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プロッシモ村の『シスターズ』
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「そ、その……どうしようね……。」
「ど、どうしようかしら……。」
再度、意見の擦り合わせをする。
しかし、当然答えは見つからず、堂々巡りなイオリとロココ。
そんな彼女らに近寄る者。
「ど、どうもでーす……。」
ゆっくりと近寄った者。
そんな者がイオリらに声をかける。
「……っ!?」
「わっ!?あ、アイ……さん……?」
ビクッ!
死角からの声掛けに驚き跳ね上がるロココとイオリ。
いつからいた?
同じ『アイドル』であるが、全く気配に気づくことは出来なかった。
彼女の方が格上なのだろうか?
そう。
彼女らに声をかけたのは先ほどまで一緒にいた『シスターズ』の一人、アイであったのだ。
「ど、どうもー……。」
再度、同じことを言うアイ。
「あ、さっきの……どうも……。」
「……。」
イオリは言葉とともに会釈。
そして、ロココは無言のまま同じく会釈するのであった。
「あ、キクリ氏……寝ちゃってるん……で、ですね……。」
キクリへ視線を移動させ、アイが呟くように言う。
「はい、酔っぱらってそのまま……。」
現状に困り果て、苦笑いするイオリ。
「あー……そう……みたいですね……ごめんなさい、私が飲ませ過ぎちゃったせいで……。」
「いえ、そんなことないです!きっとキクリさんも同じ趣味の方と意気投合出来たみたいで……。」
「そ、それよりあんたはどうしてこんな夜中に出歩いてるのよ……!?」
二人の会話に割って入るロココ。
「え?えっと、私はちょっとまだ飲み足りなくて……。アヤメを寝かせたので今からまた飲みに行こうかなーって……。」
あはは。
イオリのように苦笑いするアイ。
しかし、あまりにも彼女とは状況が違い過ぎる。
「えっ!?」
「は、はぁ!?嘘でしょ!?」
飲み足りない。
アイの言葉にイオリとロココに衝撃が走る。
キクリと同じか。
違う。
明らかに彼女よりも多く飲んでいた。
しかし、それでもまだ足りないと言っているのだ。
驚愕しない方がおかしいだろう。
「ち、ちなみに何だけど……皆さんは……何してるんですか?」
おずおずとアイが聞いてみる。
「……。」
「……。」
沈黙。
しかし、その質問を決して無視したわけではない。
ただただ答え辛かっただけだ。
「あ、あれ……?私、余計なこと聞いちゃいました?」
空気を察したアイが気まずさに苦笑いしてしまった。
「ど、どうしようかしら……。」
再度、意見の擦り合わせをする。
しかし、当然答えは見つからず、堂々巡りなイオリとロココ。
そんな彼女らに近寄る者。
「ど、どうもでーす……。」
ゆっくりと近寄った者。
そんな者がイオリらに声をかける。
「……っ!?」
「わっ!?あ、アイ……さん……?」
ビクッ!
死角からの声掛けに驚き跳ね上がるロココとイオリ。
いつからいた?
同じ『アイドル』であるが、全く気配に気づくことは出来なかった。
彼女の方が格上なのだろうか?
そう。
彼女らに声をかけたのは先ほどまで一緒にいた『シスターズ』の一人、アイであったのだ。
「ど、どうもー……。」
再度、同じことを言うアイ。
「あ、さっきの……どうも……。」
「……。」
イオリは言葉とともに会釈。
そして、ロココは無言のまま同じく会釈するのであった。
「あ、キクリ氏……寝ちゃってるん……で、ですね……。」
キクリへ視線を移動させ、アイが呟くように言う。
「はい、酔っぱらってそのまま……。」
現状に困り果て、苦笑いするイオリ。
「あー……そう……みたいですね……ごめんなさい、私が飲ませ過ぎちゃったせいで……。」
「いえ、そんなことないです!きっとキクリさんも同じ趣味の方と意気投合出来たみたいで……。」
「そ、それよりあんたはどうしてこんな夜中に出歩いてるのよ……!?」
二人の会話に割って入るロココ。
「え?えっと、私はちょっとまだ飲み足りなくて……。アヤメを寝かせたので今からまた飲みに行こうかなーって……。」
あはは。
イオリのように苦笑いするアイ。
しかし、あまりにも彼女とは状況が違い過ぎる。
「えっ!?」
「は、はぁ!?嘘でしょ!?」
飲み足りない。
アイの言葉にイオリとロココに衝撃が走る。
キクリと同じか。
違う。
明らかに彼女よりも多く飲んでいた。
しかし、それでもまだ足りないと言っているのだ。
驚愕しない方がおかしいだろう。
「ち、ちなみに何だけど……皆さんは……何してるんですか?」
おずおずとアイが聞いてみる。
「……。」
「……。」
沈黙。
しかし、その質問を決して無視したわけではない。
ただただ答え辛かっただけだ。
「あ、あれ……?私、余計なこと聞いちゃいました?」
空気を察したアイが気まずさに苦笑いしてしまった。
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