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【第五部:聖なる村】第六章
診察
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夜も更け、壁や扉が焼け落ちたその部屋は、時折冷たい風が吹き抜け、上着を着こんでいても寒さを感じるほどだ。ナイシェは新たにエルシャと自分用に厚手の毛布を創り、温かい紅茶を入れて暖を取った。
「ありがとう、ナイシェ。だが君も力の使い過ぎには気をつけて。身分の体力を削っているんだろう?」
そういうエルシャは、先ほど一眠りして多少回復したようだ。
「大丈夫、この程度の物ならそんなに疲れないわ。やりすぎないように気をつけているし」
いいながら、ナイシェは初めてパテキアの能力を使ったときのことを思い出した。神の民という自覚もなく唐突に発動されたその力は、制御されることもなく、結果としてひとりの人間の命を救うと同時に、ナイシェは自分の命を犠牲にしたのだ。意識して能力を使うようになった今では、むしろ命あるものを創ろうとしても創れない。イシュマ・ニエヴァ――夢の中に棲む不思議な少年の話では、本来自分の命を捨ててまで新しい命を創り出すことは不可能なのだそうだ。自分を守る力が無意識に働くらしい。
町人の中には忌々しい記憶として残っているこの廃墟に人がいることを悟られぬよう配慮された、ごくほのかな光で照らされた寝台の上に、ハーレルは横たわったままだ。まだ一度も目を開けていないが、毛布を二重にかけてあげたその体には、徐々に温もりが戻ってきていた。時折、かすかな呻き声のような息遣いも聞こえる。
「ハル……」
話しかけながらその右手を握ると、弱い力でわずかながら握り返してきた。
「いったい、何があったのかしら……」
独り言のようなナイシェの言葉に、エルシャは深いため息をついた。
紋章事件に関わっているのか、あるいは神の民のかけらが原因なのか……。結局、ハーレルの母親が亡くなったとき、取り出したかけらを彼がどうしたのか、聞いていない。持っているのか、捨てたのか、自分に埋めたのか……。何もわからないが、ハルがこうして拷問を受けたのは、あるいは自分たちのせいなのかもしれない。
考えながらエルシャの脳裏を横切ったのは、ショーやメリライナの姿だった。
エルシャは抜け落ちた屋根の隙間から天を見上げた。深い黒だった空が、群青色になっている。夜明けは近い。
フェランの予見では、朝か昼ごろのはずだったな……。
そしてゆっくりこうべを垂れた。
どうか、生きてくれ。
フェランが町医者を連れて廃墟に戻ってきたのは、朝が来て通りも賑わい出したころだった。
「こんなところに、患者がいるのかね……?」
階段のきしむ音に紛れて、初老らしき男性の声がする。フェランに案内されて姿を現したのは、黒い鞄を片手にぶら下げた白髪混じりの細身の医師だった。医師は寝台に横たわる人影に気づき一瞬足を止めたが、すぐ歩み寄り身を屈めた。
「なるほど、事情を聞くなとは、こういうことかね……」
ぶつぶついいつつ鞄から商売道具を取り出し、ハルの瞼を引き上げたり頭を動かしたりしたあと、毛布をめくって一通り全身の観察をする。すぐに横に立つエルシャのほうへ向き直ると、ひとつため息をついた。
「かなり特殊な状況のようだが、それなりに話してもらわないと適切な判断はできないねえ」
エルシャはうなずいた。
「彼は私たちの友人です。昨夜たまたまここに横たわっているのを見つけたんです。そのあたりは詳しく話せませんが……見つけたときから意識はずっとなくて、時折呻いたり指先を動かしたりはするのですが、いったい彼に何があったのかは、私たちも知らないんです。ただ、体の傷は……」
そこで言葉を切って一度ハーレルを見やった。医師も、その視線を追う。体に、傷らしい傷はない。
「その……」
いい淀むエルシャを見て、医師は平静な様子でいった。
「君が、治したのかな? 白魔術で?」
エルシャは一瞬面食らったが、すぐに肯定した。医師は驚く様子もなく再びハルの診察を再開した。
「ふむ。私も白魔術による治療は今までに一回しか見たことがない。その人間は医者だったが、君は医者ではないね? 自分で治してみたものの意識が戻らないから私を呼んだ、といったところか」
エルシャはうなずいて、当初の傷の様子を細かく説明した。それに合わせ、医師も診察を追加する。その間、ハルは苦しそうに体を動かすものの目は開けない。
時間をかけて全身を診たあと、医師はいった。
「そうとう痛めつけられたようだが、内臓はおそらく大丈夫だろう。命を奪うほどの障害はなさそうだ。頭部の損傷が心配だが、これも、この数日で命に関わるようなものはなさそうだね」
そこまで聞き、一同は胸を撫で下ろした。意識がないのは頭の傷のせいではないらしい。
「じゃあ、どうして目が覚めないの?」
ディオネの問いに、医師は鞄の中を探りながら答えた。
「いつからここにいるのかわからんが、極度の脱水がある。あとは栄養失調も合併しているだろうからな。しばらく飲まず食わずでいたんだろう。とりあえず、数日間は点滴をして、回復するか見るしかない」
いいながら取り出したのは、透明の液体が入った瓶と細い管だ。
「まだ動かせる状態ではない。多少の栄養が入ったこの薬を使えば、うまく行けば意識が戻るだろう。しばらくはここで看病だな。また様子を見に来るから、それまでに何か変化があったら呼びに来るように」
医師は手早くハルに処置をすると、手帳に難解な言葉や記号を書き留めてから踵を返した。
