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19 12月のダイアリー
12月のダイアリー 11月24日
11月24日(日) 雨
だいたいあのふたりが悪い!
川島祐二と森田美湖はそもそも、わたしを通して知りあった。
川島君がみっこにモデルを頼むにしても、まず、わたしを通すのが筋。
いくら東京に行ってる間のことで、わたしと離れていたからとしても、『モデル頼もうと思ってるけど、どう?』って、電話でひとこと聞いてくれればいいだけの話じゃない。
それを、わたしがいないのをいいことに、無断でふたりで会って、断りもなしにモデルを頼むなんて、どう考えてもみっこに対して下心があるとしか思えない。
モデルなんて、ただの言い訳。
蘭さんもそうだったけど、川島君がモデルを依頼した女の子は、みんなとびきり可愛い子ばっかり。
いつか蘭さんが言っていたとおり、川島君の方に『好き』という感情がないと、モデルなんて頼めないはず。
高校時代も川島君は、告白してきた女の子と、とりあえずは会ってみるような、優柔不断なところがあった。
それって、相手に対しても失礼で、残酷なことだと思う。
そういう乙女心を、川島君はわかってない。
東京での最後の夜。
川島君のアパートに行ったとき、彼はわたしの涙に同情するように抱いたけど、今思えば、それもわたしに対して失礼なんじゃない?
あのアパートにはみっこも来ていたみたいだったから、そんな場所で抱いてほしくなかった。
いったいどういう気持ちで、川島君はわたしとエッチしていたの?
ディズニーランドにしても、『こっちの友だちと行った』とか、嘘ばっかりついてたし、文化祭のときだって、星川先生から東京のスタジオに誘われているのを黙っていて、わたしが訊いても嘘をついて誤魔化した。
あの、みっこの家からの帰り。
クルマのなかで険悪な会話をしている、あの最悪のタイミングで、川島君は東京に行く話を持ち出したし。
わたしを怒らせて、別れを言わせたかったとしか、思えない。
川島君はほんとはもう、わたしとは別れたかったのかもしれない。
『別れたくない』だなんて、事あるごとに言ってたけど、そんなのもきっと嘘っぱち。
見せかけだけのやさしさ。
自分から別れを切り出して、加害者になりたくないだけ。
みっことは長崎に行っただけじゃなく、他にもあちこち行ってたとしか思えない。
まめに連絡取り合ってて、彼女のマンションにも上がり込んでて、深い関係にもなってて、もうわたしより、森田美湖の方を選んでいたとしか思えない。
わたしにやさしくする一方で、秘かにみっこと通じてたと思う。
『みっこと長崎に行ったの?』って、川島君に電話した次の日、みっこがわたしにそれを告白してきたのが、その証拠。
ふたりそうやって裏で連絡とりあって、わたしに別れを言わせるタイミングを、狙っていたのかもしれない。
いい人ぶってるけど、川島君もなかなかやり方が汚い。
みっこにしても、いつも口で言ってたように、本当にわたしとの友情を優先したいのなら、川島君からのモデルの誘いを、きっぱり断るべきだったんじゃない?
ふたりの関係が深まると、三角関係でドロドロしてくるのは、火を見るより明らかなこと。
『いつまでも親友でいたい』なんて綺麗ごとを言ってる陰で、川島君にモーションかけて、モデルなんかして気を引くなんて、どう考えてもわたしとの友情より、川島君への想いをとったとしか思えない。
みっこくらい可愛くてスタイルがよければ、自分に自信が持てて、恋愛にも強気になれるのは、当たり前。
人からチヤホヤされるのをいいことに、みっこはいつでもわがままいっぱいに振る舞って、人を振り回す。
ニッコリ微笑んでいればみんなが許してくれると、勘違いしてるんじゃない?
みっこなんて、ただのワガママお嬢さま。
そんなふたりと別れられて、逆によかったのかもしれない。
ほんと、すっきりした。
つづく
だいたいあのふたりが悪い!
川島祐二と森田美湖はそもそも、わたしを通して知りあった。
川島君がみっこにモデルを頼むにしても、まず、わたしを通すのが筋。
いくら東京に行ってる間のことで、わたしと離れていたからとしても、『モデル頼もうと思ってるけど、どう?』って、電話でひとこと聞いてくれればいいだけの話じゃない。
それを、わたしがいないのをいいことに、無断でふたりで会って、断りもなしにモデルを頼むなんて、どう考えてもみっこに対して下心があるとしか思えない。
モデルなんて、ただの言い訳。
蘭さんもそうだったけど、川島君がモデルを依頼した女の子は、みんなとびきり可愛い子ばっかり。
いつか蘭さんが言っていたとおり、川島君の方に『好き』という感情がないと、モデルなんて頼めないはず。
高校時代も川島君は、告白してきた女の子と、とりあえずは会ってみるような、優柔不断なところがあった。
それって、相手に対しても失礼で、残酷なことだと思う。
そういう乙女心を、川島君はわかってない。
東京での最後の夜。
川島君のアパートに行ったとき、彼はわたしの涙に同情するように抱いたけど、今思えば、それもわたしに対して失礼なんじゃない?
あのアパートにはみっこも来ていたみたいだったから、そんな場所で抱いてほしくなかった。
いったいどういう気持ちで、川島君はわたしとエッチしていたの?
ディズニーランドにしても、『こっちの友だちと行った』とか、嘘ばっかりついてたし、文化祭のときだって、星川先生から東京のスタジオに誘われているのを黙っていて、わたしが訊いても嘘をついて誤魔化した。
あの、みっこの家からの帰り。
クルマのなかで険悪な会話をしている、あの最悪のタイミングで、川島君は東京に行く話を持ち出したし。
わたしを怒らせて、別れを言わせたかったとしか、思えない。
川島君はほんとはもう、わたしとは別れたかったのかもしれない。
『別れたくない』だなんて、事あるごとに言ってたけど、そんなのもきっと嘘っぱち。
見せかけだけのやさしさ。
自分から別れを切り出して、加害者になりたくないだけ。
みっことは長崎に行っただけじゃなく、他にもあちこち行ってたとしか思えない。
まめに連絡取り合ってて、彼女のマンションにも上がり込んでて、深い関係にもなってて、もうわたしより、森田美湖の方を選んでいたとしか思えない。
わたしにやさしくする一方で、秘かにみっこと通じてたと思う。
『みっこと長崎に行ったの?』って、川島君に電話した次の日、みっこがわたしにそれを告白してきたのが、その証拠。
ふたりそうやって裏で連絡とりあって、わたしに別れを言わせるタイミングを、狙っていたのかもしれない。
いい人ぶってるけど、川島君もなかなかやり方が汚い。
みっこにしても、いつも口で言ってたように、本当にわたしとの友情を優先したいのなら、川島君からのモデルの誘いを、きっぱり断るべきだったんじゃない?
ふたりの関係が深まると、三角関係でドロドロしてくるのは、火を見るより明らかなこと。
『いつまでも親友でいたい』なんて綺麗ごとを言ってる陰で、川島君にモーションかけて、モデルなんかして気を引くなんて、どう考えてもわたしとの友情より、川島君への想いをとったとしか思えない。
みっこくらい可愛くてスタイルがよければ、自分に自信が持てて、恋愛にも強気になれるのは、当たり前。
人からチヤホヤされるのをいいことに、みっこはいつでもわがままいっぱいに振る舞って、人を振り回す。
ニッコリ微笑んでいればみんなが許してくれると、勘違いしてるんじゃない?
みっこなんて、ただのワガママお嬢さま。
そんなふたりと別れられて、逆によかったのかもしれない。
ほんと、すっきりした。
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