白雪日記

ふたあい

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二年目

語る前に

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 ユエ・ステラ・サンという神様がいた。

 この名前から、高い翻訳能力を携えた高性能な白雪の脳は、私の意識に侵されて暴走していることが判るわけだが、それは、まあ良しとしよう。

 とにかく、月と星と太陽の名を持つ神様がいたのだ。

 神の存在が囁かれる世界ならば、神話の存在もまた然りということだ。

 この神様、まず初めに生まれた。

 次に創った。
 海を、大地を、生命を。

 ここで一旦、一休み。寝た。
 ん?何故に?

 起きて、雨を降らせた。星を降らせた。
 ここで、ぐんと世界は成長。

 そして、また寝た。
 よく寝る神様である。

 また起きて活動開始。今度は月と太陽を創った。昼と夜ができたよう。

 ここまで来ると、いい加減疲れたようで、病に罹り寝たきりに。
 なんだろう?さんざん寝てばかりだったのに、疲れた?しかも病に罹った?神なのに?

 そして、お亡くなりになった。もう、わけが解らない。神様が死ぬの?
 いや、まてまて、神話で神が死ぬのは、珍しくないか?

 なんだか親近感すら湧いてくる神様だ。ものぐさであるところも。病で死んでしまうところも。

 結局、なんの話をしているかというと、暦。この神様の一生がなぞらえられて、ここの暦は作られているという。
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