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ルルとエプロン
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ショタと楽しく暮らしたいとか幸せを満喫したいとかばかりで、誰かを幸せにしたいだなんて考えたことがなかった。こんな前向きな気持ちは初めてだ。
僕は子供の頃どもりが原因で苛められ、そこから対人恐怖症になった。同年代のコが怖くて、学校へ行けず引きこもった。この辺りまでは、ルルに話したことがある。ルルは僕が話したことしか聞かず、他は何も訊いてこなかった。知っていたのかもしれない。
引きこもりになった僕を、両親は見捨てなかった。優しく、僕を根気強く勇気づけてくれた。そのおかげで僕も少しずつ回復していった。
両親を悲しませたくなくて、二十歳の頃、僕は震える足でバイトの面接に行った。少しずつでも社会復帰しようと思ったんだ。
なんとか面接に受かって、両親が僕に内緒でお祝いのプレゼントを買いに行った。その帰り、事故にあい、帰らぬ人となった。
僕の手元には家族が僕の将来を憂いてかけていた多額の保険金と、奇跡的に無事だったプレゼントの眼鏡が残った。テーブルにあった、お祝いのケーキやご馳走は結局食べられずに、腐らせてしまった。
もう二度と、ダイニングテーブルに他人の作ったご飯が乗る日なんてないと思ってた。ルルが僕の誕生日に、ご馳走を作ってくれるまでは。
きっと、あれをひとくち食べた瞬間から、僕はルルに惹かれていたんだ。
あったかい味がした。僕を想って、作ってくれた味が。
そして今、僕はルルと並んで料理を作っている。
三十年生きてきて、今が一番やる気に満ち溢れていると思う。
恋って凄い。
「それで、10年……ずっと、一人で引きこもっていたのですか?」
「うん。引きこもれるだけの財力もできて、後は人生堕落真っ逆さま。10年なんてあっという間だったね」
「料理をしながらする話ではありませんね……」
「そんなことないよ。僕はあの日、ルルの作ってくれたご馳走にどれだけ感動したかを伝えたかったんだ。見た時は思い出して吐いてしまったから、それも謝りたかったし」
「いえ……むしろ、よく食べてくださいました」
ルルが器用に、枝豆を押し出していく。今日は枝豆ご飯を作るらしい。僕もお手伝いしてるけど、豆があらぬところへ飛んでいく。不思議。
「そのあとはさ、保険金目当ての見も知らぬ親戚や自称慈善事業団体に連日詰めかけられて、大人がすっかり怖くなっちゃったんだよ。だから大きいルルに対しては最初本当に酷い扱いだったでしょ。言い訳にもならないけど、本当にごめんね」
そしてこの前、ルルがいない時を見計らったかのように、久々に親戚が訪ねてきた。
ルルにも愚痴を聞いてもらったけど、本当に怖かった。でも、ルルのことはやっぱり怖くない。
むしろもう……大人の姿でも、エプロンとか、料理の邪魔にならないように髪を軽く括ってるのとか、やばいよねって思う。このやばいは可愛いとか興奮するとか、そういう意味。
僕はどうして今まで、エプロン姿でキッチンに立っているルルを平然と眺めていられたんだ?
