使用人の我儘

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デート

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 性教育が終わったあとは、秋尋様の部屋の大きなテレビで一緒に映画を見ていたけれど、正直ムラムラしすぎて内容が少しも頭に入ってこなかった。

 大人にはナイショで、ちょっとえっちなことをした。というのはとても刺激的なことで、次の日まで尾を引いた。
 特に俺の場合は大好きでたまらない秋尋様との一線越え。もうそれは、昨晩は部屋に帰ってからも何度も抜いた。擦りすぎてヒリヒリしてるくらいだ。

 秋尋様はどうだったのかな。やっぱり俺とのことを思い出して、シテくれたのかな……。

 そんな妄想でホワホワしながら、ご主人様を起こすため部屋に向かう。
 ここ最近では起きてることも多かったけど、今日はノックをしても返事がなかった。

「失礼します」

 来るなと言われる日を除けば、俺は彼を起こすために部屋へ入ることが許されている。もちろん返事の有無を確認してからにはなるけれど。その結果、まあ、不機嫌な秋尋様に追い返されることもあった……。

 今日は特に寝顔を見たいと思っていたので、返事がないのは幸いだった。
 起こさないよう静かに扉を開けて入ると、眠り姫はまだ夢の中。艷やかな黒髪に、白い肌。薄桃色の唇と、本当にお姫様みたい。
 はあ……。どうしてこんなに可愛いのだろう。
 頬へのキスくらいなら許されるかな。昨日はもっと凄いこと、したんだし。それに、体温を俺の肌で確かめたい……。

 そろそろの掛布をめくると、ズボンの上からでも少し兆してるのがわかった。
 ……朝の処理も、使用人のつとめ……ということで。

 そっと手を伸ばすと、秋尋様がパッチリと目を開けて自分の身体を守るように縮こまらせた。

「なっ、何をしようとしている!」
「反応していたようですので、尽くさせていただこうかと」
「必要ないと言ったはずだぞ。まったく……」
「では、今からそれを、おひとりで……?」
「しない。トイレに行けば普通におさまる」

 それでおさまるとか。やっぱり淡白なんだな、秋尋様は……。
 まあ、だからこそこの歳までしたことなかったんだろうけど。
 俺としてはものすごーく残念だ。

「では、お着替えを用意しておきます」
「ああ」

 そしてこの、まったく意識されてない感。残念なような、ありがたいような。
 まあ、秋尋様の半裸が合法的に見られるのだから、ありがたいか。




 本日のご予定は、秋尋様とのデート。
 映画館に行ったあと、ハンバーガーショップでご飯を食べる。俺たちくらいの子がやっている『普通のこと』にした。遊園地はちょっとハードルが高かった。

 ちなみに、うしろからきちんとボディーガードがついてきてくれる。俺がボディーガードですと言い張るには、まだ小さすぎた。
 見た目で言えば、165センチの秋尋様が完全に保護者だし。悔しいけど、秋尋様の身の安全が第一だからな……。

 ついてきてくれるのは俺によく護身術を教えてくれるボディーガードさんで、初デートおめでとうとニヤニヤしながら言われた。
 多分からかってるだけだろうけど、少しヒヤリとする。

 幸い俺の見た目なら、いちゃいちゃしてても微笑ましいで通るし、せっかくだから小さいことを存分に活用しなきゃ。
 
「お芝居やミュージカルはたまに連れていってもらうが、映画館へ行くのは初めてだ」
「俺もです」

 送迎はいつも通り、小松さんがしてくれる。その時点で普通とは違うかもしれないけど、俺と秋尋様にとっては充分、大冒険だ。
 映画館近くの駐車場で降ろしてもらい、目当てのビルディングへ向かう。想像以上に大きくて、思わず立ち尽くしてしまった。
 映画館があるのは、ここの最上階……。他の階ではショッピングが楽しめるようになってる。絵も売っていたりするみたいだから、歩いて眺めるのもいいかもしれない。
 ……けど、ゆっくりするのは、無理そう……。何しろ。

「さすがに人が多いな」
「ゴールデンウィークですしね……。手をつなぎましょう! はぐれたら困ります!」
「そうだな」

 絶対に断られると思ったのに、まさかのオーケーが出た。
 中学生同士でお出かけというだけでもドキドキするのに、隣にいるのは秋尋様。そして手まで繋いだ。もう本当に、デートだ。

