オメガバースの世界にトシマ区ごと異世界転生したけど、みんなオメガなのになかなかオメガバースしない話。

みゆきんぐぅ

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大事になった。

「それで『運命の番』を外されたいと仰られたのですか」

そう言うダンからの京へ視線は冷たいものだった。
だが、そのことは当然だと思っている。

「たかがΩ風情が可笑しいことかな?」

その京の言葉に、ルボミールの不機嫌そうなオーラが部屋に満ち始める。

「ルル。・・・そういう事されると、俺は言葉を選んで発さなきゃいけなくなる」
「ダン。キョウを責める事は許さん」

京は番のピアスで意思疎通が出来なくなって、ルボミールと城の部屋に籠ってから離れられなくなっていた。
ルボミールが不安定で荒れそうになり離れられないのだ。
そのため、京がここに居ること自体はダンも承知している。ダンはむしろ京にはここにいてほしいと思っているくらいだったのだが。

昨日ルボミールは荒れてこの辺一帯を威嚇しαを近づけないようにした挙句、ルボミールが1日執務をこなさなかった。
これは、『運命の番』特有のものと言うより、普通の番にも言える。
本来自分の縄張り意識の強いαは、Ωを格下に思っているのに他のαに番のΩを触られることを酷く嫌う。
番のΩに手を出そうとするαにオーラで攻撃をするのた。

そのため、昨日のルボミールは何かに嫉妬し、京を攫ったのはの事の様に思えていたのだが、
『運命の番』を壊すというのは別だった。
この世界でも、著名な学者・・・賢者や大魔法使いが研究をしていた事項だ。
実現できたことがないことだそうで、そんなことを言ってルボミールを不安定にさせる京が許せないのだろう。

「青の大魔法使いも出来なかったことを、つい最近来たばかりの人間が出来るというのですか」
「キョウのトシマク産の抑制剤の効き目を知っているだろう?・・・そもそも俺の金でやるのだ。文句は言わせない。キョウ。こいつ言う事には耳をかさなくて良い」

ダンは黙りはしたが納得いってなさそうだった。
やはり資金面のことは辞退したいのだが、それに首を縦に振らなかったのはルボミールである。

「俺の知らないところで何かあるのだけは避けたい。
研究者はハカセだそうだ」
「・・・」

そう言うとダンの眉間のシワが深く刻まれた。
つまり、ハカセが何かしでかしている事を証明しているようで頭が痛くなる。


☆☆☆


如月とニコを待っているとそこにはハカセまでいた。
連れてきたダンは不服そうにしていて無理やりついて来たのがわかる。

「ハカセ。余りわがままを言うな」
「えー?言ってないよ~それより、薬飲んだ?」
「うん。飲んでる。それでお前は何のために来たんだ」

京はしばらくここに住むことになりそうだから如月とニコを呼んだ。
単身でもいいと思っていたのに、反対したのは如月だ。
そしてこの世界のことを知っているニコも登城させた。
この世界の知識を驚くほど知らなかったが、元貴族であることや京や如月よりもαの行動に敏感であることが抜擢の理由だ。

「うちのケー様が拉致されたって聞いたから来たんだ」

翻訳機を使ってくれてて本当に良かった。
電子音で流れるラージャ語に安心する。

「如月とニコが呼ばれたんだから大丈夫なのはわかるだろう?」
「ちゃんと見てないとね。このまま監禁されたら困るし」
「ハカセ・・・」

嗜めたが大人気なく首をそらすハカセ。

「心配かけたみたいで、悪かった」
「警戒心がないのは小さいころからだから別にいいよ。誘拐されそうになった回数を全部言おうか?」
「京様はちゃんとして居られる。寄ってくるのは相手であり、京様の行動に一切の問題はない」

そう言い切ったのは如月だ。
でも確かにハカセが嫌味を言いたくなるのも確かだった、京は小さいころから誘拐未遂の現場に居合わせた。
実際に行われていないのは如月や、ハカセの作ったセキュリティのおかげだった。
すると、鋭い視線がルボミールから送られている。
ピアスがなくともわかる。『そんなに誘拐されているのか?』という視線だ。
京はそれに曖昧に苦笑を浮かべていると、ルボミールは小さくため息をついた。
そして視線をあげるとダンに指示をする。

「ダン。3人を手配した部屋を案内しろ」
「はい」
「ボクはちょっとここに用があるから、如月よろしく~」

そういうとヒラヒラと手を振り、勝手にソファーに座るハカセ。
本当に自由人である。
そんなハカセにダンが主へと視線を流すと、ルボミールが頷いたため部屋を退室していく。


