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第一章 サハル砂漠編
8 薬鯨との出会い
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俺は目を覚ますと、もう体は動かない状態だった。
「♪~♪♪~~♪~」
なんだか心地の良いウタが聞こえてくる。
うっすらと見えるその場所には、アインはいなかった。
「アイン、ありがとう。
生きててほしいのはアインの方だよ……」
俺はアインとの出会いを大切に、そして、一緒忘れないと決めた。
彼と出会ったからこそ、ここまで生きていられたのであり、
色々な事を知ることが出来た。
俺の腕を見ると、砂上カジキの尾ビレの毒が回っており、赤紫色になり、腫れ上がっていた。
もう体中に毒が回り始めていて、そろそろ死ぬのかもしれない。
この世界に来てから、何度俺は死にそうになったのだろうか。
それでも、人との出会いが俺を救ってくれた。
やっと出会いの大切さが分かるなんて、俺はとんだ大バカ者だと思った。
死に際が近づいている気がする。
こんな時になって、やっぱり俺は死にたくないと強く思った。
ミぜさんにも、アインにも、何も俺は返してあげられてない。
何か一つでも恩返しをしたい。
それに、死んでしまった鯨に関してだって、俺は何も分かっていない。
この事に首を突っ込むのは間違っているのかもしれないが、何か力になりたい。
視界に小さな魚のようなものが泳いでいるのが見える。
これ、どこかで見た事があったような。
あの時だ! 最初に俺が気絶した時の、湖の上にいた少女の周りにたくさんいた奴だ!
小さく、メダカのような、しかし、形は無く、形状もはっきりせず、透明な魚だ。
その魚が俺の目の前をゆらゆらゆらゆらと迂回している。
そして、その魚は俺の腕の周りを回り始め、砂上カジキに刺された部分にキスをするように触れた。
すると、次の瞬間、俺の腕は完全に元通りになり、体中の痛みも疲れも全てが回復した。
「はぁっ! 何だこれ!!」
俺は目を覚まして、はっきりとした視界の中で、辺りを見渡す。
そこは幻想的な風景だった。
上部には鉱石が散りばめられたように輝いていて、
下部にも美しい白い花や、鉱石があり、光っていた。
「♪~♪♪~♪~」
また、先ほどのウタが聞こえてきた。
俺は少し、立って、体を確認してから、歩き始めた。
ウタの聞こえる方向に進むと、そのウタが発せられている場所はすぐに分かった。
「なんだ…あれ……
祠…? 道祖神…?」
恐る恐る近づくと、そこには祠らしい何かがあった。
俺はこのサハル砂漠に来てからの災難の数々のせいか、慎重になっていた。
少し覗いてみると、その祠には、中に小さな小さな水溜りがあった。
とても小さい、顔よりも少し大きいくらいの水溜りなのに、とても深くまで続いているように感じた。
どうやらこのウタはここから流れてきているらしい。
俺がもっとよく中を覗こうとした次の瞬間、
「なんじゃ! なんじゃ! 失敬なやつが来たもんだ」
と声がどこからともなく聞こえてくる。
「誰ですか?」
俺は思わず辺りを見回す。
「ここじゃ! こんな辺鄙へんぴな所に人間が来るなど何年ぶりじゃろうな」
その声はどこから聞こえてくるのか分からない。
ポチャン、
祠の小さな水溜りから音がしたのが分かった。
その音につられて、そちらを見ると、そこには小さな鯨がいた。
「っふふ(笑)
どうも、こんにちは。
先程はすいません、わからなくて」
俺は少し安心し、笑ってしまった。
手のひらに乗る程度の小さな鯨で、ハムスターくらいの大きさでとてもかわいらしいなと思った。
いや、しかし、待てよ。
カバネリスのようにこいつも本当はとても危険なのかもしれない。
「お主、笑ったな? ただじゃすまんぞ」
鯨は少し怒っている様子だった。
俺は恐怖心からか、構えを取った。
まだ生半可な力しか使えないし、そもそも、自身で制御できないが、
創生術を使おうとした。
すると、やはり、文様のようなものが俺の足元に出来た。
何なんだ、これ、と思うが、俺の特徴かもしれないと思い、
今は気にするのをやめた。
「わしとやるつもりか?
