離縁された悪妻の肩書きに縛られて生きてきましたが、私に流れる高貴な血が正義と幸せな再婚を運んできてくれるようです

幌あきら

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【おまけ 継母の後悔】

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 パウレット侯爵の未亡人、ハンナの継母であるカロメリーナ夫人は青ざめていた。

 最近宮廷の夜会で起こったマクリーン子爵夫婦の断罪についてである。

 断罪についてはまあ正直どうでもよかった。もうハンナとは離縁しているから、パウレット家はマクリーン家とは直接の関係はない。
 しかし問題は、皇帝陛下が女帝の血を引くハンナを気に入っていることが分かったということだった。ハンナの再婚にあたっては『女帝のティアラ』まで貸してやるという。

 カロメリーナ夫人はヤバいと思った。
 これまであまりハンナに優しい態度を取って来なかったことを自覚していたのである。

 しかし、自分が悪者になりたくないカロメリーナ夫人は、自分のやってきたことを反芻はんすうし、良い継子ままこ関係とは言えないものの、人様に眉をひそめられるほどではなかったと自分に言い聞かせた。
 自分がハンナにやったことは別に法律に違反するようないじめではないはず。

 確かに別荘にやったり、社交界への出席を制限はしたけれど、養育の義務を放棄したことはないし、完全に貴族社会から締め出したわけではない。
 理由だって、幼いパウレット侯爵家当主の教育に忙しくて手が回らないので、別荘でのびのび暮らしてもらいましたとか何とでも言える。
 パウレット侯爵家の令嬢としての身分に見合うような扱いはしてきたはずだ。

 ハンナの結婚だって、格下ではあるが子爵家当主に嫁がせた。
 身分に差はあったが、マクリーン子爵がぜひにと望んだ結婚だ。よっぽど愛してくれているのだろうと思ったわけだ。愛があるなら身分差なんて。
 まあ、その後、マクリーン子爵家からお金を無心されたときは、ハンナにお金をやるほど余裕はないと断ったが……。

 その一方で我が息子がパウレット侯爵家を継いだので、私がパウレット侯爵家を私物化しようととしているなんて陰口を叩く者もいるかもしれないが、しかし息子は確かにパウレット侯爵の血を引く長男である。私の息子が継ぐのはごく自然なことで、前妻の子を早くに他家にやったこととは関係ない!

 ハンナがマクリーン子爵と離縁したときも、実家に帰ってくることを歓迎しないという手紙は送ったものの、明確に拒否した手紙は送っていないはずだ。
 そのときだって、結局はハンナの方から「理由あってしばらく実家には帰らない」と言ってきたので、私が帰郷を受け入れなかったとまでは言い切れない。

「ハンナに対して冷たくないか」となじられたとしても、「ドライな関係なだけです」と言い訳できる程度には――。

 しかし、そうやって自分を納得させてはみたが、やはり不安なのだった。
 皇帝陛下はハンナに特別甘い気がするのだ。
 マクリーン元子爵同様に、自分の息子が不当な扱いを受けることになるのではないかという心配が首をもたげてくる。

 カロメリーナ夫人は自室にこもり、鬱々うつうつと考えこんでいたのだ。

 もともと小心者のカロメリーナ夫人は、視野が狭くなると3日間ほどそれしか考えなくなる傾向にあるが、当の本人はまだ気づいていない。思考回路も「自分は悪くない」の一点張り。

 そんなカロメリーナ夫人は、ふと良いことを思いついた。
 皇帝陛下から何か言われるより前に、こちらから皇帝陛下に自分は悪くないと宣言してしまおうと考えたのだった。
 こういうのは先に言ったもんがちなのよ。

 それには、誰かの口から皇帝陛下に、「パウレット侯爵未亡人カロメリーナ夫人はハンナを決してないがしろにしていたわけではない」と進言してもらうのが一番良いのではないかと考えた。

「ええと、私はたいして皇帝陛下に伝手つてはないから、誰に頼もうかしら。こういう微妙な話は男には分からないでしょうから、女のルートでいくしかないわ。皇帝陛下に直接進言してもらうのは皇后様がいいわね。私の知り合いの中で、皇后様にそれとなくお話しできるのは、ハンプトン公爵夫人かしら。ああ、でもダメね、ハンプトン公爵夫人はハンナの夫になるシュナイダー公爵令息と仲がいいから……。ああ、じゃあオーガルド侯爵夫人にしようかしら……。」

 カロメリーナ夫人は昼食の時間になっても、お茶の時間になっても、ぶつぶつと部屋にこもっては、あーでもないこーでもないと考えを巡らせているのだった。

 数日後、オーガルド侯爵夫人から「ご希望には沿えません」と返事が来たとき、カロメリーナ夫人はきーっと地団太じだんだを踏んで悔しがった。
 どうしてよ、これ以上にない人選だったのに! うちを甘く見ているのかしら。当主がまだ若いからって?