☆☆☆


3人きりになった途端、断りもなく話し出すハカセ。
やるとは思ったが・・・頭が痛い。

ケー様をどうするつもり?」
「・・・。ルル。時間を貰えないか?5分でいい」
「あぁ。5分でも10分でも。キョウがそう言うのなら、その男が納得すまで時間を作ろう」
「そんなに時間は要らないよ。王太子は暇でも、ボクは忙しいんだよね~」
「そうだな。『運命の番』を壊してくれる研究をしてくれているそうだな」

京がルボミールにそう言っているとは思わなかったのだろう。
驚いたようにこちらを見てくるハカセ。

「言っては駄目だったか?」
「ううん。ケー様がそれを言うとは思わなかったから」
「事情が変わったんだ」

そう言うと何故か嬉しそうにほほ笑むハカセ。
しかし、ルボミールの言葉に直ぐに眉を顰めた。

「『運命の番』が無くなったら、すぐにでも番って結婚する」
「は?」
「キョウが怖がるなら『運命の番』を外すが、愛しているのは変わらない」
「何言ってるの?」
「『運命の番』など関係なくキョウを愛していると言っているんだ」

馬鹿にしたように笑うハカセ。

「ハッ!・・・あんまりそういうこと言わない方が良いんじゃない?今は『運命』に酔ってるだけでそれがなくなったら、お前αを選ぶ」
「そんなに信用がないなら、何か掛けるか?」
「α以上に信用できないものなんてこの世界には無いよ」
「ハカセ」
「優秀だと言い誇るαの癖に、普段見下しているΩのフェロモンに被害者ぶってフェロモンに酔わされた挙句、そのセックスに狂ってΩを飼ったり、無理やり番わせるような奴だって言ったでしょう?
αなんて自分至上主義者で打算計算の塊だ。
ねぇ王太子。そんなαいないなんていえないよねぇ?」

どこの国どの時代にも下種な人間はいる者で、そういった人間は自分より弱いものを作り、自分の欲求を満たすものだ。それが真実かもわからないが、ありそうではあると思っていた。
だが、『運命の番』の話を抜きにしても、取引をしている国の王太子に言うような言葉ではない。

「ハカセッ」
「あぁ。確かにいるな」
「ルル・・・?」
「だから、お前にも協力をしてもらいたい」
「・・・どういう意味」
「お前がΩの地位を上げろ」
「はぁ?」
「俺が『運命の番』を外した後に、キョウを選ばなかったことをキョウではなく俺に批判が注ぐようにしろ」
「なにを言ってるの?」
「意識改革には長い時間がかかる。αの意識を変えるのは今の世代には難しいかもしれない。
しかし、βはどうだ」
「・・・、」

Ωの特性は3つのバースのうちで、もっとも体力がなく知能が低いとされている。
αはそんなΩを本能的に見下しているのにも関わらず、Ωのヒートには抗えない。
Ωに引き寄せられるそれは、自分を特別視しているαには大変な屈辱であり余計にΩを虐げる原因となっている。

それを完全に抑えることができ、・・・それもそれをΩが作ったとなったならば、少しはΩの見方が変わる。
少なくともトシマ区のΩは他と違うと、まずは思われるだろう。
現に今施設を作ってる当たりではそう思われているようだ。

国民の大多数はβだ。
その声が大きくなれば、王族としては無視できないだろう。
ルボミールの王太子としての傷がつく。

「それで?批判が行くだけじゃ何の罰にならない。お前は所詮王族だ。
国民が反対がなんだというんだ。『冷酷な王』かもしくはΩを捨て置くなんてαがすることなど『あぁやっぱりか』程度にしか思わない」
「俺はこの後『運命の番』が見つかったことを正式に公表し、キョウしか伴侶に考えていないこと。
Ωのヒートやαのラットを抑える手段をトシマク産のクスリで確立できること。
それと同時に『運命の番』を破棄する研究をしていることを公表しよう。
もしその時に考えが変わっているようなときは、俺は降格する」
「・・・。いいの?そんなことして。ボクは絶対に作るよ」
「構わない。その上で俺はキョウに交際を申し込むからな」
「止めた方が良いんじゃない?
本当にお前がその気でも『運命の番』が無くなったらケー様はお前の事なんて、ただの同性の男としか見なくなる。それとも政治的な観点から良いようにするの?αらしくね」
「そのようなことはしない。そんなことをしなくともキョウの心を手に入れて見せる
「これだからαは・・・。先にαを不能にする薬でも開発させようかな」

