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本文
お願い聞いてくれるのは嬉しいんだけど・・・。
急ピッチでトシマ区の周りに城壁を作った。
城壁と言っても瓦礫を積み重ねただけの簡易的なものだがないよりマシだ。
今は一部から順にコンクリートで固めているところだ。
このセメントもいつかは無くなる。大切な資源だが、防壁にはケチられない。
トシマ区の入口を四方に作りそれ以外はすべて塞ぐ予定である。
だけど、魔法がある世界にこれがどれ程通用するのだろうか。
ふと、初めてラージャに来た時に見た、ルミボールの魔法。
唐突に物が凍るその動作はあっという間で、何をしてああなったかなんて全く思考が追い付かない。
ルボミールはそんなことしないと思っているが、他はどうかは分からない。
資源が枯渇するなんて事がなければ、外に出ようなんてあれから思わなかっただろう。
見せられない不安が京の胸につもるなか、約束の1週間はあっという間に過ぎた。
第一陣となるラージャの民を迎えに行った。
また原因不明の謎の発情の気配に風邪薬を煽る。
こんなに頻繁に発情が来るのはホルモンバランス(?)が崩れているのだろうか。
今日はルボミールが来る日なのに、体は発熱しているかのように火照っているしうなじがなんだかチリチリする。
正直αである彼を入れることは気が引けたが、GPSを仕込んだ腕輪をおとなしくつけてくれたため招きいれることにした。え?衛星??そんなのはハカセがなんかしたんだ。
ラージャの港で落ち合った人達は、船を見るなり驚いたように見ていた。
それはそうだろう。ラージャの様式と全く違う。
彼等は魔法が使えるし他の移動手段があるのかもしれない。
そしてそんな彼等は、トシマ区を見た途端もっと口数が少なった。
「映像で見るよりすごいな」
「確かにここから見ると不思議ですね」
海の上ににょきにょきと生えるビル群はなんだか不思議な光景である。
ビル群に見慣れている京もそう思う。
トウキョウなどもっとビルが群生(?)しているのでもっと圧巻だったかもしれない。
ルボミールにそう答えれば、嬉しそうにほほ笑んだ。
「そこを納める貴方は素晴らしい人なのだろう」
「これを作ったのは私ではないのです。私は急遽こしらえた、まとめ役に過ぎません」
「いや。そうでもないと思うぞ。シノノメ殿に従う者達を見るとそう思う」
そんなにべた褒めされるほどのことはしてないのだが。
「謙遜することはない。この地にきてもうすでに数か月がたつのに内乱なども起きてないのだから、それは誇ることだ」
日本人は特にそういう事で争いは起こさないし、今はまだ食料も枯渇していない。
電気と水道、あと回線を提供しているから暴動が起きないのだろう。
まぁそれらはすべてハカセがいなかったら出来なかったことなので苦笑を浮かべる京。
そんなハカセがトップに立てばいいと思うのに『ケー様のため以外にやらないよ~?』と言い出すのだから仕方がない。
「他にやりたがる人がいなかったに過ぎないのです。・・・王太子殿下には比べ物になりません」
「・・・ルボミールと呼んでくれないか?」
そういうと、またこないだの様に優しい眼差しでこちらを見ながらそんなことを言うルボミール。
同じ男でもバースがΩなら異性とみられていることを知り、警戒しつれなく必要最低限のことを言っていてもこんな調子なのでる。
「もし、・・・勘違いなら忘れていただきたいのですが。・・・なんだか口説かれているような気がします」
「その通りだ」
焦りもせず堂々と肯定する。
むしろこちらの方が慌ててしまいそうだ。
「私の国では異性愛者が普通だと言ったはずです」
「Ωとαなのだから異性だろう?」
「そうですが、私は女の人が恋愛対象者なので」
「シノノメ殿の国では同性同士の友人でも名前は呼ばないのか?」
「呼びますが、私と殿下は友人ではないでしょう?」
「それはそれは・・・。今回のことでかなり無理を押し通した俺はまだ信用に値しないか?」
なんともずるい言い方である。
この時ばかりはルボミールが意地悪そうに笑みを浮かべる。
苦虫を潰したように京は顔をゆがめつつ、ルボミールを見た。
「・・・。・・・。・・・信用していますが、それとこれとは違うと思います」
そういうとクスリと笑った。
彼等にとっては当たり前なのかもしれないが、なんとも自然に頭を撫でられ驚いていると、その動きをぴたりと動きを止める。
「京様に触れることは許しません」
そう言った如月はルボミールに、警棒を突き付けているらしい。
すると、ルボミールの警護達がざわめき始めたので如月を引かせた。
結構な体格さがあるルボミールに反撃された如月はひとたまりもないだろう。
「ありがとう。如月。でも大丈夫だから」
「・・・、・・・。はい」
「殿下。そういうことは貴方の婚約者か・・・番?になさってください」
「恋人はいないし、番にしたいと思っているものはいるのだがな。なぜか気づいてもらえないんだ」
どうやら番はいるらしい。眉を顰める京。
「番がいらっしゃるのにこのようなことを・・・?
