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倭京雨音SIDE
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「大丈夫か?」
目が覚めると初めて見る部屋。
噎せ返る様な甘い香りに頭がクラクラする。
「突然倒れたから驚いた」
柔らかな笑みを浮かべた彼は村主朧と名乗った。
S高校の3年生で生徒会長をしているらしい。
人当たりの良い態度・雰囲気・口調・性格はこの優男に似合っていて、老若男女関係なしに人気がありそうだ。
水を貰い薬を飲むと、漸く落ち着いたのか呼吸が整った。
顔だけでなく名前も格好良い。
耳に心地良い低くて甘い声。
全体的に品があって、頭も良さそうだ。
何処か雰囲気が日野に似ている。
(変なの。顔も声も性別も全く違うのにな)
でも何故か不思議な懐かしさを感じた。
「倭京雨音」
名前を聞かれて、思わず色々自己紹介したくなったが
(見ず知らずの人に何言おうとしてんだ?俺)
慌てて飲み込んだ。
だが、なんか物足りないって顔してたから、もしかしたら言ったが良かったのかもしれない。
って、初対面の人に個人情報を話す義理はないか。
まぁ、話すとしても、つい最近高校退学しました位?
何もないもんな俺。
村主は懐が広い人間だった。
突然目の前で倒れた俺を看病して優しくしてくれた。
今迄苛め位しかしてこなかった自分は、人との接し方が分からない。
小学生ん時人間不信になったしな。
友達らしい友達も居なかった。
だからどう接して良いのか分からずツンツンしてしまう。
村主からは甘い匂いがする。
今迄の罪も醜い俺も、全てを包んで癒してくれる様な優しい優しい香り。
側に居るだけで涙が出そうになる。
と同時に湧き上がる嫌な俺の性格。
村主の堕ちる姿が見たい。
薬を飲んだにも関わらず熱くなる身体。
ヤバイな、マジタイプだ。
泣かせて苛めて這いつくばらせたい。
屈服させて服従させられたら、どんなに楽しいだろうか。
邪悪な考えが顔に出ていたのか
「楽しそうだね」
笑顔を向けられ、罪悪感を感じた。
その日から俺は毎日村主の家に行った。
暇だったし、する事なかったし、何より家に居づらかったからだ。
知れば知る程、村主は良い奴だった。
嫌悪の顔が見たいのに、寛大なコイツは何を口にしても大きな心で受け入れてくれる。
憎まれ口を叩いても睨んでも、機嫌悪いの?って笑って頭を撫でてくれて。
何故だろう。
初めてされる態度に、全てを受け入れて貰える温かさに、いつの間にか俺は絆されていた。
最初はツンツンしていたが、次第に楽しくなってきた俺は無意識に笑顔を見せる様になっていた。
向けられる声が笑顔が嬉しくて、いつの間にか心が穏やかになった。
受験生という事もあり、村主はいつも勉強をしている。
難しそうな数列・英文・見た事ありそうな人物の写真。
ちっとも分からなかったが、必死に頑張る姿を見ていたら、なんだか自分もしてみたくなった。
本棚から適当に参考書を取り、目を通す。
パラパラ捲っていたら
「ココはこうするんだよ?」
いつの間にか村主から勉強を教えて貰う様になっていた。
今迄全く分からなかった内容が、不思議な位理解出来る。
村主は物凄く教え上手で、あんなに嫌だった勉強がいつの間にか楽しくなった。
特に好きになったのは歴史。
大河やゲームの人物が出てくる戦国時代は知れば知る程面白い。
資料を見ながら
(もっと真面目に勉強してれば良かったな)
少し後悔した。
目が覚めると初めて見る部屋。
噎せ返る様な甘い香りに頭がクラクラする。
「突然倒れたから驚いた」
柔らかな笑みを浮かべた彼は村主朧と名乗った。
S高校の3年生で生徒会長をしているらしい。
人当たりの良い態度・雰囲気・口調・性格はこの優男に似合っていて、老若男女関係なしに人気がありそうだ。
水を貰い薬を飲むと、漸く落ち着いたのか呼吸が整った。
顔だけでなく名前も格好良い。
耳に心地良い低くて甘い声。
全体的に品があって、頭も良さそうだ。
何処か雰囲気が日野に似ている。
(変なの。顔も声も性別も全く違うのにな)
でも何故か不思議な懐かしさを感じた。
「倭京雨音」
名前を聞かれて、思わず色々自己紹介したくなったが
(見ず知らずの人に何言おうとしてんだ?俺)
慌てて飲み込んだ。
だが、なんか物足りないって顔してたから、もしかしたら言ったが良かったのかもしれない。
って、初対面の人に個人情報を話す義理はないか。
まぁ、話すとしても、つい最近高校退学しました位?
何もないもんな俺。
村主は懐が広い人間だった。
突然目の前で倒れた俺を看病して優しくしてくれた。
今迄苛め位しかしてこなかった自分は、人との接し方が分からない。
小学生ん時人間不信になったしな。
友達らしい友達も居なかった。
だからどう接して良いのか分からずツンツンしてしまう。
村主からは甘い匂いがする。
今迄の罪も醜い俺も、全てを包んで癒してくれる様な優しい優しい香り。
側に居るだけで涙が出そうになる。
と同時に湧き上がる嫌な俺の性格。
村主の堕ちる姿が見たい。
薬を飲んだにも関わらず熱くなる身体。
ヤバイな、マジタイプだ。
泣かせて苛めて這いつくばらせたい。
屈服させて服従させられたら、どんなに楽しいだろうか。
邪悪な考えが顔に出ていたのか
「楽しそうだね」
笑顔を向けられ、罪悪感を感じた。
その日から俺は毎日村主の家に行った。
暇だったし、する事なかったし、何より家に居づらかったからだ。
知れば知る程、村主は良い奴だった。
嫌悪の顔が見たいのに、寛大なコイツは何を口にしても大きな心で受け入れてくれる。
憎まれ口を叩いても睨んでも、機嫌悪いの?って笑って頭を撫でてくれて。
何故だろう。
初めてされる態度に、全てを受け入れて貰える温かさに、いつの間にか俺は絆されていた。
最初はツンツンしていたが、次第に楽しくなってきた俺は無意識に笑顔を見せる様になっていた。
向けられる声が笑顔が嬉しくて、いつの間にか心が穏やかになった。
受験生という事もあり、村主はいつも勉強をしている。
難しそうな数列・英文・見た事ありそうな人物の写真。
ちっとも分からなかったが、必死に頑張る姿を見ていたら、なんだか自分もしてみたくなった。
本棚から適当に参考書を取り、目を通す。
パラパラ捲っていたら
「ココはこうするんだよ?」
いつの間にか村主から勉強を教えて貰う様になっていた。
今迄全く分からなかった内容が、不思議な位理解出来る。
村主は物凄く教え上手で、あんなに嫌だった勉強がいつの間にか楽しくなった。
特に好きになったのは歴史。
大河やゲームの人物が出てくる戦国時代は知れば知る程面白い。
資料を見ながら
(もっと真面目に勉強してれば良かったな)
少し後悔した。
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