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17.雨の中の戴冠、民が選んだ王妃
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クラースは、ずっと「王妃」となる存在に理想を求めていた。
強さと優しさを併せ持ち、民の声に耳を傾け、未来を共に描いていける。そんな伴侶を。
かつて、クラースには婚約者がいた。名はヴィオラ・エルステッド。幼い頃から共に学び、共に笑い合った、いわゆる幼馴染である。
ヴィオラは才色兼備で、両陛下との関係も良好だった。
クラースの実母である前王妃が亡くなった時も、継母との折り合いがつかず孤立していた時も、ヴィオラは常に傍にいてくれた。誰よりも彼を理解し、支えようとしてくれたのは間違いなく彼女だった。
クラースは、そんなヴィオラに確かな想いを抱いていた。
そしてヴィオラもまた、クラースを心から慕っていた。
だからこそ。
クラースは、断腸の思いでその手を放した。
彼女では、自分の理想とする王妃にはなり得ないと、痛いほど理解してしまったからだ。
彼女は間違っていなかった。むしろ、貴族としては完璧だった。
けれど彼女の目に映る世界には、いつも「家柄」や「格式」といったものが優先されていた。
対してクラースは、誰であれ“ひとりの人間”として尊重される世界を望んでいた。
価値観の溝は、深く、埋まることはなかった。
別れは苦しく、心に残る傷となったが、それでも譲れなかった。
二人の関係に、決定的な綻びが生まれたのは王立学園の高等課程に進んだ頃だった。
その年、学園では初の試みとして、学園外での“奉仕演習”が実施された。
王族や貴族の子弟たちが、実際の貧困地区を訪れ、現地の暮らしを学び、労働体験や炊き出し支援を行うという内容だった。
もちろん王族が外に出る以上、その周囲には厳重な警備が敷かれていた。参加者は限定され、ルートも事前に管理され、決して危険のない環境が整えられていた。
クラースはこの演習を心待ちにしていた。
机上の学びでは得られない、民の“実情”を知る機会になると考えたからだ。
当日、クラースは警備の目を気にしながらも、進んで子どもたちに声をかけ、荷物を運び、年配者の手を取り、炊き出しでは最後まで手を抜かず配膳を続けた。
中には、靴も履いていない子どもや、片言でしか話せない者もいた。
クラースは膝をついて目線を合わせ、耳を傾け、必要なら食べ物を自分の分から分け与えることさえした。
一方でヴィオラは、終始、彼の行動を遠巻きに見ていた。
演習が終わった後の帰路、ヴィオラは溜め息交じりに言った。
「……あなたがあそこまでやるとは思わなかったわ。正直、危うくて見ていられなかった」
「危うい?」
「王子が自ら膝をついて、民に手を取らせるなんて。尊厳が失われるわ。あなたが下に降りたら、民はどこを見て歩けばいいの?」
クラースはその言葉に、強い違和感を覚えた。
「それは違うぞ、ヴィオラ。俺たちは民の暮らしを見に来たんだ。上から見下ろすんじゃなくて、同じ高さで見なくては意味がない。導くために、まずは理解しなければならないんだ」
ヴィオラは黙り込んだあと、小さく呟いた。
「……やっぱり、殿下は優しすぎるのよ。王族は時に冷酷であるべきだわ。私は、あなたを支えるつもりだった。でも……私には、そういうやり方はできない」
それがふたりの終わりだった。
クラースは彼女と違える道を選んだ。
どれだけ想っていようとも、王妃に据えるには、価値観が違いすぎた。
民を「統治すべき存在」としか見られない者に、王妃は務まらない。
その時から、クラースはずっと探していた。
民の声に耳を傾け、共に立ち上がり、民のために涙を流せる人間を。
そして今、目の前に立つロズリーヌが、その“答え”であることを確信している。
国は飢饉に陥り、一度は夢を手放さざるを得なかった。
王として民を守る、その誓いさえも現実の前に押しつぶされそうになっていた。
打開策は一つ。
