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第2章 『最高の縁談』を求めていた完璧公爵令嬢が気づいたこと。
【2-2.言いたいことがあるなら私が代わりに聞きますよ】
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一週間後、王妃主催の馬の品評会があった。
ケイトは出席したくなかった。
思わぬところからマーシェル王子をかっさらわれたことにイライラしていたし、とっくに貴族たちの間ではケイトが婚約者候補から外されたことは噂になっているはずだったから。ケイトは他人の好奇の視線が嫌だったのだ。
それに品評会……。
例年通りであれば、まずは各地の予選を勝ち残った馬の大々的なお披露目会があるはずだった。数名の馬術に長けた貴族の若者に混じって、ジェームス王子とマーシェル王子も馬にまたがり、エントリーされた馬を披露して回るだろう。
今のケイトは、そんな凛々しいマーシェル王子を見たくなかった。
私のものになるはずだったのに、他人に奪われた美しい王子。その王子が名馬にまたがり人々の喝采を受ける? 惨めになる。
ケイトはずーんと重い気持ちになり、大きなため息をついた。
しかし、一度はマーシェル王子の婚約者候補に選んでくれたり、ケイトを慮って『最高の縁談』を約束してくれた王妃の好意を思うと、ずる休みするわけにはいかない。
ケイトはしぶしぶ身だしなみを整え、馬の品評会に出かけて行った。
王宮から少し離れた離宮の乗馬コースが会場に指定されている。
品評会ということであちこちに柵が設けられ、出席の貴族が休めるように椅子とパラソルがたくさん準備されていた。
ケイトは軽く王妃に挨拶をしただけで、すぐにはずれの方にある目立たない席に座ろうと思った。
あまり人とお喋りする気になれなかったのだ。
いつもサロンの中心にいるケイトが喋らないということで、きっと皆は「可哀そうに、王子の婚約者候補でなくなったのがショックなのね」とか「プライドをズタズタにされて恥ずかしいんでしょう」とか陰口を叩かれるかと思ったが、「陰口言いたい人は勝手に言え」と思うくらいケイトは鬱々としていた。
ケイトが無言で下を向きながら会場のすみっこの木陰の席に座ろうとすると、
「え?」
といった声がした。
ケイトは、「ほらさっそく来た」と身構えた。
どうせ次は「ケイト様ほどの方がこんなすみっこに座るなんてどうしたんですか?」とか聞かれるに違いない。
しかし、声の主はまったく違った調子で、
「こんなところで会えるなんて!」
と言ったのだった。
予想外の言葉にケイトの方が驚いた。
誰かと思ってぱっと目を上げたが、しかし、ケイトは目の前の人が誰か分からなかった。
ケイトがきょとんとしていたからだろう、声の主は警戒心を緩めさせるような柔らかい声で、
「ジニングス侯爵家のポールですよ。2年ほど前に一度だけ夜会でダンスを踊っていただきました。それ以来なかなか声をおかけする機会はありませんでしたが」
と微笑んだ。
それから慌てて、隣にいたおとなしそうな男性を紹介したのだった。
「こちらはクローンショー公爵家のギルバート。お知り合いですかね?」
「お名前は存じておりますが、話したことはないかと思います。私はブライルド公爵家のケイトです」
とケイトがギルバートに自己紹介すると、ギルバートはおっとりした雰囲気の中にほんの少し荒んだ空気を感じさせながら、
「どうも」
と短く返事をした。
ポールはケイトと話せたことに少し浮かれた様子だったのだが、横のギルバートが素っ気ないので、眉を顰めた。
「ギルバート、なんでそんなに不愛想なんだよ?」
「ケイト嬢は僕とあんまり話したくないと思うよ」
「どういう意味」
「ちょっと前まで僕はメルディアーナをよくエスコート……いや、メルディアーナのお世話係だったからね。ケイト嬢からしたら愉快じゃないと思うよ」
その途端、ケイトがびくっとなった。ギルバートをじっと見る。
メルディアーナ嬢のお世話係?
メルディアーナ嬢って、あの、マーシェル王子の婚約者の?
