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#059 来海視点② 激突
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「――ボス!!」
翌日。S⁶本部に着くなり、私は社長室に飛び込んだ。
「おうおう、ノックくらいしてから――」
「そんな場合じゃないでしょ!」
「はいはい。で、あのデータ、どうしたんだい?」
「友達のスキルホルダーが送ってくれたわ。真白先生――いえ、エージェント:ヴァイオレットが巻き込んだのよ。きっと、この為にね」
突然、深夜に林君からメッセージが送られてきた。
そこには天の光信仰教会の教会本部のマップが詳細にモデリングされた3Dデータが添付されていた。
どうしたのかと問えば、名も知らぬ一般生徒に助けてもらって、スキルのコントロールが効くようになったと。
隅から隅まで詳細に教会本部の内部構造を視認するそのスキルもそうだが、それをきちんと記憶して素早くモデリングする林君の手腕にも驚かされた。
「ああ。彼女、言っちゃったんだねえ」
「ボスも人が悪いわね。もっと早く教えてくれたら良かったのに」
「でもそしたら、頼っちゃうでしょう? 彼女、一応もうウチを辞めてるからねえ」
私は頼ったりなんて――どうだろう。
自分から頼りに行かなくても、あの先生に差し伸べられた手は取ってしまうかもしれない。
「……で、作戦の方は?」
「うん。送ってくれたマップデータを基に、教会の地下に大きな空間が在る事が分かった。ローゲの捕らわれている部屋もばっちりとね。戦闘班、技術班と、うちで用意できる戦力は全て揃っている。後は来海ちゃん次第って所かなあ。で、どう?」
どうって? そんなの――、
「――決まってるわ。作戦開――」
しかし、その時だった。
私のポケットの中でスマートフォンが鳴る。
「何よ、こんな時に……」
見てみれば、開いては真白先生だった。
嫌な予感がして、すぐに出る。
「もしもし、先生?」
『大変です、天野さん! 火室君が特区に現れました!』
やはり、桐祐絡みで何か起こったらしい。
私は通話をスピーカーモードにして、ボスにも聞こえるようにする。
「桐祐が!? どうして!?」
『分かりません。でも、様子がおかしくて、中等部の各務原君が襲われました』
「襲われたって、桐祐に……?」
『はい』
スマートフォンを取り落としそうになった。
意味が無からない。自力で脱出してきたのかと思えば、各務原君――以前に橋の下で会った瞬間移動のスキルホルダーを襲った? どうして?
『天野さん?』
「いえ、ごめんなさい。それで、今桐祐はどこへ?」
『分かりません。瞬間移動して、どこかへ行ってしまいました』
「どういう……えっと、桐祐が、各務原君のスキルを?」
『襲われた各務原君の首筋には歯を突き立てられた様な跡が有りました。おそらく、“各務原君のスキルが火室君に奪われました”』
スキルが奪われる? どういう事?
桐祐のスキルは発火能力のはず、スキルを奪うなんて真似出来るわけが――。
その時、社長室の扉が開け放たれ、エージェントが一人入って来た。
「ボス! 報告です! 拘留中の江戸辰也が、エージェント:ローゲに襲われました!」
「はあ? 何寝言言ってるんだよお。さっきまで彼は特区に――いや、瞬間移動か」
「はい。突然現れて、そして消えました。江戸辰也の命に別状は有りませんが、ローゲに噛みつかれて以降、“スキルが使えなくなった”と騒いでいます」
立て続けに、桐祐が凶行に及んでいる。
ただ事ではない。しかも、スキルが奪われて行っている?