オニキス王国を立て直すには、資源や食料の供給を担える他国──サムエラ王国との強固な繋がりが必要だった。
そのために、クラースは決断した。
王国の未来を担保するため、サムエラ国の公女を正妃に迎えると。
それは政略結婚に他ならなかった。
だが、他に選択肢はなかった。
理想を語るだけでは、国は救えない。
オニキス王国の名産は宝石。王族にふさわしい輝きを誇る希少鉱石や装飾品が売りだ。
しかし、飢饉の影響で鉱山は半ば閉鎖され、民を働かせることすらままならなかった。
食料がなければ、力も出ない。
病が蔓延すれば、労働どころか命さえ失われる。
それでも王として、クラースは国を守らなければならない。
価値観の違いにより、かつて愛していたヴィオラと袂を分かったクラース。
理想を求め続けた彼だったが、現実の重さはそれを許さなかった。どれほど不本意であろうとも、サムエラ国の助力を得るためには、政略によって正妃を迎えるしかなかった。
そのために“召し上げられた”のが、サムエラ王国の公女ロズリーヌだった。
初めは期待などしていなかった。
──政略結婚に夢や理想など持つべきではない。
そう思っていた。だが、彼女は違った。ロズリーヌはクラースの理想、いや、それをも凌ぐ女性だった。
初対面の彼女は、自分に自信を持てず、怯えたような表情を浮かべていた。まるで光の届かぬ部屋に閉じ込められていたような影を纏って。
しかし、ほんの数日で彼女は変わった。否。変わったのではなく、本来の姿を取り戻したのだ。
長年、周囲から虐げられてきた影響で、彼女の性格は一時的に暗く閉ざされていた。けれど本来、ロズリーヌは明るく、聡明で、他人を思いやる心に満ちた女性だった。
良き両親に愛され育てられ、他者の痛みにも耳を傾けられる優しさを持っている。
その証拠に、彼女の父・エルフェ公爵が治めていた領地は、サムエラ国の中でも屈指の繁栄を誇る都市だ。現在は息子が後を継いでいるが、その繁栄は変わらず続いている。
法と秩序が整い、民が安心して暮らせる環境がそこにはあった。ロズリーヌが語る“情状酌量”や“自由と平等の尊重”は、空理空論ではない。実際にそれを体現した土地が存在しているのだ。
クラースはロズリーヌの言葉に心を動かされた。だが、それだけではない。
彼女の生き方、その背景にある確かな実績と、人を導く力。そのすべてに、彼は希望を見出したのだった。
「陛下!王自ら法を破っては、元老院も、貴族たちも黙ってはおられませんよ!」
グスタフの慌てた声が空気を震わせた。だがクラースは彼に一瞥だけ送り、すぐにロズリーヌへと視線を戻す。
次の瞬間、クラースは静かに、だが力強くロズリーヌの身体を抱き上げた。
そしてそのまま、彼女の頬に優しく口づける。
「きゃっ!?」
突然の出来事に、ロズリーヌが驚きの声を上げる。頬がみるみるうちに朱に染まった。
クラースはその姿を嬉しそうに見つめ、くすりと笑ったあと、グスタフに向かってこう言い放つ。
「どうやら、俺は本気で彼女に惚れ込んでしまったらしい。愛する妻の願いを叶えてやりたいと思うのが夫の性だろう?」
挑むような眼差しでグスタフを見ると、口元に自信に満ちた笑みを浮かべる。
「それに、見ろ。民はすでにロズリーヌを“国母”と認め、支持しているではないか」
雨が降りしきる中、民衆は誰ひとりとして退こうとはしなかった。
傘も持たず、濡れた髪のまま、口々に「王妃様!」と声を張り上げている。
クラースはロズリーヌを抱いたまま、ぐるりと民衆の方へ振り返る。
そして、腹の底から声を張り上げた。
「聞け、我が国民よ!我が妻の名はロズリーヌ!神殿での儀式の際、彼女は水の女神より寵愛を受けたと明らかになった!」
その声に民たちは静まり返る。まるで次の言葉を祈るように、息を飲む。
「この雨は、彼女がもたらした“恵み”だ。そして、いま磔にされている者たちを前に流れるこの雨は、ロズリーヌの慈悲の涙。裁くためではなく、赦すために流された、女神の心を継ぐ者の涙である!」
しばしの沈黙。そして、次の瞬間。
「うおおおおおおおおおっ!」
