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第一章
剣に憧れたあの日
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私は泣きながら只々走った。
私は今まで毎日血の滲むような努力をしてきた。
あの日に見たあの人に憧れて。
私には剣の才能はない。
それもそのはず私の家系は代々遠距離を極めた家系。
私に剣の才能がないのは当たり前のことだった。
しかし、5年前のあの日見た剣に私は憧れた。
私は5年前、両親に黙って家の外に遊びに出かけた時に盗賊に身代金目的で誘拐された。
手足を縛られ馬車の荷台に積まれ、そして荷台の中は真っ暗で外の様子がわからないようになっていた。
でも突然、急に馬車が揺れたと思ったらそのまま馬車は倒れ外からは私を攫ったであろう人たちの叫び声が聞こえてきた。
馬車が倒れた衝撃で手足を縛っていた縄は解け自由になった私は四つん這いで荷台から出た。
そして、周りを見渡すとそこは森の中で目の前には本で見たことのある魔物がいた。
「グルル、、」
「お、オーク・・・」
私は震えながらも何とか立ち上がりその場から逃げた。
しかし当時はまだ10歳でまだ幼い体だった私がオークから逃げられるはずもなく私は走っている途中で転んでしまった。
「こ、こないで・・・」
何とか立ちあがろうとするも手足が震えてまともに動けない。
オークは棍棒を振り上げもう私は助からないと諦めかけた時、
「ふんっ!」
突然現れた男の子がオークの頭に横から蹴りを入れた。
男の子は右手に剣を持っており、私にこう言った。
「逃げて!早く!」
そうして男の子は私とは反対方向へと走って行った。
男の子が蹴りを入れたことによりオークの意識は私からそれ、オークは男の子を追いかけて行った。
私は一瞬そこから逃げようとした。
しかし、私を助けてくれた男の子の顔は影になっていて見えなかったが身長的に私と歳が近いように見えた。
そんな男の子1人がオークなんかと戦っても結果は見えてる。
私は男の子を見殺しにできず後を追った。
森の茂みの中を潜り抜けていく。
そして開けた場所に出た時、男の子とオークは戦っていた。
やはりこの暗闇の中では男の子顔は影になってしまって見えない。
そしてすでに男の子はボロボロで今にも力尽きてしまいそうだった。
何とか助けようとするが震えて足が前に出ない。
只々私はその戦いを見ているしかなかった。
でも突然、男の子の動きが変わった。
まるでオークの動き全てがわかっているかのように。
それはまるで舞のようでオークをどんどん切り刻んでいく。
それを見て私はとても美しいと思った。
そして次の瞬間、男の子とオークの攻撃がぶつかったと思った瞬間にとてつもない衝撃が起き、私は吹き飛ばされ、木にぶつかりその時強く頭を打ち意識はそこで途絶えた。
そして気がつくと家のベッドで寝ていて、目が覚めたことに気づいた両親に「心配させないで」と言われて無事だったことに安心した後、親にはすごく叱られたことを覚えている。
そしてその後、私はあの日に見た男の子の剣を思い出し剣を使い始めた。
そこから毎日その男の子と同じ美しい剣が使いたくて何度も鍛錬した。何度も努力した。
けど私のその努力は悲しくも踏み躙られた。
それが悔しくて悔しくて只々走った。
そして気づいた時には森の中にいた。
「ここは学園の隣りの森?」
走っている時に周りを見ていなかったためいつの間にか森の中に居たことに少々驚く。
「何やってんだろ、私・・・」
俯く。
確かに悔しさはある。
私はまだまだ本気じゃなかった。
けど彼の強さは本物だった。
恐らく彼もまだまだ本気を出していない。
そして私の心の中に申し訳なさが広がる。
彼に会ってしっかりと謝罪をしないといけない。
そう思った私はきた道を引き返そうとする。
だがその時、
「グァぁー」
「何?」
突然何かの鳴き声がして私は鳴き声がした方に向く。
すると茂みの中から大きな大剣を持った一体のオーガが現れた。
「オーガ!?、何故こんな所に?」
ここは学園の隣りの森、人の管理が行き渡っておりこんな森の浅瀬でオーガがいるわけがない。
あまりの異常に驚きつつも私は戦う体制を整える。
しかし、腰には剣はあらず動揺しているとオーガはその大きな大剣を振り下ろしてきた。
「くっ」
私は紙一重でその攻撃を躱わすが木の根に躓き倒れてしまう。
「いたたたた、」
私は立ちあがろうとするがオーガはすでに私のすぐ側にきていた。
私は反射的に魔術を使った。
「氷華凍咲」
そうして私の周りには氷が広がりそこから氷の薔薇、冰薔薇が咲く。
次に私はこう唱える。
