異世界に外交官として派遣された件について

ずいこく

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1章 1話 いざナジミア

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???「離しませんよ...永久に....」
ナジミア帝国政府のとある庁舎内ではこんなことが囁かれていた。



一方その頃木場は臨時国会の閉会を待ち職場でのささやかな送別会を経てからナジミア帝国に派遣させられる事が決定した。それにしても話が進むのがやけに早い。まるで準備をしていたかのように。
そう思いつつ様々な準備に取りかかる。引越しや仕事の引き継ぎなど慌ただしく動き遂に派遣前日となった。
ゆっくりとした休日を過ごしながら思い立ったかのようにふらっと出かけ、途中花屋に寄りながら辿り着いた。
そして桶と柄杓を持ち自らの向かうべきところへ向かった。
木場家一族の墓である。
外交官として海外に派遣中連れ添った妻と娘を失ってから、木場は仕事へのやる気を、興味関心を失っていた。
こちらにいても悲しいだけと振り切るように、逃げるように派遣される前に謝っておきたかったのだ。
自分に随行してもらわず家で待ってもらえれたら、自分が外交官でなければ、自分と結婚してなければと呵責の念に襲われながら必死に墓前で謝る。
もう、自分は日本に戻らないだろうと決意しながらナジミア帝国の事を考えながら帰路に着いたのであった。



~~~~
異世界への移動手段はこれまたド定番とも言える様な扉を使って渡るらしい。
政府が最高機密として管理している扉だそうで、そんなものを使えるなんぞ幸福なのかもしれない。
この前官邸で会った3名と浅川外相に見送られながら異世界へと旅立つのだ。
「んじゃ、頑張ってきてくれよ~」
相変わらず軽い口調で挨拶する伊藤。なんでこんなのがこんな要職にと場に相応しくない考えが浮かんだ。
「大使として赴く以上君は日本国の代表だ。日本国と国民の為に全力を尽くせ。幸運を祈る。」
自らが仕える省のトップらしく、威厳溢れる浅川。長年政治家をやっているだけあって人を見送るのは慣れてそうだな、と他人事の様に感じていた。
総理はと言うと「任せた。」と言ってからこれでもか、という程 の力で握手をされた。
「全力を尽くします。」
といいながら開けたドアは、暗闇が広がっていた。
足を踏み出すと引き込まれながら視界がぼやけていきながら、どうかご飯の美味しい国であります様に、と思いながら目を閉じて行った。
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