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第1章 浮気者の公爵令息に婚約破棄されましたが推しの王子を愛でるので問題ありません
【12.僕と婚約するのはどうだい】
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さて、マーシェル王子がそのようにメルディアーナについて考えていることなんか露知らず、メルディアーナの方は少々ふさぎ込んだ毎日を送っていた。
塔の令嬢が自分だと明かしたのに、マーシェル王子が素っ気なく立ち去ってしまったからだ。
マーシェル王子が驚いていたのは分かった。しかし特に感慨深い様子は見せなかった王子。その意味は……?
メルディアーナは、自分が塔の令嬢だったのは王子にとってアリなのかナシなのかぼんやり考えてしまうのだった。
そんな中少し改まった様子でギルバートが訪ねて来た。
「メルディアーナ?」
気持ち暗い表情のメルディアーナを認めて、ギルバートは心配そうに聞いた。
「あ、ううん、別に。どうしたの、ギルバート? なんだか整った出で立ちね。地味にイケメンなんだから、そんな恰好してたら結構女性にモテるんじゃないの?」
メルディアーナがわざと取り繕ったように軽口を叩くので、ギルバートは余計に心配になった。
メルディアーナの暗い表情……それはたぶんダナンのことだ。(※まだ誤解しています。)
「メルディアーナ。もう(ダナンのことは)あきらめなよ。僕がメルディアーナを支えるから。そりゃしばらくつらいと思うけど。一緒に乗り越えよう」
「え?」
ギルバートが覚悟を決めたように言うので、メルディアーナも何か大事な話だとピンときて、じっとギルバートを見つめた。
ギルバートは少し間をあけてからゆっくりと提案した。
「僕と婚約するのはどうだいってこと」
「は? ギルバート。それ……」
「そりゃ今はまだダナンに婚約破棄されたばっかりで考えられないと思うけどさ。ゆっくりでいいから考えてみて。僕もあいつのやり方はどうかと思っていたし、メルディアーナに同情しているところもあるし……。僕とメルディアーナ、悪くない二人だと思うんだ。気心知れてるだろ?」
ギルバートが真面目に言うので、メルディアーナは彼の親切心に胸がいっぱいになる思いだったが、遠慮がちに答えた。
「ギルバート。私なんかのためにそんなことまで言ってくれるなんて。心配してくれて、優しいのね。でもそんなとこまで甘えるわけにはいかないわ。いくらダナンの友人だからって、そんなとこまで責任を感じる必要はないのよ……」
「ああ、責任か。そうだね。でもそういう風なつもりで言ったわけじゃないんだ。ダナンの件で同情してるし心配してるのも本当だし、それがきっかけっていうのも本当なんだけど……うん、言い方が良くなかったね。じゃあ、ちゃんと言うよ。――単純に僕が結婚相手を探すとなったときに誰がいいのかと考えた結果、メルディアーナがいいなって思ったんだよ」
「え?」
メルディアーナは思ってもみなかった返答に驚いた。言葉が続かなくなり口をパクパクさせている。
ギルバートは、ははっと笑った。
「驚かせてごめん。でもちゃんと僕も考えたから。メルディアーナの中で僕はなし?」
「なしなんてことあるわけないわ! ダナンの件があってから、ギルバートはずっとそばにいてくれて。私の暴走を止めてくれて……」
メルディアーナはそうやってギルバートへの感謝を意を伝えようとしながら、ふと今日のギルバートの出で立ちがプロポーズのためだということに気づいた。
「ああ、ギルバート、だから今日は整った服を着てきたのね」
「まあね。仮にもプロポーズだしね」
ギルバートはにっこりしてから、恭しく跪いて見せた。
「ちょっとギルバート! そんなこと! 跪かれる立場じゃないわ!」
メルディアーナがぎょっとしてギルバートを立たせようと一緒になって屈み込むと、ギルバートはメルディアーナの畏まらない雰囲気が楽しかったようでまた笑った。
「プロポーズだし、これくらいさせて。僕じゃ嫌?」
「いいえ! でもちょっと即答できないわ。少し考えさせてくれませんか……」
メルディアーナが悪いなあといった表情で頼むと、ギルバートはうんうんと頷いた。
「もちろん、ゆっくり考えて。驚かせたよね、ごめん」
「うん、驚いたわ。でもあなたの親切がとても嬉しい」
メルディアーナは迷いを浮かべた表情で微笑んだ。
※
ギルバートがメルディアーナの私室を出て帰宅しようとしていると、居間に集いお茶を飲んでいるメルディアーナの兄ライアンと、母コルウェル伯爵夫人を見かけた。
「おや! ギルバート?」
ライアンが目ざとくギルバートを見つけると大声で呼びかける。