「朝香が迷子になったら困る」

 ……単なる子ども扱いだった。それでもいい。嬉しいから。




 売店にはポップコーンとかが売ってたけど、人の多さに購入を断念した。座席へ行くのにも一苦労だ。俺は小さい身体なりに頑張って秋尋様を人波から避けられるように動いたけど、それにも限界がある。ただでさえ体力のない秋尋様は、映画を見る前からぐったりしていた。
 でもそれも、始まるまでの話。タイトルが子どもっぽいだのなんだの文句を言っていた割には秋尋様はすぐ画面に夢中になって、俺より楽しんで、泣いて。……俺は、映画より、秋尋様の横顔を見てた。流れる涙を舐めとりたいなあって、そんなことばかり考えながら、ずっと秋尋様を見続けた。

 手、くらい。握っておけば良かったかな。座席でははぐれないため、みたいな言い訳ができないから、無理だってわかってるけど。

 お互いに充実した2時間を過ごし、予定通りハンバーガーショップに……入れなかった。混みすぎてて。
 こんな場所に秋尋様を連れ込むわけにはいかないと、急遽予定を変更し、少しお高めの喫茶店へ足を運んだ。
 そこも満席に近かったけど、学生が多い場所柄かすぐに座ることができた。
 俺は少し場違い感があるけれど、秋尋様の高貴さが半端ないので浮いてる感じはしない。
 秋尋様は上質な白いシャツに紺色のカーディガンを羽織っている。シャツにはワンポイント程度に金色の素晴らしい刺繍が施してあって、きっと凄く高いんだろうなっていうのがわかる。
 俺が引いた椅子に惑うことなく座る様は、普通の中学生にはとても見えない。動きがすべて優雅で美しい。
 ゴージャスな感じのメニュー表をめくる姿をうっとりと眺めていると、あまり見るなと頬を染めて俯かれた。可愛い。

 ……うん。それにしても……。お値段もゴージャスだ。秋尋様には価格なんて気にならないだろうけど。

 俺はパンケーキにメロンソーダー、秋尋様はサンドイッチとコーヒーを頼んだ。

「喉が乾いていたから、水が美味しい」
「飲み物を買えていれば良かったんですけどね。やはり俺ひとりで並んでくるべきでした」
「並んでいる間に始まっても困るだろう。それは要らないと言ったはずだぞ」

 それはわかってるんだけど、珍しく水を一気に飲み干す秋尋様を見てると、どうしても申し訳ない気持ちになってしまう。
 幸い店員さんの動きは完璧で、すぐになみなみとおかわりをコップに注いでくれた。
 
「ここは落ち着いていていいな。バーガーショップの混雑も体験してみたかったが」
「何かあると危険ですから。まあ、私にはここは少し、場違いな感じがしてソワソワしますけど……。制服を着てきてよかったです」
「あまりにも自然で気づかなかったが、お前は何故休日まで制服なんだ」
「ラフな服しか持っていないので……」
「別にそれでもいいだろう」
「小学生に見えたら嫌じゃないですか」
「……お前の場合、制服を着ていても……同じだと思うが」
「ヒドイ……」

 実のところ、持っている一番高価な服がこれだった。
 秋尋様がどう思おうと俺にとってはデートなので、おめかしをしたかったのだ。したところで釣り合いなんてとれるはずもないことは、わかっていたけれど。

「それに映画も子ども向けすぎたな。朝香にはちょうど良さそうだったが」

 あれだけ泣いたり、笑ったり、画面を見つめていたっていうのに、相変わらず素直じゃない。
 あまりにも真剣に観ているものだから、連れてきて良かったと思うと同時に、嫉妬していたくらいだ。

 俺たちが見た映画のタイトルは、トラ猫の異世界大冒険。キャラは人形、背景はリアルなCGでできていて、迫力があった。内容は、あまり覚えてない。秋尋様ばかり見ていたから。

「見に行くならコレがいいと言って、使用人の方がチケットをくださったのです。映画も見たことがない私を可哀想に思ったのでしょう」
「……それは違うだろう。お前が好かれているからだ。好意はきちんと受けとめるべきだ」