失礼。・・・私達の国では一夫一妻制ですので少々驚きました」
とげがある言い方になってしまい、慌てて詫びた。
文化の違いである。否定はしないが賛同も出来ない。
「そうか。我が国は貴族では特に一夫多妻だな。
だが、俺も愛しいと思ったもの以外は不要だ」
「・・・??」
言っていることとやっていることが矛盾していないだろうか。
男同士でもαとΩは異性だというのに、頭をなでたりするのは普通なのだろうか・・・?
良くわからないことである。
「良くわからないですが。とりあえず私に触れないで下さいね。如月が控えてますので」
「それは善処しよう」
そういうルボミールは全く思ってないようで。
こちらばかり意識していて、その余裕な様子にはムッとしてしまう。
なんだかちょっと感じが悪く意趣返しを思いついた。
「名前を呼んでほしいのでしたね」
「呼んでいただけるのか?」
「私の国では殿下の名前は少し呼びにくい発音をしているのです」
「そうなのか?」
「なので愛称で呼ばせていただいても?」
「あぁ」
とても嬉しそうにほほ笑まれる。
実際にそんなことはないのだが。
それに心の中でほくそ笑みながら京は口を開く。
「では、『ルル』殿とお呼びしますね」
「ルル?」
「えぇ」
女っぽい名前と、特効薬であった風邪薬の名前を呼んだ。
☆☆☆
上陸をするとラージャの民はより一層に驚いていた。
完全舗装された道路や、エコカーが走るトシマ区に驚いていた。
城の様な高層な建物が乱立してるのか、人口が少ないことも驚いている様子だった。
まぁ、5000人しかいないからな
寂しく見える街並みを越えどんどん進んでいく。
今日は顔見世と言ことで語学は明日からになる。
ただ、田畑だけは整えたいとルボミールが言ってくれたので畑へと連れていった。
なお語学を教えてくれる教師たちは先に宿泊施設へと案内させた。
如月に翻訳機を持たせているので安心である
そこに畑を作ってもらおうとしたがあまりにも土が硬いらしくNGを食らう。
そこでトラクターを出動させて耕させ、その上にホームセンターなどからかき集めた土を上にかぶせた。
することすべてに驚いていたが、しばらくすると耕された畑に肥料の与え方などを教えてもらう。
資料などであらかじめ分かっていたが、やはり読むのとみるのと、・・・そして自分でやるのと違うのだなと実感しながら畑を作り完成した。
と言うか、・・・作物を作るには・・・土も作らないとなのか
米など遠い未来のような気がしてきた。いや・・・完全水耕栽培ならいけるだろうか。
すると、種植えを終えた区民たちが声をかけてきた。
「京様ー。次は肉食いたい!」
「・・・。トシマ区に養鶏場もなければ豚・牛もない。これから日本人らしく俺たちは魚介類で生きていこう」
畑の端っこからきゃっきゃしながら叫んだ奴らにそう叫ぶと、ルボミールが耳元で囁く。
「普段は『俺』なのだな」
「っ・・・失礼。つい」
「いや構わない。普段通りの貴方が見れてうれしいぞ。・・・ところで、肉ならこのルルにお任せしてもらえれば、準備するが?」
「・・・、」
あれ?ルルって嫌がらないの???