 マクリーン元子爵家の騒動を見て、『ハンナに絡んで我が家に延焼しては困る』ということで誰ももみすみす火中かちゅうの栗を拾いに行きたくないだけだが、そういう他人の気持ちまでは考えが及ばないカロメリーナ夫人である。
 自分はハンナをいじめていないということを、とにかく誰かに、陛下に進言してもらわないといけないと固く思い込んでいるため、手紙でダメなら直接オーガルド侯爵夫人に会って話すしかないわね!と思った。

 それでオーガルド侯爵夫人をお茶に誘う手紙を書こうとしていたところ、そこへ家令かれいが「奥様」と手紙を持ってきた。

 カロメリーナ夫人は飛び上がる。
「だ、誰から? まさか皇帝陛下? うちを処分しようとかおっしゃってるのかしら?」
 声は上擦うわずっている。

「いいえ、奥様。ハンナ様からです。どうぞご確認を」

 カロメリーナ夫人は恐る恐る手紙をまんで開いた。

 手紙には、シュナイダー公爵令息と結婚するので挨拶にうかがいたい、と書かれていた。

 結婚するから実家に挨拶というのはごく一般的な内容だ。
 何も変なところはない。

 しかし、疑心暗鬼ぎしんあんきのカロメリーナ夫人はハンナの普通の手紙を言葉通りに受け取ることができず、本当にどこにも不安材料はないか、手紙に首を突っ込むようにして何度も読みなおした。

 悪意がどこかに隠れているのではないか……。いじめを恨んで仕返ししようとしているのかもしれない……。
 もしハンナに悪意があるなら、手を打たなくてはならない!
 パウレット侯爵家を守るために。ハンナから我が子を守るために!

 しかし、もちろんハンナには悪意などないため、手紙には不審な点は見つからない。
 逆に不安になって、カロメリーナ夫人は同じ手紙をくまなく10回は読んだ。

 いいかげん家令が、
「奥様。ご挨拶に伺うとのことでしたので、こちらも準備をせねばなりません、ご指示があれば言ってください。なければ通常通り準備いたしますが」
と聞いたので、カロメリーナ夫人はやっと手紙から顔を上げ、
「ええ、では通常通りに……」と言いかけてハッとした。

「あ、いえ! 最上級のもてなしにして頂戴ちょうだい! 今からでも遅くはない、ハンナを丁重ていちょうに扱っているとアピールしなければ! どこから皇帝陛下に噂が漏れるか分からない。シュナイダー公爵令息も来るというのだから」

 そんなカロメリーナ夫人の言葉に家令は少しあきれたが、顔には出さず、
「はい、わかりました。ではその通りに」
と言うと部屋を後にした。

 数日後、ハンナがデイヴィッドを伴って実家のパウレット侯爵家を訪ねると、カロメリーナ夫人は当主である息子と一緒に礼を尽くして出迎えた。
 ちらりとハンナの指元に目をやると、噂通り、『女帝の指輪』が収まっていた。
 やばいやばいとカロメリーナ夫人は気を引き締める。皇帝陛下の親愛の証だ。

「ええと……」
 カロメリーナ夫人が何か挨拶の言葉を述べようとすると、それをさえぎる声が上がった。

異母姉上あねうえ、ようこそ来てくださいました。歓迎いたします。このたびは異母姉上あねうえが幸せな結婚ができることを喜ばしく思っています。今度こそ幸せになってくださいね!」

 異母弟のマイケルが、母親に似ない屈託くったくのない笑顔で、はきはきと素直にそう言うのでハンナは微笑ほほえんだ。
「ありがとう、マイケル」

「マイケル殿。これからシュナイダー家とパウレット家、両家の関係が良いものであれるよう、末永くよろしくお願いします」
 デイヴィッドは、マイケルが年下とはいえ礼儀正しく頭を下げた。

