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27.幻想世界に魅入られて
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「今回、クラウリー家が飾り付けを担当することになったのはニークヴィスト侯爵家からの進言だ」
「え……?」
「もちろん、前回の飾り付けが好評だったという理由で、それに宰相殿も賛同されたからだが」
「建前、よね」
少し歯切れの悪い言い方の父に、私の声も暗くなる。
そんな私に気付いた父は、少し眉を下げて私の顔を覗き込んできて。
「ウチから援助を申し込もうか?」
告げられた言葉にビクッと肩が跳ねた。
“レヴィンのこと、気付いていたのね”
父からのその言葉は、まるで甘味のように私を誘うようで――頷きたい気持ちを必死に抑え、私はゆっくり首を左右に振った。
“優先順位は、間違えないわ”
だってそれがレヴィンとの約束だから。
「いいえ。今ここで公爵家がクラウリー伯爵家へ援助をすれば、そこをニークヴィスト侯爵家がどう捉えるかわかりません」
無茶苦茶な言いがかりをつけられるかもしれない。
そして言いがかりをつけることこそが狡猾なニークヴィスト侯爵の狙いかもしれないのだ。
“結局どこまでいっても見守るしか出来ないのね”
余りにも無力な自分が嫌になる。
「エスコートは、父がしようか」
「お父様が?」
暗い表情をしていたからだろうか。
いつもは母を優先する父から、はじめてそんな提案をされた私は思わずポカンと口を開けて。
「らしくありませんわ。お父様にはお母様がいらっしゃるでしょう」
「それはそうなんだけれどね、だが――」
「……必要、ありません」
“一人で夜会に参戦して嘲笑われるくらいどうってことないわ”
だって、レヴィンもきっと戦っているから。
「私にも、お父様たちのように心に決めた人が出来たのです」
エスコートをして貰えなくても、一人で夜会に参戦し惨めだと笑われることになってもいい。
私は待つと約束したから。
決意した私の顔を見たからか、父は「そうか」と一言だけ。
寂しそうに、けれどどこか嬉しそうに笑ってくれた。
出席する旨の返事を出してから一ヶ月。
今日はとうとうクラウリー伯爵家が飾り付けを担当したという夜会当日。
「本当にエスコートはいらないのかい?」
一人で夜会に出ようとしている私を心配そうに見るのは父だった。
「らしくないことを」
そんな父に思わずふふ、と笑いが込み上げてしまう。
「私なら大丈夫ですから」
安心させるべく力強く頷く私を見た父は、それでもまだ少し心配そうに、けれど軽く頷き返してくれた。
「私たちもすぐに行くから、なるべく一人で行動せずお友達を見つけたらすぐにそっちへ行くんだよ」
「お父様は私をいくつだと思っているのかしら?」
王家主宰の王城のパーティーでは、爵位に基づいた入場が決められている。
現公爵である父と、父がエスコートする母は陛下の一つ前の順番、つまり最後から二番目での入場が決まっていた。
それに対し、現状ただ公爵家に生まれただけの私は王城へ到着次第ホールに入れられ爵位のある貴族が入場するのを待つことになる。
“待ち時間、ずっと一人は確かに心細いけど”
もしかしたらマリエッテ様たちがいるかもしれないし、それに……
“レヴィンも、いるかもしれないわ”
スペアであるレヴィンも、王城についたらすぐにホールへ入れられる。
もし今日の夜会にレヴィンも来ているなら、数ヶ月ぶりに会えるかもしれないと私の胸は高鳴った。
あれから今日まででいくつもの茶会に参加したけれど、まるで何かに隠されているようにレヴィンの話もクラウリー伯爵家の現状も何も情報は入ってこなくて。
そしてそれは、情報収集を頼んでいたジョバルサンからも同じ回答が来ていた。
「元気かしら」
無茶なことしていないかしら。
ちゃんと好きな甘い紅茶をゆっくり飲む時間を作れてる?
いつの間にか噂すらも聞かなくなってしまったせいで、会えたなら聞きたいことはいっぱい溢れてしまっている。
その質問全て聞けなくても構わないから――
「一目だけでも……」
私は王城へ向かう馬車の中で、一人そう呟いたのだった。
“飾り付け、されてるわよね……!?”