江戸辰也、確かショッピングモールの件で捉えた解放戦線のスキルホルダーだ。
ナンバーツーの洗脳が強くかかっていて、反抗的な態度のままだったのでずっと拘留されていた。
「――確か、透明化のスキルホルダーね」
「ふぅん。瞬間移動に続いて、透明化のスキルホルダーを襲った――ローゲは一体、何の為に?」
「理由なんて……操られているだけに決まっているでしょう!」
「そうだけど、そうじゃない。何か理由、法則はあるはずだ。僕には狙ってスキルホルダーを襲っている様に思える。彼がスキルを奪えるという情報が確かなら、戦闘に有用なスキルから狙っているんじゃないのかい?」
ボスが何を言いたいのかは分かる。
操られた桐祐が鏡写しの太陽の眷族として、戦闘兵器として使われているのだとしたら。その為にスキルホルダーを襲って多くのスキルを喰っているのだとしたら。
「つまり、襲われる対象は桐祐が知っていて、戦闘用スキルを持っている身近な人間――」
その時、突如社長室に真っ赤な炎が広がった。
そして、私の目の前に、だらんと身体の力を抜いた状態でふらりと立つ、桐祐が現れた。
瞳だけが色を持って、こちらを見据えている。
まあ、そうよね。
桐祐が次に狙うとしたら、私。
林君の遠隔透視でもなく、ラプラスの悪魔の千里眼と念写でもなく、煙と音也の音と煙のイリュージョンでもない。私の念動力。
そして、発火能力だけでは私からスキルを奪えない事も知っていた。
彼は私のバディとして、一番近くでそれを見て来たんだもの。理性がどれだけ働いているのかは分からないけれど、本能で理解しているでしょう。
だから、まず瞬間移動と透明化のスキルを奪った。
そして、シロの大気操作は、おそらく既に持っていると見るべきだ。
正確にはシロに追加投与されたウイルス薬、アルファベースを喰らっている。
私は、あの時桐祐がシロの首筋に噛みついたのを見ていた。そして、その直後シロは正気を取り戻した。
あの時は奇跡でも起きたのかと思っていたけど、そうじゃなかった。
桐祐のスキルがアルファベースを奪ったのだ。
スキル発動のトリガーは、おそらく噛みつく事による吸血行為。
発火能力のトリガーが視界に入れる事であるように、遠隔透視のトリガーが目元に手を当てる事であるように。
おそらく、そういうルーティーンが必要なのだ。真白先生の言葉を借りるなら、プラシーボ効果。
ルーティーンによって脳に強く思い込ませるのだ。
そういう儀式的な行為がトリガーになる。
儀式――そういう意味では、天の光信仰教会の祝福と呼ばれる儀式は、やはり第六感症候群の本質を突いていたのだろう。
ともかく、ここにはボスも他のエージェントも居る。
私がこのまま戦闘すれば巻き込んでしまう。
なら――、
「――こっちよ、付いてきなさい!」
火の海を走り、窓に向かって体当たり。
窓ガラスを突き破って、私はビルの外へと飛び出した。
――全く、こんな芸当を迷いなくやってしまう辺り、私も慣れて来たものね。
そのまま念動力で自分の身に纏う衣服を重力と逆方向に引っ張り、地面に激突する前に減速させる。
――ちっ、駄目ね。やっぱり私のスキルはパワー不足だわ。
落下に対して、念動力だけでは減速し切れない。
でも、きっと大丈夫。
ちらりと上方向に視線を向ければ、桐祐が私を追いかけて飛び降り、小刻みな瞬間移動をしながら接近して来る。
私の姿は桐祐の視界に入っている。
そのまま桐祐が追いつく前に、私の身体は地面に激突――の直前、突如私と地面との間に、ふわりと風が巻き起こった。
風のクッションに一度受け止められた私は落下の勢いを殺し、地面を転がって受け身を取る。
「やっぱり、そこにちゃんと居るのね、桐祐」
彼の瞳の奥には確かな色があった。
おそらく、桐祐の意識は生きている。完全に敵の手中に落ちた訳では無い。
だから、私は彼を信じて、その身を宙に投げた。
――だって、桐祐が落ちて行く私を、みすみす死なせる訳が無いでしょう?