「ご主人様が過去へ戻りたかったのは、ご両親を助けたかったからなのですね」
「うん。そう……」
そして、できれば小学生からやりなおしたかった。今と違う未来がいい。そう思ってた。
でも今は違う。こうしてルルと会えた。両親が亡くなったことを良かったと表現することは絶対にできないけれど、過去へ遡れる代わりにルルが消えるんだと言われたら僕は過去には戻らない。
僕にとって大切なのは現実。こうして並んで料理を作ったりできる平凡な日々が愛おしい。
……ルルが悪魔って時点で、平凡からかけ離れていることはおいといて。
「今かけてらっしゃるのが、その眼鏡ですか?」
「ううん。社会復帰するのに、こんな野暮ったい眼鏡はプレゼントしないでしょ。おしゃれ眼鏡は結局もったいなくてしまいこんであるよ」
指の端で眼鏡を軽く持ち上げる。視界が少しずれて、目をしばたたかせた。
多分そこまで、近眼は進行していないはず。問題なく見えるし。
枝豆、あとひとつ。手を伸ばすと、タイミングよくルルの手とふれあってしまった。反射的に、そのまま手を握る。
「ご主人様?」
「ごめん。握りたかっただけ。最後のひとつ、僕がやるね」
ルルの手、すべすべだあ。この手で何人もの魂を刈り取ってきたのかな。僕もそうなるのかな。……僕は、どうなるのかな。
枝豆最後のひとつは、中から飛び出た豆がきちんとボウルの中に滑り込んだ。
「ちゃんとできた」
「お上手です」
「ルルが取り出した量と倍近い差があるけどね」
二つ三つやった後で、どうやったら上手くできるのか聞いたけど、コツはそんなにないので力みすぎではありませんかと言われた。僕にそんなつもりはないから改善のしようもなくて。まあ、単に不器用なんだろうな……。
ルルはてきぱきと炊飯器をセットすると、僕の近くに戻ってきた。
「では買い物へ行きましょう」
「うん。服着替える。ルルはまさか、いつもその格好で行ってるんじゃないよね?」
「夏は長袖だと暑く見えますからね……」
「それもだけど、そこじゃないよ!」
ひらひらした、どう見てもコスプレにしか見えない感じの豪奢な服。
ルル流のボケなのかマジなのかわからなかったけど、とりあえず突っ込むと一瞬にして無地の紺シャツに白のスラックスという出で立ちになった。便利だ。
でもエプロンを外す仕草ってたまらないから、できたらきちんと手動で着替えて欲しかった……。
「いかがでしょう」
「いいね。涼しそう」
といっても、悪魔は暑いとか寒いとかの感じ方が鈍いんだっけ。
「でも、その髪色は目立つかな……」
「周りからは黒に見えていると思いますので大丈夫です」
「そうなの」
「ええ」
実は服も周りからは普通に見えるとか? 着替えた意味はあったのか……。
あっ、僕とお出掛けだからおめかし的な!?
「ご主人様の服もお出ししますか?」
「……ううん。適当なシャツとズボン着てくるから、エプロンだけ脱がしてくれる?」
「はい」
「あっ、待って! 力使わないで、手でして」
ルルは不思議そうに軽く首を傾げてから、いつものようにハイと頷いた。
「背中からじゃなくて、前から脱がせてね」
「結び目は後ろにありますが……」
「うん、だからだよ」
「だから、ですか?」
「うん」
必然的に密着するし、シチュエーションとしてとっても美味しい。ラブラブっぽい。
ルルの反応を見たいって気持ちもあったんだけど……。
「では失礼します」
照れも何もなく、僕をぎゅうした。僕のほうが照れる。
多分、またご主人様がおかしなことを言い出したくらいにしか思ってないんだろうなー……。
ルルが正面から、背中側に結ってあるエプロンの紐を器用にほどく。視覚に頼らないせいか、真剣な目。指先に神経を集中させているからかも。
身長はルルのほうが頭ひとつぶんギリないくらいに高いから、顔を上げても唇に届かない。
でも、少し背伸びすれば……。
顔を上げて爪先で立とうとすると、ルルが目をつぶって背を屈めてくれた。ちょうど、唇があたった。
……え。あたったというか。これってキス? ルルがキスしてくれた!?
