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プロッシモ村の『シスターズ』
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安堵しつつも苦笑いなアイ。
そして、大興奮でその場でピョンピョンと跳び跳ねるキクリ。
そう。
彼女らの言う通り、そこではアヤメのライブが行われていたのだ。
前の方で声を出しながら応援している子供ら。
そして、そんな彼らから離れた後方からニコニコと談笑しながら見守っている大人達もいる。
恐らく、そこにいる彼らの親なのだろう。
アヤメは無事だった。
四人はそれぞれ程度に差はあれど、困惑しつつもその事実に安堵していた。
しかし、それとこれとは別と言いたい者もいた。
「……ど、どういうことよ、これ!?誘拐されたんじゃなかったの!?」
ロココがアイに詰め寄る。
「え、えっと……あはは……。」
ロココと鼻と鼻がぶつかりそうなほど顔が近づいたアイ。
そんな彼女は目を逸らして苦笑いするのみであった。
「ま、まぁまぁ、アヤメちゃん無事だったし良かったじゃん!」
二人をグイッと引き剥がしながら、キクリがロココを宥める為にそう言う。
「そ、そうだけど!そうなんだけど!何か納得出来ない!」
ロココが憤りを隠さずに今度はキクリに詰め寄る。
「わっ!?美の暴力っ……!お、落ち着いて……視界いっぱいに美少女の顔面が来るとパニックになっちゃう……。」
あわあわと目を泳がせるキクリ。
「なっ!?な、ななな何言ってるのよ!び、美少女なんて……また調子の良いことを……っ!」
瞬時に赤面するロココ。
動揺が凄まじい。
そんな彼女の身体がグイッと宙に浮いたように見えた。
イオリがロココの首根っこを掴み、キクリから強制的に距離を離したのだ。
「はいはい、私のキクリさんといちゃつくのも大概にしないといくらロココでも許さないからねー。」
これ以上は許さないという意思表示。
しかし、既に無表情で感情の全く乗っていない声でイオリが言う。
「……ちょ、ちょっとイオリ!離しなさいよ!」
ジタバタジタバタ!
いくらロココが華奢とはいえ、イオリも同じような体型だ。
そんな彼女に首根っこを掴まれて両手足を動かし抵抗している。
しかし、そんなものも虚しい行動に終わった。
「わっ!?イオリちゃん、ロココちゃんを降ろして上げて?」
「はい。」
鶴の一声というものがあるが、まさにこれがそうだった。
キクリの言葉を聞くと、イオリはすぐにロココを降ろした。
「……。」
そんなロココは、ブスッと何か言いたげな表情でイオリを見るだけだった。
そして、大興奮でその場でピョンピョンと跳び跳ねるキクリ。
そう。
彼女らの言う通り、そこではアヤメのライブが行われていたのだ。
前の方で声を出しながら応援している子供ら。
そして、そんな彼らから離れた後方からニコニコと談笑しながら見守っている大人達もいる。
恐らく、そこにいる彼らの親なのだろう。
アヤメは無事だった。
四人はそれぞれ程度に差はあれど、困惑しつつもその事実に安堵していた。
しかし、それとこれとは別と言いたい者もいた。
「……ど、どういうことよ、これ!?誘拐されたんじゃなかったの!?」
ロココがアイに詰め寄る。
「え、えっと……あはは……。」
ロココと鼻と鼻がぶつかりそうなほど顔が近づいたアイ。
そんな彼女は目を逸らして苦笑いするのみであった。
「ま、まぁまぁ、アヤメちゃん無事だったし良かったじゃん!」
二人をグイッと引き剥がしながら、キクリがロココを宥める為にそう言う。
「そ、そうだけど!そうなんだけど!何か納得出来ない!」
ロココが憤りを隠さずに今度はキクリに詰め寄る。
「わっ!?美の暴力っ……!お、落ち着いて……視界いっぱいに美少女の顔面が来るとパニックになっちゃう……。」
あわあわと目を泳がせるキクリ。
「なっ!?な、ななな何言ってるのよ!び、美少女なんて……また調子の良いことを……っ!」
瞬時に赤面するロココ。
動揺が凄まじい。
そんな彼女の身体がグイッと宙に浮いたように見えた。
イオリがロココの首根っこを掴み、キクリから強制的に距離を離したのだ。
「はいはい、私のキクリさんといちゃつくのも大概にしないといくらロココでも許さないからねー。」
これ以上は許さないという意思表示。
しかし、既に無表情で感情の全く乗っていない声でイオリが言う。
「……ちょ、ちょっとイオリ!離しなさいよ!」
ジタバタジタバタ!
いくらロココが華奢とはいえ、イオリも同じような体型だ。
そんな彼女に首根っこを掴まれて両手足を動かし抵抗している。
しかし、そんなものも虚しい行動に終わった。
「わっ!?イオリちゃん、ロココちゃんを降ろして上げて?」
「はい。」
鶴の一声というものがあるが、まさにこれがそうだった。
キクリの言葉を聞くと、イオリはすぐにロココを降ろした。
「……。」
そんなロココは、ブスッと何か言いたげな表情でイオリを見るだけだった。
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