ギルバートは丁寧に頭を下げる。
「ライアン、コルウェル伯爵夫人、どうもお邪魔しておりました」
「なんだよ、かっこつけた格好をして。メルディアーナのところに行ってたのか?」
ライアンは聞いた。
ちなみにライアンは騎士団に入っておりムキムキ脳筋だ。公爵家のギルバートに比べて身分は低いのだが、歳が近く気さくに話しかけてくるライアンに対して、ギルバートが何かの折に「友人としてため口でいい」と言ってから、すっかりため口だ。
「うん」
「まさかとは思うけど、その改まった服……うちのメルディアーナに告白したとかじゃないだろうな?」
ライアンが目を鋭く光らせて聞くと、ギルバートはさっと顔を赤くした。
「……!」
「え、図星?」
聞いたライアンの方がオロオロする。
「まあね」
ギルバートが冷静を装ってそう答えると、ライアンは「まじかよ」といった顔をする。
「俺に先に言っておいてよ!」
「い、いや、今日はメルディアーナの気持ちを確認しに来ただけだから。もし婚約の話を進めるとかになったら根回しさせてもらうつもりだったよ」
ギルバートが慌てて答えると、ライアンは興味深そうにニヤリとした。
「それで、あいつ何て?」
「ナシじゃないけど考えさせてって」
「よし!」
ライアンはガッツポーズする。
すると、それまで聞いてるだけだったコルウェル伯爵夫が柔らかい声色で、
「わたくしは歓迎するわ、ギルバート殿」
と言った。
ギルバートは恐縮する。
「いや、まだ承諾してもらったわけじゃなくて」
「それでもそういうお話がありがたいわ。ダナン殿に婚約破棄されてどうしようかと思っていたところですの。うちのアホ娘がまたマーシェル王子に付き纏い出したみたいで頭痛のタネでね。ギルバート殿が婚約してくださったらあの子も落ち着くでしょう。わたくしからも説得しますね」
「あ、それは……積極的にはやめてください。メルディアーナはきっとダナンとのことでまだ傷ついているでしょうから、心が追い付かないと思うのです。あまり強く働き掛けない方がいいかなと。僕がそばにいて、そして時間がたって自然と僕の方を向いてくれるのが一番いいかな」
ギルバートはいつもの人を思いやる言い方をする。
コルウェル伯爵夫人はギルバートの人となりにほっと息をつく。
代わりにライアンの方がむしゃくしゃした顔で吐き捨てた。
「あー、ダナン。あのくそ野郎。ちょっと報復してやりてー」
「報復とまではいかないが、あいつは少し痛い目を見た方がいいと、正直僕も思ってる……」
ギルバートは苦笑した。
塔の令嬢が自分だと明かしたのに、マーシェル王子が素っ気なく立ち去ってしまったからだ。
マーシェル王子が驚いていたのは分かった。しかし特に感慨深い様子は見せなかった王子。その意味は……?
メルディアーナは、自分が塔の令嬢だったのは王子にとってアリなのかナシなのかぼんやり考えてしまうのだった。
そんな中少し改まった様子でギルバートが訪ねて来た。
「メルディアーナ?」
気持ち暗い表情のメルディアーナを認めて、ギルバートは心配そうに聞いた。
「あ、ううん、別に。どうしたの、ギルバート? なんだか整った出で立ちね。地味にイケメンなんだから、そんな恰好してたら結構女性にモテるんじゃないの?」
メルディアーナがわざと取り繕ったように軽口を叩くので、ギルバートは余計に心配になった。
メルディアーナの暗い表情……それはたぶんダナンのことだ。(※まだ誤解しています。)
「メルディアーナ。もう(ダナンのことは)あきらめなよ。僕がメルディアーナを支えるから。そりゃしばらくつらいと思うけど。一緒に乗り越えよう」
「え?」
ギルバートが覚悟を決めたように言うので、メルディアーナも何か大事な話だとピンときて、じっとギルバートを見つめた。
ギルバートは少し間をあけてからゆっくりと提案した。
「僕と婚約するのはどうだいってこと」
「は? ギルバート。それ……」
「そりゃ今はまだダナンに婚約破棄されたばっかりで考えられないと思うけどさ。ゆっくりでいいから考えてみて。僕もあいつのやり方はどうかと思っていたし、メルディアーナに同情しているところもあるし……。僕とメルディアーナ、悪くない二人だと思うんだ。気心知れてるだろ?」
ギルバートが真面目に言うので、メルディアーナは彼の親切心に胸がいっぱいになる思いだったが、遠慮がちに答えた。
「ギルバート。私なんかのためにそんなことまで言ってくれるなんて。心配してくれて、優しいのね。でもそんなとこまで甘えるわけにはいかないわ。いくらダナンの友人だからって、そんなとこまで責任を感じる必要はないのよ……」
