【R18】えっちなお伽噺の世界に転生したえっちな運命の私の話

春瀬湖子

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6.目覚めの口づけを期待した私が愚かでした

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 ──遠くでシクシクと泣く声が聞こえ目を覚ます。否、目は開かないし指一本も動かせない。口も開かず……多分呼吸も止まっている。死んでいる。いや、意識はあるのでこれはもしかしたら仮死状態というやつなのではないだろうか。
 
 自身の体がそんな状況だと冷静に判断できる理由は、きっと私が白雪姫だからだ。
(シンデレラじゃなかったし、七人の小人と毒林檎ときたらどう考えても白雪姫よ)
 そして私が白雪姫ならば、きっともうすぐ私を優しい奇跡の口づけで起こしてくれる王子様が現れるはず。

 相変わらず童話のこと以外は思い出せない前世の記憶を辿りそんなことを考えていると、ザッザッと砂利を踏むような足音が聞こえ誰かが近付いてくることに気が付いた。

「あぁ、なんて美しい姫なんだ……」
 そんな男性の声が間近で聞こえドキリとする。まぁ、私の表情はピクリとも動いてはいないのだろうけど。

 相変わらず目も開かないので耳で判断するしかないが、どうやらすすり泣く声の方へ一度近付いた男性は彼らに何かを伝え、そしてひとりで戻ってきた。
 すすり泣く声はだんだん遠くなり、すぐに聞こえなくなる。
 森のざわめきは聞こえているのでここは外なのだろう。
 だが、きっと今私は彼とふたりきりだ。

「あぁ、本当に美しい。僕は貴女のような姫をずっと探していたようだ」
 どこかうっとりとしながら口説かれる。仮死状態でなければきっと頬が赤く染まっていただろうが、残念ながら今の私の頬は血の気のない青白いものだろう。
(でも大丈夫、ここが白雪姫の世界なら王子様の口づけで目覚めるはずだもの)

 童話の内容を思い出しながらそう考えた私は、いつくるのかと彼からの口づけを待った。
 待っていたのだが、どうしてだろう。服を脱がされている気がする。いや、服というより感覚的に上掛けだ。私が体に巻いた状態のまま寝かされていたらしく、ピクリとも動かない私の前合わせを左右に開かれる。上掛けの下はきっと裸だろう。裸に上掛けを羽織ったのは他でもない私だった。

「へぇ。柔らかいなんて不思議だな」
 上掛けをはだけさせるために掴んだ腕を優しく握った彼からそんな声がボソリと聞こえ、内心首を傾げる。だがすぐに死後硬直の話をしているのだと察した。死んでいると思っている私の体が硬直していないことが気になったのだろう。
(実際は口づけひとつで生き返る、仮死状態だものね)

 胸の前で組まされていた腕も上掛けと一緒に左右へ開かれたらしく、素肌を風がそっと撫でる。
 こんな外の、自然の中で生まれたままの姿にされた私を、羞恥心よりも先に嫌な予感が襲った。このパターン、流石の私も推測できる。

「おっぱいも柔らかいのかな」
(やっぱり!)
 内心で悲鳴を上げるが、私の口からは呼吸ひとつ漏れない。これならまた喉を枯らすことはないだろうが、そこに安心していいのかどうなのか。

「あぁ、こんなにも冷たい肌なのにちゃんと肌は柔らかいな」
 クスクスと笑いながら左右から持ち上げるように胸を揉まれる。見えてはいないが、きっと彼の手のひらの中でむにゅむにゅと何度も形を変えていることだろう。
「君がもし生きてたら、ここはもっと赤く色づいていたのだろうか?」
 誰に問うわけでもない疑問を口にしながら私の乳首が彼の指先でピンッと思い切り弾かれると、胸の先端から体中へと快感が走った。
(あっ、やぁんっ)
 動けなくても感覚は残っているらしく、内心で嬌声をあげる。そしてこの状況にますます焦った。

 自分の意思では動かせない体は、身悶え、快感を逃がすことも叶わないということだからだ。
(だめ、そんないクリクリしちゃったら……!)
 彼の指先が私の両乳首を摘まみ、軽くひねる。
(ヒッ、あんっ、ダメぇ)
 内心で喘ぐがやはり声には出ず、動けないということは一方的に快感が直接与え続けられる。こんなの、おかしくなってしまう。
 けれどそんな私の恐怖なんて知らない、それどころか私が死んでいると思っているまま乳首を引っ張ったり、指先で押し込んだりとその弾力と柔らかさを確かめた彼は、おもむろに私の首筋へと吸い付いた。
(アァ……っ!)
 
 仮死状態、とはどういう状態なのかはわからないが、ここが白雪姫の世界なら魔女の魔法で作られた毒林檎でそうなったはずなので、普通の仮死状態とは違うのだろう。
 意識はあるものの動かない体。しかし生きているように柔らかい肌。けれど血が通ってはいないのか血の気の失せた青白い肌。
 そんな肌にいくら吸い付いても痕は残らなかったのか、しばらく場所を変えたり肌を吸う力を変化させたりとしていたその男性は、諦めたかのように首筋から顔をあげた。

「ふぅん、首がダメならここはどうだろ」
(ここって……まさか)
 呟かれたその一言にハッとした私だが、もちろん動かない体では抵抗なんてできるはずなくちゅぱっと軽快な音を立てて乳首に吸い付かれる。
(ひゃん!)

 ちゅぱちゅぱと乳首が吸われ、舐められた。
 私の胸をしゃぶりながら舐められたからか、先端からつつ、と彼の唾液が滴るのを肌で感じる。
 そのまま彼の気が済むまで乳首を蹂躙されたのだが、彼の思うようには色付かなかったのだろう。

 ふっと吐息が唾液まみれになった乳首に吹きかけられたと思ったら、そのまま彼が上体を起こした気配を感じた。
(あ……はぁ、はぁ、んっ、終わ……った?)

 身動ぎひとつ出来ず、ただただ一方的に与えられ続ける拷問にも似た快感がやっと終わったのだと安堵した私だったが、彼の手のひらが私の両太腿を掴んだことで再び絶望のような気持ちになる。
 そしてある意味予想通り、今度は足を左右に大きく開かれた。

(嘘。そっちもなの……!?)
 内心で驚く、死んだままの私。そんな私の足を大きく開いた彼は、露になった蜜口にふうっと吐息を吹きかけた。
「もし君が生きていたら、ここはヒクヒクと僕を求めてくれていたのかな?」
 くすりと笑いながらレロ、と生温かい感覚が這い、舐められたことを察する。
(ダメ、そんな、舐めちゃ……!)
 だが当然私の制止は声にならず、内心でだけ響き誰にも届かず消えていった。

 ちゅぱちゅぱと舐められ、指先が表皮を剥く。そして尖っているのだろう愛芽を舌に弾かれる。
(アッ、うんんっ)
 思い切り背を反らし甲高い嬌声を──あげられたのは相変わらず心の中だけで、実際はピクリともしない体。されていることは小人たちにされたことと同じだったが、違うのは一点。
「やっぱり濡れはしないのか」
(ッ!)
 大洪水、なんて言われた私の蜜壺は、どうやらこんなに愛撫されたにも関わらず潤いはしないらしい。

「このまま僕のを挿入したら、裂けてしまうな」
 そんな恐ろしいことを呟かれ、私は内心でだが震えあがる。
 気持ちよすぎて怖かったさっきまでとは違い、今はただ襲いくる痛みの恐怖が私の中に巡っていた。
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