このギルバートって人は、メルディアーナ嬢のことをよく知っているのかしら……?
ケイトの強い視線にギルバートは困ったように首を竦めた。
「何でしょう? 言いたいことがあったらメルディアーナの代わりに僕が聞きましょうか?」
「いえ……」
ケイトの方は何かすごく言いたいことがあるのにうまく口にできない。
メルディアーナ嬢のことを知ったところでケイトに何かいいことがあるわけではないのだが、ケイトは何となくやっぱりメルディアーナ嬢のことが心の奥底では気になっていたのだった。
どんな人なのだろう?
しかし、こんなところでメルディアーナに近しい男性に直接聞くのもなんだか露骨で変だなと思った。
ところが、ポールがきょとんとしてギルバートに聞く。
「え? ケイト嬢がメルディアーナに言いたいことって?」
「え……と。マーシェル王子をメルディアーナに取られたのだから、言いたいことの一つくらいあるんじゃないかってことだけど……?」
ギルバートは一瞬ちらっとケイトを見てから、躊躇いがちにそっと言った。
すると、いきなりポールが笑い出した。
「ないだろう! あのポンコツなメルディアーナだよ!? 同じ土俵に立とうって思う方が変じゃないか! だって、こちらの方は名高いブライルド公爵家のケイト嬢だよ!?」
ギルバートはもっともだといった顔をしながらも苦笑する。
「まあ、ポールの評価はそんなもんだろうし、それには僕も賛成なんだけど。メルディアーナをよく知らないケイト嬢からしたら、メルディアーナはマーシェル王子を横取りした悪女に見えるんじゃないかと……。僕たちからしたらメルディアーナなんて『どうしようもないもの』でしかないけど、ケイト嬢にはなかなか分からないかもと思ってね」
男性二人が躊躇なくメルディアーナを酷評しているので、ケイトは首を傾げた。
「あの、さっきから何を仰って? 『どうしようもないもの』って何なのですか?」
「だから、あなたがマーシェル王子の婚約者候補を外されたのは、あなたがメルディアーナと比べて決して劣っているわけではないんですよ! もう、ただただね、メルディアーナという変な生き物がひょんなことからマーシェル王子を射止めただけだってことを言いたいんです」
ポールはケイトを真っすぐに見ながら、大真面目に言った。
「は?」
ケイトは普段聞きなれない言葉に思わず聞き返す。
変な生き物? ひょんなこと?
しかし、ポールの言葉を無視して、ギルバートは優しく言った。
「メルディアーナに言いたいことがあれば代わりに聞きますよ。あなたほどの方がこんな端っこの席に座ろうというのですから、もしかしたらマーシェル王子のことを苦に思っていらっしゃるのかなと推測しますので。失恋は……つらいですよね……僕も分かりますから」
すると、ケイトは慌てて答えた。
「あ、いえ、そんな失恋というほどでは……」
マーシェル王子のことはちょっといいなと思っていたけど、王家の人間なら誰でも良かったわけで、必ずしもマーシェル王子に固執していたわけではないのだ。
どちらかというと、このブライルド公爵家の才色兼備の私が、どこぞの無名の令嬢に負けたというのが悔しいのだ。
「失恋じゃない? ってことはマーシェル王子のことは好きじゃなかったってこと?」
ポールが何かを期待するように少し明るい声で聞き返したが、それを聞くとギルバートはハッと顔を強張らせた。
「ってことは、もしかしてプライドの問題ですか? メルディアーナに負けたとか思ってます?」
その瞬間、ポールが弾けるように笑い出した。
「ははは! そんなバカな! でももしそんなこと思っちゃうようでしたら、実際のメルディアーナを見てごらんなさい! メルディアーナを知ったら、きっと『私は何を悩んでいたんだ』と気が軽くなるんじゃないでしょうか? マーシェル王子のことは、ただどうしようもないことだったってことが身に沁みて分かると思いますよ!」
「え?」
ケイトが戸惑っていると、ギルバートがはあっとため息をついた。