 マイケルも慌てて深く頭を下げる。
「こちらこそよろしくお願いします!」
 まだ歳若いのに、パウレット家の行く末に責任を感じているのか、真面目な顔でぴしっと背筋を伸ばし気持ちよく挨拶する。

「よかった。まだマイケル殿は社交界にデビューするかしないかの若さ。正直どのような方なのかお噂くらいでしか分からず。こうして直接お話しして、常識があり素直な方だと安心しました」
 デイヴィッドがほっとしたように顔をほころばせると、マイケルもほっとしたようににこっと笑って、
「恐縮です。しかし、そう言っていただけて嬉しいです! 母がどこぞから良い先生をたくさん連れてきてくださいましたので、立派な人になれるよう頑張ってきました! しかしその弊害が異母姉上あねうえの方へ……母は僕ばかりで……」

 マイケルが少し申し訳なさそうな顔をしたので、ハンナは慌てて優しく言った。
「あなたがそれを言わなくていいのよ」

 しかし、マイケルは首を横に振った。
「いいえ。家中が僕のことばっかりだったのは異母姉上あねうえに悪いなあと思っていました。いつもどことなくお寂しそうで。僕がもっと異母姉上あねうえと遊べたらよかったのですが、僕も先生たちとの勉強がぎっしり詰まっていて、なかなか時間がなく」

「あら、可愛かわいらしいお手紙をたまにいただいたわ。それはとても嬉しかったの。まだ残っていますよ。字だってまだ上手じゃなくて、間違っていたりして……」
 ハンナが悪戯いたずらっぽくそう言うと、「異母姉上あねうえ!」とマイケルが真っ赤になって慌てて異母姉を止めた。

 それを横で聞いていたカロメリーナ夫人は意外な気持ちでいっぱいだった。
 いつの間にマイケルとハンナは仲良くなっていたのだろう? むしろハンナはマイケルにとって邪魔な存在になるかもしれないと遠ざけてきたのに!
 危ない危ない、自分の支配できないところで仲良くしたりすることがあるなんて。これからはもっと厳しく目を光らせなくちゃ! マイケルに変な女が色目を使ってきたら困るもの……。

 そんな風にカロメリーナ夫人が考えを巡らせている様子を、ちらりとマイケルは見た。
 さすがに母の考えの中身までは言い当てられないが、母がどうせろくでもないことを考えているのは何となく分かる。

 マイケルは言った。
異母姉上あねうえ、僕はもっとしっかりしますから、いつでもパウレット家に遊びに来てくださいね。母には邪魔させませんから!」

 それを聞いてカロメリーナ夫人は驚いた。
「なんてことを言うの、マイケル!? 母が邪魔?」

「母上が、異母姉上あねうえをあまり傍に置いておきたくないのは分かっていました。僕と敵対するとでも思っていたのでしょうか。でも、心配はいりません。僕は立派な当主になりますから。異母姉上あねうえだってデイヴィッド殿と幸せになる。母上、それのどこに不満がありますか?」
 マイケルが真っすぐな目でカロメリーナ夫人を見るので、夫人はたじたじとなった。
「い、いえ……不満など……」

「母上はこれからあまり口を挟まぬようにしてください。僕には頼りになる叔父たちや従兄たち、顧問弁護士や先生方、たくさん相談できる方々がいますから! もちろん大事なことは母上にもお話ししますし」
 マイケルは歳若いくせにませた口調でそう言った。

 カロメリーナ夫人はいきなり自分が家の中心から締め出された気分になり、悔しくて胸がいっぱいになった。
 どうして? ずっと私がパウレット家の中心だったのに!
 これまで全部私の思い通りにやってきたというのに!

 しかし、マイケルは母に言いたいことが言えてすっきりしたのか晴れ晴れとして、まだ幼さの残る無邪気な顔で異母姉の方を見た。
「ねえ、異母姉上あねうえは女帝の血を引いているのでしょう? 不思議な薬を作れると聞きましたよ。女帝のお話も亡きお母上からたくさん聞いているのでしょう? 僕も聞いてみたいな!」

 ハンナとデイヴィッドは顔を見合わせて、それからにっこりした。
「今度シュナイダー公爵家に遊びにいらしてくださいな。お薬も見せましょうね」

「わあい!」とマイケルが万歳をした。

 新しい家族関係。ハンナはじんと胸が熱くなった。


(終わり)
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感想 1

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みんなの感想(1件)

Ao
2025.07.25 Ao

面白かったです!
早く続きが読みたいです。

解除

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