夜会に行くって伝えたら同僚の様子がなんだかおかしいようだ

春瀬湖子

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2.意識のない相手にも賄賂は有効なのだろうか、答えは知らない

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「襲撃してきた相手が俺だと認識して剣を下ろしたところを気絶させたから、目覚めたら察してそのままどっか行くんじゃないかな。あいつらには金貨も握らせてきたし」
「脈でも見てるのかと思ったら金貨を握らせてたのか…」
「迷惑料」

迷惑料と言われ、そうか、としか言えない。
確かにすごい迷惑をかけたな…。

小型のナイフはメルの手にそのまま握られているが、いつもの調子のやりとりにどこか緊張しきれない。というかそもそも頭がこんがらがって何一つ理解出来ない。

「えっと、メルはそもそも何でこんなことを?」
「護衛俺じゃダメだったの?」
「え?いや、私が質問を、いや、まぁいいけど、え、護衛?メルが夜会に行くこと嫌そうだったし、あいつら暇そうだったから…」

少し肌寒いが、野営も多いのでこの程度は気にならない。
とりあえずメルと少しでも多く話してひとつずつ理解しなくては。

「うん、俺ならそもそも夜会とか行かせない。ねぇ、相手を探すって絶対貴族じゃなきゃダメなの?俺じゃダメ?」
「は?貴族じゃなきゃダメとか思ってないけど」
「だったら俺でいいってことじゃない?」
「えぇ?そう言われてもなぁ…」

その返しがマズかったのか。
いや、マズかったのだろう。

でも、ずっと気の合う同僚だと思っていた奴にドレス切られて俺じゃダメかと聞かれても、なんて返したらいいかなんて誰もすぐにわからないと思う。


「嫌だ」
そう呟いたメルは、ナイフを持つ反対の手で裂かれたドレスをはだけさせる。

ふる、と胸が飛び出して。
「うわっ?!ちょっ!」
慌てて手で胸を隠そうとするがその腕を押さえ込まれた。

「ドレス破かれても表情ひとつ変えなかったのに、さすがにこれは恥ずかしいの?それともやっと自分の置かれた状況理解した?」

「は、はぁ?いや、だって脅しで破かれるのと見られるのは違うだろ!」
「あぁ、脅しで破かれたと思ってたのか」

ぽいっとナイフを捨てたかと思ったら、腕を押さえ込んでる反対の手でそのままぱさりとドレスを落とされる。

「なっ…!」

「違うよ、こういうことする為に破いたの」

そういって胸元に顔を寄せたメルは、そのまま左の先端に唇を寄せた。
わざと音が響くように舌で弾いたり吸ったりをしばらく繰り返す。

今まで訓練や実戦やらでそもそも男女のあれこれに免疫のないシータにとって、自身の胸を舐められるなんて初めてで。
それも相手が見知った同僚とあったら尚のこと、その様があまりにも卑猥に見えて思わず顔を背けた。

「今は嫌でもいいよ、でも絶対俺のにする」

胸への愛撫を止めたメルは、背けたことでメルの方に向いた耳にそう囁き、じゅぷと耳穴を舌で蹂躙しはじめる。

「ひゃっ!」
そのままぐちゅぐちゅと直接的な水音が耳に響き、頭を痺れさせた。

「さ、ベッド行こ?」
ひょい、と肩に担がれ両足と腰をしっかり腕で拘束されて。

「ちょっ、こういう時ってお姫様抱っことかじゃねぇの?!」
思わず口から出た抗議は絶対今すべき話ではなかったが、出てしまったものは仕方ない。

「シータがして欲しいならお姫様抱っこでもなんでもするけど、暴れられたら危ないし。それとも俺のになる気になったってこと?」

「えっ?!いや、な、ならない、けどっ」

「そっか、じゃあ残念だけど体からゆっくり教えないと」

さして残念そうでもなく、淡々と返事するメルに恐怖する。
なんなんだ、どうしてこうなった?