今時、古典術式を使ってる奴なんぞ、久しぶりに見たわい」
古典術式!? なんだそれ、気になる。
俺は古典術式を使っているという事か?
「やり合うつもりはありません。
それと、古典術式とはなんですか? 教えてはいただけませんか?
僕は本当に戦うつもりはないんです」
正直に答えた。それと、気になったことを尋ねたが、
相手がどう出てくるかわからない。
「命の恩人に少しでも敵意を向けるとは、恩知らずな奴じゃ。
教えてやっても良いが、知らないのに使っておるのか、お主面白いのう!」
「命の恩人?」
「そうじゃ!
さっき、わしの加護を受け取ったじゃろ、あれがお主の砂上カジキの毒から助けたんじゃ」
あの小さな魚の事か?
あれが加護なのかもしれない。
「そうだったんですか! ありがとう……
っ!! なぜ、砂上カジキだって事を知っているんですか?」
俺は驚いた。なんだこの、全てを見透かされているような感覚は。
「ふっふっふ。
驚いたか少年! まぁ、なんといってもこのわしは治癒系には特化しておる加護じゃからな。
まぁ、あと、知恵も妖鯨ようげいほどではないが、優れておる自信はあるぞ?
お主がどうしてもと言うなら、教えてやっても良いぞ?」
ちょっと待て、この鯨何かがおかしい……
「ちょっと待って下さい……
あなた、もしてして……」
「お! やっと気付いたか、鈍感な小童こわっぱじゃのう」
「元々は人間だったとか何かですか!?
だっておかしいじゃないですか! 今さらですけど、何で喋れるんですか?
これも何かの創生術の一種なんですか?」
鯨を腑抜けたような眼でこちらを見た。
そして、漫画のようにギャフン、と転げて見せた。
「違うわい! 何を言うかと思えば、本当に最近の奴はアホで困る。
わしは創造主の一頭、薬鯨じゃぞ!
人間如きの言葉を知らないわけがなかろう」
……創造主!?
あのミぜさんが話していた内の一頭!!??
俺はこの日、この世界を創造されたと言われている創造主の薬鯨やくげいに出会った。
「♪~♪♪~~♪~」
なんだか心地の良いウタが聞こえてくる。
うっすらと見えるその場所には、アインはいなかった。
「アイン、ありがとう。
生きててほしいのはアインの方だよ……」
俺はアインとの出会いを大切に、そして、一緒忘れないと決めた。
彼と出会ったからこそ、ここまで生きていられたのであり、
色々な事を知ることが出来た。
俺の腕を見ると、砂上カジキの尾ビレの毒が回っており、赤紫色になり、腫れ上がっていた。
もう体中に毒が回り始めていて、そろそろ死ぬのかもしれない。
この世界に来てから、何度俺は死にそうになったのだろうか。
それでも、人との出会いが俺を救ってくれた。
やっと出会いの大切さが分かるなんて、俺はとんだ大バカ者だと思った。
死に際が近づいている気がする。
こんな時になって、やっぱり俺は死にたくないと強く思った。
ミぜさんにも、アインにも、何も俺は返してあげられてない。
何か一つでも恩返しをしたい。
それに、死んでしまった鯨に関してだって、俺は何も分かっていない。
この事に首を突っ込むのは間違っているのかもしれないが、何か力になりたい。
視界に小さな魚のようなものが泳いでいるのが見える。
これ、どこかで見た事があったような。
あの時だ! 最初に俺が気絶した時の、湖の上にいた少女の周りにたくさんいた奴だ!