「氷柱荊棘」
氷の地面から2本の荊棘が生えオーガに絡みつく。
そして次の瞬間オーガの身体は凍りつきそれを中心に無数の氷柱ができた。
私はそれを後にここから立ち去ろうとする。
しかしその瞬間、私の背後でビキビキという音がして振り返ると、オーガは氷を砕き出てきた。
予想外のことに反応は遅れ対処はもはや不可能だった。
私は目を瞑り腕で顔を守るようにするがオーガの攻撃が私に届くことはなかった。
グスっ
目を開けるとシニーの目の前にメッシュ・ブレイブが立っていて腹部から貫通したオーガの大剣の先が見えていた。
「ぐふっ、」
「あなた、どうして?」
「ギリギリ間に合ってよかった無事?」
「今はそれどころじゃ、あなたの方が無事じゃないわよ」
メッシュは腹部を貫かれ血を吐き明らかに致命傷だった。
「いや、俺は大丈夫だ、まあまさか入学初日から使う羽目になるとは思っていなかったが」
「使うって何を?」
次の瞬間、オーガの身体が吹き飛ぶ。
そしてメッシュの右目は紅蓮に染まっており身体から紅い刃が4本出ていた。
「あなた、それって?」
「説明は後だ、取り敢えず今はこいつを何とかしないと」
メッシュの腹部からは蒸気が出て傷が塞がっていく。
そしてメッシュは太刀を一本抜き構える。
オーガは既に立ち上がっておりあちらも戦闘体制だった。
次の瞬間、メッシュはオーガへ突っ込み剣を打ち合う。
「凄い、あんなに細い剣で大剣と互角いや、押してる。それにまるでオーガの動きを全て読んでいるような」
メッシュは大剣と打ち合うごとに淵魔流剣術《天衝》を使い互角以上に渡り合っていた。
そして、シニーの目にそのメッシュの姿があの日の男の子と重なる。
「刃にばかり目がとられすぎだ」
メッシュは足元から紅い刃を出しオーガの胴体を斜めに斬る。
そしてオーガはバックステップし距離を取る。
「そろそろ終わりにしようか」
太刀の刀身に魔力が圧縮され可視化される、その圧縮され色が濃くなった魔力が青く光る。
それにオーガは本能的に身の危険を感じ背を向けて逃げる。
「無駄だ」
メッシュは太刀を振り上げる。
そしてオーガの動きは止まる。
「幻閃、」
メッシュがそう呟いたその次の瞬間、オーガの身体は縦に真っ二つになった。
オーガの身体は血飛沫を上げそのまま倒れた。
メッシュは太刀を納刀しシニーの元へ近寄る。
「さあ、帰ろう」
そう言ったメッシュの顔は優しい表情をしていた。
シニーは確信する、この人が5年前のあの日私を助け、私に剣を始めるキッカケになった人だと。
私は今まで毎日血の滲むような努力をしてきた。
あの日に見たあの人に憧れて。
私には剣の才能はない。
それもそのはず私の家系は代々遠距離を極めた家系。
私に剣の才能がないのは当たり前のことだった。
しかし、5年前のあの日見た剣に私は憧れた。
私は5年前、両親に黙って家の外に遊びに出かけた時に盗賊に身代金目的で誘拐された。
手足を縛られ馬車の荷台に積まれ、そして荷台の中は真っ暗で外の様子がわからないようになっていた。
でも突然、急に馬車が揺れたと思ったらそのまま馬車は倒れ外からは私を攫ったであろう人たちの叫び声が聞こえてきた。
馬車が倒れた衝撃で手足を縛っていた縄は解け自由になった私は四つん這いで荷台から出た。
そして、周りを見渡すとそこは森の中で目の前には本で見たことのある魔物がいた。
「グルル、、」
「お、オーク・・・」
私は震えながらも何とか立ち上がりその場から逃げた。
しかし当時はまだ10歳でまだ幼い体だった私がオークから逃げられるはずもなく私は走っている途中で転んでしまった。
「こ、こないで・・・」
何とか立ちあがろうとするも手足が震えてまともに動けない。
オークは棍棒を振り上げもう私は助からないと諦めかけた時、
「ふんっ!」
突然現れた男の子がオークの頭に横から蹴りを入れた。
男の子は右手に剣を持っており、私にこう言った。
「逃げて!早く!」
そうして男の子は私とは反対方向へと走って行った。
男の子が蹴りを入れたことによりオークの意識は私からそれ、オークは男の子を追いかけて行った。
私は一瞬そこから逃げようとした。
しかし、私を助けてくれた男の子の顔は影になっていて見えなかったが身長的に私と歳が近いように見えた。
そんな男の子1人がオークなんかと戦っても結果は見えてる。
私は男の子を見殺しにできず後を追った。
森の茂みの中を潜り抜けていく。
そして開けた場所に出た時、男の子とオークは戦っていた。
やはりこの暗闇の中では男の子顔は影になってしまって見えない。
そしてすでに男の子はボロボロで今にも力尽きてしまいそうだった。
何とか助けようとするが震えて足が前に出ない。
