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『ヘヴン』の『帝国』(上)
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「て、『帝国』……!?なんだか凄く、その……凄く、凄いね……!」
ロココの口から飛び出た『アイドル』名。
イオリらの名前の頭文字を取ったであろう『イロハ団』。
そして、アイとアヤメの姉妹だから『シスターズ』。
その二つと比較すると異質だ。
「凄く凄い……?ま、まぁ、良いわ、続けるわよ。」
そうして、ロココは話を始めた。
それは、キクリの想像の上を行くものであった。
それは、キクリがまだ、『イロハ団』と出会う前のことであった。
『イロハ団』アジトに訪問する者らがいた。
ガンガンガンッ!
激しいノック音が玄関の扉から響き渡る。
ここに訪問者は珍しい。
まさか、山賊でも村にやって来たか?
そうだとしても、大したことはないだろう。
それが、現時点での『イロハ団』の認識であった。
「……?」
「……誰よ……?」
机に突っ伏し、無言で視線だけ玄関へ向けるイオリ。
それは、視線を送るというよりはむしろ、睨んでいた。
そして、不機嫌な様子で彼女と同じように突っ伏しながらそこを睨み付けるロココ。
「……私、出るわね。」
ため息。
そして、立ち上がるとハヅキが玄関へ向かう。
彼女は気だるげに進んでいた。
扉が開く。
そこにいたのはハヅキもよく知る村人達数名。
しかし、様子がおかしい。
「……あら?皆さん、どうしたのかしら?」
「た、大変だ!て、『帝国』だ!『帝国』が来た!」
切羽詰まった表情の村人。
「っ!?て、『帝国』!?」
想定外な存在に、つい声を荒らげてしまうハヅキ。
そんな彼女の声は、奥にいたイオリとロココにも届いていた。
「っ!?ど、どういうこと!?」
「ちょ、何でそんな奴らがこんな所に来るのよ!?」
ガバッ!
立ち上がる二人。
先ほどまでのだらけた雰囲気が一変した。
「と、とにかく!とにかく村の人達は役場に集まって下さい!……『帝国』には私達で対応します!……何かあれば皆さん、村を捨てる覚悟をしておいて下さい。」
ハヅキが言う。
その表情は、緊張や恐怖が含まれていた。
「し、しかし……。」
「早く!手遅れになる前に急ぎなさいっ!」
ハヅキが珍しく声を荒らげる。
そんな彼女の姿に最早、選択の余地はないと悟ったのだろう。
村人らは軽く頭を下げると直ぐ様踵を返すのであった。
「……。」
「……。」
イオリとロココ。
彼女らは黙々と出かける準備をしている。
無論、ここから逃げ出す為ではない。
ハヅキがいうように、『帝国』へ立ち向かう為だ。
ロココの口から飛び出た『アイドル』名。
イオリらの名前の頭文字を取ったであろう『イロハ団』。
そして、アイとアヤメの姉妹だから『シスターズ』。
その二つと比較すると異質だ。
「凄く凄い……?ま、まぁ、良いわ、続けるわよ。」
そうして、ロココは話を始めた。
それは、キクリの想像の上を行くものであった。
それは、キクリがまだ、『イロハ団』と出会う前のことであった。
『イロハ団』アジトに訪問する者らがいた。
ガンガンガンッ!
激しいノック音が玄関の扉から響き渡る。
ここに訪問者は珍しい。
まさか、山賊でも村にやって来たか?
そうだとしても、大したことはないだろう。
それが、現時点での『イロハ団』の認識であった。
「……?」
「……誰よ……?」
机に突っ伏し、無言で視線だけ玄関へ向けるイオリ。
それは、視線を送るというよりはむしろ、睨んでいた。
そして、不機嫌な様子で彼女と同じように突っ伏しながらそこを睨み付けるロココ。
「……私、出るわね。」
ため息。
そして、立ち上がるとハヅキが玄関へ向かう。
彼女は気だるげに進んでいた。
扉が開く。
そこにいたのはハヅキもよく知る村人達数名。
しかし、様子がおかしい。
「……あら?皆さん、どうしたのかしら?」
「た、大変だ!て、『帝国』だ!『帝国』が来た!」
切羽詰まった表情の村人。
「っ!?て、『帝国』!?」
想定外な存在に、つい声を荒らげてしまうハヅキ。
そんな彼女の声は、奥にいたイオリとロココにも届いていた。
「っ!?ど、どういうこと!?」
「ちょ、何でそんな奴らがこんな所に来るのよ!?」
ガバッ!
立ち上がる二人。
先ほどまでのだらけた雰囲気が一変した。
「と、とにかく!とにかく村の人達は役場に集まって下さい!……『帝国』には私達で対応します!……何かあれば皆さん、村を捨てる覚悟をしておいて下さい。」
ハヅキが言う。
その表情は、緊張や恐怖が含まれていた。
「し、しかし……。」
「早く!手遅れになる前に急ぎなさいっ!」
ハヅキが珍しく声を荒らげる。
そんな彼女の姿に最早、選択の余地はないと悟ったのだろう。
村人らは軽く頭を下げると直ぐ様踵を返すのであった。
「……。」
「……。」
イオリとロココ。
彼女らは黙々と出かける準備をしている。
無論、ここから逃げ出す為ではない。
ハヅキがいうように、『帝国』へ立ち向かう為だ。
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