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その後の話
夏場の風呂上がり
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リバ要素が強いもののリバでの本番は書かれません
今日は支倉が泊まりに来ている。
最近暑くなってきたから、俺は風呂から上がるとランニングシャツにトランクス姿でビールをかっくらう。
もし今俺の家にいるのが彼女なら、こんな親父くさい姿は見せなかったかもしれない。
支倉は恋人だとは言っても、元々親友だったから今更だ。こんな姿も散々見せている。
「隆弘、その格好はダメだっ……!」
なのに奴は、そう言って俺をベッドへ押し倒してきた。
「ビールがこぼれる」
支倉を押し退けながら、ベッドボードへ缶を置いて体勢を反転させる。
俺はだらしない姿だが、支倉のほうはまだスーツをきっちり着込んでいる。
「何だよ。こんな格好なのは今に始まったことじゃないだろ。前も見せてたし」
「その頃から、我慢するのが大変だったんだ、俺は」
「……ふうん。じゃあ、お前は付き合い始める前から、親友だった俺をそんな邪な目で見てきたんだな?」
「そ、そうだ……けど、でも、襲わなかったしきちんと我慢したし、今はこういう関係なんだから問題ないだろ」
下からちゅっと唇を吸われる。支倉は割りといつも積極的だが今日のキスは食われそうな感じがする。
「ん……。支倉、今日は挿れたいのか?」
支倉がゆっくりと頷く。
「お前を抱きたいって思ってた頃のこと、思い出したら凄く抱きたくなった。どんなに願っても無理だったから」
「どうしよっかなぁ……」
俺が抱かれるのは別にこれが初めてって訳じゃない。
支倉は上手かったし、抱かれるのもそれなりに気持ちよかった。何より俺を気遣う支倉が可愛くてたまらない。
その時の表情も、後ろにも欲しいって言ってる気がして余計にクる。結果抱きたくなる。
「だめ」
そう言うと、支倉がものすごく残念そうな顔をした。俺はそのまま、支倉の首筋に顔を埋めてぺろりと舐めあげる。
「ま、待て、隆弘。今、俺もシャワーを浴びてくるから」
「押し倒してきたのはお前だろ? それにここ、もうこんなにしてるくせに」
「っん……! だ、だって、それは、俺が隆弘を抱くつもりだったから」
「俺お前の嫌がる姿、割りと好きなんだよな」
「意地が悪いぞ」
素足とスーツのズボンが擦れ合う。俺のカッコにきちんと反応する支倉が愛しい。つい虐めたくなる。
「それにお前、抱かれる方が好きだろ」
「そ、そんなことは。どっちでもいいだけで」
「どっちでもいいなら、今日だって俺が抱いてもいいじゃないか」
「いや、だから、ならシャワーを浴びてくるから」
「待てないなぁ」
「隆弘っ!」
支倉のこの、困ったような顔が大好きだ。積極的なくせに、押されると恥ずかしがるのも、可愛くていい。
「大体、隆弘だけ浴びて狡いじゃないか」
「風呂上がりのこんな姿に興奮した奴が、何言ってんだか」
「うっ……」
俺は膝で支倉のそこを軽く刺激してやる。
「ほら。こういう姿の俺としたいんだろ? したかったんだろ?」
「っ馬鹿、よせよ。ズボンの上から」
俺は言われた通り、ぴたっと止めた。
「きっとお前が風呂入って出てきたら、俺は寝ちまってるだろうな。パジャマに着替えてるかもしれない」
「隆弘……」
「物欲しそうな顔」
「だって、こんなところで止められたら……」
拗ねる支倉の唇に、キスをひとつ。
「だったら、抱いてくださいっておねだりしてみな」
「抱きたいって言ってるのに、何でそっち側でおねだりなんだよ」
「こういうかっこしてる俺を抱きたかったっていうお前を抱くの、凄い興奮するから」
「じゃあ、普通ならお前が抱かせてくださいって言う立場であって」
「そうか。なら、止めるか?」
「ここまできて無理だってわかってるくせに……」
それは俺も同じなんだけどな。こういう時に折れるの、絶対お前が先だよな。愛を感じる。
支倉がはぁと溜息をついて、身体の力を抜いた。
「あ、あまり、嗅ぐなよ。お前、こういう日、ちょっと変態っぽいんだもん」
「お前に言われたくないなあ。で、おねだりは?」
「……抱いてくれ、隆弘」
「よくできました。ご褒美に、身体中舐めて、綺麗にしてやるよ」
「やっぱりシャワー浴びてくるから、迅速に!」
「嗅ぐとは言ってないだろ? 約束は守る。ほら、覚悟しやがれ」
「せめて甘い言葉のひとつくらい吐け、馬鹿」
「愛してる、支倉」
「……馬鹿」
