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15話 剣之墓
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「よし、もう少しで抽出の準備が完了する。」
白衣の男はキーボードを打ちながら少し狂気じみた表情を浮かべる。
「何の抽出よ?私から何を抜き取るというの?」
「もうすぐだ、もうすぐだ、これに成功すれば俺も上級に。」
白衣の男がEnterを押そうとした時、何かが破壊された大きな音が部屋に響き渡った。
「何だ!?」
「!?」
音のした方を見るとそれはこの部屋の扉が破壊され埃がたっていた。
そして、コツ、コツと足音が近づいてくる。
埃の中には人影があり、姿を現したのは黒ずくめの男だった。
体格は男だが顔は仮面とフードに覆われており怪しさを感じる。
「何だお前は!、ここは組員の中でも上位のものしか立ち入りはできないんだぞ。」
白衣の男が黒ずくめの男に向かってそう言い放った瞬間、血飛沫が飛ぶ。
血飛沫はルナの体にも飛び、それを見た彼女は何が起きたのか理解できずに白衣の男を見ると、何と男の首から上が無くなっていた。
「え?」
混乱するルナに黒ずくめの男は問いかける。
「ルナ・サファイスだな?」
「え?」
「もう一度聞こう、お前はルナ・サファイスだな?」
「ええ、そうよ私はルナ・サファイスよ。あなたは誰?」
「私のことは知る必要はない。私はお前を助けに来ただけだ。」
「あなたはこの国の騎士、、ではないわね。」
ルナは警戒するが、ここから脱出するには今がチャンスだと思った。
「まあ、あなたが何者かは今は置いといて、助けてくれるならありがたいわ。まずは拘束を解いてもらえるかしら。」
そう言い終えた時、黒ずくめの男が姿を消す。
そして直後、男のいた場所が炎に吹き飛ばされる。
「今のを避けるとはやるね。」
「お前は、」
「これは失礼、崩滅機関上級3つ星のヴァサゴ、あっ、今から死にゆく君に名乗る必要は無かったね。」
ヴァサゴは炎を纏った剣を振りかざす。
すると炎は黒ずくめの男めがけて広がる。
しかし、それを喰らった男は傷一つなく同じ場所に立っている。
「いったい何をした?、そもそもお前は何者だ?」
「私は、ゼウス。それ以下でもそれ以上でもない。」
「!?、そうか君がゼウス。くふ、あっはっは。なるほど、これは運がいい、ここで崩滅因子の回収と陰の熾天使の主人を始末できれば十一柱の直属になれるかもしれないな。」
そう言いながらヴァサゴは先ほど白衣の男が押そうとしていたEnterを押した。
「ぐぁぁぁぁ、ぐぅぅぅ。」
ルナは今まで経験したことのない激痛を全身に感じ叫ぶ。
「貴様!」
「ふふ、残念だがお前には早速死んでもらう。」
ヴァサゴはその場から姿を消した。
そして、ゼウスの背後から心臓に剣を突き刺す。
「いやーあっけない。この程度の速さも見切れないとは。ゼウスのことはよーく知っていますよ。陰の熾天使の長ながら能力である虚空眼の力は魔術を無効化するというもの。さっきの炎も虚空眼よるものでしょうが物理攻撃で殺してしまえばいい、、、っ!?」
ヴァサゴはゼウスを背後から突き刺したはずだったが剣の先にはゼウスはいなかった。
「私は、歴代のゼウスとは違う。覚醒したゼウスだ。」
「!?」
ゼウスはヴァサゴの背後に現れた。
『何だ今のは突然背後に奴が現れた?』
「ここでは場所が悪い、外に出るぞ。」
ゼウスはヴァサゴの首根っこを掴み天井に向かって投げる。
「ぐはぁっ!」
天井を何層もぶち抜き屋上まで抜けたところでようやく減速したその時ヴァサゴの背後にまたしてもゼウスが現れ奴を蹴り飛ばす。
「ふんっ!」
「ぐっ!」
ヴァサゴは幅の広い道路に墜落し衝撃による身体の痛みに耐える。
「ぐぅぅ。」
出た場所は王都の中心部からかなり離れた場所だが周りにはビルが立ち並んでいるよな人の多い場所であった。
そしてその道路横の歩道には人が多く歩いておりヴァサゴの墜落に注目が集まる。
「なんだ!?」
「ちょっと、何が起こったの?」
体の痛みに耐えながらも何とか立ちあがろうとするヴァサゴの前からゼウスが近寄る。
近寄るゼウスは何もない空中を階段を降りるように歩いている。
その光景に周囲の人々は目の前で何が起こっているのかわからなかった。
