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レフルート
22.助けてと願う前に助けたいと望む気持ち
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レフルート。
もちろんレフルートでも『悪役令嬢:セシリス・フローチェ』はいて、そしてレオンルートやメインルートと同じように最後は破滅する。
ーー⋯レフルートの破滅方法は、処刑だ。
“処刑理由は、ヒロインの殺害未遂⋯”
「深い湖にアリスを突き落とす⋯、ね」
自分が誰かを殺すだなんて信じられず、暗い気持ちになる。
もちろん“今”のセシリス・フローチェがアリスを突き落とすなんて事はしないと断言できる。
“そもそも私はレフ様の婚約者ではなくレオの婚約者だもの、レフ様とアリスの仲に嫉妬なんてするはずはないわ”
というか嫉妬以前に、そもそもレフ様とアリスの仲は何も深まっていないのだが。
「でも、事故という事はあり得る⋯」
アリスと水辺に行くことは避けるべきね、とそう考えつつ私は今日の目的地である王宮西庭園へ来ていた。
“西側って初めて来たけど綺麗な場所ね”
王妃様の希望をふんだんに盛り込んだというその庭園は、最近まで設備中だった為私も足を踏み入れるのは初めてだった。
色とりどりの花に囲まれた道を進むとある東屋はどこか鳥籠のようにも見える繊細な作りでとても可愛らしい。
“予言書では、ここでアリスとレフ様が愛を確かめ合うと書いてあったのだけれど⋯”
もちろん確かめ合わせる気なんてない私は、二人のど真ん中に割り込み殿下を褒め称えアリスに押し売りする予定、なのだがー⋯
「いない、わね⋯?」
東屋には二人ともおらず怪訝に思う。
“まだ早かったのかしら?”
二人を待つにしても、どこで待つのかが問題で。
「東屋にいていいのかしら?私の姿を見たらレフ様は来ないかもしれないわね⋯」
アリスは喜んで駆け寄ってきそうだが。
“まぁ、イベントが中止になるならそれはそれでいいわね!”
そう結論付けた私は、1人東屋の椅子に腰かけた。
「セシリス嬢」
まだかしら、なんて思いながらアリスか来るであろう方向を眺めていた私は、背後から突然声をかけられて驚く。
慌てて振り向くとそこにはー⋯
「レフ様⋯?」
そこにはどこか濁ったような瞳で私を見るレフ様が立っていた。
“やっぱりイベントは今日だったのね”
と思うのと同時に、未だに来ないアリスを不思議に思う。
いつもの流れならば、『偶然』という『必然』の強制力からなのか二人はほぼ同時に来ていて。
“おかしいわね⋯?”
怪訝に思いきょろきょろと周りを見渡すがどこにもアリスの姿は無かった。
「ー⋯おかしいと思っていたんです、貴女が私のヒロインになりたかったんですね」
「私もここにヒロインがいないのはおかしいなって思ってー⋯え?」
“どういうこと⋯?”
言われた言葉が理解できず思わず首を捻る。
「どうして毎回必ず私の前に現れ、彼女との仲を邪魔するのか。何故私につきまとうのか⋯」
「えっと、レフ様?それは⋯」
“アリスと殿下を応援してるから”と言おうとした私の目にに飛び込んできたのは、どろりとしたレフ様の瞳だった。
灰暗く揺れるレフ様の瞳にゾッとする。
本能的に“逃げなくては”と思った時にはもう遅く、強い力で腕を掴まれていて。
「は、離してっ!」
「どうして?これがセシリス嬢の望みだったんでしょう?」
くすくす笑うレフ様の表情は、何一つ笑っていなかった。
“なんで、どういうこと?どうなってるの!?”
来ないヒロインに、何故か私に注がれる視線。
その全てに混乱し無意識にレオを求めてハッとする。
レオは確かに言っていた。
『殿下からの命で、アリスの護衛を担っている』のだとー⋯。
“ここにレオはいない、つまり⋯”
ーーここに、ヒロインであるアリスは、来ない⋯?