というか、・・・なんか企んでない・・・??
そんな怖さを感じつつ、ルボミールを見返す京だった。
┬┬┬
いつもご覧いただきありがとうございますー!
城壁と言っても瓦礫を積み重ねただけの簡易的なものだがないよりマシだ。
今は一部から順にコンクリートで固めているところだ。
このセメントもいつかは無くなる。大切な資源だが、防壁にはケチられない。
トシマ区の入口を四方に作りそれ以外はすべて塞ぐ予定である。
だけど、魔法がある世界にこれがどれ程通用するのだろうか。
ふと、初めてラージャに来た時に見た、ルミボールの魔法。
唐突に物が凍るその動作はあっという間で、何をしてああなったかなんて全く思考が追い付かない。
ルボミールはそんなことしないと思っているが、他はどうかは分からない。
資源が枯渇するなんて事がなければ、外に出ようなんてあれから思わなかっただろう。
見せられない不安が京の胸につもるなか、約束の1週間はあっという間に過ぎた。
第一陣となるラージャの民を迎えに行った。
また原因不明の謎の発情の気配に風邪薬を煽る。
こんなに頻繁に発情が来るのはホルモンバランス(?)が崩れているのだろうか。
今日はルボミールが来る日なのに、体は発熱しているかのように火照っているしうなじがなんだかチリチリする。
正直αである彼を入れることは気が引けたが、GPSを仕込んだ腕輪をおとなしくつけてくれたため招きいれることにした。え?衛星??そんなのはハカセがなんかしたんだ。
ラージャの港で落ち合った人達は、船を見るなり驚いたように見ていた。
それはそうだろう。ラージャの様式と全く違う。
彼等は魔法が使えるし他の移動手段があるのかもしれない。
そしてそんな彼等は、トシマ区を見た途端もっと口数が少なった。
「映像で見るよりすごいな」
「確かにここから見ると不思議ですね」
海の上ににょきにょきと生えるビル群はなんだか不思議な光景である。
ビル群に見慣れている京もそう思う。
トウキョウなどもっとビルが群生(?)しているのでもっと圧巻だったかもしれない。
ルボミールにそう答えれば、嬉しそうにほほ笑んだ。
「そこを納める貴方は素晴らしい人なのだろう」
「これを作ったのは私ではないのです。私は急遽こしらえた、まとめ役に過ぎません」
「いや。そうでもないと思うぞ。シノノメ殿に従う者達を見るとそう思う」
そんなにべた褒めされるほどのことはしてないのだが。
「謙遜することはない。この地にきてもうすでに数か月がたつのに内乱なども起きてないのだから、それは誇ることだ」
日本人は特にそういう事で争いは起こさないし、今はまだ食料も枯渇していない。
電気と水道、あと回線を提供しているから暴動が起きないのだろう。
まぁそれらはすべてハカセがいなかったら出来なかったことなので苦笑を浮かべる京。
そんなハカセがトップに立てばいいと思うのに『ケー様のため以外にやらないよ~?』と言い出すのだから仕方がない。
「他にやりたがる人がいなかったに過ぎないのです。・・・王太子殿下には比べ物になりません」
「・・・ルボミールと呼んでくれないか?」
そういうと、またこないだの様に優しい眼差しでこちらを見ながらそんなことを言うルボミール。
同じ男でもバースがΩなら異性とみられていることを知り、警戒しつれなく必要最低限のことを言っていてもこんな調子なのでる。
「もし、・・・勘違いなら忘れていただきたいのですが。・・・なんだか口説かれているような気がします」
「その通りだ」
焦りもせず堂々と肯定する。
むしろこちらの方が慌ててしまいそうだ。
「私の国では異性愛者が普通だと言ったはずです」
「Ωとαなのだから異性だろう?」
「そうですが、私は女の人が恋愛対象者なので」
「シノノメ殿の国では同性同士の友人でも名前は呼ばないのか?」
「呼びますが、私と殿下は友人ではないでしょう?」
「それはそれは・・・。今回のことでかなり無理を押し通した俺はまだ信用に値しないか?」
なんともずるい言い方である。
この時ばかりはルボミールが意地悪そうに笑みを浮かべる。
苦虫を潰したように京は顔をゆがめつつ、ルボミールを見た。
「・・・。・・・。・・・信用していますが、それとこれとは違うと思います」
そういうとクスリと笑った。
彼等にとっては当たり前なのかもしれないが、なんとも自然に頭を撫でられ驚いていると、その動きをぴたりと動きを止める。
「京様に触れることは許しません」
そう言った如月はルボミールに、警棒を突き付けているらしい。
すると、ルボミールの警護達がざわめき始めたので如月を引かせた。
結構な体格さがあるルボミールに反撃された如月はひとたまりもないだろう。
「ありがとう。如月。でも大丈夫だから」
「・・・、・・・。はい」
「殿下。そういうことは貴方の婚約者か・・・番?になさってください」
「恋人はいないし、番にしたいと思っているものはいるのだがな。なぜか気づいてもらえないんだ」
どうやら番はいるらしい。眉を顰める京。
「番がいらっしゃるのにこのようなことを・・・?