上半身をのけ反ったりしてみたが、がっつり足と腰を拘束されている為大した抗議にもならずそのまま突き当たりの部屋を開けた。

そこには大きなベッドがひとつだけで他には何もなくて。

「拘束具くらい置いておけば良かったかな」
というメルの呟きにただただ唖然とする。

驚き固まるシータに笑顔を向けるメルは逆光の為か目だけがギラギラ輝いて見えた。

「でも、さすがのシータでも裸で家まで走る訳にもいかないし、あのドレスはもう着れない。だったら拘束具なんていらないか」
「メルを殴って服を奪う選択肢もあると思うけど」
「戦場ならともかく、ベッドの上の単純な力比べで男に勝てると思ってる?」

そう聞かれると何も答えられない。
相手が全く知らない相手であればまた結末は違うかもしれないが、様子はおかしいもののメルなのだ。
どの戦場でも安心して背中を任せ、訓練も共にしずっと側にいた最も信頼している仲間。



「……なんで、こんなことする?」

必死に紡ぎ出した言葉に酷く傷ついたという顔をしたメルは、はは、と乾いた笑いをこぼしてそのまま口付けで塞がれた。

体重をかけられそのままベッドに押し付けられながらそのまま深く口付ける。
必死に口を閉じて抵抗するが、おもむろに乳首を指で弾かれ怯んだ隙に舌が口内に入る。

もしこれが知らない奴だったらこの舌を噛みきってやるのに!

シータの舌を求め深く侵入してくるメルの舌。
小さな口内に逃げ場なんてなく、すぐに絡めとられてしまう。
強く吸われ、歯列をなぞられ、くちゅくちゅと涎が音を出す。

ドンドンとメルの胸を殴るように叩くがびくともしなくて、技術を抜いた力比べではこうも差があったのかと悔しくなった。


そんなシータの気持ちはお構い無しに、ふにゅふにゅと両手で胸を揉まれ、先端を手のひらで潰される。


「そろそろこっちもいいかな」

胸を揉んでいた右手をおもむろにシータの太股に這わしたメルは、そのまま手を動かし唯一着けたままだった下着の隙間に指を入れて…


「やっぱり全然濡れないか…」
とため息を吐く。

「なっ!あ、当たり前だろ!?この状況で濡れたら私痴女みたいじゃないか!」

「濡れてくれなきゃ痛いのシータだと思うんだけどな…」
残念そうに言いながら上半身を起こしたメルに、この状況を打開する好機だと気付き起き上がろうとした時だった。


「…は?」
ぴちゃ、と音がして生温かいものが下着をずらして侵入してきた。

「やっ、待て!んなとこ舐めんなって!!」

慌てて足を閉じたがむしろメルの頭を固定しただけの形になり、焦るシータ。
必死に両手で頭を押すがびくともしない。


「これで少しはマシになるといいんだけど」
と、シータの二の腕を掴んでベッドにうつ伏せにさせたメルは弛めたズボンから既に張り詰めたソレをあてがった。


「っ!」
後ろから覆い被さるようにしてシータの耳を食み、胸を揉み、自身のソレでシータの表面を擦り、そのままぐっと割り入ってきた。
唾液で濡らしたとはいえ潤いの足りないソコはつっかかりながら、メリメリと強烈な痛みを伴っての挿入で。

「ひっ、い、いたっ、痛いっ、メルっ」
痛みを誤魔化すように必死に考える。


本当に何がダメだったんだ。
夜会に行くって報告したこと?
護衛を頼まなかったこと?
それとも会話の返答を間違った?


シータはもう限界だった。
騎士としてどころか、22歳とは思えない暴挙だが、この訳のわからない状況にこれ以上何も考えられなくて。


「うっ、うわぁぁあん!」
「ちょ、シータ?!」

大声を張り上げ、まるで子供のようにただ泣きじゃくった。
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