謎の美少女芸能界事件簿

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後味の悪い

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長時間待たされている観客が騒ぎ出した。 
「いつまでかかるんだよ~~!!」「井野~~ひっこめ~~!」 
「なんかユウリと井野が試合するらしいよ!」「ユウリが?」「やめさせろ~」 
ユウリのファンが多かったが・・・・・ 
「ユウリがマット上でヒイヒイ言ってるのも見てみたいな」 
「スカートの中身も見えるぜ」こころよくないことを言う観客もいる。 

そして・・・ある観客から「いのぶたかよ!!」 
一際大きな声だった。 
その声に観客から笑い声が響く。 

井野はその言葉に幼少の頃を思いだした。 
井野「・・・ブタカヨ・・」 
井野は小さい頃太っていたのでブタカヨって言われていたのだ。 
井野「誰だよ!」「今言った奴は!」 
井野が観客席に向かって怒鳴る。 

スタッフ「いいかげんにしろ!」 
井野の後ろから左腕を掴んだ。 
井野はその左腕を振りほどこうと腕を振り上げ体を旋回させた。 

バシッ! 

井野の振り上げた拳に何かがあたった。 

井野が目線を下げると 
ユウリが顔を押さえながら両膝を付いてしゃがみ込んでいる。 
ちょうど裏拳を打つような動作で井野の拳がユウリの頬にあたったのだ。 
スタッフが青ざめユウリを取り囲む。 
ユウリの白かった頬が赤く腫れピンク色の唇からうっすらと血が滲んでいた。 
スタッフが叫ぶ「救護班を呼べ!」 
スタッフ「救急車は呼ばなくていいですか!」「警察は?」 
スタッフがパニックになっている。 

観客もどよめく。 
「ユウリが殴られたって!!」「ええ~~!!」 
ナツキとルナもリングに上がる。 
リング上では大人数が集まり大騒ぎになっていた。 
ユウリ「大丈夫だよ。」 
そう言うと立ち上がって井野に近づいた。 

ユウリ「試合できるよ」 
そこには頬が赤く腫れ唇から血が滲んでいる顔がある。 
井野「もう・・・いいよ・・」 
そう言うと井野はリングから降りて控え室まで走って行った。 
そして控え室で号泣した。 

ユウリもナツキ達に支えられて手当を受けるため医務室まで歩いて行く。 
ナツキ「ユウリが自身たっぷりでリングに行くから強いのかなと思ったよ。」 
ルナ「そうそう」「アイツを投げ飛ばすんじゃないかと思った。」 
ユウリ「そんな力ないよ。」 
ルナ「ホントにその格好で試合するつもりだったの?」 
ナツキ「スカートが捲れれば男は喜ぶけどね。」 
ユウリは顔を赤くして俯いた。 

この3人を後ろからジッと見ている人物がいた。 
「流石だな」そうつぶやくとニヤリと笑った。 

この騒ぎでこの後の試合も中止になり格闘技大会が放送されることはなかった。 

しかしこの事件は、ほんの序章に過ぎなかった。 
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