「ル、ルル!?」
「違いましたか?」
「ちっ、違わない!」
僕は慌てて、首をぶんぶんと横に振った。
なんだ……僕の望むことを先にしてくれたってだけか。びっくりした。でも嬉しい。
「はい。ほどけましたよ」
「うあ、あ……ありがとぅ」
ルルは冷静なのに、僕ばっか焦ってる。足元ふわふわ。
「シャツ、着替えてくるね……」
「お待ちしております」
僕を見送りながら、丁寧にエプロンをたたんでるのが見えた。
思えば僕が勃ってたら射精させましょうかとか照れひとつ見せずに言うルルだぞ。それに比べればキスなんてたいしたことない。深い意味なんてないに決まってる。
けど、ルルにとってはたかがキスでも、僕にとっては違う。本当に……なんというか、もうすっごいキュンキュンしたよね。あの身長差で不意討ちキスなんて、少女漫画の世界だよ。明らかに僕がヒロイン側だったけど。
はあ……柔らかかった。びっくりしすぎて、ひんやりした感触が楽しめなくて残念。またあとでおねだりすればいいか。
僕は子供の頃どもりが原因で苛められ、そこから対人恐怖症になった。同年代のコが怖くて、学校へ行けず引きこもった。この辺りまでは、ルルに話したことがある。ルルは僕が話したことしか聞かず、他は何も訊いてこなかった。知っていたのかもしれない。
引きこもりになった僕を、両親は見捨てなかった。優しく、僕を根気強く勇気づけてくれた。そのおかげで僕も少しずつ回復していった。
両親を悲しませたくなくて、二十歳の頃、僕は震える足でバイトの面接に行った。少しずつでも社会復帰しようと思ったんだ。
なんとか面接に受かって、両親が僕に内緒でお祝いのプレゼントを買いに行った。その帰り、事故にあい、帰らぬ人となった。
僕の手元には家族が僕の将来を憂いてかけていた多額の保険金と、奇跡的に無事だったプレゼントの眼鏡が残った。テーブルにあった、お祝いのケーキやご馳走は結局食べられずに、腐らせてしまった。
もう二度と、ダイニングテーブルに他人の作ったご飯が乗る日なんてないと思ってた。ルルが僕の誕生日に、ご馳走を作ってくれるまでは。
きっと、あれをひとくち食べた瞬間から、僕はルルに惹かれていたんだ。
あったかい味がした。僕を想って、作ってくれた味が。
そして今、僕はルルと並んで料理を作っている。
三十年生きてきて、今が一番やる気に満ち溢れていると思う。
恋って凄い。
「それで、10年……ずっと、一人で引きこもっていたのですか?」
「うん。引きこもれるだけの財力もできて、後は人生堕落真っ逆さま。10年なんてあっという間だったね」
「料理をしながらする話ではありませんね……」
「そんなことないよ。僕はあの日、ルルの作ってくれたご馳走にどれだけ感動したかを伝えたかったんだ。見た時は思い出して吐いてしまったから、それも謝りたかったし」
「いえ……むしろ、よく食べてくださいました」
ルルが器用に、枝豆を押し出していく。今日は枝豆ご飯を作るらしい。僕もお手伝いしてるけど、豆があらぬところへ飛んでいく。不思議。
「そのあとはさ、保険金目当ての見も知らぬ親戚や自称慈善事業団体に連日詰めかけられて、大人がすっかり怖くなっちゃったんだよ。だから大きいルルに対しては最初本当に酷い扱いだったでしょ。言い訳にもならないけど、本当にごめんね」
そしてこの前、ルルがいない時を見計らったかのように、久々に親戚が訪ねてきた。
ルルにも愚痴を聞いてもらったけど、本当に怖かった。でも、ルルのことはやっぱり怖くない。
むしろもう……大人の姿でも、エプロンとか、料理の邪魔にならないように髪を軽く括ってるのとか、やばいよねって思う。このやばいは可愛いとか興奮するとか、そういう意味。
僕はどうして今まで、エプロン姿でキッチンに立っているルルを平然と眺めていられたんだ?