「早く立て、お前は上級三つ星なんだろう?それともやはり十一柱しか相手にならないか。」
「バカにするなよ、能力の覚醒がどうした。そんなもの大した差ではない。」
「そうかなら味わってみるか?」
「ほざけ!」
ヴァサゴは立ち上がりゼウスに向かって踏み込んだ。
そしてゼウスの喉元目掛けて刃を振るう。
そしてそれをゼウスは軽く避ける。
「クソ!」
「お前程度の動き天鷹眼を使うまでもない。」
ゼウスはカウンターにヴァサゴの顎にアッパーをかます。
「ぐっ」
そして怯んだところを横腹に蹴りを入れる。
そしてヴァサゴはビルの壁へと衝突した。
それを観た人々は悲鳴をあげ逃げ始める。
「きゃああああああ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
ゼウスはヴァサゴへ向かって歩く。
「想定外だ、ゼウスの力がこれほどとは。これは致し方ない、使わせてもらいますよ。」
ヴァサゴは立ち上がりながらそう呟き、突然黒いオーラを纏う。
「"魔力の活性化"か。」
「その通り。術式の効果を高める"魔力の解放"とは根本的に異なり魔力自体の性能を上げる活性化はできるものとできないものでは雲泥の差がある。」
そうヴァサゴがつぶやいた瞬間、奴の気配はゼウスの背後に突然現れる。
ゼウスはあまりの速さに目で追うことができなかった。
「活性化だけではない。その活性化によって私は十一柱が一柱、ヴォルヴァドス様の力の一端を使えるのだ。」
「だからどうした?私はまだ力の1割も出していないぞ?」
「ほざけ!」
ヴァサゴは剣を水平に振るう。
しかし、またしてもそれは手応えのないものだった。
「クソッ!どこに行った?」
「ここだ。」
「!」
ゼウスはビルの屋上に腰で手を組み立っていた。
不思議と何の気配も感じないことにヴァサゴは混乱するがそれはすぐに杞憂に変わる。
ゼウスから意識が飛ぶほどの殺気が流れる。
天鷹眼を使用した瞳は金色に染まり光り輝く。
ヴァサゴは意識を何とか保つが体は震えていた。
「"剣之墓"」
ゼウスがそうつぶやいた瞬間、足元から黒い剣が地面から出現しその数、数百いや、数千と増えていきそれは壁だろうと関係なく出現しゼウスのいる場所から半径数十メートルは剣でいっぱいになった。
「さあ、行くぞ。」
白衣の男はキーボードを打ちながら少し狂気じみた表情を浮かべる。
「何の抽出よ?私から何を抜き取るというの?」
「もうすぐだ、もうすぐだ、これに成功すれば俺も上級に。」
白衣の男がEnterを押そうとした時、何かが破壊された大きな音が部屋に響き渡った。
「何だ!?」
「!?」
音のした方を見るとそれはこの部屋の扉が破壊され埃がたっていた。
そして、コツ、コツと足音が近づいてくる。
埃の中には人影があり、姿を現したのは黒ずくめの男だった。
体格は男だが顔は仮面とフードに覆われており怪しさを感じる。
「何だお前は!、ここは組員の中でも上位のものしか立ち入りはできないんだぞ。」
白衣の男が黒ずくめの男に向かってそう言い放った瞬間、血飛沫が飛ぶ。
血飛沫はルナの体にも飛び、それを見た彼女は何が起きたのか理解できずに白衣の男を見ると、何と男の首から上が無くなっていた。
「え?」
混乱するルナに黒ずくめの男は問いかける。
「ルナ・サファイスだな?」
「え?」
「もう一度聞こう、お前はルナ・サファイスだな?」
「ええ、そうよ私はルナ・サファイスよ。あなたは誰?」
「私のことは知る必要はない。私はお前を助けに来ただけだ。」
「あなたはこの国の騎士、、ではないわね。」
ルナは警戒するが、ここから脱出するには今がチャンスだと思った。
「まあ、あなたが何者かは今は置いといて、助けてくれるならありがたいわ。まずは拘束を解いてもらえるかしら。」
そう言い終えた時、黒ずくめの男が姿を消す。
そして直後、男のいた場所が炎に吹き飛ばされる。
「今のを避けるとはやるね。」
「お前は、」
「これは失礼、崩滅機関上級3つ星のヴァサゴ、あっ、今から死にゆく君に名乗る必要は無かったね。」
ヴァサゴは炎を纏った剣を振りかざす。
すると炎は黒ずくめの男めがけて広がる。
しかし、それを喰らった男は傷一つなく同じ場所に立っている。
「いったい何をした?、そもそもお前は何者だ?」
「私は、ゼウス。それ以下でもそれ以上でもない。」