「や、やだ⋯離して⋯」
「震えてしまって、どうしたんですか?いえ、わかってます、あの男が怖いんですね」
「な、何を言ってるのよ⋯?」
アリスに引っ付いていれば、危ないことにはならない、なんて。
私はなんて浅はかだったのか。
後悔してももう遅かった。
「言わなくてもわかっていますよ、セシリス嬢は私の気が引きたかったんですね?」
「なんですって⋯?」
「私の事を慕っているからアリス嬢との仲を邪魔されていたんでしょう」
「ち、違うわよっ!」
どうしてそうなったのかはわからないが、にこにこと口元だけで笑っているレフ様はどうやら本心からそう思っているようだった。
「口だけで否定しても、本心は私に伝わっていますよ」
ははっと笑うレフ様、その笑い声にゾワッと身の毛がよだつ。
「私が好きなのはレオよ!」
必死にそう主張してみるものの。
「わかっています、あのストーカー男がどこで聞いてるかわからず不安なのですね」
「だからそうじゃ⋯っ」
「私の一番の寵愛を与える事は出来ませんが、公爵令嬢である貴女を正妻として迎えることを約束致しましょう」
「本当に何を言ってるのよっ!?」
掴まれている腕が痛く、だがその痛み以上にじわじわとした嫌悪感が体を巡る。
「あんなゴロツキと変わらないような乱暴男、貴女には似合いません」
「それは私が決めるのよ⋯っ!」
「わかってますから大丈夫ですよ」
あまりにも話が通じず、言い知れぬ恐怖感に襲われる。
“どういうことなの?なんで?何がどうなってるの⋯!?”
そのまま腕を引かれ、精一杯踏ん張って抵抗するが男性の力に叶うはずもなく引きずられるように私は東屋の奥に連れられてー⋯
「⋯こ、ここって⋯」
「美しいでしょう?王妃殿下が作られた人口湖ですよ」
見覚えのある湖から目が離せない。
“ここは、予言書の中の私がヒロインを突き落とそうとした場所じゃない⋯!”
「私のヒロインは貴女だったんですね。さぁ、この場所で私達の愛を誓いましょうか?」
「誓わないわよっ!私にはレオがいるって言ってるでしょう!?」
完全にパニックになった私は声の限り叫ぶが、私の声を聞いて誰かが来てくれるような気配はない。
「さぁ安心して委ねてください。私が貴女のヒーローなんです。あんな悪役、私が消して差し上げますから」
ふふ、と笑うレフ様のその声が酷く耳障りで、頭が痛んだ。
“あり得ない、こんなのあり得ないわ⋯私のヒーローがレフ様!?そんな事絶対あり得ないっ”
「馬鹿言わないで!!!」
「セシリス嬢?」
「だから私が好きなのはレオだって言ってるじゃない!!悪役はレオじゃないわ、私のヒーローはレオだけだものっ」
そう怒鳴ると、スンッと真顔になったレフ様の声色が一段低くなって。
「私がここまで譲歩してやってるのに、だからお前は癇に触る⋯っ!!」
私の腕を掴んでいる方とは反対の手で首を掴まれたかと思ったら、そのまま持ち上げられた。
「ーーーッ、⋯くは⋯っ」
きゅう、と喉が締まり呼吸が出来ない。
必死に爪先を地面に伸ばすが届かず、吸えない酸素がどんどん漏れるように私の口から出ていって。
ドクドクと全身を巡る血がうるさいくらい耳に響く。
その巡る血の音に混じり、ジャリっという音が聞こえる。
持ち上げられたままどんどん湖の方へ歩くレフ様に気付き、ザアッと血の気が引いた。
“どういうこと!?予言書ではヒロインを突き落とすのは悪役である私のー⋯”
“⋯悪役?”
『ヒロインは貴女だったんですね』
先程レフ様に言われた言葉が過る。
『私のヒーローはレオ』
そう怒鳴った自分の言葉も過る。
ヒロインとヒーローがいて、じゃあ『この場合の悪役』は?
深い湖にヒロインを突き落とす悪役。
それはまさに今この瞬間の事じゃないのだろうか。
「だ⋯⋯っ、め⋯!」
予言書ではヒロインは死なない。
ーーー本当に?私は“ホンモノ”じゃないのに?
予言書での悪役令嬢は処刑される。
ーーー処刑されるのは“悪役”。じゃあ今の悪役は?
“また私のせいで悪役が増えてしまったとしたら。私は、私の行動の責任を取らなくちゃ⋯!”
地面につかない足を多少バタつかせたところで何の意味もない。
でも、このままでは私も、そして私のせいで悪役令息になってしまったレフ様も破滅する。
“私にあるのは、この予言書だけ⋯!”
私は肩からかけていた鞄の中にある予言書をしっかりと掴んだ。
「私は⋯っ、負けるわけには⋯っ、いかないのっ!」
それは私の為。
レオの為。
アリスや殿下の為。
そして、レフ様の為にもきっとなるから。
“今だけは、許して⋯!”