「君たち、悪い人間でもなさそうだし、深くは聞かないけどね。厄介ごとはごめんだからね、頼むよ……」
そういい残すと、廃墟をあとにした。
「ありがとう、ナイシェ。だが君も力の使い過ぎには気をつけて。身分の体力を削っているんだろう?」
そういうエルシャは、先ほど一眠りして多少回復したようだ。
「大丈夫、この程度の物ならそんなに疲れないわ。やりすぎないように気をつけているし」
いいながら、ナイシェは初めてパテキアの能力を使ったときのことを思い出した。神の民という自覚もなく唐突に発動されたその力は、制御されることもなく、結果としてひとりの人間の命を救うと同時に、ナイシェは自分の命を犠牲にしたのだ。意識して能力を使うようになった今では、むしろ命あるものを創ろうとしても創れない。イシュマ・ニエヴァ――夢の中に棲む不思議な少年の話では、本来自分の命を捨ててまで新しい命を創り出すことは不可能なのだそうだ。自分を守る力が無意識に働くらしい。
町人の中には忌々しい記憶として残っているこの廃墟に人がいることを悟られぬよう配慮された、ごくほのかな光で照らされた寝台の上に、ハーレルは横たわったままだ。まだ一度も目を開けていないが、毛布を二重にかけてあげたその体には、徐々に温もりが戻ってきていた。時折、かすかな呻き声のような息遣いも聞こえる。
「ハル……」
話しかけながらその右手を握ると、弱い力でわずかながら握り返してきた。
「いったい、何があったのかしら……」
独り言のようなナイシェの言葉に、エルシャは深いため息をついた。
紋章事件に関わっているのか、あるいは神の民のかけらが原因なのか……。結局、ハーレルの母親が亡くなったとき、取り出したかけらを彼がどうしたのか、聞いていない。持っているのか、捨てたのか、自分に埋めたのか……。何もわからないが、ハルがこうして拷問を受けたのは、あるいは自分たちのせいなのかもしれない。
考えながらエルシャの脳裏を横切ったのは、ショーやメリライナの姿だった。
エルシャは抜け落ちた屋根の隙間から天を見上げた。深い黒だった空が、群青色になっている。夜明けは近い。
フェランの予見では、朝か昼ごろのはずだったな……。
そしてゆっくりこうべを垂れた。
どうか、生きてくれ。
フェランが町医者を連れて廃墟に戻ってきたのは、朝が来て通りも賑わい出したころだった。
「こんなところに、患者がいるのかね……?」
階段のきしむ音に紛れて、初老らしき男性の声がする。フェランに案内されて姿を現したのは、黒い鞄を片手にぶら下げた白髪混じりの細身の医師だった。医師は寝台に横たわる人影に気づき一瞬足を止めたが、すぐ歩み寄り身を屈めた。
「なるほど、事情を聞くなとは、こういうことかね……」
ぶつぶついいつつ鞄から商売道具を取り出し、ハルの瞼を引き上げたり頭を動かしたりしたあと、毛布をめくって一通り全身の観察をする。すぐに横に立つエルシャのほうへ向き直ると、ひとつため息をついた。
「かなり特殊な状況のようだが、それなりに話してもらわないと適切な判断はできないねえ」
エルシャはうなずいた。
「彼は私たちの友人です。昨夜たまたまここに横たわっているのを見つけたんです。そのあたりは詳しく話せませんが……見つけたときから意識はずっとなくて、時折呻いたり指先を動かしたりはするのですが、いったい彼に何があったのかは、私たちも知らないんです。ただ、体の傷は……」
そこで言葉を切って一度ハーレルを見やった。医師も、その視線を追う。体に、傷らしい傷はない。
「その……」
いい淀むエルシャを見て、医師は平静な様子でいった。
「君が、治したのかな? 白魔術で?」
エルシャは一瞬面食らったが、すぐに肯定した。医師は驚く様子もなく再びハルの診察を再開した。
「ふむ。私も白魔術による治療は今までに一回しか見たことがない。その人間は医者だったが、君は医者ではないね? 自分で治してみたものの意識が戻らないから私を呼んだ、といったところか」
エルシャはうなずいて、当初の傷の様子を細かく説明した。それに合わせ、医師も診察を追加する。その間、ハルは苦しそうに体を動かすものの目は開けない。
時間をかけて全身を診たあと、医師はいった。
「そうとう痛めつけられたようだが、内臓はおそらく大丈夫だろう。命を奪うほどの障害はなさそうだ。頭部の損傷が心配だが、これも、この数日で命に関わるようなものはなさそうだね」
そこまで聞き、一同は胸を撫で下ろした。意識がないのは頭の傷のせいではないらしい。
「じゃあ、どうして目が覚めないの?」
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「いつからここにいるのかわからんが、極度の脱水がある。あとは栄養失調も合併しているだろうからな。しばらく飲まず食わずでいたんだろう。とりあえず、数日間は点滴をして、回復するか見るしかない」
いいながら取り出したのは、透明の液体が入った瓶と細い管だ。
「まだ動かせる状態ではない。多少の栄養が入ったこの薬を使えば、うまく行けば意識が戻るだろう。しばらくはここで看病だな。また様子を見に来るから、それまでに何か変化があったら呼びに来るように」
医師は手早くハルに処置をすると、手帳に難解な言葉や記号を書き留めてから踵を返した。
「君たち、悪い人間でもなさそうだし、深くは聞かないけどね。厄介ごとはごめんだからね、頼むよ……」
そういい残すと、廃墟をあとにした。
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