例え操られていようと、きっと彼は大気操作を使って助けてくれると信じていた。
もし大気操作を持っていなくても、彼ならその身を挺して、私の下に瞬間移動して身代わりになるくらいの事はしてくれるはず。
彼は“スキルなんてものが原因で誰かが傷付くのを見たくな”と言っていた。そのの行動原理は“スキルで悲しむ人を一人でも減らしたい”というものだと。だからエージェントになったのだと。
その話を聞いて、私はこの人なら信用出来るんじゃないかと思った。だから、バディになるという話も吞んだ。
彼は自分ではそれは自分の為だなんだと嘯いていたが、その本質は優しい人だ。
自己犠牲を払ってまで、他人を助けようとしてくれる。それは全身ボロボロになりながらシロを助け出した、あの姿を見ても分かる事だ。
そんな桐祐の力が、他者を傷つける為に使われている。
そんなの、許せる訳ないじゃない。
だから――、
「――私が、必ず目を覚まさせてあげるわ。桐祐」
翌日。S⁶本部に着くなり、私は社長室に飛び込んだ。
「おうおう、ノックくらいしてから――」
「そんな場合じゃないでしょ!」
「はいはい。で、あのデータ、どうしたんだい?」
「友達のスキルホルダーが送ってくれたわ。真白先生――いえ、エージェント:ヴァイオレットが巻き込んだのよ。きっと、この為にね」
突然、深夜に林君からメッセージが送られてきた。
そこには天の光信仰教会の教会本部のマップが詳細にモデリングされた3Dデータが添付されていた。
どうしたのかと問えば、名も知らぬ一般生徒に助けてもらって、スキルのコントロールが効くようになったと。
隅から隅まで詳細に教会本部の内部構造を視認するそのスキルもそうだが、それをきちんと記憶して素早くモデリングする林君の手腕にも驚かされた。
「ああ。彼女、言っちゃったんだねえ」
「ボスも人が悪いわね。もっと早く教えてくれたら良かったのに」
「でもそしたら、頼っちゃうでしょう? 彼女、一応もうウチを辞めてるからねえ」
私は頼ったりなんて――どうだろう。
自分から頼りに行かなくても、あの先生に差し伸べられた手は取ってしまうかもしれない。
「……で、作戦の方は?」
「うん。送ってくれたマップデータを基に、教会の地下に大きな空間が在る事が分かった。ローゲの捕らわれている部屋もばっちりとね。戦闘班、技術班と、うちで用意できる戦力は全て揃っている。後は来海ちゃん次第って所かなあ。で、どう?」
どうって? そんなの――、
「――決まってるわ。作戦開――」
しかし、その時だった。
私のポケットの中でスマートフォンが鳴る。
「何よ、こんな時に……」
見てみれば、開いては真白先生だった。
嫌な予感がして、すぐに出る。
「もしもし、先生?」
『大変です、天野さん! 火室君が特区に現れました!』
やはり、桐祐絡みで何か起こったらしい。
私は通話をスピーカーモードにして、ボスにも聞こえるようにする。
「桐祐が!? どうして!?」
『分かりません。でも、様子がおかしくて、中等部の各務原君が襲われました』
「襲われたって、桐祐に……?」
『はい』
スマートフォンを取り落としそうになった。
意味が無からない。自力で脱出してきたのかと思えば、各務原君――以前に橋の下で会った瞬間移動のスキルホルダーを襲った? どうして?
『天野さん?』
「いえ、ごめんなさい。それで、今桐祐はどこへ?」
『分かりません。瞬間移動して、どこかへ行ってしまいました』
「どういう……えっと、桐祐が、各務原君のスキルを?」
『襲われた各務原君の首筋には歯を突き立てられた様な跡が有りました。おそらく、“各務原君のスキルが火室君に奪われました”』
スキルが奪われる? どういう事?
桐祐のスキルは発火能力のはず、スキルを奪うなんて真似出来るわけが――。
その時、社長室の扉が開け放たれ、エージェントが一人入って来た。
「ボス! 報告です! 拘留中の江戸辰也が、エージェント:ローゲに襲われました!」
「はあ? 何寝言言ってるんだよお。さっきまで彼は特区に――いや、瞬間移動か」
「はい。突然現れて、そして消えました。江戸辰也の命に別状は有りませんが、ローゲに噛みつかれて以降、“スキルが使えなくなった”と騒いでいます」
立て続けに、桐祐が凶行に及んでいる。
ただ事ではない。しかも、スキルが奪われて行っている?