なんて、ドキドキしながら到着した王城。
ホールに入る扉の前でゴクリと唾を呑んだ私は、私がエスコートもなく一人で入場しようとしていることに少し戸惑ったせいか一拍遅れて開けられたその扉の先の光景に呼吸すらも忘れるほど見入ってしまった。
「こんな……ことって……」
ホールはカラフルな花が色ごとに飾られ、まるで幻想的な虹の中に入ったようだったのだ。
“綺麗……!”
一つずつゆっくり見たいのに、その余りにも美しい花たちに誘われるように小走りで足を進めた私はその可愛らしい花たちに囲まれ一気に気分が明るくなる。
ホールへ一歩進んだ先はまるで元気に挨拶するかのような黄色い花。
見ているだけで明るくなるその色合いに自然と笑顔が溢れ、心も気分も上げてくれた。
「ここからはオレンジなのね」
可愛いオレンジのチューリップが並んだ先に見えるのはオレンジのダリアである。
また、そのチューリップや薔薇の間を埋めるように小さな花たちが配置されていて。
“もっと図鑑で勉強しておくべきだったわ”
もしここにレヴィンがいてくれたら、何の花だったのか教えてくれただろうことを想像し……いつか二人で見た時に、私だって知っているのだと得意気に話したいなとそう思った。
きっとそんな他愛ない会話が、幸せだと感じるはずだから。
緑や青、紫。そして真っ赤な薔薇がメインでありダンスホールも兼ねた中央広間を囲むように飾り付けられとても鮮やかだった。
“こっちにもまだ続いているわ!”
そんな中央広間の奥、裏庭へ出るためのガラス扉を通り抜けると、芝で整備された庭園があって。
庭園の中央には噴水もあり、ホールから漏れる光を反射しキラキラとまるで宝石のように見える。
「なんて美しいの」
そんな噴水の周りを囲うように、庭園のいたるところには白い花たちが飾られていた。
“暗い外を白く彩っているから凄く映えるわね”
少し薄暗くなりがちな夜に庭園が、噴水と白い花で幻想的な雰囲気になっており落ち着けるスペースになっていて。
「これ、全部クラウリー伯爵家が……」
どうなるのかと心配していたことが恥ずかしいと感じるほど、あまり夜会に参加した経験のない私すら素晴らしい飾り付けで大成功だとそう実感させられた。
「でも、これどうなっているのかしら」
どうしても暗くなると花びらは閉じてしまう。
もちろん全ての花が光で閉じる訳ではなく、気温や日没によって閉じる花もあるが、その特性上、室内の飾り付けはともかく屋外の飾り付けには向かないとされていた。
それなのに、この飾られている花たちは全て満開に咲き誇っていて。
“全ての花がそうってどういう確率なの?”