「!?、そうか君がゼウス。くふ、あっはっは。なるほど、これは運がいい、ここで崩滅因子の回収と陰の熾天使の主人を始末できれば十一柱の直属になれるかもしれないな。」
そう言いながらヴァサゴは先ほど白衣の男が押そうとしていたEnterを押した。
「ぐぁぁぁぁ、ぐぅぅぅ。」
ルナは今まで経験したことのない激痛を全身に感じ叫ぶ。
「貴様!」
「ふふ、残念だがお前には早速死んでもらう。」
ヴァサゴはその場から姿を消した。
そして、ゼウスの背後から心臓に剣を突き刺す。
「いやーあっけない。この程度の速さも見切れないとは。ゼウスのことはよーく知っていますよ。陰の熾天使の長ながら能力である虚空眼の力は魔術を無効化するというもの。さっきの炎も虚空眼よるものでしょうが物理攻撃で殺してしまえばいい、、、っ!?」
ヴァサゴはゼウスを背後から突き刺したはずだったが剣の先にはゼウスはいなかった。
「私は、歴代のゼウスとは違う。覚醒したゼウスだ。」
「!?」
ゼウスはヴァサゴの背後に現れた。
『何だ今のは突然背後に奴が現れた?』
「ここでは場所が悪い、外に出るぞ。」
ゼウスはヴァサゴの首根っこを掴み天井に向かって投げる。
「ぐはぁっ!」
天井を何層もぶち抜き屋上まで抜けたところでようやく減速したその時ヴァサゴの背後にまたしてもゼウスが現れ奴を蹴り飛ばす。
「ふんっ!」
「ぐっ!」
ヴァサゴは幅の広い道路に墜落し衝撃による身体の痛みに耐える。
「ぐぅぅ。」
出た場所は王都の中心部からかなり離れた場所だが周りにはビルが立ち並んでいるよな人の多い場所であった。
そしてその道路横の歩道には人が多く歩いておりヴァサゴの墜落に注目が集まる。
「なんだ!?」
「ちょっと、何が起こったの?」
体の痛みに耐えながらも何とか立ちあがろうとするヴァサゴの前からゼウスが近寄る。
近寄るゼウスは何もない空中を階段を降りるように歩いている。
その光景に周囲の人々は目の前で何が起こっているのかわからなかった。
「早く立て、お前は上級三つ星なんだろう?それともやはり十一柱しか相手にならないか。」
「バカにするなよ、能力の覚醒がどうした。そんなもの大した差ではない。」
「そうかなら味わってみるか?」
「ほざけ!」
ヴァサゴは立ち上がりゼウスに向かって踏み込んだ。
そしてゼウスの喉元目掛けて刃を振るう。
そしてそれをゼウスは軽く避ける。
「クソ!」
「お前程度の動き天鷹眼を使うまでもない。」
ゼウスはカウンターにヴァサゴの顎にアッパーをかます。
「ぐっ」
そして怯んだところを横腹に蹴りを入れる。
そしてヴァサゴはビルの壁へと衝突した。
それを観た人々は悲鳴をあげ逃げ始める。
「きゃああああああ!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
ゼウスはヴァサゴへ向かって歩く。
「想定外だ、ゼウスの力がこれほどとは。これは致し方ない、使わせてもらいますよ。」
ヴァサゴは立ち上がりながらそう呟き、突然黒いオーラを纏う。
「"魔力の活性化"か。」
「その通り。術式の効果を高める"魔力の解放"とは根本的に異なり魔力自体の性能を上げる活性化はできるものとできないものでは雲泥の差がある。」
そうヴァサゴがつぶやいた瞬間、奴の気配はゼウスの背後に突然現れる。
ゼウスはあまりの速さに目で追うことができなかった。
「活性化だけではない。その活性化によって私は十一柱が一柱、ヴォルヴァドス様の力の一端を使えるのだ。」
「だからどうした?私はまだ力の1割も出していないぞ?」
「ほざけ!」
ヴァサゴは剣を水平に振るう。
しかし、またしてもそれは手応えのないものだった。
「クソッ!どこに行った?」
「ここだ。」
「!」
ゼウスはビルの屋上に腰で手を組み立っていた。
不思議と何の気配も感じないことにヴァサゴは混乱するがそれはすぐに杞憂に変わる。
ゼウスから意識が飛ぶほどの殺気が流れる。
天鷹眼を使用した瞳は金色に染まり光り輝く。
ヴァサゴは意識を何とか保つが体は震えていた。
「"剣之墓"」
ゼウスがそうつぶやいた瞬間、足元から黒い剣が地面から出現しその数、数百いや、数千と増えていきそれは壁だろうと関係なく出現しゼウスのいる場所から半径数十メートルは剣でいっぱいになった。
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