雄叫びのような歓声が天へと響いた。
雨に打たれながら、民たちはひざまずき、ある者は泣き、ある者は「ロズリーヌ王妃万歳!」と叫ぶ。
それはもはや、一国の命運すら変えるほどの熱気だった。
強さと優しさを併せ持ち、民の声に耳を傾け、未来を共に描いていける。そんな伴侶を。
かつて、クラースには婚約者がいた。名はヴィオラ・エルステッド。幼い頃から共に学び、共に笑い合った、いわゆる幼馴染である。
ヴィオラは才色兼備で、両陛下との関係も良好だった。
クラースの実母である前王妃が亡くなった時も、継母との折り合いがつかず孤立していた時も、ヴィオラは常に傍にいてくれた。誰よりも彼を理解し、支えようとしてくれたのは間違いなく彼女だった。
クラースは、そんなヴィオラに確かな想いを抱いていた。
そしてヴィオラもまた、クラースを心から慕っていた。
だからこそ。
クラースは、断腸の思いでその手を放した。
彼女では、自分の理想とする王妃にはなり得ないと、痛いほど理解してしまったからだ。
彼女は間違っていなかった。むしろ、貴族としては完璧だった。
けれど彼女の目に映る世界には、いつも「家柄」や「格式」といったものが優先されていた。
対してクラースは、誰であれ“ひとりの人間”として尊重される世界を望んでいた。
価値観の溝は、深く、埋まることはなかった。
別れは苦しく、心に残る傷となったが、それでも譲れなかった。
二人の関係に、決定的な綻びが生まれたのは王立学園の高等課程に進んだ頃だった。
その年、学園では初の試みとして、学園外での“奉仕演習”が実施された。
王族や貴族の子弟たちが、実際の貧困地区を訪れ、現地の暮らしを学び、労働体験や炊き出し支援を行うという内容だった。
もちろん王族が外に出る以上、その周囲には厳重な警備が敷かれていた。参加者は限定され、ルートも事前に管理され、決して危険のない環境が整えられていた。
クラースはこの演習を心待ちにしていた。
机上の学びでは得られない、民の“実情”を知る機会になると考えたからだ。
当日、クラースは警備の目を気にしながらも、進んで子どもたちに声をかけ、荷物を運び、年配者の手を取り、炊き出しでは最後まで手を抜かず配膳を続けた。
中には、靴も履いていない子どもや、片言でしか話せない者もいた。
クラースは膝をついて目線を合わせ、耳を傾け、必要なら食べ物を自分の分から分け与えることさえした。
一方でヴィオラは、終始、彼の行動を遠巻きに見ていた。
演習が終わった後の帰路、ヴィオラは溜め息交じりに言った。
「……あなたがあそこまでやるとは思わなかったわ。正直、危うくて見ていられなかった」
「危うい?」
「王子が自ら膝をついて、民に手を取らせるなんて。尊厳が失われるわ。あなたが下に降りたら、民はどこを見て歩けばいいの?」
クラースはその言葉に、強い違和感を覚えた。
「それは違うぞ、ヴィオラ。俺たちは民の暮らしを見に来たんだ。上から見下ろすんじゃなくて、同じ高さで見なくては意味がない。導くために、まずは理解しなければならないんだ」
ヴィオラは黙り込んだあと、小さく呟いた。
「……やっぱり、殿下は優しすぎるのよ。王族は時に冷酷であるべきだわ。私は、あなたを支えるつもりだった。でも……私には、そういうやり方はできない」
それがふたりの終わりだった。
クラースは彼女と違える道を選んだ。
どれだけ想っていようとも、王妃に据えるには、価値観が違いすぎた。
民を「統治すべき存在」としか見られない者に、王妃は務まらない。
その時から、クラースはずっと探していた。
民の声に耳を傾け、共に立ち上がり、民のために涙を流せる人間を。
そして今、目の前に立つロズリーヌが、その“答え”であることを確信している。
国は飢饉に陥り、一度は夢を手放さざるを得なかった。
王として民を守る、その誓いさえも現実の前に押しつぶされそうになっていた。
打開策は一つ。
オニキス王国を立て直すには、資源や食料の供給を担える他国──サムエラ王国との強固な繋がりが必要だった。
そのために、クラースは決断した。