ルボミールもハカセも口元に笑みを浮かべているのに、とても冷え冷えとしている。
腹を探りあって話すそれに、小さくため息をついた。

「俺からも良いか?」

勝手に2人で盛り上がるそれにこめかみに手を当て呼びかければ、こちらに視線を向けられた。

「その公表の場に俺も立ち合いたい」
「!」
「いいのか・・・?」

ルボミールは驚いたようにこちらに視線を合わせてきて、京はコクリと頷いた。
先ほどのハカセの言葉で自分の事ばかりだと気づいた。

「っだめだよっ何考えてるのケー様っそんなαの巣窟に行くなんて!」
「トシマの区代表としても行く。それに、薬を売り込む絶好の機会なのになんでいかないなんてありえないだろう」
「だけどっ」
「『番』はひとりじゃ成り立たないものだ。なのに、ルルにだけそんなことをさせるのはフェアじゃない」




☆☆☆



その日の夜。
ベッドの中で2人で寝転がりなら過ごす。
ルボミールの精神安定が落ち着くまでとは言え2人で寝ることを当然のように言うルボミールに驚いたのは京だ。
昨日のことはまだわかる。確かに不安定になっていたからだ。
しかし、・・・今日は全くそんな気配もない上に、京は寝る前にハカセから薬を飲まされた。
つまりは今素面なのだ。

「・・・。フェロモンがないのも不便だ」
「何故だ?」
「一緒に寝るのが恥ずかしい」

その言葉に少し驚いたようにした後に、クスリと笑った上に京の体を抱き寄せた。

「恥ずかしいというのは意識をしてくれているという事だろう?嫌じゃないならいい」
「・・・っ」

確かに嫌じゃない。でもこれは『運命の番』だからなのかもしれない。

「そんな思いつめた顔をするな」
「っ・・・ごめん」

こつんと額に額を合わせられた。
互いの心音が聞こえなそうなほどの距離でドキドキしてしまう。

「これが『運命の番』だからなのだとしたら、今はそれは受け入れればいい。
・・・触れ合うことは心地いいのだろう?」

その否定できない言葉にコクリと頷く。

「・・・だから困ってる」
「以前も思ったがキョウは真面目だな」
「こんなことで真面目だと思われるのは心外なんだけど?」
「そうか?・・・でも俺はどこまでキョウが許してくれるのか知りたいのだか」
「!?・・・どこまで、・・・て」
「さっきキョウも言った通り・・・大体触れ合いはフェロモンありきだろう?」

そう言いながら下唇を撫でられるとぞくりとする。
体がぴくんと震えるとルボミールの瞳が細められた。

「口付けをしても良いか・・・?」
「っ・・・」
「キョウ・・・許してくれないか・・・?」

耳元で囁かれるとたまらなくなる。

「・・・互いに薬を飲んでいるのだからフェロモンが出てない。
キョウが許してくれないと俺はすすめられないのだが・・・?」
「っ」
「キョウには無理やりしたくないと言っただろう・・・?」

手を取ると手のひらに口づけられた。

「っ・・・」
「・・・。嘘だ」

苦笑しながら手を引かせたルボミールが寂しそうに見えて思わず手を掴む。

「・・・ずるいぞ。・・・情を引くとは」

その言葉に答えないルボミールはそのつもりだったのだろうか。

「無理しなくてもいい」
「っ・・・わかった。じゃぁしない」

そう言ったのにしょぼんとさせたルボミール。
良いとったはずのその表情は固いままで、・・・。
京は襟元を掴み引き寄せた。

こんなの、余計に辛くなるだけじゃないか。
そう思いながらルボミールの唇を塞ぐ。そっと離れていくと意地悪気に微笑んだ男がこちらを見ていた。

「しないんじゃなかったのか?」
「して欲しいじゃなかったのか」

むすっと答えたが京は小さくため息をつくと願えりをうつとルボミールに背中を向けて布団を巻き込んで目を閉じた。
しかし、肩を引かれて上に覆いかぶされる。

「もっとだ」
「っ・・・」

そういうと齧りつかれるように唇を合わせる。
貪られ舌を絡ませられると、心地よくてもっとしてほしくなってくる。
少し離れようとしたルボミールの首に腕を回して逃がさないようにとらえると、嬉しそうに眼を細める。
また唇を重ねると、胸が満たされていく。

最後に額に口づけられた後、ぎゅうっと抱きしめられた。
その香りに安心をしながら、相変わらずピアスからの声は聞こえないが今は怖くない。
その手を絡めると安心しながら目を閉じた。
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