 秋尋様がこんなに立派なことを……。
 でも、貴方がソレを言いますか。と言いたい。俺の気持ちも、もっとたくさん受けとめてください。是非。

 まあ僕は好かれてないけどな、とネガティブな話に続いたので、私は好きですよと何度も念を押しておいた。
 実際には……俺が秋尋様を好きすぎるので、誰も秋尋様が俺のことを本気で虐めてるなんて思ってない気がするんだけど、虐めてる罪悪感がそうさせるのかな……。
 まあ『僕には朝香しかいない』とか思ってほしいから、誤解はとかずにおくけどね。

 それからすぐに注文した品が来て、2人で美味しくご飯を食べた。秋尋様は、よく甘いものだけで済ませられるな、と少し呆れていた。
 ご飯を食べ終え、少しだけ食休みをしてから、秋尋様に先に店を出てもらった。そして俺はお会計を済ませてから、店の前にいる秋尋様と連れ添って小松さんの車が停まっている駐車場へ向かった。
 思えば、こんなに混んでるのによく停められたな。何か手を回してくれたのかもしれない。
 それに比べて俺はまだまだだ。ポップコーンやジュースは買えないし、ハンバーガーショップにも行けなかった。唯一喜んでくれたのが映画だけど、チケットは俺が買ったわけでもなく、タイトルも俺が選んだわけじゃない。悔しい。

 でも。死ぬほど、楽しかったし、幸せだった。
 帰り道を走る車の中、秋尋様の顔を見ながら、まだ帰りたくないような気分になる。
 不思議だな。同じおうちに帰るのに。
 
「さっきのお会計はお前が払ってくれたのか?」
「そうですけど……」
「当たり前のように出てきてしまった。いくらだ?」
「いいんです! 私が払いたかったんです!」
「だがお前、お金をあまり持ってないだろう」

 秋尋様の言葉は虐めようとしている時より悪気がない時のほうが心を抉る。事実なんだけど、わかってほしい男心。

「朝香さんは、秋尋様に何かしてあげたいのですよね。甘えてしまっていいと思いますよ、秋尋様」

 小松さんのほうが俺の心をわかっている。秋尋様は腑に落ちない顔をしながら、そうか……。と頷いた。
 何かを考え込みながら車窓を見ている秋尋様に、払ってもらったほうが良かったのかなと不安になっていると……。

「小松、停めてくれ」

 秋尋様がそう命じた。そして車が停まると、さっさと降りてしまった。
 俺は慌ててそれを追いかける。

「どうしたのですか、秋尋様」
「公園だ」
「ここへ、寄っていきたいのですか?」
「それは僕じゃなくて、お前だろう。朝香」
「えっ!?」
「ん……? 違うのか? ゴールデンウィークにどこへ行こうかと言った時に……」

 あ……。ああー! あれか……!
 別に行きたかったわけではないし、唯一知っている遊び場所が口から出ただけだったから忘れてた。
 そんな俺が忘れていたようなことを、覚えてくれていて……こうして、車を降りてまで寄ってくれたのか。

「お、おい。何を泣いている。朝香」
「嬉しくて……」
「そんなに来たかったのか。まだまだ子どもだな」

 公園に来たかったから、泣いてるわけじゃないんですけど。

「……連れてきてくださって、ありがとうございます」
「お前はよく、使用人として……と言うからな。だからたまには僕も、ご主人様としてのつとめをはたしてやったんだ」

 得意気なのが最高に可愛くて、また泣けてくる。
 思えば小さい頃は、公園にばかり来てたっけ。
 遊具の中には雨風をしのげるものがあって、夜を明かすにはちょうど良かった。
 でも、この公園には遊具などはなく、子どもたちはボール遊びなどに興じている。

「向こうに池があるみたいです。鯉に餌やりとかできるかもしれません。行ってみますか?」
「そうだな」

 デートの続きが始まった。今度は公園編だ。
 それにしても……久しぶりに来るな。懐かしい。

 秋尋様と初めて出会ったのも、公園だった。まさかこんなふうに
 連れてきてもらえるとは思わなかった。

 あの日、俺は本当に、小汚くてボロボロで。でも今はとても上等な服を着て、大好きな人の隣を歩いている。
 ……もう少し高望みするなら、あと20……いや、10センチは身長が欲しいところだけど。
 公園で遊ぶ子どもとそれを見守る保護者みたいな構図になってるもんな、これじゃ。年齢差もあるから、しかたないけど。顔も俺のほうが、ずっと幼いし……。

 いつか貴方の隣に見合うような男になったら、もう一度、公園でデートしてみたい。
 その時も、貴方にとって俺は友達のままなんでしょうけれど。
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