失礼。・・・私達の国では一夫一妻制ですので少々驚きました」
とげがある言い方になってしまい、慌てて詫びた。
文化の違いである。否定はしないが賛同も出来ない。
「そうか。我が国は貴族では特に一夫多妻だな。
だが、俺も愛しいと思ったもの以外は不要だ」
「・・・??」
言っていることとやっていることが矛盾していないだろうか。
男同士でもαとΩは異性だというのに、頭をなでたりするのは普通なのだろうか・・・?
良くわからないことである。
「良くわからないですが。とりあえず私に触れないで下さいね。如月が控えてますので」
「それは善処しよう」
そういうルボミールは全く思ってないようで。
こちらばかり意識していて、その余裕な様子にはムッとしてしまう。
なんだかちょっと感じが悪く意趣返しを思いついた。
「名前を呼んでほしいのでしたね」
「呼んでいただけるのか?」
「私の国では殿下の名前は少し呼びにくい発音をしているのです」
「そうなのか?」
「なので愛称で呼ばせていただいても?」
「あぁ」
とても嬉しそうにほほ笑まれる。
実際にそんなことはないのだが。
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「では、『ルル』殿とお呼びしますね」
「ルル?」
「えぇ」
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上陸をするとラージャの民はより一層に驚いていた。
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城の様な高層な建物が乱立してるのか、人口が少ないことも驚いている様子だった。
まぁ、5000人しかいないからな
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ただ、田畑だけは整えたいとルボミールが言ってくれたので畑へと連れていった。
なお語学を教えてくれる教師たちは先に宿泊施設へと案内させた。
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そこに畑を作ってもらおうとしたがあまりにも土が硬いらしくNGを食らう。
そこでトラクターを出動させて耕させ、その上にホームセンターなどからかき集めた土を上にかぶせた。
することすべてに驚いていたが、しばらくすると耕された畑に肥料の与え方などを教えてもらう。
資料などであらかじめ分かっていたが、やはり読むのとみるのと、・・・そして自分でやるのと違うのだなと実感しながら畑を作り完成した。
と言うか、・・・作物を作るには・・・土も作らないとなのか
米など遠い未来のような気がしてきた。いや・・・完全水耕栽培ならいけるだろうか。
すると、種植えを終えた区民たちが声をかけてきた。
「京様ー。次は肉食いたい!」
「・・・。トシマ区に養鶏場もなければ豚・牛もない。これから日本人らしく俺たちは魚介類で生きていこう」
畑の端っこからきゃっきゃしながら叫んだ奴らにそう叫ぶと、ルボミールが耳元で囁く。
「普段は『俺』なのだな」
「っ・・・失礼。つい」
「いや構わない。普段通りの貴方が見れてうれしいぞ。・・・ところで、肉ならこのルルにお任せしてもらえれば、準備するが?」
「・・・、」
あれ?ルルって嫌がらないの???
というか、・・・なんか企んでない・・・??
そんな怖さを感じつつ、ルボミールを見返す京だった。
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