「ああ、責任か。そうだね。でもそういう風なつもりで言ったわけじゃないんだ。ダナンの件で同情してるし心配してるのも本当だし、それがきっかけっていうのも本当なんだけど……うん、言い方が良くなかったね。じゃあ、ちゃんと言うよ。――単純に僕が結婚相手を探すとなったときに誰がいいのかと考えた結果、メルディアーナがいいなって思ったんだよ」
「え?」
メルディアーナは思ってもみなかった返答に驚いた。言葉が続かなくなり口をパクパクさせている。
ギルバートは、ははっと笑った。
「驚かせてごめん。でもちゃんと僕も考えたから。メルディアーナの中で僕はなし?」
「なしなんてことあるわけないわ! ダナンの件があってから、ギルバートはずっとそばにいてくれて。私の暴走を止めてくれて……」
メルディアーナはそうやってギルバートへの感謝を意を伝えようとしながら、ふと今日のギルバートの出で立ちがプロポーズのためだということに気づいた。
「ああ、ギルバート、だから今日は整った服を着てきたのね」
「まあね。仮にもプロポーズだしね」
ギルバートはにっこりしてから、恭しく跪いて見せた。
「ちょっとギルバート! そんなこと! 跪かれる立場じゃないわ!」
メルディアーナがぎょっとしてギルバートを立たせようと一緒になって屈み込むと、ギルバートはメルディアーナの畏まらない雰囲気が楽しかったようでまた笑った。
「プロポーズだし、これくらいさせて。僕じゃ嫌?」
「いいえ! でもちょっと即答できないわ。少し考えさせてくれませんか……」
メルディアーナが悪いなあといった表情で頼むと、ギルバートはうんうんと頷いた。
「もちろん、ゆっくり考えて。驚かせたよね、ごめん」
「うん、驚いたわ。でもあなたの親切がとても嬉しい」
メルディアーナは迷いを浮かべた表情で微笑んだ。
※
ギルバートがメルディアーナの私室を出て帰宅しようとしていると、居間に集いお茶を飲んでいるメルディアーナの兄ライアンと、母コルウェル伯爵夫人を見かけた。
「おや! ギルバート?」
ライアンが目ざとくギルバートを見つけると大声で呼びかける。
ギルバートは丁寧に頭を下げる。
「ライアン、コルウェル伯爵夫人、どうもお邪魔しておりました」
「なんだよ、かっこつけた格好をして。メルディアーナのところに行ってたのか?」
ライアンは聞いた。
ちなみにライアンは騎士団に入っておりムキムキ脳筋だ。公爵家のギルバートに比べて身分は低いのだが、歳が近く気さくに話しかけてくるライアンに対して、ギルバートが何かの折に「友人としてため口でいい」と言ってから、すっかりため口だ。
「うん」
「まさかとは思うけど、その改まった服……うちのメルディアーナに告白したとかじゃないだろうな?」
ライアンが目を鋭く光らせて聞くと、ギルバートはさっと顔を赤くした。
「……!」
「え、図星?」
聞いたライアンの方がオロオロする。
「まあね」
ギルバートが冷静を装ってそう答えると、ライアンは「まじかよ」といった顔をする。
「俺に先に言っておいてよ!」
「い、いや、今日はメルディアーナの気持ちを確認しに来ただけだから。もし婚約の話を進めるとかになったら根回しさせてもらうつもりだったよ」
ギルバートが慌てて答えると、ライアンは興味深そうにニヤリとした。
「それで、あいつ何て?」
「ナシじゃないけど考えさせてって」
「よし!」
ライアンはガッツポーズする。
すると、それまで聞いてるだけだったコルウェル伯爵夫が柔らかい声色で、
「わたくしは歓迎するわ、ギルバート殿」
と言った。
ギルバートは恐縮する。
「いや、まだ承諾してもらったわけじゃなくて」
「それでもそういうお話がありがたいわ。ダナン殿に婚約破棄されてどうしようかと思っていたところですの。うちのアホ娘がまたマーシェル王子に付き纏い出したみたいで頭痛のタネでね。ギルバート殿が婚約してくださったらあの子も落ち着くでしょう。わたくしからも説得しますね」
「あ、それは……積極的にはやめてください。メルディアーナはきっとダナンとのことでまだ傷ついているでしょうから、心が追い付かないと思うのです。あまり強く働き掛けない方がいいかなと。僕がそばにいて、そして時間がたって自然と僕の方を向いてくれるのが一番いいかな」
ギルバートはいつもの人を思いやる言い方をする。
コルウェル伯爵夫人はギルバートの人となりにほっと息をつく。
代わりにライアンの方がむしゃくしゃした顔で吐き捨てた。
「あー、ダナン。あのくそ野郎。ちょっと報復してやりてー」
「報復とまではいかないが、あいつは少し痛い目を見た方がいいと、正直僕も思ってる……」
ギルバートは苦笑した。
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