王国の未来を担保するため、サムエラ国の公女を正妃に迎えると。
それは政略結婚に他ならなかった。
だが、他に選択肢はなかった。
理想を語るだけでは、国は救えない。
オニキス王国の名産は宝石。王族にふさわしい輝きを誇る希少鉱石や装飾品が売りだ。
しかし、飢饉の影響で鉱山は半ば閉鎖され、民を働かせることすらままならなかった。
食料がなければ、力も出ない。
病が蔓延すれば、労働どころか命さえ失われる。
それでも王として、クラースは国を守らなければならない。
価値観の違いにより、かつて愛していたヴィオラと袂を分かったクラース。
理想を求め続けた彼だったが、現実の重さはそれを許さなかった。どれほど不本意であろうとも、サムエラ国の助力を得るためには、政略によって正妃を迎えるしかなかった。
そのために“召し上げられた”のが、サムエラ王国の公女ロズリーヌだった。
初めは期待などしていなかった。
──政略結婚に夢や理想など持つべきではない。
そう思っていた。だが、彼女は違った。ロズリーヌはクラースの理想、いや、それをも凌ぐ女性だった。
初対面の彼女は、自分に自信を持てず、怯えたような表情を浮かべていた。まるで光の届かぬ部屋に閉じ込められていたような影を纏って。
しかし、ほんの数日で彼女は変わった。否。変わったのではなく、本来の姿を取り戻したのだ。
長年、周囲から虐げられてきた影響で、彼女の性格は一時的に暗く閉ざされていた。けれど本来、ロズリーヌは明るく、聡明で、他人を思いやる心に満ちた女性だった。
良き両親に愛され育てられ、他者の痛みにも耳を傾けられる優しさを持っている。
その証拠に、彼女の父・エルフェ公爵が治めていた領地は、サムエラ国の中でも屈指の繁栄を誇る都市だ。現在は息子が後を継いでいるが、その繁栄は変わらず続いている。
法と秩序が整い、民が安心して暮らせる環境がそこにはあった。ロズリーヌが語る“情状酌量”や“自由と平等の尊重”は、空理空論ではない。実際にそれを体現した土地が存在しているのだ。
クラースはロズリーヌの言葉に心を動かされた。だが、それだけではない。
彼女の生き方、その背景にある確かな実績と、人を導く力。そのすべてに、彼は希望を見出したのだった。
「陛下!王自ら法を破っては、元老院も、貴族たちも黙ってはおられませんよ!」
グスタフの慌てた声が空気を震わせた。だがクラースは彼に一瞥だけ送り、すぐにロズリーヌへと視線を戻す。
次の瞬間、クラースは静かに、だが力強くロズリーヌの身体を抱き上げた。
そしてそのまま、彼女の頬に優しく口づける。
「きゃっ!?」
突然の出来事に、ロズリーヌが驚きの声を上げる。頬がみるみるうちに朱に染まった。
クラースはその姿を嬉しそうに見つめ、くすりと笑ったあと、グスタフに向かってこう言い放つ。
「どうやら、俺は本気で彼女に惚れ込んでしまったらしい。愛する妻の願いを叶えてやりたいと思うのが夫の性だろう?」
挑むような眼差しでグスタフを見ると、口元に自信に満ちた笑みを浮かべる。
「それに、見ろ。民はすでにロズリーヌを“国母”と認め、支持しているではないか」
雨が降りしきる中、民衆は誰ひとりとして退こうとはしなかった。
傘も持たず、濡れた髪のまま、口々に「王妃様!」と声を張り上げている。
クラースはロズリーヌを抱いたまま、ぐるりと民衆の方へ振り返る。
そして、腹の底から声を張り上げた。
「聞け、我が国民よ!我が妻の名はロズリーヌ!神殿での儀式の際、彼女は水の女神より寵愛を受けたと明らかになった!」
その声に民たちは静まり返る。まるで次の言葉を祈るように、息を飲む。
「この雨は、彼女がもたらした“恵み”だ。そして、いま磔にされている者たちを前に流れるこの雨は、ロズリーヌの慈悲の涙。裁くためではなく、赦すために流された、女神の心を継ぐ者の涙である!」
しばしの沈黙。そして、次の瞬間。
「うおおおおおおおおおっ!」
雄叫びのような歓声が天へと響いた。
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