言ったら言ったで照れるくせに。
風呂上がりのビールは生温くて飲めたもんじゃなくなってるだろうが、お前のはたっぷり飲んでやるよ。だからもっと恥ずかしがってみせろ。
リバ要素が強いもののリバでの本番は書かれません
今日は支倉が泊まりに来ている。
最近暑くなってきたから、俺は風呂から上がるとランニングシャツにトランクス姿でビールをかっくらう。
もし今俺の家にいるのが彼女なら、こんな親父くさい姿は見せなかったかもしれない。
支倉は恋人だとは言っても、元々親友だったから今更だ。こんな姿も散々見せている。
「隆弘、その格好はダメだっ……!」
なのに奴は、そう言って俺をベッドへ押し倒してきた。
「ビールがこぼれる」
支倉を押し退けながら、ベッドボードへ缶を置いて体勢を反転させる。
俺はだらしない姿だが、支倉のほうはまだスーツをきっちり着込んでいる。
「何だよ。こんな格好なのは今に始まったことじゃないだろ。前も見せてたし」
「その頃から、我慢するのが大変だったんだ、俺は」
「……ふうん。じゃあ、お前は付き合い始める前から、親友だった俺をそんな邪な目で見てきたんだな?」
「そ、そうだ……けど、でも、襲わなかったしきちんと我慢したし、今はこういう関係なんだから問題ないだろ」
下からちゅっと唇を吸われる。支倉は割りといつも積極的だが今日のキスは食われそうな感じがする。
「ん……。支倉、今日は挿れたいのか?」
支倉がゆっくりと頷く。
「お前を抱きたいって思ってた頃のこと、思い出したら凄く抱きたくなった。どんなに願っても無理だったから」
「どうしよっかなぁ……」
俺が抱かれるのは別にこれが初めてって訳じゃない。
支倉は上手かったし、抱かれるのもそれなりに気持ちよかった。何より俺を気遣う支倉が可愛くてたまらない。
その時の表情も、後ろにも欲しいって言ってる気がして余計にクる。結果抱きたくなる。
「だめ」
そう言うと、支倉がものすごく残念そうな顔をした。俺はそのまま、支倉の首筋に顔を埋めてぺろりと舐めあげる。
「ま、待て、隆弘。今、俺もシャワーを浴びてくるから」
「押し倒してきたのはお前だろ? それにここ、もうこんなにしてるくせに」
「っん……! だ、だって、それは、俺が隆弘を抱くつもりだったから」
「俺お前の嫌がる姿、割りと好きなんだよな」
「意地が悪いぞ」
素足とスーツのズボンが擦れ合う。俺のカッコにきちんと反応する支倉が愛しい。つい虐めたくなる。
「それにお前、抱かれる方が好きだろ」
「そ、そんなことは。どっちでもいいだけで」
「どっちでもいいなら、今日だって俺が抱いてもいいじゃないか」
「いや、だから、ならシャワーを浴びてくるから」
「待てないなぁ」
「隆弘っ!」
支倉のこの、困ったような顔が大好きだ。積極的なくせに、押されると恥ずかしがるのも、可愛くていい。
「大体、隆弘だけ浴びて狡いじゃないか」
「風呂上がりのこんな姿に興奮した奴が、何言ってんだか」
「うっ……」
俺は膝で支倉のそこを軽く刺激してやる。
「ほら。こういう姿の俺としたいんだろ? したかったんだろ?」
「っ馬鹿、よせよ。ズボンの上から」
俺は言われた通り、ぴたっと止めた。
「きっとお前が風呂入って出てきたら、俺は寝ちまってるだろうな。パジャマに着替えてるかもしれない」
「隆弘……」
「物欲しそうな顔」
「だって、こんなところで止められたら……」
拗ねる支倉の唇に、キスをひとつ。
「だったら、抱いてくださいっておねだりしてみな」
「抱きたいって言ってるのに、何でそっち側でおねだりなんだよ」
「こういうかっこしてる俺を抱きたかったっていうお前を抱くの、凄い興奮するから」
「じゃあ、普通ならお前が抱かせてくださいって言う立場であって」
「そうか。なら、止めるか?」
「ここまできて無理だってわかってるくせに……」
それは俺も同じなんだけどな。こういう時に折れるの、絶対お前が先だよな。愛を感じる。
支倉がはぁと溜息をついて、身体の力を抜いた。
「あ、あまり、嗅ぐなよ。お前、こういう日、ちょっと変態っぽいんだもん」
「お前に言われたくないなあ。で、おねだりは?」
「……抱いてくれ、隆弘」
「よくできました。ご褒美に、身体中舐めて、綺麗にしてやるよ」
「やっぱりシャワー浴びてくるから、迅速に!」
「嗅ぐとは言ってないだろ? 約束は守る。ほら、覚悟しやがれ」
「せめて甘い言葉のひとつくらい吐け、馬鹿」
「愛してる、支倉」
「……馬鹿」
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