師匠の嫉妬で才能を奪われた薬師見習いの私、牢獄で本物の力を取り戻す

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それから数日、アルヴィンの密偵たちが証拠を集め続けた。
そして、ついに決定的な場面を目撃した。
深夜、グスタフの屋敷。
密偵たちが窓から覗き込むと、グスタフとエリザが密会していた。
豪華な応接室で、二人はワインを傾けている。

「計画は順調だ。第一王子は疫病対応に追われ、評判が落ちている」

グスタフは満足げにグラスを傾けた。赤いワインが喉を滑り落ちる。

「しかし、セシリアが治療を始めてから、患者が回復し始めております」

エリザは不安そうに、グラスを両手で握った。

「なに? あの娘は投獄されたはずでは」
「第一王子が保護したようです」

グスタフの顔が歪んだ。グラスを机に叩きつける。ワインが飛び散った。

「あの小娘が......封印は完璧だったはずだろう!」
「申し訳ございません。しかし、もう封印は解かれたかと」

エリザは頭を下げ、震える声で答えた。

「役立たずが! では、あの娘を始末するしかない」
「グスタフ様、それは危険です。第一王子が警戒しております」
「構わん。もう一度、より強力な呪術を......」

その時、扉が開いた。
アルヴィン王子が、近衛騎士たちを従えて入ってきた。黒いブーツが床を踏む音が響く。

「その必要はない」

グスタフとエリザが凍りついた。顔から血の気が引き、体が硬直する。

「殿下......」

グスタフの声が震えた。

「今の会話、全て聞かせてもらった。証人もいる」

アルヴィン王子が手を上げると、窓の外から密偵たちが姿を現した。
近衛騎士たちが二人を取り囲む。剣を抜く音が、静かな部屋に響いた。

「これは、誤解です!」
エリザが叫ぶ。椅子から立ち上がり、後ずさる。

「誤解ではない。貴様らの罪は、もう逃れられない」

アルヴィンの目は、氷よりも冷たかった。

「明日、公開裁判を行う。そこで、全てを明らかにする」

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