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騙し騙され愛されて
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うまくやってきたつもりだった。可愛い彼女と酷くしても許されるような男。二股なんて呼べるもんじゃない。片方はただの性処理用だ。その上でたまに優しい言葉をかけて逃げられないようにしておく。そして表向きには高スペックの彼女と付き合っている男として自分を見せてきた。そのはずだったのに。
今日、彼女に別れを告げられた。理由すらよくわからないままに彼女は逃げるように俺から去っていった。何が悪かったのかわからない。イライラしていた。その苛立ちをどこかにぶつけてしまいたくて男を呼び出した。
「どうしたの、今日機嫌悪い?」
その通りだ。というかこんな会話なんかいらないんだよ。お前はただ黙って俺に組み敷かれていればいいんだ。
なのに今日に限ってこいつは妙に話しかけてくる。ああ、うるさい。
「そうだよね、彼女に振られたんだもんね?機嫌悪くもなるよね。あ、あと今日は俺が上だから。今までは許してきたけどもうそろそろ限界かな。」
一瞬何を言われているかわからなかった。なぜこいつは彼女のことを知っている?さらに今日振られたことまで。
俺が上?何を言っているんだ。今まで?許してきた?誰が?何を?
何もわからないまま硬直しているとそいつは言った。
「そうだよね、混乱するのも無理はないよ。でももう、全部終わったってだけなんだよ。」
そのまま俺を押し倒そうとする。何をされてるんだ、俺は。慌てて押し返そうとするも、そいつの力は意外に強く、抵抗しきれないまま、いつもそいつが泣いているベッドの上に押し倒されてしまった。
「あのね、俺、君のことすごくすごく好きなんだ。愛してるんだよ。だから、今まで君の性処理にも付き合ってあげたし、俺が浮気相手ってのにも我慢してきた。でもね、もう限界なんだ。」
君の彼女に言っといたんだよ、俺たちの関係のこと、とそいつは呟いて、俺の服を脱がせ始める。その力は強く、とても抵抗できない。初めてこいつ相手に寒気と恐怖を覚えた。
「っあ、やめろ、やめろって!」
「うん、ごめんね。でもやめない。それに、」
きもちいいでしょ、そう囁かれて俺は焦る。実際にその通りだったからだ。今までのベッドの上の立場は逆転し、今俺はこいつの肉棒を腹の中に受け入れている。信じられない。こいつにこんな力があったなんて。今までのは演技だったのか?俺は、騙されていたのか?混乱している。そう考えるうちにもこいつは俺の腹の中で蠢く。
「ぁあっ、うあぁっ」
「今、考え事してたでしょ。だめ、俺に集中して。じゃないと、こんなに優しくできないし、壊しちゃうよ?君のこと」
「やだっそこっ、なんかくるうぅ、っやああっ」
もう、わからない。俺は何をしていたんだろう?
今日、彼女に別れを告げられた。理由すらよくわからないままに彼女は逃げるように俺から去っていった。何が悪かったのかわからない。イライラしていた。その苛立ちをどこかにぶつけてしまいたくて男を呼び出した。
「どうしたの、今日機嫌悪い?」
その通りだ。というかこんな会話なんかいらないんだよ。お前はただ黙って俺に組み敷かれていればいいんだ。
なのに今日に限ってこいつは妙に話しかけてくる。ああ、うるさい。
「そうだよね、彼女に振られたんだもんね?機嫌悪くもなるよね。あ、あと今日は俺が上だから。今までは許してきたけどもうそろそろ限界かな。」
一瞬何を言われているかわからなかった。なぜこいつは彼女のことを知っている?さらに今日振られたことまで。
俺が上?何を言っているんだ。今まで?許してきた?誰が?何を?
何もわからないまま硬直しているとそいつは言った。
「そうだよね、混乱するのも無理はないよ。でももう、全部終わったってだけなんだよ。」
そのまま俺を押し倒そうとする。何をされてるんだ、俺は。慌てて押し返そうとするも、そいつの力は意外に強く、抵抗しきれないまま、いつもそいつが泣いているベッドの上に押し倒されてしまった。
「あのね、俺、君のことすごくすごく好きなんだ。愛してるんだよ。だから、今まで君の性処理にも付き合ってあげたし、俺が浮気相手ってのにも我慢してきた。でもね、もう限界なんだ。」
君の彼女に言っといたんだよ、俺たちの関係のこと、とそいつは呟いて、俺の服を脱がせ始める。その力は強く、とても抵抗できない。初めてこいつ相手に寒気と恐怖を覚えた。
「っあ、やめろ、やめろって!」
「うん、ごめんね。でもやめない。それに、」
きもちいいでしょ、そう囁かれて俺は焦る。実際にその通りだったからだ。今までのベッドの上の立場は逆転し、今俺はこいつの肉棒を腹の中に受け入れている。信じられない。こいつにこんな力があったなんて。今までのは演技だったのか?俺は、騙されていたのか?混乱している。そう考えるうちにもこいつは俺の腹の中で蠢く。
「ぁあっ、うあぁっ」
「今、考え事してたでしょ。だめ、俺に集中して。じゃないと、こんなに優しくできないし、壊しちゃうよ?君のこと」
「やだっそこっ、なんかくるうぅ、っやああっ」
もう、わからない。俺は何をしていたんだろう?
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