掴んだ予言書を力の限り振り上げた私が狙うのは、もちろんレフ様の顔面。
「物理ッッ!!!」
届け、と願いながらただの鈍器と化した予言書は、私の願い通りレフ様の顔面へクリーンヒットしたのだった。
もちろんレフルートでも『悪役令嬢:セシリス・フローチェ』はいて、そしてレオンルートやメインルートと同じように最後は破滅する。
ーー⋯レフルートの破滅方法は、処刑だ。
“処刑理由は、ヒロインの殺害未遂⋯”
「深い湖にアリスを突き落とす⋯、ね」
自分が誰かを殺すだなんて信じられず、暗い気持ちになる。
もちろん“今”のセシリス・フローチェがアリスを突き落とすなんて事はしないと断言できる。
“そもそも私はレフ様の婚約者ではなくレオの婚約者だもの、レフ様とアリスの仲に嫉妬なんてするはずはないわ”
というか嫉妬以前に、そもそもレフ様とアリスの仲は何も深まっていないのだが。
「でも、事故という事はあり得る⋯」
アリスと水辺に行くことは避けるべきね、とそう考えつつ私は今日の目的地である王宮西庭園へ来ていた。
“西側って初めて来たけど綺麗な場所ね”
王妃様の希望をふんだんに盛り込んだというその庭園は、最近まで設備中だった為私も足を踏み入れるのは初めてだった。
色とりどりの花に囲まれた道を進むとある東屋はどこか鳥籠のようにも見える繊細な作りでとても可愛らしい。
“予言書では、ここでアリスとレフ様が愛を確かめ合うと書いてあったのだけれど⋯”
もちろん確かめ合わせる気なんてない私は、二人のど真ん中に割り込み殿下を褒め称えアリスに押し売りする予定、なのだがー⋯
「いない、わね⋯?」
東屋には二人ともおらず怪訝に思う。
“まだ早かったのかしら?”
二人を待つにしても、どこで待つのかが問題で。
「東屋にいていいのかしら?私の姿を見たらレフ様は来ないかもしれないわね⋯」
アリスは喜んで駆け寄ってきそうだが。
“まぁ、イベントが中止になるならそれはそれでいいわね!”
そう結論付けた私は、1人東屋の椅子に腰かけた。
「セシリス嬢」
まだかしら、なんて思いながらアリスか来るであろう方向を眺めていた私は、背後から突然声をかけられて驚く。
慌てて振り向くとそこにはー⋯
「レフ様⋯?」
そこにはどこか濁ったような瞳で私を見るレフ様が立っていた。
“やっぱりイベントは今日だったのね”
と思うのと同時に、未だに来ないアリスを不思議に思う。
いつもの流れならば、『偶然』という『必然』の強制力からなのか二人はほぼ同時に来ていて。
“おかしいわね⋯?”
怪訝に思いきょろきょろと周りを見渡すがどこにもアリスの姿は無かった。
「ー⋯おかしいと思っていたんです、貴女が私のヒロインになりたかったんですね」
「私もここにヒロインがいないのはおかしいなって思ってー⋯え?」
“どういうこと⋯?”
言われた言葉が理解できず思わず首を捻る。
「どうして毎回必ず私の前に現れ、彼女との仲を邪魔するのか。何故私につきまとうのか⋯」
「えっと、レフ様?それは⋯」
“アリスと殿下を応援してるから”と言おうとした私の目にに飛び込んできたのは、どろりとしたレフ様の瞳だった。
灰暗く揺れるレフ様の瞳にゾッとする。
本能的に“逃げなくては”と思った時にはもう遅く、強い力で腕を掴まれていて。
「は、離してっ!」
「どうして?これがセシリス嬢の望みだったんでしょう?」
くすくす笑うレフ様の表情は、何一つ笑っていなかった。
“なんで、どういうこと?どうなってるの!?”
来ないヒロインに、何故か私に注がれる視線。
その全てに混乱し無意識にレオを求めてハッとする。
レオは確かに言っていた。
『殿下からの命で、アリスの護衛を担っている』のだとー⋯。
“ここにレオはいない、つまり⋯”
ーーここに、ヒロインであるアリスは、来ない⋯?