江戸辰也、確かショッピングモールの件で捉えた解放戦線のスキルホルダーだ。
ナンバーツーの洗脳が強くかかっていて、反抗的な態度のままだったのでずっと拘留されていた。
「――確か、透明化のスキルホルダーね」
「ふぅん。瞬間移動に続いて、透明化のスキルホルダーを襲った――ローゲは一体、何の為に?」
「理由なんて……操られているだけに決まっているでしょう!」
「そうだけど、そうじゃない。何か理由、法則はあるはずだ。僕には狙ってスキルホルダーを襲っている様に思える。彼がスキルを奪えるという情報が確かなら、戦闘に有用なスキルから狙っているんじゃないのかい?」
ボスが何を言いたいのかは分かる。
操られた桐祐が鏡写しの太陽の眷族として、戦闘兵器として使われているのだとしたら。その為にスキルホルダーを襲って多くのスキルを喰っているのだとしたら。
「つまり、襲われる対象は桐祐が知っていて、戦闘用スキルを持っている身近な人間――」
その時、突如社長室に真っ赤な炎が広がった。
そして、私の目の前に、だらんと身体の力を抜いた状態でふらりと立つ、桐祐が現れた。
瞳だけが色を持って、こちらを見据えている。
まあ、そうよね。
桐祐が次に狙うとしたら、私。
林君の遠隔透視でもなく、ラプラスの悪魔の千里眼と念写でもなく、煙と音也の音と煙のイリュージョンでもない。私の念動力。
そして、発火能力だけでは私からスキルを奪えない事も知っていた。
彼は私のバディとして、一番近くでそれを見て来たんだもの。理性がどれだけ働いているのかは分からないけれど、本能で理解しているでしょう。
だから、まず瞬間移動と透明化のスキルを奪った。
そして、シロの大気操作は、おそらく既に持っていると見るべきだ。
正確にはシロに追加投与されたウイルス薬、アルファベースを喰らっている。
私は、あの時桐祐がシロの首筋に噛みついたのを見ていた。そして、その直後シロは正気を取り戻した。
あの時は奇跡でも起きたのかと思っていたけど、そうじゃなかった。
桐祐のスキルがアルファベースを奪ったのだ。
スキル発動のトリガーは、おそらく噛みつく事による吸血行為。
発火能力のトリガーが視界に入れる事であるように、遠隔透視のトリガーが目元に手を当てる事であるように。
おそらく、そういうルーティーンが必要なのだ。真白先生の言葉を借りるなら、プラシーボ効果。
ルーティーンによって脳に強く思い込ませるのだ。
そういう儀式的な行為がトリガーになる。
儀式――そういう意味では、天の光信仰教会の祝福と呼ばれる儀式は、やはり第六感症候群の本質を突いていたのだろう。
ともかく、ここにはボスも他のエージェントも居る。
私がこのまま戦闘すれば巻き込んでしまう。
なら――、
「――こっちよ、付いてきなさい!」
火の海を走り、窓に向かって体当たり。
窓ガラスを突き破って、私はビルの外へと飛び出した。
――全く、こんな芸当を迷いなくやってしまう辺り、私も慣れて来たものね。
そのまま念動力で自分の身に纏う衣服を重力と逆方向に引っ張り、地面に激突する前に減速させる。
――ちっ、駄目ね。やっぱり私のスキルはパワー不足だわ。
落下に対して、念動力だけでは減速し切れない。
でも、きっと大丈夫。
ちらりと上方向に視線を向ければ、桐祐が私を追いかけて飛び降り、小刻みな瞬間移動をしながら接近して来る。
私の姿は桐祐の視界に入っている。
そのまま桐祐が追いつく前に、私の身体は地面に激突――の直前、突如私と地面との間に、ふわりと風が巻き起こった。
風のクッションに一度受け止められた私は落下の勢いを殺し、地面を転がって受け身を取る。
「やっぱり、そこにちゃんと居るのね、桐祐」
彼の瞳の奥には確かな色があった。
おそらく、桐祐の意識は生きている。完全に敵の手中に落ちた訳では無い。
だから、私は彼を信じて、その身を宙に投げた。
――だって、桐祐が落ちて行く私を、みすみす死なせる訳が無いでしょう?
例え操られていようと、きっと彼は大気操作を使って助けてくれると信じていた。
もし大気操作を持っていなくても、彼ならその身を挺して、私の下に瞬間移動して身代わりになるくらいの事はしてくれるはず。
彼は“スキルなんてものが原因で誰かが傷付くのを見たくな”と言っていた。そのの行動原理は“スキルで悲しむ人を一人でも減らしたい”というものだと。だからエージェントになったのだと。
その話を聞いて、私はこの人なら信用出来るんじゃないかと思った。だから、バディになるという話も吞んだ。
彼は自分ではそれは自分の為だなんだと嘯いていたが、その本質は優しい人だ。
自己犠牲を払ってまで、他人を助けようとしてくれる。それは全身ボロボロになりながらシロを助け出した、あの姿を見ても分かる事だ。
そんな桐祐の力が、他者を傷つける為に使われている。
そんなの、許せる訳ないじゃない。
だから――、
「――私が、必ず目を覚まさせてあげるわ。桐祐」
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