「ケイト嬢。よろしかったらメルディアーナをご紹介しましょう。……いや、紹介するほどじゃないか。ちょっとこっそり覗いてみましょう」
「え、覗く?」
ケイトがびっくりしていると、何だかノリノリの様子のポールと、ぐったり疲れた様子のギルバートは席を立ち、ケイトを連れて歩き出した。
ケイトは出席したくなかった。
思わぬところからマーシェル王子をかっさらわれたことにイライラしていたし、とっくに貴族たちの間ではケイトが婚約者候補から外されたことは噂になっているはずだったから。ケイトは他人の好奇の視線が嫌だったのだ。
それに品評会……。
例年通りであれば、まずは各地の予選を勝ち残った馬の大々的なお披露目会があるはずだった。数名の馬術に長けた貴族の若者に混じって、ジェームス王子とマーシェル王子も馬にまたがり、エントリーされた馬を披露して回るだろう。
今のケイトは、そんな凛々しいマーシェル王子を見たくなかった。
私のものになるはずだったのに、他人に奪われた美しい王子。その王子が名馬にまたがり人々の喝采を受ける? 惨めになる。
ケイトはずーんと重い気持ちになり、大きなため息をついた。
しかし、一度はマーシェル王子の婚約者候補に選んでくれたり、ケイトを慮って『最高の縁談』を約束してくれた王妃の好意を思うと、ずる休みするわけにはいかない。
ケイトはしぶしぶ身だしなみを整え、馬の品評会に出かけて行った。
王宮から少し離れた離宮の乗馬コースが会場に指定されている。
品評会ということであちこちに柵が設けられ、出席の貴族が休めるように椅子とパラソルがたくさん準備されていた。
ケイトは軽く王妃に挨拶をしただけで、すぐにはずれの方にある目立たない席に座ろうと思った。
あまり人とお喋りする気になれなかったのだ。
いつもサロンの中心にいるケイトが喋らないということで、きっと皆は「可哀そうに、王子の婚約者候補でなくなったのがショックなのね」とか「プライドをズタズタにされて恥ずかしいんでしょう」とか陰口を叩かれるかと思ったが、「陰口言いたい人は勝手に言え」と思うくらいケイトは鬱々としていた。
ケイトが無言で下を向きながら会場のすみっこの木陰の席に座ろうとすると、
「え?」
といった声がした。
ケイトは、「ほらさっそく来た」と身構えた。
どうせ次は「ケイト様ほどの方がこんなすみっこに座るなんてどうしたんですか?」とか聞かれるに違いない。
しかし、声の主はまったく違った調子で、
「こんなところで会えるなんて!」
と言ったのだった。
予想外の言葉にケイトの方が驚いた。
誰かと思ってぱっと目を上げたが、しかし、ケイトは目の前の人が誰か分からなかった。
ケイトがきょとんとしていたからだろう、声の主は警戒心を緩めさせるような柔らかい声で、
「ジニングス侯爵家のポールですよ。2年ほど前に一度だけ夜会でダンスを踊っていただきました。それ以来なかなか声をおかけする機会はありませんでしたが」
と微笑んだ。
それから慌てて、隣にいたおとなしそうな男性を紹介したのだった。
「こちらはクローンショー公爵家のギルバート。お知り合いですかね?」
「お名前は存じておりますが、話したことはないかと思います。私はブライルド公爵家のケイトです」
とケイトがギルバートに自己紹介すると、ギルバートはおっとりした雰囲気の中にほんの少し荒んだ空気を感じさせながら、
「どうも」
と短く返事をした。
ポールはケイトと話せたことに少し浮かれた様子だったのだが、横のギルバートが素っ気ないので、眉を顰めた。
「ギルバート、なんでそんなに不愛想なんだよ?」
「ケイト嬢は僕とあんまり話したくないと思うよ」
「どういう意味」
「ちょっと前まで僕はメルディアーナをよくエスコート……いや、メルディアーナのお世話係だったからね。ケイト嬢からしたら愉快じゃないと思うよ」
その途端、ケイトがびくっとなった。ギルバートをじっと見る。
メルディアーナ嬢のお世話係?
メルディアーナ嬢って、あの、マーシェル王子の婚約者の?
このギルバートって人は、メルディアーナ嬢のことをよく知っているのかしら……?