まるで魔法にでもかけられたかのように美しい状態を保ち続けている花たちに、思わず首を傾げてしまう。
もちろん花の部分だけを切り離してから飾ったのならあり得るのかもしれないが、それだとこんなに瑞々しく満開で居続けていることに辻褄が合わない。
「それに、さっき見た花……」
思い出すのは隣同士に並んだチューリップとダリアの花だ。
“確かチューリップとダリアは同じ時期に咲く花じゃなかったと思うのだけれど”
年中ある薔薇ならわからなくはないが、ここには私が見たことのない花たちも飾られている。
私が知っている花だけでもその時期にズレがあるのだから、きっと全体的に咲く季節がバラバラなのだとそう思った。
「だったらどうして一緒に咲いてるのかしら」
それが余りにも不思議で、私は庭園に飾られている白い花たちの中にも知っている花がないかと夢中になり――……
「久しぶりだな」
「きゃあっ!?」
突然背後から近付いてきたその存在に、気付くのが遅れてしまう。
あ、と思った時にはもうしっかりと腕を掴まれ逃げ出すことは叶わなかった。
「……ベネディクト様」
「ハッ、相変わらずその気が強そうな顔が苛立つな」
いきなり現れたベネディクトは、私の腕をキリキリと掴んだまままるで小馬鹿にしたように鼻で笑い、そしてすぐにその顔を歪ませた。
「え……?」
「もちろん、前回の飾り付けが好評だったという理由で、それに宰相殿も賛同されたからだが」
「建前、よね」
少し歯切れの悪い言い方の父に、私の声も暗くなる。
そんな私に気付いた父は、少し眉を下げて私の顔を覗き込んできて。
「ウチから援助を申し込もうか?」
告げられた言葉にビクッと肩が跳ねた。
“レヴィンのこと、気付いていたのね”
父からのその言葉は、まるで甘味のように私を誘うようで――頷きたい気持ちを必死に抑え、私はゆっくり首を左右に振った。
“優先順位は、間違えないわ”
だってそれがレヴィンとの約束だから。
「いいえ。今ここで公爵家がクラウリー伯爵家へ援助をすれば、そこをニークヴィスト侯爵家がどう捉えるかわかりません」
無茶苦茶な言いがかりをつけられるかもしれない。
そして言いがかりをつけることこそが狡猾なニークヴィスト侯爵の狙いかもしれないのだ。
“結局どこまでいっても見守るしか出来ないのね”
余りにも無力な自分が嫌になる。
「エスコートは、父がしようか」
「お父様が?」
暗い表情をしていたからだろうか。
いつもは母を優先する父から、はじめてそんな提案をされた私は思わずポカンと口を開けて。
「らしくありませんわ。お父様にはお母様がいらっしゃるでしょう」
「それはそうなんだけれどね、だが――」
「……必要、ありません」
“一人で夜会に参戦して嘲笑われるくらいどうってことないわ”
だって、レヴィンもきっと戦っているから。
「私にも、お父様たちのように心に決めた人が出来たのです」
エスコートをして貰えなくても、一人で夜会に参戦し惨めだと笑われることになってもいい。
私は待つと約束したから。
決意した私の顔を見たからか、父は「そうか」と一言だけ。
寂しそうに、けれどどこか嬉しそうに笑ってくれた。
出席する旨の返事を出してから一ヶ月。
今日はとうとうクラウリー伯爵家が飾り付けを担当したという夜会当日。
「本当にエスコートはいらないのかい?」
一人で夜会に出ようとしている私を心配そうに見るのは父だった。
「らしくないことを」
そんな父に思わずふふ、と笑いが込み上げてしまう。
「私なら大丈夫ですから」
安心させるべく力強く頷く私を見た父は、それでもまだ少し心配そうに、けれど軽く頷き返してくれた。
「私たちもすぐに行くから、なるべく一人で行動せずお友達を見つけたらすぐにそっちへ行くんだよ」
「お父様は私をいくつだと思っているのかしら?」
王家主宰の王城のパーティーでは、爵位に基づいた入場が決められている。
現公爵である父と、父がエスコートする母は陛下の一つ前の順番、つまり最後から二番目での入場が決まっていた。
それに対し、現状ただ公爵家に生まれただけの私は王城へ到着次第ホールに入れられ爵位のある貴族が入場するのを待つことになる。
“待ち時間、ずっと一人は確かに心細いけど”
もしかしたらマリエッテ様たちがいるかもしれないし、それに……
“レヴィンも、いるかもしれないわ”
スペアであるレヴィンも、王城についたらすぐにホールへ入れられる。
もし今日の夜会にレヴィンも来ているなら、数ヶ月ぶりに会えるかもしれないと私の胸は高鳴った。
あれから今日まででいくつもの茶会に参加したけれど、まるで何かに隠されているようにレヴィンの話もクラウリー伯爵家の現状も何も情報は入ってこなくて。
そしてそれは、情報収集を頼んでいたジョバルサンからも同じ回答が来ていた。
「元気かしら」
無茶なことしていないかしら。
ちゃんと好きな甘い紅茶をゆっくり飲む時間を作れてる?
いつの間にか噂すらも聞かなくなってしまったせいで、会えたなら聞きたいことはいっぱい溢れてしまっている。
その質問全て聞けなくても構わないから――
「一目だけでも……」
私は王城へ向かう馬車の中で、一人そう呟いたのだった。
“飾り付け、されてるわよね……!?”
