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プリメロ村の『イロハ団』
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大丈夫。
ここからならすぐに追い付ける。
一気に全速力。
必死の形相で走るイオリ。
普段なら彼女の想像通りになったことだろう。
瞬く間に追い付き、彼らを一瞬で討伐、キクリを救出することが出来たことだろう。
しかし、そうはならなかった。
視野が狭まる。
つまり、文字通りに目前しか見えなくなる。
「……きゃっ!?」
ズルンッ!
何かに足を取られ、派手に転けるイオリ。
ロープを端から端。
木々に結んだ簡易的なもの。
そんな、程度の低い罠に引っ掛かってしまった。
怒り。
焦り。
不安。
恐怖。
様々なネガティブな感情が渦を巻く。
そうこうしている間にも、キクリの姿はどんどん小さくなっていく。
どうする?
今からでも再度追いかけるか?
もしかしたら怪我や捻挫をしているかもしれないこの足でか?
追い付けるのか?
必死に思考するイオリ。
自身は決して賢くない。
そんな自己分析をする彼女が導き出した答え。
ハヅキやロココへ助けてもらう。
二人なら、この状況をどうにか出来るはずだ。
大丈夫。
きっと、彼女らならキクリを助け出してくれる。
きっとそのはずだ。
踵を返す。
キクリは本来行きたい場所とは真逆の方向へと向かった。
「皆!皆起きて!」
大きな声を上げる。
出来る限りのものであり、それはイオリが今まで出したことのないほどの声量だ。
「っ!?な、何!?何よ!?」
「……っ!?ど、どうかしたの、イオリ?」
飛び起きる二人。
未だ大慌てなロココ。
そして、いつもよりは取り乱しつつも冷静になろうと努めているハヅキ。
「キクリさんが……!キクリさんが……!」
そこまで言うと、イオリはワンワンと泣き出してしまった。
「お、落ち着きなさいよ!本当にどうしたのよ……?」
尋常でない彼女の様子。
すぐに駆け寄るロココ。
そして、背中を擦り、何とか落ち着かせようとする。
「……キクリさんがどうしたのかしら?」
ここにいない。
まさか彼女の世界、つまり元の世界へ帰ったのか?
それとも何か用事が?
しかし、どちらにしてもこんな深夜に行動するものだろうか?
分からない。
だからこそ、その詳細を知っているであろうイオリへハヅキが聞く。
「キクリ……さんが……拐わ……れた……!……きっと……山賊に……!」
ヒックヒックとしゃっくり。
それだけでも辛い。
しかし、未だ泣いていることで更に呼吸が荒くなっている。
その中で必死に言葉を紡いだイオリ。
ここからならすぐに追い付ける。
一気に全速力。
必死の形相で走るイオリ。
普段なら彼女の想像通りになったことだろう。
瞬く間に追い付き、彼らを一瞬で討伐、キクリを救出することが出来たことだろう。
しかし、そうはならなかった。
視野が狭まる。
つまり、文字通りに目前しか見えなくなる。
「……きゃっ!?」
ズルンッ!
何かに足を取られ、派手に転けるイオリ。
ロープを端から端。
木々に結んだ簡易的なもの。
そんな、程度の低い罠に引っ掛かってしまった。
怒り。
焦り。
不安。
恐怖。
様々なネガティブな感情が渦を巻く。
そうこうしている間にも、キクリの姿はどんどん小さくなっていく。
どうする?
今からでも再度追いかけるか?
もしかしたら怪我や捻挫をしているかもしれないこの足でか?
追い付けるのか?
必死に思考するイオリ。
自身は決して賢くない。
そんな自己分析をする彼女が導き出した答え。
ハヅキやロココへ助けてもらう。
二人なら、この状況をどうにか出来るはずだ。
大丈夫。
きっと、彼女らならキクリを助け出してくれる。
きっとそのはずだ。
踵を返す。
キクリは本来行きたい場所とは真逆の方向へと向かった。
「皆!皆起きて!」
大きな声を上げる。
出来る限りのものであり、それはイオリが今まで出したことのないほどの声量だ。
「っ!?な、何!?何よ!?」
「……っ!?ど、どうかしたの、イオリ?」
飛び起きる二人。
未だ大慌てなロココ。
そして、いつもよりは取り乱しつつも冷静になろうと努めているハヅキ。
「キクリさんが……!キクリさんが……!」
そこまで言うと、イオリはワンワンと泣き出してしまった。
「お、落ち着きなさいよ!本当にどうしたのよ……?」
尋常でない彼女の様子。
すぐに駆け寄るロココ。
そして、背中を擦り、何とか落ち着かせようとする。
「……キクリさんがどうしたのかしら?」
ここにいない。
まさか彼女の世界、つまり元の世界へ帰ったのか?
それとも何か用事が?
しかし、どちらにしてもこんな深夜に行動するものだろうか?
分からない。
だからこそ、その詳細を知っているであろうイオリへハヅキが聞く。
「キクリ……さんが……拐わ……れた……!……きっと……山賊に……!」
ヒックヒックとしゃっくり。
それだけでも辛い。
しかし、未だ泣いていることで更に呼吸が荒くなっている。
その中で必死に言葉を紡いだイオリ。
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