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Death Jail
2012-08-20のブログ
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2012-08-20 04:46
☆無題
ううん。
生きたい!
ほんとはあたし、生きていたい!
負けたくない!
生存本能が覚醒するのを感じる!!
ロリコンオヤジが寝てる間に、
あたしはスマホで、イベントってのを調べまくった。
オタクは今日、『イベントに参加する』って言ってた。
住所はわかんないし、携帯番号やメアドも交換してない。
『オオタケミノル』(だったはず)って名前しか、覚えてない。
検索してみても、それらしい記事はヒットしない。
だから、そのイベント会場だけが、
お兄ちゃんに会える、最後で、ただひとつの、チャンス。
口ぶりや雰囲気から、そんなに遠くのイベントじゃないはず。
『同人誌展示即売会』で検索。
今日このあたりで開催されるそれっぽいイベントは、3つあった。
1/3、、
これは、賭けだ。
開催時間と場所を見ると、
一日で全部は回れそうにないし、そんなお金もない。
参加してるイベントに行けたとしても、
会場のどこにいるかもわからない。
でも、今のあたしには、あのオタク兄ちゃんだけが頼りなんだ。
やっとわかった。
お兄ちゃんが、好き。
もう一度、ミノルお兄ちゃんに会いたい。
この気持ちがほんとに恋なのかどうか、確かめてみたい!
お兄ちゃんのなかのあたしの存在を、確かめてみたい!
あたしって、自分勝手。
勝手に怒って、勝手にお兄ちゃんから逃げ出したくせに、
今度はあたしの気持ちを、
お兄ちゃんに押しつけようとしてる。
こんなあたしなんて、お兄ちゃん、もう受け入れてくれるわけない。
こんなに他の男に汚されまくって、
ビッチで、自分勝手でワガママなあたしなんて、
お兄ちゃんとつきあう資格、ない。
恋とか、できるわけがない。
それでもあたしは、お兄ちゃんに会いたい。
彼女がいたっていい。
それはしかたないこと。
あたしは迷惑かけないようにする。
ただ、ほんの少しでも、やさしい言葉をかけてもらって、
あのニコニコ顔や一生懸命な顔が見れたなら、
あたしはもう少しだけ、生きられそうな気がする。
この世界にあたしが存在する意味も理由も、
見つけられそうな気がする。
1/3。
いや。
何百分の一かの可能性に、賭けよう。
ロリコンオヤジが目を覚ます前に、ここを出ていこう。
神様なんて信じないけど、今だけはお願い。
お兄ちゃんに会わせて!!
なんか、、、
また、涙が出てきた。
文字が歪んで、よく見えない。
まったく、今日はよく泣くなあ、、、
そして栞里ちゃんは、賭けに勝ったんだ。
こうしてぼくの元に、たどり着く事ができた。
ぼくからも、感謝したい。
ありがとう神様。
栞里ちゃんのお願い、聞いてくれて。
つづく
☆無題
ううん。
生きたい!
ほんとはあたし、生きていたい!
負けたくない!
生存本能が覚醒するのを感じる!!
ロリコンオヤジが寝てる間に、
あたしはスマホで、イベントってのを調べまくった。
オタクは今日、『イベントに参加する』って言ってた。
住所はわかんないし、携帯番号やメアドも交換してない。
『オオタケミノル』(だったはず)って名前しか、覚えてない。
検索してみても、それらしい記事はヒットしない。
だから、そのイベント会場だけが、
お兄ちゃんに会える、最後で、ただひとつの、チャンス。
口ぶりや雰囲気から、そんなに遠くのイベントじゃないはず。
『同人誌展示即売会』で検索。
今日このあたりで開催されるそれっぽいイベントは、3つあった。
1/3、、
これは、賭けだ。
開催時間と場所を見ると、
一日で全部は回れそうにないし、そんなお金もない。
参加してるイベントに行けたとしても、
会場のどこにいるかもわからない。
でも、今のあたしには、あのオタク兄ちゃんだけが頼りなんだ。
やっとわかった。
お兄ちゃんが、好き。
もう一度、ミノルお兄ちゃんに会いたい。
この気持ちがほんとに恋なのかどうか、確かめてみたい!
お兄ちゃんのなかのあたしの存在を、確かめてみたい!
あたしって、自分勝手。
勝手に怒って、勝手にお兄ちゃんから逃げ出したくせに、
今度はあたしの気持ちを、
お兄ちゃんに押しつけようとしてる。
こんなあたしなんて、お兄ちゃん、もう受け入れてくれるわけない。
こんなに他の男に汚されまくって、
ビッチで、自分勝手でワガママなあたしなんて、
お兄ちゃんとつきあう資格、ない。
恋とか、できるわけがない。
それでもあたしは、お兄ちゃんに会いたい。
彼女がいたっていい。
それはしかたないこと。
あたしは迷惑かけないようにする。
ただ、ほんの少しでも、やさしい言葉をかけてもらって、
あのニコニコ顔や一生懸命な顔が見れたなら、
あたしはもう少しだけ、生きられそうな気がする。
この世界にあたしが存在する意味も理由も、
見つけられそうな気がする。
1/3。
いや。
何百分の一かの可能性に、賭けよう。
ロリコンオヤジが目を覚ます前に、ここを出ていこう。
神様なんて信じないけど、今だけはお願い。
お兄ちゃんに会わせて!!
なんか、、、
また、涙が出てきた。
文字が歪んで、よく見えない。
まったく、今日はよく泣くなあ、、、
そして栞里ちゃんは、賭けに勝ったんだ。
こうしてぼくの元に、たどり着く事ができた。
ぼくからも、感謝したい。
ありがとう神様。
栞里ちゃんのお願い、聞いてくれて。
つづく
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