ケイトの強い視線にギルバートは困ったように首を竦めた。
「何でしょう? 言いたいことがあったらメルディアーナの代わりに僕が聞きましょうか?」
「いえ……」
ケイトの方は何かすごく言いたいことがあるのにうまく口にできない。
メルディアーナ嬢のことを知ったところでケイトに何かいいことがあるわけではないのだが、ケイトは何となくやっぱりメルディアーナ嬢のことが心の奥底では気になっていたのだった。
どんな人なのだろう?
しかし、こんなところでメルディアーナに近しい男性に直接聞くのもなんだか露骨で変だなと思った。
ところが、ポールがきょとんとしてギルバートに聞く。
「え? ケイト嬢がメルディアーナに言いたいことって?」
「え……と。マーシェル王子をメルディアーナに取られたのだから、言いたいことの一つくらいあるんじゃないかってことだけど……?」
ギルバートは一瞬ちらっとケイトを見てから、躊躇いがちにそっと言った。
すると、いきなりポールが笑い出した。
「ないだろう! あのポンコツなメルディアーナだよ!? 同じ土俵に立とうって思う方が変じゃないか! だって、こちらの方は名高いブライルド公爵家のケイト嬢だよ!?」
ギルバートはもっともだといった顔をしながらも苦笑する。
「まあ、ポールの評価はそんなもんだろうし、それには僕も賛成なんだけど。メルディアーナをよく知らないケイト嬢からしたら、メルディアーナはマーシェル王子を横取りした悪女に見えるんじゃないかと……。僕たちからしたらメルディアーナなんて『どうしようもないもの』でしかないけど、ケイト嬢にはなかなか分からないかもと思ってね」
男性二人が躊躇なくメルディアーナを酷評しているので、ケイトは首を傾げた。
「あの、さっきから何を仰って? 『どうしようもないもの』って何なのですか?」
「だから、あなたがマーシェル王子の婚約者候補を外されたのは、あなたがメルディアーナと比べて決して劣っているわけではないんですよ! もう、ただただね、メルディアーナという変な生き物がひょんなことからマーシェル王子を射止めただけだってことを言いたいんです」
ポールはケイトを真っすぐに見ながら、大真面目に言った。
「は?」
ケイトは普段聞きなれない言葉に思わず聞き返す。
変な生き物? ひょんなこと?
しかし、ポールの言葉を無視して、ギルバートは優しく言った。
「メルディアーナに言いたいことがあれば代わりに聞きますよ。あなたほどの方がこんな端っこの席に座ろうというのですから、もしかしたらマーシェル王子のことを苦に思っていらっしゃるのかなと推測しますので。失恋は……つらいですよね……僕も分かりますから」
すると、ケイトは慌てて答えた。
「あ、いえ、そんな失恋というほどでは……」
マーシェル王子のことはちょっといいなと思っていたけど、王家の人間なら誰でも良かったわけで、必ずしもマーシェル王子に固執していたわけではないのだ。
どちらかというと、このブライルド公爵家の才色兼備の私が、どこぞの無名の令嬢に負けたというのが悔しいのだ。
「失恋じゃない? ってことはマーシェル王子のことは好きじゃなかったってこと?」
ポールが何かを期待するように少し明るい声で聞き返したが、それを聞くとギルバートはハッと顔を強張らせた。
「ってことは、もしかしてプライドの問題ですか? メルディアーナに負けたとか思ってます?」
その瞬間、ポールが弾けるように笑い出した。
「ははは! そんなバカな! でももしそんなこと思っちゃうようでしたら、実際のメルディアーナを見てごらんなさい! メルディアーナを知ったら、きっと『私は何を悩んでいたんだ』と気が軽くなるんじゃないでしょうか? マーシェル王子のことは、ただどうしようもないことだったってことが身に沁みて分かると思いますよ!」
「え?」
ケイトが戸惑っていると、ギルバートがはあっとため息をついた。
「ケイト嬢。よろしかったらメルディアーナをご紹介しましょう。……いや、紹介するほどじゃないか。ちょっとこっそり覗いてみましょう」
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