只々私はその戦いを見ているしかなかった。
でも突然、男の子の動きが変わった。
まるでオークの動き全てがわかっているかのように。
それはまるで舞のようでオークをどんどん切り刻んでいく。
それを見て私はとても美しいと思った。
そして次の瞬間、男の子とオークの攻撃がぶつかったと思った瞬間にとてつもない衝撃が起き、私は吹き飛ばされ、木にぶつかりその時強く頭を打ち意識はそこで途絶えた。
そして気がつくと家のベッドで寝ていて、目が覚めたことに気づいた両親に「心配させないで」と言われて無事だったことに安心した後、親にはすごく叱られたことを覚えている。
そしてその後、私はあの日に見た男の子の剣を思い出し剣を使い始めた。
そこから毎日その男の子と同じ美しい剣が使いたくて何度も鍛錬した。何度も努力した。
けど私のその努力は悲しくも踏み躙られた。
それが悔しくて悔しくて只々走った。
そして気づいた時には森の中にいた。
「ここは学園の隣りの森?」
走っている時に周りを見ていなかったためいつの間にか森の中に居たことに少々驚く。
「何やってんだろ、私・・・」
俯く。
確かに悔しさはある。
私はまだまだ本気じゃなかった。
けど彼の強さは本物だった。
恐らく彼もまだまだ本気を出していない。
そして私の心の中に申し訳なさが広がる。
彼に会ってしっかりと謝罪をしないといけない。
そう思った私はきた道を引き返そうとする。
だがその時、
「グァぁー」
「何?」
突然何かの鳴き声がして私は鳴き声がした方に向く。
すると茂みの中から大きな大剣を持った一体のオーガが現れた。
「オーガ!?、何故こんな所に?」
ここは学園の隣りの森、人の管理が行き渡っておりこんな森の浅瀬でオーガがいるわけがない。
あまりの異常に驚きつつも私は戦う体制を整える。
しかし、腰には剣はあらず動揺しているとオーガはその大きな大剣を振り下ろしてきた。
「くっ」
私は紙一重でその攻撃を躱わすが木の根に躓き倒れてしまう。
「いたたたた、」
私は立ちあがろうとするがオーガはすでに私のすぐ側にきていた。
私は反射的に魔術を使った。
「氷華凍咲」
そうして私の周りには氷が広がりそこから氷の薔薇、冰薔薇が咲く。
次に私はこう唱える。
「氷柱荊棘」
氷の地面から2本の荊棘が生えオーガに絡みつく。
そして次の瞬間オーガの身体は凍りつきそれを中心に無数の氷柱ができた。
私はそれを後にここから立ち去ろうとする。
しかしその瞬間、私の背後でビキビキという音がして振り返ると、オーガは氷を砕き出てきた。
予想外のことに反応は遅れ対処はもはや不可能だった。
私は目を瞑り腕で顔を守るようにするがオーガの攻撃が私に届くことはなかった。
グスっ
目を開けるとシニーの目の前にメッシュ・ブレイブが立っていて腹部から貫通したオーガの大剣の先が見えていた。
「ぐふっ、」
「あなた、どうして?」
「ギリギリ間に合ってよかった無事?」
「今はそれどころじゃ、あなたの方が無事じゃないわよ」
メッシュは腹部を貫かれ血を吐き明らかに致命傷だった。
「いや、俺は大丈夫だ、まあまさか入学初日から使う羽目になるとは思っていなかったが」
「使うって何を?」
次の瞬間、オーガの身体が吹き飛ぶ。
そしてメッシュの右目は紅蓮に染まっており身体から紅い刃が4本出ていた。
「あなた、それって?」
「説明は後だ、取り敢えず今はこいつを何とかしないと」
メッシュの腹部からは蒸気が出て傷が塞がっていく。
そしてメッシュは太刀を一本抜き構える。
オーガは既に立ち上がっておりあちらも戦闘体制だった。
次の瞬間、メッシュはオーガへ突っ込み剣を打ち合う。
「凄い、あんなに細い剣で大剣と互角いや、押してる。それにまるでオーガの動きを全て読んでいるような」
メッシュは大剣と打ち合うごとに淵魔流剣術《天衝》を使い互角以上に渡り合っていた。
そして、シニーの目にそのメッシュの姿があの日の男の子と重なる。
「刃にばかり目がとられすぎだ」
メッシュは足元から紅い刃を出しオーガの胴体を斜めに斬る。
そしてオーガはバックステップし距離を取る。
「そろそろ終わりにしようか」
太刀の刀身に魔力が圧縮され可視化される、その圧縮され色が濃くなった魔力が青く光る。
それにオーガは本能的に身の危険を感じ背を向けて逃げる。
「無駄だ」
メッシュは太刀を振り上げる。
そしてオーガの動きは止まる。
「幻閃、」
メッシュがそう呟いたその次の瞬間、オーガの身体は縦に真っ二つになった。
オーガの身体は血飛沫を上げそのまま倒れた。
メッシュは太刀を納刀しシニーの元へ近寄る。
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