Cotton Candy

いちご

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第一章

13.

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医療用のだろうか、ゴム製の手袋を装着した青葉はローションをたっぷり手に乗せた。

「楽にしてて下さいね?」
今から解されるのかと思うと、怖くて堪らない。
まるで病院で診察を受ける子供の様に俺は竦み上がった。
怖くて力の入る身体。
絶対何も入らないって思ってた後孔につぷり侵入した指先。
ローションのせいで難なく奥迄入った。

「………………っぅ…」
痛くはない。
だが、物凄い嫌悪感と不快感。
嫌だ、俺はタチだ。ネコじゃない。
そう思うが、コイツ相手にタチなんて無理だ。
青葉を組み敷くなんて不可能。
凛茉にしか入れたいと思えない。
って、入れるも何も外して貰わない限りどうする事も出来ない。
これじゃ恥ずかしくて人前で着替える事もトイレも行けない。
ん?そもそもコレってトイレ行けるのか?

「ひぅっつ」
ビクンッ、跳ねた身体。
考え事をしてた間に増えていた指。
いつの間にか3本になっていた。
ローションスゲェ。

何度も抜き差ししながら擦られる内部。
時折前立腺にも刺激を与えられ、哀しきかな。俺は完全に快楽に堕ちた。

だってスッゴイ気持ち良いんだもん。
このローション媚薬効果あるって絶対。
高いんだろうなぁ。
ヌルヌルするけれどベタつかないし、塗られた箇所は暖かくなるし、欲しいかもコレ。
まぁ、夏は暑いから嫌だけれど。

4本になった指。
スッゴイな俺の孔。
4本も呑み込んじゃったよ、エッロー。
嗚呼、これが俺じゃなく凛茉だったら最強可愛いし興奮するのだが、自分だとキモイ。
後ろに指突っ込まれてアンアン言う俺にドン引きしてね?
恐る恐る青葉の身体に目を向けると
『ぅっわ、マジかよ?』
青葉のアレは完全に勃ち上がり、ビクビク震えながら先端から蜜を零していた。

俺で勃つんだ。
俺でああなったんだ。
この有り得ない位の美形が俺に抑情している。
なんとも不思議で甘い歓喜が湧き上がる。
抑情しきった瞳で見られ、いつもより甘く色気を増した声で名前を呼ばれ
「…………あお…ば……」
甘えた様な声が出る。
ダメだ。欲しい。
この男が欲しい。
青葉に………………抱かれたい。

沢山解されたソコ。
ゆっくり抜かれる指に
「ゃっ!!」
物足りなさで強請る様な声が零れる。

「欲しい……ですか?」
ゴムを装着された青葉の物。
大きくて立派なソレが俺の中に入る。
そう考えるだけで
「…………欲…しい……」
蕩ける瞳。
俺は一体どうなってしまうのだろう。
青葉に抱かれたら、もう二度と凛茉じゃ満足出来なくなりそうな気がする。
怖い。
でも、欲しい。

「力…抜いてて下さい」
チュッ、青葉のが俺のアソコにキスをする。
それだけで、期待で身体が震える。

「……んっ、く。ンンン、っあ」
ゆっくり俺に負担を掛けない様に侵入してくるソレ。
嗚呼、こじ開けられていく。

「先輩好きです。…………愛してます」
え?
初めて聞く言葉にトクンッ、胸が鳴る。
ダメだ、キュンキュンする。
俺青葉の事好きになりかけてる。
だって、極上の男に愛されて嫌な人間なんて居ない。
好きだ、全身で言葉で態度で告げられ、誰が拒めようか。
無理に決まってる。

「……千…紗……」
「…………っあ……」
ビクビクンッ、激しく痙攣する身体。
嗚呼、ダメだ。俺声だけでイッた。

戒められている為射精はしてないが、ガクガク震える身体は普段のソレより有り得ない位気持ち良くて
「ひ、ぁ、ふぁっ、あ、あ、ああ、あっ」
目の前がチカチカした。

完全に力の抜けきった孔にゆっくり侵入した青葉。
奥迄満たすソレに身体以上に心が満たされる。

「動き…ますね?」
揺さぶられ始めた身体。
「ぁ、あ、あああ、あ、っあ」
ダメだ、声止まんない。
メチャクチャ気持ち良い。

嫌だ俺、初めてなのに無茶苦茶感じてる。
恥ずかしい。

「千紗。千……紗…」
いつも呼ばれない名前に心が身体が歓喜する。
「先輩も呼んで下さい。名前」
良い、のか?俺、なんかが呼んで。

「お願い…します先輩」
切なげに呟かれる声に負けた俺は
「………………時…雨……」
小さく消え入りそうな声で名前を口にした。
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