なんて、ドキドキしながら到着した王城。
ホールに入る扉の前でゴクリと唾を呑んだ私は、私がエスコートもなく一人で入場しようとしていることに少し戸惑ったせいか一拍遅れて開けられたその扉の先の光景に呼吸すらも忘れるほど見入ってしまった。
「こんな……ことって……」
ホールはカラフルな花が色ごとに飾られ、まるで幻想的な虹の中に入ったようだったのだ。
“綺麗……!”
一つずつゆっくり見たいのに、その余りにも美しい花たちに誘われるように小走りで足を進めた私はその可愛らしい花たちに囲まれ一気に気分が明るくなる。
ホールへ一歩進んだ先はまるで元気に挨拶するかのような黄色い花。
見ているだけで明るくなるその色合いに自然と笑顔が溢れ、心も気分も上げてくれた。
「ここからはオレンジなのね」
可愛いオレンジのチューリップが並んだ先に見えるのはオレンジのダリアである。
また、そのチューリップや薔薇の間を埋めるように小さな花たちが配置されていて。
“もっと図鑑で勉強しておくべきだったわ”
もしここにレヴィンがいてくれたら、何の花だったのか教えてくれただろうことを想像し……いつか二人で見た時に、私だって知っているのだと得意気に話したいなとそう思った。
きっとそんな他愛ない会話が、幸せだと感じるはずだから。
緑や青、紫。そして真っ赤な薔薇がメインでありダンスホールも兼ねた中央広間を囲むように飾り付けられとても鮮やかだった。
“こっちにもまだ続いているわ!”
そんな中央広間の奥、裏庭へ出るためのガラス扉を通り抜けると、芝で整備された庭園があって。
庭園の中央には噴水もあり、ホールから漏れる光を反射しキラキラとまるで宝石のように見える。
「なんて美しいの」
そんな噴水の周りを囲うように、庭園のいたるところには白い花たちが飾られていた。
“暗い外を白く彩っているから凄く映えるわね”
少し薄暗くなりがちな夜に庭園が、噴水と白い花で幻想的な雰囲気になっており落ち着けるスペースになっていて。
「これ、全部クラウリー伯爵家が……」
どうなるのかと心配していたことが恥ずかしいと感じるほど、あまり夜会に参加した経験のない私すら素晴らしい飾り付けで大成功だとそう実感させられた。
「でも、これどうなっているのかしら」
どうしても暗くなると花びらは閉じてしまう。
もちろん全ての花が光で閉じる訳ではなく、気温や日没によって閉じる花もあるが、その特性上、室内の飾り付けはともかく屋外の飾り付けには向かないとされていた。
それなのに、この飾られている花たちは全て満開に咲き誇っていて。
“全ての花がそうってどういう確率なの?”
まるで魔法にでもかけられたかのように美しい状態を保ち続けている花たちに、思わず首を傾げてしまう。
もちろん花の部分だけを切り離してから飾ったのならあり得るのかもしれないが、それだとこんなに瑞々しく満開で居続けていることに辻褄が合わない。
「それに、さっき見た花……」
思い出すのは隣同士に並んだチューリップとダリアの花だ。
“確かチューリップとダリアは同じ時期に咲く花じゃなかったと思うのだけれど”
年中ある薔薇ならわからなくはないが、ここには私が見たことのない花たちも飾られている。
私が知っている花だけでもその時期にズレがあるのだから、きっと全体的に咲く季節がバラバラなのだとそう思った。
「だったらどうして一緒に咲いてるのかしら」
それが余りにも不思議で、私は庭園に飾られている白い花たちの中にも知っている花がないかと夢中になり――……
「久しぶりだな」
「きゃあっ!?」
突然背後から近付いてきたその存在に、気付くのが遅れてしまう。
あ、と思った時にはもうしっかりと腕を掴まれ逃げ出すことは叶わなかった。
「……ベネディクト様」
「ハッ、相変わらずその気が強そうな顔が苛立つな」
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