「や、やだ⋯離して⋯」
「震えてしまって、どうしたんですか?いえ、わかってます、あの男が怖いんですね」
「な、何を言ってるのよ⋯?」
アリスに引っ付いていれば、危ないことにはならない、なんて。
私はなんて浅はかだったのか。
後悔してももう遅かった。
「言わなくてもわかっていますよ、セシリス嬢は私の気が引きたかったんですね?」
「なんですって⋯?」
「私の事を慕っているからアリス嬢との仲を邪魔されていたんでしょう」
「ち、違うわよっ!」
どうしてそうなったのかはわからないが、にこにこと口元だけで笑っているレフ様はどうやら本心からそう思っているようだった。
「口だけで否定しても、本心は私に伝わっていますよ」
ははっと笑うレフ様、その笑い声にゾワッと身の毛がよだつ。
「私が好きなのはレオよ!」
必死にそう主張してみるものの。
「わかっています、あのストーカー男がどこで聞いてるかわからず不安なのですね」
「だからそうじゃ⋯っ」
「私の一番の寵愛を与える事は出来ませんが、公爵令嬢である貴女を正妻として迎えることを約束致しましょう」
「本当に何を言ってるのよっ!?」
掴まれている腕が痛く、だがその痛み以上にじわじわとした嫌悪感が体を巡る。
「あんなゴロツキと変わらないような乱暴男、貴女には似合いません」
「それは私が決めるのよ⋯っ!」
「わかってますから大丈夫ですよ」
あまりにも話が通じず、言い知れぬ恐怖感に襲われる。
“どういうことなの?なんで?何がどうなってるの⋯!?”
そのまま腕を引かれ、精一杯踏ん張って抵抗するが男性の力に叶うはずもなく引きずられるように私は東屋の奥に連れられてー⋯
「⋯こ、ここって⋯」
「美しいでしょう?王妃殿下が作られた人口湖ですよ」
見覚えのある湖から目が離せない。
“ここは、予言書の中の私がヒロインを突き落とそうとした場所じゃない⋯!”
「私のヒロインは貴女だったんですね。さぁ、この場所で私達の愛を誓いましょうか?」
「誓わないわよっ!私にはレオがいるって言ってるでしょう!?」
完全にパニックになった私は声の限り叫ぶが、私の声を聞いて誰かが来てくれるような気配はない。
「さぁ安心して委ねてください。私が貴女のヒーローなんです。あんな悪役、私が消して差し上げますから」
ふふ、と笑うレフ様のその声が酷く耳障りで、頭が痛んだ。
“あり得ない、こんなのあり得ないわ⋯私のヒーローがレフ様!?そんな事絶対あり得ないっ”
「馬鹿言わないで!!!」
「セシリス嬢?」
「だから私が好きなのはレオだって言ってるじゃない!!悪役はレオじゃないわ、私のヒーローはレオだけだものっ」
そう怒鳴ると、スンッと真顔になったレフ様の声色が一段低くなって。
「私がここまで譲歩してやってるのに、だからお前は癇に触る⋯っ!!」
私の腕を掴んでいる方とは反対の手で首を掴まれたかと思ったら、そのまま持ち上げられた。
「ーーーッ、⋯くは⋯っ」
きゅう、と喉が締まり呼吸が出来ない。
必死に爪先を地面に伸ばすが届かず、吸えない酸素がどんどん漏れるように私の口から出ていって。
ドクドクと全身を巡る血がうるさいくらい耳に響く。
その巡る血の音に混じり、ジャリっという音が聞こえる。
持ち上げられたままどんどん湖の方へ歩くレフ様に気付き、ザアッと血の気が引いた。
“どういうこと!?予言書ではヒロインを突き落とすのは悪役である私のー⋯”
“⋯悪役?”
『ヒロインは貴女だったんですね』
先程レフ様に言われた言葉が過る。
『私のヒーローはレオ』
そう怒鳴った自分の言葉も過る。
ヒロインとヒーローがいて、じゃあ『この場合の悪役』は?
深い湖にヒロインを突き落とす悪役。
それはまさに今この瞬間の事じゃないのだろうか。
「だ⋯⋯っ、め⋯!」
予言書ではヒロインは死なない。
ーーー本当に?私は“ホンモノ”じゃないのに?
予言書での悪役令嬢は処刑される。
ーーー処刑されるのは“悪役”。じゃあ今の悪役は?
“また私のせいで悪役が増えてしまったとしたら。私は、私の行動の責任を取らなくちゃ⋯!”
地面につかない足を多少バタつかせたところで何の意味もない。
でも、このままでは私も、そして私のせいで悪役令息になってしまったレフ様も破滅する。
“私にあるのは、この予言書だけ⋯!”
私は肩からかけていた鞄の中にある予言書をしっかりと掴んだ。
「私は⋯っ、負けるわけには⋯っ、いかないのっ!」
それは私の為。
レオの為。
アリスや殿下の為。
そして、レフ様の為にもきっとなるから。
“今だけは、許して⋯!”
掴んだ予言書を力の限り振り上げた私が狙うのは、もちろんレフ様の顔面。
「物理ッッ!!!」
届け、と願いながらただの鈍器と化した予言書は、私の願い通りレフ様の顔面へクリーンヒットしたのだった。
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