「ご主人様が過去へ戻りたかったのは、ご両親を助けたかったからなのですね」
「うん。そう……」
そして、できれば小学生からやりなおしたかった。今と違う未来がいい。そう思ってた。
でも今は違う。こうしてルルと会えた。両親が亡くなったことを良かったと表現することは絶対にできないけれど、過去へ遡れる代わりにルルが消えるんだと言われたら僕は過去には戻らない。
僕にとって大切なのは現実。こうして並んで料理を作ったりできる平凡な日々が愛おしい。
……ルルが悪魔って時点で、平凡からかけ離れていることはおいといて。
「今かけてらっしゃるのが、その眼鏡ですか?」
「ううん。社会復帰するのに、こんな野暮ったい眼鏡はプレゼントしないでしょ。おしゃれ眼鏡は結局もったいなくてしまいこんであるよ」
指の端で眼鏡を軽く持ち上げる。視界が少しずれて、目をしばたたかせた。
多分そこまで、近眼は進行していないはず。問題なく見えるし。
枝豆、あとひとつ。手を伸ばすと、タイミングよくルルの手とふれあってしまった。反射的に、そのまま手を握る。
「ご主人様?」
「ごめん。握りたかっただけ。最後のひとつ、僕がやるね」
ルルの手、すべすべだあ。この手で何人もの魂を刈り取ってきたのかな。僕もそうなるのかな。……僕は、どうなるのかな。
枝豆最後のひとつは、中から飛び出た豆がきちんとボウルの中に滑り込んだ。
「ちゃんとできた」
「お上手です」
「ルルが取り出した量と倍近い差があるけどね」
二つ三つやった後で、どうやったら上手くできるのか聞いたけど、コツはそんなにないので力みすぎではありませんかと言われた。僕にそんなつもりはないから改善のしようもなくて。まあ、単に不器用なんだろうな……。
ルルはてきぱきと炊飯器をセットすると、僕の近くに戻ってきた。
「では買い物へ行きましょう」
「うん。服着替える。ルルはまさか、いつもその格好で行ってるんじゃないよね?」
「夏は長袖だと暑く見えますからね……」
「それもだけど、そこじゃないよ!」
ひらひらした、どう見てもコスプレにしか見えない感じの豪奢な服。
ルル流のボケなのかマジなのかわからなかったけど、とりあえず突っ込むと一瞬にして無地の紺シャツに白のスラックスという出で立ちになった。便利だ。
でもエプロンを外す仕草ってたまらないから、できたらきちんと手動で着替えて欲しかった……。
「いかがでしょう」
「いいね。涼しそう」
といっても、悪魔は暑いとか寒いとかの感じ方が鈍いんだっけ。
「でも、その髪色は目立つかな……」
「周りからは黒に見えていると思いますので大丈夫です」
「そうなの」
「ええ」
実は服も周りからは普通に見えるとか? 着替えた意味はあったのか……。
あっ、僕とお出掛けだからおめかし的な!?
「ご主人様の服もお出ししますか?」
「……ううん。適当なシャツとズボン着てくるから、エプロンだけ脱がしてくれる?」
「はい」
「あっ、待って! 力使わないで、手でして」
ルルは不思議そうに軽く首を傾げてから、いつものようにハイと頷いた。
「背中からじゃなくて、前から脱がせてね」
「結び目は後ろにありますが……」
「うん、だからだよ」
「だから、ですか?」
「うん」
必然的に密着するし、シチュエーションとしてとっても美味しい。ラブラブっぽい。
ルルの反応を見たいって気持ちもあったんだけど……。
「では失礼します」
照れも何もなく、僕をぎゅうした。僕のほうが照れる。
多分、またご主人様がおかしなことを言い出したくらいにしか思ってないんだろうなー……。
ルルが正面から、背中側に結ってあるエプロンの紐を器用にほどく。視覚に頼らないせいか、真剣な目。指先に神経を集中させているからかも。
身長はルルのほうが頭ひとつぶんギリないくらいに高いから、顔を上げても唇に届かない。
でも、少し背伸びすれば……。
顔を上げて爪先で立とうとすると、ルルが目をつぶって背を屈めてくれた。ちょうど、唇があたった。
……え。あたったというか。これってキス? ルルがキスしてくれた!?
「ル、ルル!?」
「違いましたか?」
「ちっ、違わない!」
僕は慌てて、首をぶんぶんと横に振った。
なんだ……僕の望むことを先にしてくれたってだけか。びっくりした。でも嬉しい。
「はい。ほどけましたよ」
「うあ、あ……ありがとぅ」
ルルは冷静なのに、僕ばっか焦ってる。足元ふわふわ。
「シャツ、着替えてくるね……」
「お待ちしております」
僕を見送りながら、丁寧にエプロンをたたんでるのが見えた。
思えば僕が勃ってたら射精させましょうかとか照れひとつ見せずに言うルルだぞ。それに比べればキスなんてたいしたことない。深い意味なんてないに決まってる。
けど、ルルにとってはたかがキスでも、僕にとっては違う。本当に……なんというか、もうすっごいキュンキュンしたよね。あの身長差で不意討ちキスなんて、少女漫画の世界だよ。明らかに僕がヒロイン側だったけど。
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