから、ちょっと付き合ってよ」
と言ってベッタリとしてくる。
なんなんだ!急に!!
「俺約束したっけ?」
「ええっ!?だってさ、陸斗私のこといいっていってたんでしょ?」
「は?」
そんなこと言った記憶がまったくないが…
とりあえず、彼女を追いかけないと。
追いかけようとして振り払おうとしたら
「待ってよ!克也が、陸斗が私のことをいいって言ってたって」
克也が?
克也も同期で俺と歳は同じ。
俺と同じで別の店舗に行っていていずれかは本社に戻る予定。
2週間くらい前に確か2人で飲んだが…
…
あー!
「それは、勘違いだ。克也が真樹さんいいよね?って言うから、ああって答えたけど、別に個人的にどうのってのはない。同僚としていいと思ったからそう答えたんだけど」
「…えっ?」
拍子抜けの顔をしてるが
「だって、陸斗って私のこと…」
どーなったら、そうなるんだよ!
「悪いけど、もういいかな?」
そう言って、彼女が走った方に向かった。
けど、すでに見当たらなかった。
誤解ってことで、これで終わりか…
言い訳までして引き止めるほどでもないかーと、今までと同じ考えでいた。
今までとはタイプなので、自分自身もなんとなく新たな発見もあったかもな。
と、そんな考えでこの付き合いは終わると自分の中では思っていた。
その後は特には連絡はしてないので、そのままだった。
…が、
なぜだろう?
彼女のことを考えることが多くなった。
最後があんな感じだったからか?
その時は、しっかり別れないからシコリでもあるのかくらいにしか思わなかった。
「大成さんと喧嘩でもしたの?」
母親に急に言われた。
俺たちが付き合ってたのは、母と祖母には筒抜けだった。
別れたともいえず黙ってると
「大成さん、施設の所長さんの知り合いからお見合い進められてね、お付き合いしてる人いるの?って聞かれたら居ないって答えたみたいだけど…、早く仲直りしなさい!」
…見合い?…まぁ33だしな。結婚だって願望はあるだろうし
結婚か…
まぁ、俺には関係ない
関係はいはずなのに…
なんで気になるんだ?
相手がどんなヤツか気になってる自分がいる。
電話もしようとするが、躊躇している。
なにイライラしてるんだ?
「くそ!!」
自分に腹が立つ!
俺、何がしたいんだ!?
「アハハハ!」
目の前で豪快に笑われた。
仲良かった先輩がバーのオーナーをしてて、暇さえあればよく1人で飲みにきてる。
俺の恥ずかしいところから全部知っている。
「お前気が付かないの?」
笑いながら言われて
「なにが?」
と、言い返す。
「それって完全にその人にハマってるじゃん!」
「そんなこと…」
「じゃなんでそんなにイラつくんだよ!」
…
「素直に認めるしかねーな!ってか、お前だって昔は惚れたヤツいただろうが!その気持ち思い出せばいいだけだろ!」
俺が本気で惚れたアイツ。
もう5年以上前の話だ。
アイツと居ると幸せだった。ずっと一緒にいれると思ってた。
けど…、アイツは俺に一言も相談せず自ら命をたってしまった。
何が理由だったのかも未だに知らない。
ただ、あんなに一緒いたのになんで何も言ってくれなかったんだよ!
未練とかではなく、結局俺は臆病なのか?
「陸斗!後悔してもしらねーぞ!」
こんな気持ちでダラダラと1ヶ月。
「あー、陸斗?」
滅多にない祖母からの電話。
「大成さんと別れちゃったんだねー」
「…」
寂しそうにいう祖母。
「大成さんは、短い期間だったけどあんたと付き合えたこと凄い感謝してたよ!大成さんは本当に陸斗のこと好きだったんだねー」
なんと答えていいかわからない。
「おれ、これから出勤だから」
「こんなこと言っても仕方ないけど、今日お見合いなんだって」
「!?」
「まぁ、仕方ないよねー」
「…ばあちゃん、あのさ…」
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