小さく、メダカのような、しかし、形は無く、形状もはっきりせず、透明な魚だ。
その魚が俺の目の前をゆらゆらゆらゆらと迂回している。
そして、その魚は俺の腕の周りを回り始め、砂上カジキに刺された部分にキスをするように触れた。
すると、次の瞬間、俺の腕は完全に元通りになり、体中の痛みも疲れも全てが回復した。
「はぁっ! 何だこれ!!」
俺は目を覚まして、はっきりとした視界の中で、辺りを見渡す。
そこは幻想的な風景だった。
上部には鉱石が散りばめられたように輝いていて、
下部にも美しい白い花や、鉱石があり、光っていた。
「♪~♪♪~♪~」
また、先ほどのウタが聞こえてきた。
俺は少し、立って、体を確認してから、歩き始めた。
ウタの聞こえる方向に進むと、そのウタが発せられている場所はすぐに分かった。
「なんだ…あれ……
祠…? 道祖神…?」
恐る恐る近づくと、そこには祠らしい何かがあった。
俺はこのサハル砂漠に来てからの災難の数々のせいか、慎重になっていた。
少し覗いてみると、その祠には、中に小さな小さな水溜りがあった。
とても小さい、顔よりも少し大きいくらいの水溜りなのに、とても深くまで続いているように感じた。
どうやらこのウタはここから流れてきているらしい。
俺がもっとよく中を覗こうとした次の瞬間、
「なんじゃ! なんじゃ! 失敬なやつが来たもんだ」
と声がどこからともなく聞こえてくる。
「誰ですか?」
俺は思わず辺りを見回す。
「ここじゃ! こんな辺鄙へんぴな所に人間が来るなど何年ぶりじゃろうな」
その声はどこから聞こえてくるのか分からない。
ポチャン、
祠の小さな水溜りから音がしたのが分かった。
その音につられて、そちらを見ると、そこには小さな鯨がいた。
「っふふ(笑)
どうも、こんにちは。
先程はすいません、わからなくて」
俺は少し安心し、笑ってしまった。
手のひらに乗る程度の小さな鯨で、ハムスターくらいの大きさでとてもかわいらしいなと思った。
いや、しかし、待てよ。
カバネリスのようにこいつも本当はとても危険なのかもしれない。
「お主、笑ったな? ただじゃすまんぞ」
鯨は少し怒っている様子だった。
俺は恐怖心からか、構えを取った。
まだ生半可な力しか使えないし、そもそも、自身で制御できないが、
創生術を使おうとした。
すると、やはり、文様のようなものが俺の足元に出来た。
何なんだ、これ、と思うが、俺の特徴かもしれないと思い、
今は気にするのをやめた。
「わしとやるつもりか?
今時、古典術式を使ってる奴なんぞ、久しぶりに見たわい」
古典術式!? なんだそれ、気になる。
俺は古典術式を使っているという事か?
「やり合うつもりはありません。
それと、古典術式とはなんですか? 教えてはいただけませんか?
僕は本当に戦うつもりはないんです」
正直に答えた。それと、気になったことを尋ねたが、
相手がどう出てくるかわからない。
「命の恩人に少しでも敵意を向けるとは、恩知らずな奴じゃ。
教えてやっても良いが、知らないのに使っておるのか、お主面白いのう!」
「命の恩人?」
「そうじゃ!
さっき、わしの加護を受け取ったじゃろ、あれがお主の砂上カジキの毒から助けたんじゃ」
あの小さな魚の事か?
あれが加護なのかもしれない。
「そうだったんですか! ありがとう……
っ!! なぜ、砂上カジキだって事を知っているんですか?」
俺は驚いた。なんだこの、全てを見透かされているような感覚は。
「ふっふっふ。
驚いたか少年! まぁ、なんといってもこのわしは治癒系には特化しておる加護じゃからな。
まぁ、あと、知恵も妖鯨ようげいほどではないが、優れておる自信はあるぞ?
お主がどうしてもと言うなら、教えてやっても良いぞ?」
ちょっと待て、この鯨何かがおかしい……
「ちょっと待って下さい……
あなた、もしてして……」
「お! やっと気付いたか、鈍感な小童こわっぱじゃのう」
「元々は人間だったとか何かですか!?
だっておかしいじゃないですか! 今さらですけど、何で喋れるんですか?
これも何かの創生術の一種なんですか?」
鯨を腑抜けたような眼でこちらを見た。
そして、漫画のようにギャフン、と転げて見せた。
「違うわい! 何を言うかと思えば、本当に最近の奴はアホで困る。
わしは創造主の一頭、薬鯨じゃぞ!
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