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26日目
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親衛塔での休憩時間のこと。
「あれ?カクカ、髪を切ってるの?」
「おう」
見ればカクカは修練場の端に座り込み、その背後に立つ人物がナイフ片手に彼の髪を削いでいる。
カクカの後ろに立つ男に、目を向けた。
器用な人だ。誰だろう。団服を着ているので、近衛なのだろうけど。初めて見る人だな。
フィルと同年代かな。これまたすごく格好いい。近衛の人って大体レベルが高いけれど、その中でもこの人は目立つのではないだろうか。
「ギィ・レヴンだ」
察しがいい。目が合ったと思ったら、先に名乗られた。尤も我先に名乗ろうにも、その名前が無いのだけれど。
「ギィは器用なんだぜ?なんならシロも切ってもらうといい」
カクカが気安く言う。するとギィと名乗った人物も、ニコリと笑ってくれた。
「ああ。必要なら言ってくれ」
……親切そう。
私は厚かましくも、その言葉に甘えることにした。この人がまさか、上官だったとは。後で知って焦ったのなんの。
カクカ、なんでそんなタメ口なの?騙された!
「あれ?カクカ、髪を切ってるの?」
「おう」
見ればカクカは修練場の端に座り込み、その背後に立つ人物がナイフ片手に彼の髪を削いでいる。
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器用な人だ。誰だろう。団服を着ているので、近衛なのだろうけど。初めて見る人だな。
フィルと同年代かな。これまたすごく格好いい。近衛の人って大体レベルが高いけれど、その中でもこの人は目立つのではないだろうか。
「ギィ・レヴンだ」
察しがいい。目が合ったと思ったら、先に名乗られた。尤も我先に名乗ろうにも、その名前が無いのだけれど。
「ギィは器用なんだぜ?なんならシロも切ってもらうといい」
カクカが気安く言う。するとギィと名乗った人物も、ニコリと笑ってくれた。
「ああ。必要なら言ってくれ」
……親切そう。
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