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エピローグ
そんな日から、もう二か月。
「荒瀬名都、名都くんかぁ」
何度でも口にしてしまうのは、付き合うことになった時に教えてもらったの名都くんのフルネームだ。
(でも本当の本当に荒瀬って本名だったんだ……)
他の男で処女を捨ててこいと言うヤリモククズ男と本当に付き合えると思っていた私でさえハンドルネームだったのに、うかつで無防備なのはどっちだろう。
そんなことを考えながら待ち合わせ場所で腕時計を確認する。時刻は十二時五分、待ち合わせ時間を五分過ぎた頃だった。
「ちひろ、ごめん、お待たせ」
「名都くん! 珍しいね、時間に遅れるの」
「変な女にナンパされた」
「えー、うまくかわせた?」
フン、とどこか不機嫌そうにそう言った名都くんが、ぱっと表情を意地悪な笑みに変えてこちらを振り返った。
「嫉妬してくんないの?」
にんまりと口角を上げた名都くんに、私もにんまりとした笑みを返す。
「しないよ。だって──」
そしてとびきりの笑顔を向けた。
「私が名都くんの最後の女だからね」
「そうだった」
同時に吹き出すように笑い合い、私たちはどちらともなく手を繋ぎ歩き始めたのだった。
「荒瀬名都、名都くんかぁ」
何度でも口にしてしまうのは、付き合うことになった時に教えてもらったの名都くんのフルネームだ。
(でも本当の本当に荒瀬って本名だったんだ……)
他の男で処女を捨ててこいと言うヤリモククズ男と本当に付き合えると思っていた私でさえハンドルネームだったのに、うかつで無防備なのはどっちだろう。
そんなことを考えながら待ち合わせ場所で腕時計を確認する。時刻は十二時五分、待ち合わせ時間を五分過ぎた頃だった。
「ちひろ、ごめん、お待たせ」
「名都くん! 珍しいね、時間に遅れるの」
「変な女にナンパされた」
「えー、うまくかわせた?」
フン、とどこか不機嫌そうにそう言った名都くんが、ぱっと表情を意地悪な笑みに変えてこちらを振り返った。
「嫉妬してくんないの?」
にんまりと口角を上げた名都くんに、私もにんまりとした笑みを返す。
「しないよ。だって──」
そしてとびきりの笑顔を向けた。
「私が名都くんの最後の女だからね」
「そうだった」
同時に吹き出すように笑い合い、私たちはどちらともなく手を繋ぎ歩き始めたのだった。
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